Revision : 04.07.19 Release : Jan 2003, ヤマハ株式会社 RT56v Rev.4.07.19 リリースノート ========================================================================== ○ Rev.4.07.11からの変更点 ========================================================================== ■機能追加 [1] IPv6のPD(Prefix Delegation)に対応し、以下の機能を追加した。 ・以下のコマンドを追加した。また、かんたん設定ページからも設定で きるようにした。 ○DHCPv6の動作の設定 [入力形式] ipv6 INTERFACE dhcp service TYPE [パラメータ] TYPE ... サービスの種類 off ... DHCPv6を使わない client ... クライアント [説明] 各インタフェースにおけるDHCPv6の動作を設定する。 [デフォルト値] off ・かんたん設定ページでIPv6/IPv4同時接続を行うPPPoE設定を追加し た。 ・ipv6 filter、ipv6 filter dynamicコマンドで、PDで取得したプレフ ィックスを記述できるようにした。プレフィックスを取得していない 状態では、このようなフィルタは無視される。 [設定例] ※プレフィックスやアドレスの記述方法は、ipv6 INTERFACE addressコ マンドやipv6 prefixコマンドと同じ。 ipv6 filter 1 pass dhcp-prefix@pp1::/64 * tcp * telnet ipv6 filter dynamic 1 dhcp-prefix@pp1:1000::1 * ftp [2] かんたん設定ページの切断コード表に、エラーコード552、1285を追加し た。 [3] インターネット電話のSIPプロトコルにおいて、session timerを利用で きるようにした。(draft-ietf-sip-session-timer-08 対応) 以下のコマンド設定により相手が(停電などにより)突然停止した場合にタ イマにより自動的に通話が切断される。 sip session timer TIME sip server session timer N TIME ○SIP の session timer のタイマ値を設定する [入力形式] sip session timer TIME [パラメータ] TIME ... タイマ値 (0-86400) [説明] SIPの通話中に相手が停電などにより突然落ちた場合にタイマにより 自動的に通話を切断する。 TIME=0でsession-timerを利用しない設定となる。 [デフォルト値] 0 ○SIP の session timer のタイマ値をサーバ毎に設定する [入力形式] sip server session timer NUM TIME [パラメータ] NUM ... サーバの登録番号 (1-65535) TIME ... タイマ値 (0-86400) [説明] SIPの通話中に相手が停電などにより突然落ちた場合にタイマにより 自動的に通話を切断する。 サーバがsession-timerに対応していれば、端末が2台同時に突然落ち てもサーバでの呼の持ち切りを防ぐ事ができる。 NUMはsip serverコマンドで設定されているサーバの登録番号のみ設 定が可能。 TIME=0でsession-timerを利用しない設定となる。 [デフォルト値] 0 [4] IPv6アドレスの自動設定機能を追加した。 他のIPv6ルータのルータ広告(Router Advertisement)を受信してインタフ ェースのIPv6アドレスを自動設定することができる。同時に、ルータ広告 を送信したルータをデフォルトゲートウェイとしたデフォルト経路を設定 する。 かんたん設定のIPv6設定ページにおいても、"ステートレス自動設定(RA HOST機能)"の設定項目を追加した。 ipv6 INTERFACE address (delete)コマンドにautoパラメータを追加した。 [入力形式] ipv6 INTERFACE address auto ipv6 INTERFACE address IP6アドレス/プレフィックス長 ipv6 INTERFACE address delete auto ipv6 INTERFACE address delete IP6アドレス/プレフィックス長 [パラメータ] auto ... アドレスの自動設定を行なう または自動設定を削除する [デフォルト値] アドレスは、自動設定も含めてすべてなし [ノート] 複数のインタフェースで自動設定機能を利用することができる。その 場合、デフォルト経路は最後に自動設定が完了したインタフェースに 向く。 [5] PPTP機能に関係して、以下の機能を追加した。 ・PPTPのコネクション制御のsyslogを追加した。 ○PPTPのコネクション制御のsyslogを出力するか否かを設定する。 [入力形式] pptp syslog SW [パラメータ] SW on ... PPTPのコネクション制御のsyslogを出力する off ... PPTPのコネクション制御のsyslogを出力しない [説明] PPTPのコネクション制御のsyslogを出力するか否かを設定する。 キープアライブ用のEcho-Request、Echo-Replyについては出力されな い。 [デフォルト値] off ・show status pptpコマンドにおける表示で、暗号化(MPPE)に関する状 態表示を追加した。 [6] インターネット電話に着呼時のナンバー・ディスプレイ、ネーム・ディ スプレイ機能を追加した。 これにより、SIP着呼時、ナンバー・ディスプレイ、ネーム・ディスプレ イが設定されているアナログポートに接続された対応機器に、以下の情 報が表示される。 (上から順番にあてはまったものが適用される) なお、発呼相手がネットボランチの場合、従来のファームウェアでは、 発呼側において自分のSIP URIのドメイン部分に生のIPアドレスが記述さ れているため、着信側でインターネット電話帳の内容と一致させること が難しい。 今回のインターネット電話に対するナンバー・ディスプレイ、ネーム・ ディスプレイ機能が入ったファームウェアでは、ネットボランチ電話番 号を取得している場合、SIP発呼時に電話アドレス (番号.tel.netvolante.jp)を自分のSIP URIのドメイン部分に記述するよ うにしたため、着信側でナンバー・ディスプレイ、ネーム・ディスプレ イ機能を使用するための発呼相手の特定が容易になっている。 1.相手のSIP URIがインターネット電話帳と一致した場合 ナンバー・ディスプレイ: 登録した電話番号 ネーム・ディスプレイ: 登録した宛先名があればその情報 登録した宛先名がなく、着信時の相手情報にディスプレイ名があれ ばその情報 登録した宛先も、ディスプレイ名もない場合 "インターネット電話" 2.相手のSIP URIがネットボランチ電話番号の場合 ナンバー・ディスプレイ: 相手のネットボランチ電話番号 ネーム・ディスプレイ: 着信時の相手情報にディスプレイ名があればその情報 ディスプレイ名がない場合 "ネットボランチ電話" 3.From:のディスプレイ名が全て数字の場合 ナンバー・ディスプレイ: From:のディスプレイ名 ネーム・ディスプレイ: "インターネット電話" 4.From:のSIP URIのユーザ名が全て数字の場合 ナンバー・ディスプレイ: SIP URIのユーザ名 ネーム・ディスプレイ: 着信時の相手情報にディスプレイ名があればその情報 ディスプレイ名がない場合 "インターネット電話" 5.上記のどれにもあてはまらない場合 ナンバー・ディスプレイ 表示圏外 ネーム・ディスプレイ: 着信時の相手情報にディスプレイ名があればその情報 ディスプレイ名がない場合 "インターネット電話" (但し、ナンバー・ディスプレイが表示圏外であることで、ネーム・ ディスプレイも表示されない端末がある) 追加されるコマンドは以下の通り。また、かんたん設定からも設定が可 能になっている。 ○SIPによるインターネット電話発信で使用する自己SIPディスプレイ名 の設定 [入力形式] analog sip call display name PORT DISPLAYNAME [パラメータ] ・PORT アナログポート番号 (1-N) ・DISPLAYNAME ディスプレイ名 [説明] SIPによるインターネット電話発信で使用する自己SIPディスプレイ名 を設定する。 [ノート] 空白を含むディスプレイ名を設定する場合、""で囲う必要がある。 漢字を設定する場合は、シフトJISコードで設定を行う。 [デフォルト値] なし ○SIPによるインターネット電話発信でSIPサーバ毎の使用する自己SIPデ ィスプレイ名の設定 [入力形式] sip server display name NUM DISPLAYNAME [パラメータ] ・NUM SIPサーバの登録番号 (1-65535) ・DISPLAYNAME ディスプレイ名 [説明] SIPによるインターネット電話発信でSIPサーバ毎の使用する自己SIPデ ィスプレイ名を設定する。 [ノート] 空白を含むディスプレイ名を設定する場合、""で囲う必要がある。 漢字を設定する場合は、シフトJISコードで設定を行う。 [デフォルト値] なし [7] インターネット電話の着信に対するアナログダイヤルインと無鳴動着信 機能を追加した。これにより、特定のSIP URIに対する着信に対して、 ダイヤルイン信号による鳴り分け等が可能となる。 これにより、以下のコマンドが有効となる。また、かんたん設定からも 設定が可能となっている。 ○SIPによるインターネット電話の着信に対するアナログダイヤルインと 無鳴動着信機能の設定 [入力形式] analog sip arrive incoming-signal PORT NUMBER SIP_ADDRESS SIGNAL DIAL_IN-NUM [パラメータ] ・PORT アナログポート番号 (1-N) ・NUMBER 登録番号 (1-65535) ・SIP_ADDRESS SIPアドレス (sip:で始まり@を含んだSIP URIまたは sip:で始まる@を含まないSIPユーザ名) ・SIGNAL modem モデムダイヤルイン pb PBダイヤルイン no-ringing-fax 無鳴動着信 ・DIAL_IN-NUM アナログ機器に送出するダイヤルイン番号 (SIGNALで modem と pb を指定したときのみ有効) [説明] SIPによるインターネット電話の着信において、指定したPORTに対し て、SIP_ADDRESSの一致する着信があったときに、SIGNALに相当した着 信処理を行う。アナログダイヤルインのときには、DIAL_IN-NUM で設 定されたダイヤルイン信号を出す。 [ノート] SIP_ADDRESSに'@'が含まれない場合、着信したインターネット電話の 宛先SIPユーザ名('@'以前)のみを比較して着信処理が行われる。 [デフォルト値] なし ○SIPによるインターネット電話の着信に対するアナログダイヤルインと 無鳴動着信機能の設定削除 [入力形式] analog sip arrive incoming-signal delete PORT NUMBER [パラメータ] ・PORT アナログポート番号 (1-N) ・NUMBER 登録番号 (1-65535) [説明] SIPによるインターネット電話の着信に対するアナログダイヤルインと 無鳴動着信機能の設定を削除する。 [デフォルト値] なし [8] PPPoE接続の認証エラー時に繰り返して接続できる回数を指定できる機能 を実装した。 指定回数以上の認証エラーとなった場合は、以下のログが表示され、か んたん設定ではエラーコード 1301 が表示される。 [入力形式] pppoe call prohibit auth-error count COUNT [パラメータ] COUNT = 'off' or 1 - 21474836 [説明] 選択されている相手に対し、認証が失敗できる最大回数を設定しま す。最大回数を越えると 'pp auth' コマンドで設定を直さないと同 じ相手には発呼できません。 [デフォルト値] 15 [9] RT56v対向でのリモートセットアップ機能を追加した。 関係するコマンド仕様は以下の通り。 なお、V23モデムを使用しての半二重通信のため、動作速度は十分なもの ではない。 ○ 遠隔地のルータの設定 [入力形式] remote setup pstn NUMBER [パラメータ] NUMBER ... ダイヤル番号 [説明] 遠隔地のルータの設定をする ○ 遠隔地のルータから設定される呼として着信するか否か [入力形式] remote setup accept pstn PERMIT [パラメータ] PERMIT ... any : 遠隔地のルータから設定される呼として着信す る none : 遠隔地のルータから設定される呼として着信し ない dip-sw : ディップスイッチ「5」をOFFに設定すること で、遠隔地のルータから設定される呼として 着信する ダイヤル番号 : ナンバー・ディスプレイで通知される 指定した番号からの呼は、全て遠隔地 のルータから設定される呼として着信 する [説明] 遠隔地のルータから設定される呼としての着信を許可するか否か を設定する。 'any' に設定した場合、電話機から[*][#][9][0][1][1/0][#]を 入力してから5分間の間に着信した呼をリモートセットアップ呼 として着信するようになる。 'dip-sw' に設定した場合、ディップスイッチ5 を OFF に切替え てから5分間の間に着信した呼をリモートセットアップ呼として 着信するようになる。 [デフォルト値] any ○ セキュリティクラスの設定コマンドで設定できるレベルを '1-3' まで に拡張した。拡張後のコマンドリファレンスは以下の通り。 [入力形式] security class LEVEL TELNET [パラメータ] LEVEL ... 1 : TELNETでも、遠隔地のルータからでもログインでき る 2 : TELNETからはログインできるが、遠隔地のルータか らはログインできない 3 : TELNETからはログインできない TELNET .. on : TELNETクライアントとしてtelnetコマンドが使用で きる off: telnetコマンドは使用できない [説明] セキュリティクラスを設定する [ノート] remote setup acceptコマンドにより、遠隔地のルータからのログイ ン(remote setup)を細かく制限することができる。 [デフォルト値] LEVEL=1, TELNET=off ■仕様変更 [1] PPTP機能に関する以下の変更を行った。 ・PPTP接続に関係するsyslog表示を一部変更した。 ・かんたん設定ページからPPTP-LANサーバ、PPTP-RAS(PP)を設定する 時、 pp always-on on pptp keepalive use on を設定するようにした。 ・restart時等の全切断時に、PPTPを最優先して切断するようにした。 ・show status pptpコマンドを拡張し、PPTPに関する情報も表示するよ うにした。 (表示例) # show status pptp LAN-TA[01]: Session does not exist Current line status is Offline, never connected. LAN-TA[02]: Session does not exist Current line status is Offline, never connected. ------------------- PPTP INFORMATION ------------------- Number of control table using Tunnel Control: 1, Call Control: 1, GRE Control: 1 TUNNEL[01] Information TCP status: established PPTP Call status: established PPTP Service type: client PNS status: established Remote IP Address: 133.176.178.241 Local IP Address: 192.168.0.1 GRE status: open Transmitted: 17 packets [573 octets] Load: 0.0% Received: 18 packets [560 octets] Load: 0.0% Transmit left: 0 packt Transmitted ack number: 17 times Received ack number: 16 times Received invalid sequence: 0 packet Received invalid ack: 0 packet Received out of sequence: 0 packet Received no data packet: 0 packet [2] UPnP機能に関する以下の変更を行った。 ・UPnPのポートマッピング用タイマの種類に、ARPテーブルの情報を監視 し、情報が消去されるとタイマが起動する種類を追加した。 変更後のupnp port mapping timer typeコマンドの書式は以下の通り。 これにより、show status upnpで表示されるタイマの種類として、 従来からある強制タイマを「Normal」、ARP情報を監視するタイプを 「ARP」と表記するようにした。 〇UPnPのポートマッピング用タイマのタイプの設定 [入力形式] upnp port mapping timer type タイプ [パラメータ] タイプ normal ... arp情報を参照しない arp ... arp情報を参照する [説明] UPnPのポートマッピングを消去するためのタイマのタイプを設定す る。 [デフォルト値] arp ・UPnPで、同一IPアドレスとポート番号の組で同じポートマッピング要 求が来た時に今まではエラーを返していたのを、200 OKを返すように した。 [3] ネットボランチDNS機能に関する以下の変更を行った。 ・IPアドレス変更時の自動更新のデフォルト値をoffからautoに変更し た。 これに伴い、かんたん設定ページでネットワーク型プロバイダのとき に、電話アドレスサービスの選択プロバイダにセレクトメニューが表 示されていたのを、「使用できるプロバイダはありません」と表示さ せるようにした。 ・ネットボランチDNSで、認証エラーになったときに以下のようなデバッ グレベルのログを表示するようにした。 例: [DDNS] receive format error. [4] かんたん設定ページに関する以下の変更を行った。 ・新規登録で選択できないプロバイダ接続形態も表示するようにした。 選択できない項目は色を変え、ラジオボタンのチェックボックスは非 表示とする。 新規登録で選択できないプロバイダ接続形態に関する注意書きを追加 した。 ・使用しているDNSサーバアドレスを全て表示するようにした。 表示内容は以下の通り。 ISDN/PPPoE ... primary(+secondary) CATV(DNS固定) ... 指定したアドレス全て (DNS自動) ... DHCPクライアントで取得したアドレス ・かんたん設定のシステム管理→コマンド入力において、何も入力しな い状態で「入力」ボタンを押した時、確認ページの下に表示される "[コマンド入力結果(最新の実行ログ)]" を表示させないようにした。 [5] ip INTERFACE(lan1/lan2/pp/tunnel) secure filterコマンドで指定で きるフィルタの数を200個にした。 無制限と公表していたが実際には100個に制限されていた。 1つのコマンドで入力できる最大文字数が1024という制限が別にあること に注意。 [6] DHCPサーバ機能で、548バイト以上のDHCPメッセージを受信しても破棄せ ずに正常なメッセージとして処理するようにした。 [7] SIPサーバに端末を登録、登録更新する間隔をNTT東日本 BフレッツIPv6 サービス実験のSIP通信機能における推奨値に変更した。 なお、その推奨値は以下の通りである。 登録時 Expiresの最小許容値 3600秒 最大許容値 36000秒 更新間隔推奨値 Expries/2 未満 更新間隔最小値 1200秒 ■バグ修正 [1] かんたん設定ページに関する以下のバグを修正した。 ・[メール機能]のヘルプで、「確認/転送の許可」の表示が間違っている バグを修正した。 「禁止中 → 禁止」==>「停止中 → 再開」 ・静的経路を設定した状態でPPTP-LAN間接続の設定をすると、静的経路 の設定を上書きしてしまうバグを修正した。 ・「複数プロバイダ+自動接続しない」設定にしたとき、接続/切断ボタ ンが表示されないバグを修正した。 ・[システム管理]-[コマンド入力]欄からip routeコマンド、 ip pp route addコマンドを設定した後に再起動すると、設定したコマ ンドが消えてしまうバグを修正した。 ・[接続設定]-[LAN/WAN設定]で、設定変更後の確認ページでキャンセル をしても一部の設定がされてしまうバグを修正した。 ・[電話設定]-[インターネット電話設定]-[基本設定]の各TELポートの電 話ディスプレイ名入力ボックス右側にある()内に、実際は英数字以外 も入力できるのにもかかわらず、「英数字」と書かれていたバグを修正した。 ・[電話設定]-[TELポートの詳細設定]において、識別着信番号の登録、 着信ベルの登録のヘルプ画面の登録番号の上限の表記が21474836とな っていたバグを65535へ修正した。 ・[システム管理]-[ルータ設定]-[ブザー設定]で、「電話機からの設定 をしたときにブザーで知らせる」の変更ができなかったバグを修正し た。 ・IPv6設定ページにおいて、プレフィックスの設定を削除しても ipv6 lan1 address の設定が消えないバグを修正した。 ・プロバイダの接続/切断確認ページで、PP2 以降のプロバイダを接続 した時に、正常に接続できたのにもかかわらず [登録の修正] ボタン が表示されるバグを修正した。 この修正後、PP2 以降でも、接続エラーになったときのみ [登録の修 正] ボタンが表示される。 [2] かんたん設定ページのネットワーク型プロバイダとNATの設定に関する以 下のバグを修正した。 ・かんたん設定ページでネットワーク型プロバイダとNATの設定をしたと き、コンソールからnat descriptor address innerに複数個のアドレ スを設定するとリブートする場合があるバグを修正した。 ・かんたん設定ページでネットワーク型プロバイダの新規登録時にNATの inner addressを複数個(コマンド文字列で256byte以上)設定するとリ ブートするバグを修正した。 ・かんたん設定ページでネットワーク型プロバイダとNATのinner addressを複数個(コマンド文字列で256byte以上)設定をした場合、DMZ ホストの設定を追加するとリブートするバグを修正した。 [3] PSTNの網の付加サービスの設定変更を行った場合、その変更が再起動す るまで反映されなかったバグを修正した。 [4] インターネット電話機能に関する以下のバグを修正した。 ・インターネット電話の発呼において、空きリソースがないために発呼 できない場合のINFOレベルのログにおいて、 [SIP] SIP Call to [...] from [...] rejected with cause NO CHANNEL (3034). のto、from部分が正しく表示されないバグを修正した。 ・IP電話サーバ登録でサーバアドレスが32文字より長いアドレスを入力 できなかったバグを修正した。 ・SIPサーバを利用して通話する場合において、発側SIP端末がSIPのデフ ォルトポートである5060番以外のポートを使い、SIPサーバがSIPのデ フォルトポートを使う場合に、本機器で着信し、通話後に本機器から 切断を行うと、SIPサーバに対して発側SIP端末が示したポート番号へ 切断メッセージを送信するため、正常に切断できなかったバグを修正 した。 ・SIPサーバを利用して通話する場合において、発側のポートが5060以外 でサーバがデフォルトのポートの場合に、本機器側が着信し、通話後 に本機機から切断するときにサーバに対して発側のポート宛にBYEリク エストを送信していたバグを修正した。 ・SIPサーバに対するREGISTERリクエストにおいて、認証が必要な場合に 401/407レスポンスを受信後auth情報を付加したREGISTERリクエストを 出すが、これのCall-IDヘッダが書き変わっていたバグを修正した。 ・インターネットアドレス帳登録において、宛先名が65535以下の数字で 構成されており、SIPサーバ経由・対Windows Messengerの発呼でない 場合、再起動後に宛先名が使用するSIPサーバの登録番号として読み込 まれてしまうバグを修正した。 以下のようにanalog extension sip addressコマンドを修正した。 なお、互換性を保持するために従来の形式での設定も読み込み可能と なっているため、この修正前の設定の読み込みによって宛先名がサー バの登録番号として読み込まれた場合、手作業によって設定を修正す る必要がある。 ○アナログポートからの特定のダイヤルに対応するインターネット電話発 信の設定 [入力形式] analog extension sip address NUMBER DIAL_NUMBER SIP_ADDRESS [server=SERVER_NUMBER [phone] or presence or phone] [name=DESCRIPTION] [パラメータ] ・NUMBER 登録番号 (1-65535) ・DIAL_NUMBER アナログポートからのダイヤル番号 ・SIP_ADDRESS ... SIPで発呼する先のSIP URI ・SERVER_NUMBER SIPで発呼する時に使用するサーバーの登録番号 (1-65535) ・phone ... user=phoneのタグを付けて発信することを示す ・presence ... Windows Messengerに発信することを示す ・DESCRIPTION ... 登録名 [説明] アナログポートからの特定のダイヤルに対応するインターネット電話 発信の設定を行う。 [ノート] ダイヤル番号に合致する設定を登録番号順に検索し、はじめに合致し た設定が適用される。 SIP_ADDRESSは、"sip:user_name@domain_name"という形式。 SERVER_NUMBERは、sip serverコマンドで登録したSIPサーバーの登録 番号を指定する。サーバーの指定がない場合あるいは登録番号で登録 されたサーバーがない場合は、サーバーを使用せず、直接接続を行う。 phoneを設定すると、宛先のURIにuser=phoneのタグを埋め込んで発呼 する。一般回線に抜ける発呼を行う際に必要に応じて設定する。 発呼する相手がWindowsMessengerの場合、presenceを指定する。 DESCRIPTIONには自由な登録名が設定できるが、日本語を入力したい 場合はかんたん設定のページから行う必要がある。 [デフォルト値] なし ・SIPサーバとの通信において、コンパクトヘッダx:に対応していなかっ たため、sip-session-timerが機能しないことがあったバグを修正した。 ・SIPサーバとの通信において、REGISTER情報を更新する時のREGISTERリ クエストのCall-IDが、以前送信したREGISTERリクエストのもと異なっ ていたバグを修正し、同一の物を用いるようにした。 ・sip serverコマンドで設定を変更した場合に先に登録情報が出て、後 から削除情報が出るため、設定の書き換え等の際にSIPサーバから情報 が消えてしまうバグを修正した。 ・通話中の端末双方から、同時に切断する動作を繰り返すと、SIPの発着 信ができなくなることがあるバグを修正した。 ・呼制御にTCPを使う設定で、発呼相手がいないときに無音になるバグを 修正した。 ・インターネット電話の発呼時、接続前に切断すると、そのTELポートが 使用できなくなってしまうことがあるバグを修正した。 ・インターネット電話において、経路が指定されていないIPアドレスに 対してSIPの発信を行うとアナログポートが無音になり、この動作を繰 り返すとアナログポートが使えなくなるバグを修正した。 ・インターネット電話において、呼出中に着側が再起動すると、呼出中 断に時間がかかり、オンフック後すぐにオフフックすると話中音が鳴 るバグを修正した。 [5] IPアドレス情報がない場合 (自動更新をしない設定にして再起動後、 netvolante-dns get hostname list コマンドを実行)、show status netvolante-dnsコマンドのIPアドレス欄に0.0.0.0と表示されるバグを修 正し、表示しないようにした。 [6] 電話機からの設定でパスワードの設定(機能番号00)を失敗すると次回か らパスワードの設定が行えなくなってしまうバグを修正した。 [7] LINE側がPBの設定の場合、アナログポートでDPによってダイヤルを行う と、同じダイヤルが重複してしまうことがあるバグを修正した。 この修正後は、RT56vのアナログポートに繋がった電話機がLINEに繋がっ た場合、その電話機からDPのダイヤルを検知すると、その後オンフック/ フッキングを受け付けるまでPBのダイヤルを検出しなくなる。 なお、PB信号は音声情報として伝えられるため、ダイヤル完了後、電話 機をPBに変更して情報サービス等の設定を行っても問題ない。 [8] TFTPで以下のコマンドを設定するとき、最大値が65535ではなく65565ま で受け付けてしまうバグを修正した。 isdn voip outgoing list [delete] analog sip arrive myaddress [delete] analog arrive incoming signal [delete] analog arrive restrict list add/delete analog arrive ringer-type list add/delete analog extension sip address [delete] analog extension sip call-deflection [delete] analog extension dial prefix [delete] sip server [delete] [9] cold startすると、次に再起動するまでshow configコマンドの表示に analog supplementary-service pseudo call-waiting が表示されていたバグを修正した。 [10] 機器間アナログ通話機能に関する以下のバグを修正した。 ・親機モードの時に、show analog extension accountの情報が再起動す るまで反映されないバグを修正した。 ・RT56vを子機、RT56v以外を親機とした場合にダイヤルできないバグを 修正した。 ・各機器のIPアドレスが変更されたときにDEBUGレベルで表示されるログ のfrom、toが共に変更後のアドレスになっていたバグを修正した。 ・Rev.4.07.11からIPv6での機器間アナログ通話機能が使用できなくなっ ていたバグを修正した。 [11] 静的NATでNetMeetingを処理するとルータがリブートしたり、 NetMeetingで接続できないバグを修正した。 [12] tunnel defaultコマンドを実行してもデフォルト値に戻らないものがあ るバグを修正した。 [13] TCPのFINビットをセットしたセグメントを送信して、コネクションの半 分を終了した状態で相手からデータを受信すると、システムが不安定に なったりリブートしたりするバグを修正した。 [14] ネーム・ディスプレイに関する以下のバグを修正した。 ・ネーム・ディスプレイの表示内容で、JIS漢字コードで0x5cの文字コー ドを持つ文字以降が文字化けしてしまうバグを修正した。 ・ネーム・ディスプレイ機能で、ネーム・ディスプレイ対応のアナログ 機器によってはネーム・ディスプレイ機能を使用する設定で発信者名 非通知の着信があるとエラー表示となる可能性があるバグを修正した。 以下の場合に発信者番号または非通知理由が正常に表示されない場合 があった。 ・発信者番号通知+発信者名非通知の着信 ・発信者番号非通知+発信者名非通知の着信 [15] 内線通話中に音量調整を行うと、一度通話を切断するまで音量がおかし くなるバグを修正した。 [16] restart コマンドの入力、あるいは、リビジョンアップ終了後の再起動 の処理の開始時に、接続状態の PP を切断するが、PP 接続先へのパケッ トが発生すると再度 PP を接続してしまい、接続状態のまま再起動する バグを修正した。 PPPoE 接続用の PP では、この動作のために、再起動直後に新たに接続 をしようとしてもサーバに接続を拒否されることがあった。 [17] UPnPに関する以下のバグを修正した。 ・AddPortMapping時に、 [UPNP] AddPortMaping Ehter = 00:00:00:00:00:00 という不要なログが表示されないようにした。 ・ログで [UPNP] と表示される部分を [UPnP] に統一した。 ・PortMappingEnabledの変更によるマスカレードエントリの削除ができ ないバグを修正した。 [18] 昔のipv6 tunnel remote addressコマンドの設定内容がtunnel endpoint addressコマンドに引き継がれない不具合を修正した。 ipv6 tunnel local addressの設定が取り込めないバグを修正した。 [19] ipv6 filterコマンドとipv6 filter dynamicコマンドのオンラインヘル プの間違いを修正した。 [20] IPv6の動的フィルタが動作しているときに、フラグメントされたIPv6パ ケットを転送できないバグを修正した。 [21] PPTP機能に関する以下のバグを修正した。 ・GREのシーケンス番号と応答確認処理に誤りがあり、動作不安定になる ことがあるバグを修正した。 この修正の入ったファームウェアと入っていないものとの相互接続は 保証ができないので、修正の入ったファームウェア対向で接続する必 要がある。 ・シーケンス番号が0で開始されるGREパケットを廃棄しないようにした。 Windows 2000/XPなどのPPTPクライアントから接続を行ったときに、最 初のパケットを廃棄していたため再送が発生し、LCPのネゴシエーショ ンに余計な時間がかかっていた。 ・かんたん設定において、PPTP経由で [システム管理]-[コマンド設定]、 または[システムログ] ページの config/log を表示しようとすると、 HTTPアクセスができなくなることがあったバグを修正した。 ・PPTPで相手からのTCPのセッションの開始されるときに、同じ相手から のセッションが残っている場合はクローズしてから受けるべきところを クローズしていなかったため、同じ相手だけで最大数を使い果たしてし まうことがあるバグを修正した。 ・PPTPで相手からTCPのセッションを開始されるときに、同じ相手からの セッションが残っている場合はクローズしてから受けるべきところをク ローズしていなかったため、同じ相手とだけで最大数のセッションを使 ってしまい、他の相手とセッションが張れなくなるバグを修正した。 この修正により、以下のsyslogが出力され続けて接続できなくなる問題 が解消される。 PPTP TCP client open error. device not found ・OPEN完了待ちのタイムアウトでTCPのクローズが正しくできなかったバ グを修正した。この修正により tcpReceiveRequest: bad close!! のsyslogが出力されなくなる。 ・通信中のトンネルにバインドされているPPに対して手動でconnectコマ ンドを発行すると、無視されずにデータ転送が止まってしまうバグを修 正した。 ・PPTP接続中に何らかの理由でトンネルを切断して再接続するときに、 PPPのネゴシエーションが完了せず頻繁に[LCP Timeout]のエラーで失敗 するバグを修正した。 ・PPTP接続において、PP anonymousインターフェースで接続できなくなる ことがあるバグを修正した。 ・PPTP接続で、最初に発生したエラーが保存されず、後から発生したエラ ー番号に置き換えられるバグを修正した。 ・pptp service on/offコマンドが使えないバグを修正した。 ・pptp lan remote addressコマンドとpptp lan secondary remote addressコマンドで、インタフェースにLAN2を指定できないバグを修正 した。 ・PPTPで過負荷のデータ転送を行っているとCCPの再交渉が繰り返し行わ れるバグを修正した。 ・PPTPで過負荷のデータ転送を行っているとプロバイダにてパケットの順 番が入れ替わることがあり、そのたびにCCPの再交渉が行われるバグを 修正した。 ・PPTP用のPPに対してshow status ppコマンドを実行すると、 Peer Hostnameが正しく表示されないことがあるバグを修正した。 [22] show analog extension config コマンドによる着信サービス表示にお いて、最後に余分な'/'が表示されていたバグを修正した。 [23] ルータが生成したIPパケットをLANインタフェースへ送信するときに、 始点アドレスを正しく選択しないケースがあるバグを修正した。 [24] PPPoEの切断処理中に、そのPPに対するdisconnectコマンドを実行する と、切断処理が途中で止まってしまい、そのPPでの通信がその後できな くなってしまうバグを修正した。 以上