Revision : 11.00.13 Release : May. 2011, ヤマハ株式会社 Rev.11.00.13リリースノート ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NVR500 Rev.11.00.07 からの変更点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■機能追加 [1] スイッチ制御機能を追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/swctl/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [2] SNMPでSWX2200の状態を取得できるようにした。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/snmp/snmp_switch.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [3] ONFSファイル共有機能にアクセス制御機能を追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/onfs/onfs_sharing.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [4] NTT東日本/NTT西日本のデータコネクトサービスを利用する以下の機能を追加した。 - リモートセットアップ機能 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/ngn/ngn_remote_setup.html - 拠点間接続(IPUDPトンネル)機能 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/ngn/ngn_dataconnect.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [5] ひかり電話のキャッチホン機能に対応した。 [6] SFTPサーバー機能を追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/sftpd/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [7] ディレクトリやファイル数の多い構成の外部メモリへのアクセスを高速に行う機能 を追加した。本機能で使用するキャッシュメモリのサイズは下記のコマンドで変更 する。 ○ファイルアクセス高速化用キャッシュメモリのサイズの設定 [書式] external-memory accelerator cache size INTERFACE SIZE no external-memory accelerator cache size INTERFACE [SIZE] [設定値及び初期値] INTERFACE [設定値] : --------------------------------------------------------------- 設定値 説明 --------------------------------------------------------------- usb1 USBポート1 usb2 USBポート2 sd1 microSDカードスロット --------------------------------------------------------------- [初期値] : - SIZE : キャッシュメモリのサイズ [設定値] : --------------------------------------------------------------- 設定値 説明 --------------------------------------------------------------- 1..5 キャッシュメモリのサイズ (数値が大きいほどメモリサイズが大きい) off ファイルアクセス高速化機構を使用しない --------------------------------------------------------------- [初期値] : 1 [説明] ファイルアクセスを高速化するために使用するキャッシュメモリのサイズを設定 する。 SIZE に数値を指定した場合は、ファイルアクセスを高速化するための機構が働 き、特にディレクトリ数やファイル数の多い構成での外部メモリへのアクセス性 能が向上する。アクセス性能が向上しない場合は、SIZE を大きくすることで向上 することがある。ただし、SIZE が大きいほど、外部メモリを接続してから使用可 能になるまでの時間が長くなることがある。 SIZE に off を指定した場合は、ファイルアクセスを高速化するためのキャッ シュメモリは確保されない。 なお、すべてのインタフェースに対して SIZE に最大値を設定した状態で、同時 にすべてのインタフェースに外部メモリを接続して使用すると、システム全体の 性能に影響を与える可能性があるため、本コマンドを設定してファイルアクセス を高速化するインタフェースは一つに限定することを推奨する。 [ノート] 本コマンドの変更は、外部メモリを接続した時に反映される。外部メモリが既に 接続されている状態でコマンドを入力した場合は、一旦、取り外した後に再接続 する必要がある。 また、本コマンドで、SIZE を大きくしてもアクセス性能が向上しない場合は、下 記に示す操作を行うことで、改善されることがある。 - 可能であれば、外部メモリ内のディレクトリやファイルを減らす - 外部メモリ内の総ディレクトリ数を2,000個以内となるように調整する - 頻繁にアクセスするディレクトリ内の総ファイル数(ディレクトリ含む)を 20,000個以内となるように調整する - ファイル名やディレクトリ名をなるべく短くする(半角32文字以内を推奨) [8] 外部メモリ用のキャッシュメモリの動作モードを変更できるようにした。 ○外部メモリ用のキャッシュメモリの動作モードの設定 [書式] external-memory cache mode MODE no external-memory cache mode [MODE] [設定値及び初期値] MODE [設定値] : -------------------------------------------- 設定値 説明 -------------------------------------------- write-through   ライトスルーモード copy-back1   コピーバックモード1 copy-back2   コピーバックモード2 -------------------------------------------- [初期値] : copy-back1 [説明] 外部メモリ用のキャッシュメモリの動作モードを設定する。    ライトスルーモード、コピーバックモード1、及びコピーバックモード2の3種 類の動作モードをサポートしており、各モードによって FAT、DIR、FILE の各 キャッシュ上のデータを外部メモリへ書き出すタイミングが異なる。   各動作モードについて、以下に説明する。 write-through を指定した場合、FAT、DIR、FILE に割り当てられていたキャッ シュは、ライトスルーモードで動作し、常に外部メモリへ書き出される。最も安 全性が高い。 copy-back1 を指定した場合、FAT と DIR キャッシュはコピーバックモードで動 作し、FILE キャッシュは、ライトスルーモードで動作する。ライトスルーモー ドより高速に動作させることができる。 copy-back2 を指定した場合、FAT、DIR、FILE キャッシュがコピーバックモード で動作する。この設定では、外部メモリへの書き出しが抑制されるので、最も高 速に動作する。しかし、外部メモリへ書き出しが完了していない状態が続く為、 予期しない電源断が発生すると外部メモリのファイルシステムがダメージを受け る可能性が高くなる。 FAT:File Allocation Tableの略 DIR:Directory Entryの略 [ノート] 本コマンドの変更は、外部メモリを接続した時に反映される。外部メモリが既に 接続されている状態でコマンドを入力した場合は、一旦、取り外した後に再接続 する必要がある。 [9] SIP着信時にユーザー名を検証するか否かを設定するコマンドを追加した。 ○SIP着信時にユーザー名を検証するか否かの設定 [書式] sip arrive address check SWITCH no sip arrive address check [SWITCH] [設定値及び初期値] SWITCH [設定値] : 'on' or 'off' [初期値] : on [説明] SIPの着信時にユーザー名が正常かどうかを検証する設定をする。 この検証はsip server設定がある場合に有効となる。 [10] 以下のコマンドを実行できるようにした。 - show status switching-hub macaddressコマンド - clear switching-hub macaddressコマンド ○スイッチングハブMACアドレステーブルの表示 [書式] show status switching-hub macaddress [INTERFACE [PORT]] [MAC_ADDRESS] [設定値及び初期値] INTERFACE [設定値] : LANインタフェース名 [初期値] : - PORT [設定値] : ポート番号(1..4) [初期値] : - MAC_ADDRESS [設定値] : MACアドレス [初期値] : - [説明] スイッチングハブLSI内部に保持しているポート毎の動的MACアドレステーブルを 表示する。ポート番号を指定するとそのポートに関する情報のみが表示される。 LANインタフェース名にはスイッチングハブを持つインタフェースだけが指定可 能である。 ○スイッチングハブMACアドレステーブルの表示消去 [書式] clear switching-hub macaddress [INTERFACE] [設定値及び初期値] INTERFACE [設定値] : LANインタフェース名 [初期値] : - [説明] スイッチングハブLSI内部に保持している動的MACアドレステーブルを消去する。 [ノート] lan typeコマンドのmacaddress-agingパラメータがoffの場合にこのコマンドを実 行してもテーブルエントリ情報は消去されず、次にmacaddress-agingパラメータ がonにされた時点で消去される。 [11] Luaスクリプト機能で、以下の追加をした。 - 正規表現オブジェクトを生成する関数、string.regexp()を新設した。また、正規 表現構文糖衣により、string.regexp()を呼び出せるようにした。 - 以下の関数で、パターンとして正規表現オブジェクトを利用できるようにした。 string.find, string.match, string.gmatch, string.gsub, string.split, rt.syslog_watch - 文字列をパターンで分割する関数、string.split()を新設した。 - 引数列あるいは配列の要素を巡回する関数、each()を新設した。 - バージョンを1.03とした。 [12] SNMPv3でVACMに対応した。 [13] HTTPリビジョンアップ機能において、HTTPリダイレクトに対応した。 http revision-up urlコマンドで指定されたURLへのHTTP要求に対して、以下のス テータスコードが応答として返された場合にはHTTPヘッダー内の"Location:"で指定 されたURLを用いてHTTPリビジョンアップを行う。 ○HTTPステータスコード - HTTP1.0 301 Moved Permanently - HTTP1.1 301 Moved Permanently - HTTP1.0 302 Moved Temporarily - HTTP1.1 302 Found - HTTP1.1 307 Temporary Redirect ○対応したリビジョンアップ手段 - http revision-up goコマンドの実行 - かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[リビジョンアップの実行]ページ - ダウンロードボタン押下 [14] モバイルインターネット機能で、以下のデータ通信端末に対応した。 - WILLCOM HX006ZT ■仕様変更 [1] 代理ARP機能が設定されているインタフェースでは、Gratuitous ARP要求を受信して も応答しないように変更した。 また、senderIPが0.0.0.0のARP要求についても代理ARP機能では応答しないように 変更した。 [2] 起動時にsshd host key generateコマンドを読み込む際、SSHの暗号化されたRSA秘密 鍵とDSA秘密鍵の復号に失敗した場合には、RSA秘密鍵とDSA秘密鍵を再生成するよう にした。 この変更によって秘密鍵が再生成される場合には、起動時間が30秒程度長くなる。 [3] 以下のIPアドレスの設定時に重複をチェックしないように変更した。 ○IPアドレスの設定 - ip INTERFACE address - ip pp address - ip tunnel address - ip loopback address ○IPv6アドレスの設定 - ipv6 INTERFACE address - ipv6 pp address - ipv6 tunnel address - ipv6 loopback address ○IPv6プレフィックスの設定 - ipv6 INTERFACE prefix - ipv6 pp prefix - ipv6 tunnel prefix [4] SIPのOPTIONSリクエストに対して応答をしないように変更した。 [5] ダウン状態にあるトンネルインタフェース宛へRIPngを送信しないようにした。 [6] ONFS機能が外部ストレージ内に保存しているシステムファイルを、ファイル共有機能 を経由したPCから参照できないようにした。 [7] ONFSファイル共有機能が出力するDEBUGレベルのSYSLOG全般において、不明確なログ 内容の明確化、出力する情報の追加、および、有用性の低いログの削減を行った。 [8] 外部メモリで扱えるファイルサイズの上限を2GBから4GBに拡張した。 [9] ONFSミラーリング機能において、ミラーリング可能なファイルのサイズを現状の2GB から4GBに変更した。 [10] 外部メモリへのSYSLOG保存機能を拡張した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/external-memory/copy.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [11] 外部メモリに保存するSYSLOGファイル名の拡張子に ".bak" を指定したときのエ ラーメッセージを適切なメッセージに変更した。 [12] 外部メモリ関連のコマンドで、ファイル名/ディレクトリ名、及びフルパスに指定 可能な文字数制限を変更した。 ○対象コマンド - external-memory config filename - external-memory exec filename - external-memory batch filename - external-memory syslog filename - copy config - copy exec - copy - save - make directory - rename - show file list - 外部メモリへのリダイレクト ファイル名/ディレクトリ名に指定可能な最大文字数を半角99文字、フルパスに指 定可能な最大文字数を半角246文字に変更した。("usb1:"などのプレフィックスは含 まない) 但し、一部のコマンドに関しては以下の制限がある。 - external-memory syslog filename コマンドについては、指定されたファイル名 からバックアップファイル名を決定して作成する必要があり、このときファイル 名に日時を示す文字列を付加するため、以下に制限される。 - 暗号化しない場合は、ファイル名は拡張子を含めて半角83文字までとする。 - 暗号化する場合は、ファイル名に拡張子(".rtfg")を指定したときは半角83文 字、ファイル名に拡張子を指定しないときは半角78文字までとする。 - external-memory batch filename コマンドについては、実行結果ファイル名を決 定して作成する必要があるため、以下に制限される。 - 実行結果ファイル名を指定しない場合は、バッチファイル名に指定可能な最大 文字数は拡張子を除いて半角91文字までとする。 - 実行結果ファイル名を指定した場合、バッチファイル名で指定したパスと合わ せて半角246文字までとする。 - make directory コマンドで、指定可能なフルパスは、半角243文字までとする。 - rename および copy コマンドで、ディレクトリ指定の場合に指定可能なフルパス は、半角243文字までとする。 [13] DOWNLOADボタンにより電波受信レベルの定期取得を実行する機能で、以下の変更を した。 - DOWNLOADボタンを1秒以上押すと、LED表示および定期取得を停止する。 - LANおよびWANのいずれかをリセットすると、リセット中は表示が中止されリセッ ト完了後から表示が再開される。 - operation button function downloadコマンドを変更すると、LED表示および定 期取得を停止する。 [14] ひかり電話機能において、追加番号で発信できるようにした。 analog sip call mynameコマンドをTELポートに設定した場合に、その設定した番 号で発信する。 設定する値は、契約したひかり電話の追加番号でなければならない。 [15] ひかり電話機能において、サーバー輻輳時に発呼した場合に、ビジートーンではな く、サーバー輻輳音が鳴るようにした。 ただし、親機子機ともにこの動作に対応している機器でなければならない。 [16] ひかり電話の接続状態について、回線のリンク状態と連動させるようにした。 ただし、連動のタイムラグについては、SIPサーバーの設定数によって数十秒ずれる 場合もある。 [17] analog extension other-dial-tone onの設定のときに、ISDN回線が繋がっていない 場合に電話の受話器をオフフックするとアザーダイヤルトーンが鳴るが、ISDN回線 が繋がっていなくてもひかり電話が使用できる状態になっていれば、アザーダイヤ ルトーンでなく、ダイヤルトーンが鳴るようにした。 [18] show account、show historyコマンドにおいて、ひかり電話の情報を表示するよう にした。 [19] isdn arrive permit コマンドヘルプの記述を以下のように変更した。 (変更前)着信に応答するか否か ↓ (変更後)着信を許可するか否か [20] Luaスクリプト機能のrt.syslog関数で入力するログ文字列にタブ文字が使用できる ようにした。 [21] lan typeコマンドのオプションで、以下に対応した。 - MACアドレスエージング機能(macaddress-aging) - 速度ダウンシフト機能(speed-downshift) ○LANインタフェースの動作タイプの設定 [書式] lan type INTERFACE_WITH_SWHUB SPEED [PORT] [SPEED [PORT]...] [OPTION=VALUE...] lan type INTERFACE_WITH_SWHUB OPTION=VALUE lan type INTERFACE_WITHOUT_SWHUB SPEED [OPTION=VALUE...] lan type INTERFACE_WITHOUT_SWHUB OPTION=VALUE no lan type INTERFACE [...] [設定値及び初期値] INTERFACE_WITH_SWHUB [設定値] : スイッチングハブを持つLANインタフェース名 [初期値] : - INTERFACE_WITHOUT_SWHUB [設定値] : スイッチングハブを持たないLANインタフェース名 [初期値] : - INTERFACE [設定値] : LANインタフェース名 [初期値] : - SPEED [設定値] : ------------------------------------------------------ 設定値 説明 ------------------------------------------------------ auto 速度自動判別 1000-fdx 1000BASE-T 全二重 100-fdx 100BASE-TX 全二重 100-hdx 100BASE-TX 半二重 10-fdx 10BASE-T 全二重 10-hdx 10BASE-T 半二重 省略 省略時は auto ------------------------------------------------------ [初期値] : auto PORT [設定値] : ------------------------------------------------------ 設定値 説明 ------------------------------------------------------ 1..4 スイッチングハブのポート番号 省略 省略時は全ポート ------------------------------------------------------ [初期値] : - OPTION=VALUE : オプション機能 [設定値] : ・mtu インタフェースで送受信できる最大データ長 (64..1500) ・auto-crossover オートクロスオーバー機能 ------------------------------------------------------------ 設定値 説明 ------------------------------------------------------------ on オートクロスオーバー機能を有効にする off オートクロスオーバー機能を無効にする ------------------------------------------------------------ ・macaddress-aging ★ MACアドレスエージング機能 ------------------------------------------------------------ 設定値 説明 ------------------------------------------------------------ 秒数 エージング時間(1..3551) off MACアドレスエージング機能を無効にする ------------------------------------------------------------ ・speed-downshift ★ 速度ダウンシフト機能 ------------------------------------------------------------ 設定値 説明 ------------------------------------------------------------ on 速度ダウンシフト機能を有効にする off 速度ダウンシフト機能を無効にする ------------------------------------------------------------ [初期値] : ・mtu=1500 ・auto-crossover=on ・macaddress-aging=300 ・speed-downshift=on [説明] 指定したLANインタフェースの速度と動作モードの種類、およびオプション機能 について設定する。 スイッチングハブを持つLANインタフェースについては、ポート毎に速度と動作 モードを指定できる。 ・mtu インタフェースで送受信できる最大データ長を指定する。データ長にはMAC ヘッダとFCSは含まれない。 指定できるデータ長の範囲は64〜1500の範囲となる。 インタフェースのmtuを設定して、かつ、ip mtuコマンドまたはipv6 mtuコマ ンドが設定されずデフォルトのままの場合、IPv4やIPv6でのmtuとしてはイン タフェースのmtuが利用される。一方、ip mtuコマンドまたはipv6 mtuコマン ドが設定されている場合には、インタフェースのmtuの設定にかかわらず、 ip mtuコマンドまたはipv6 mtuコマンドの設定値がmtuとして利用される。イ ンタフェースのmtuも含めてすべて設定されていない時には、デフォルト値で ある1500が利用される。 ・オートクロスオーバー機能 LANケーブルがストレートケーブルかクロスケーブルかを自動的に判定して接続 する機能。この機能が有効になっていると、ケーブルのタイプがどのようなも のであるかを気にする必要が無くなる。 ・MACアドレスエージング機能 スイッチングハブを持つLANインタフェースでのみ利用できる。 スイッチングハブが持つMACアドレステーブル内のエントリを、一定時間で消去 していく機能。この機能をoffにすると、一度スイッチングハブが記憶したMAC アドレスは自動的に消去されないのはもちろん、clear switching-hub macaddressコマンドを実行しても消去されない。エントリが消去されるのは、 この機能を再度有効にした時だけになる。 コマンドの設定値と実際に消去されるまでの時間に誤差が生じる場合がある。 特に、本機では13秒未満の値を設定しても、実際に消去される時間が13秒より 短くなることはない。 MACアドレステーブルには最大で1024個のエントリを格納できる。 ・速度ダウンシフト機能 例えば 1000BASE-Tで使用できないケーブルを接続された時に、速度を落として リンクを試みる機能である。 [ノート] 本コマンドの実行後、LANインタフェースのリセットが自動で行われ、その後に 設定が有効となる。 [22] かんたん設定ページの[プロバイダ情報の設定]-[プロバイダの設定]ページでモバイ ルインターネット接続を選択した場合、発信規制に関する設定を変更できるように した。 「規制する/しない」を選択でき、以下のコマンドの設定が変更される。 - mobile access limit lengthコマンド - mobile access limit timeコマンド [23] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[ファイル共有/同期の設定]ページにおい て、以下の修正をした。 - ファイル共有を「使用しない」で設定したとき、onfs sharing host コマンドを 削除するようにした。 - ファイル共有を「使用しない」で設定したとき、付随する設定値(*1)、および関 連設定(*2)の変更はできないようにした。また、設定値(*1)、および関連設 定(*2)をデフォルト値に戻し、「使用する」を設定するだけでデフォルト設定に 戻せるようにした。 (*1) コンピューター名、コンピューターの説明、ワークグループ名、WINSサー バーアドレス (*2) 利用を許可するホスト、IPアドレス または LANインタフェース - ファイル同期を「使用しない」に設定したとき、onfs mirroring [id / contact node / pre-shared-key] コマンドを削除し、関連設定(*3)を削除したことを結果 ページに表示するようにした。 - ファイル同期を「使用しない」に設定したとき、関連設定(*3)の変更はできない ようにした。 (*3) 自拠点の設定 代表ノードになる、拠点名、WAN側アドレス グループ設定 事前共有鍵、拠点1/2/3 [24] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[システム情報のレポート作成]ページで [NGN情報]の項目を追加した。 [25] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[VPN接続の設定]ページから以下のPPTP接 続を登録する場合、選択されたTUNNEL番号に対して設定を行うようにした。 修正前は、(選択されたPP番号 + 使用していない一番若番のTUNNEL番号)に設定さ せていた。 - PPTPを使用したネットワーク型LAN間接続VPN - PPTPを使用したパスワード認証のリモートアクセスVPNサーバ(PP) ■バグ修正 [1] モバイルインターネット機能で、電波の受信レベルの定期取得中にモバイル端末の抜 き挿しをすると、まれに電波の受信レベルの取得が出来なくなったり、リブートが発 生することがあるバグを修正した。 [2] 正常なSIPパケットを短い時間に大量に受信するとメモリリークしてリブートするこ とがあるバグを修正した。 [3] LOOPBACKインタフェース、またはNULLインタフェース宛にIPv6パケットを送信すると リブートするバグを修正した。 [4] ONFSミラーリング機能において、ミラーリング対象フォルダーの読み書きで高負荷を かけるとリブートするバグを修正した。 [5] dhcp scope bindコマンドにおいて、同一スコープ番号の設定に対して重複したMACア ドレスを複数組登録すると、起動時にリブートやハングアップすることがあるバグを 修正した。 [6] snmpv3 trap hostコマンドを不正な書式で入力するとリブートすることがあるバグを 修正した。 [7] ip filter dynamic timerコマンドを設定した状態で動的フィルタが最大セッション 数に達すると、リブートすることがあるバグを修正した。 [8] analog extention machine-idコマンドで不正に長いMACアドレスを指定するとリブー トすることがあるバグを修正した。 [9] 高負荷状態で interface reset lanN コマンドを実行するとパケットを受信できなく なることがあるバグを修正した。 また、高負荷状態で以下のコマンドを実行するとハングアップするバグを修正した。 - lan type lanN - no lan type lanN - lan shutdown lanN - no lan shutdown lanN [10] モバイル端末をUSBポートから取り外すときにメモリリークすることがあるバグを修 正した。 [11] ONFSファイル共有機能の使用中にまれにパケットバッファがリークすることがある バグを修正した。 [12] ONFSミラーリング機能において、コンタクトノードへの経路が存在しない状態で、 ミラーリングを起動するとメモリリークするバグを修正した。 [13] FAT16のアロケーションユニットサイズ64KBでフォーマットされた外部メモリにアク セスするとメモリが不正に解放されるバグを修正した。 [14] snmpv3 usm userコマンドが存在する状態でsnmpv3 engine idコマンドの設定を変更 するとメモリリークするバグを修正した。 [15] SNMPv3 Informの通信を行った後にsnmpv3 engine idコマンドの設定を変更すると、 以後SNMPv3の各種送受信ができなくなることがあるバグを修正した。 [16] モバイルインターネット機能において、網側からの接続切断直後の再接続が発信規 制によって1分間程度できないことがあるバグを修正した。 [17] モバイルインターネット機能において、接続を切断する際に不要なUSBバスリセット が発生することがあるバグを修正した。 [18] モバイルインターネット機能において、一部のデータ通信端末で電波状態が悪化し た時に電波受信レベルの取得を繰り返すと、電波状態が回復した後も接続できなく なることがあるバグを修正した。 [19] モバイルインターネット機能において、電波状態が"圏外"の時に接続要求を繰り返 すと、電波状態が回復してからも接続できないことがあるバグを修正した。 [20] モバイルインターネット機能において、接続中にpp disableコマンドを実行すると 切断できなくなるバグを修正した。 [21] 動的フィルタのコネクション情報が通信中にも関わらず削除され、該当する通信が 遮断されることがあるバグを修正した。 [22] DHCPv6クライアント機能において、優先度が小さいDHCPv6サーバーにReqeustを送信 していたバグを修正した。 [23] RIPngの優先度が他より低い場合に、RIPngで通知された経路と同一の宛先に対する 経路がOSPFv3によって通知されるかipv6 routeコマンドで静的に設定されると、当 該経路情報がRIPngによって通知されなくなってもhide状態でルーティングテーブル に残り、さらにOSPFv3によって通知されなくなるか静的経路が削除されると本来は 無効(hide状態)であるべきRIPngによって通知された経路が有効になってしまうバ グを修正した。 [24] LANケーブルを抜いた状態でIPアドレスを変更すると、LANケーブルを挿したときに 不要なGratuitous ARPが送信されるバグを修正した。 [25] 侵入検知機能において、IPヘッダ、IPヘッダオプション、フラグメント、ICMP、 UDP、TCPに関する侵入検知がインタフェースから出て行くパケットについて動作し なかったバグを修正した。 [26] ethernet filter機能において、dhcp-bind / dhcp-not-bindで設定したフィルタで、 以下のパケットが正しく処理されないバグを修正した。 - ARP(EtherType=0x0806) - RARP(EtherType=0x8035) - 802.3 MAC Control(EtherType=0x8808) - PPPoE Discovery(EtherType=0x8863) [27] ethernet filter機能において、ログにARPなど文字列で表示されるべきEtherTypeが 16進数で表示されていたバグを修正した。 [28] RAプロキシ機能で、WAN側から受信したRAとは異なる値のRAをLAN側に送信するバグ を修正した。 [29] 電話番号ルーティングにおいて、第一経路にNGN、第二経路に迂回経路がある設定で NGNへの発呼が相手ビジーとなった場合(SIPのレスポンスコードで486または600)、 第二経路に迂回してしまうバグを修正した。 [30] ONFSファイル共有機能で、フルパスが最大長(245文字)を超えるファイル/フォル ダーが任意のフォルダーに存在する場合、ネットワーク上のPCにはそれらのファイ ル/フォルダーを見せないようにした。修正前は、不当に名前が切り詰められた ファイル/フォルダーが見えていた。 [31] ONFSファイル共有機能で NetBIOS over TCP/IP (NetBIOS Session Service (TCP 139)) を使用する場合、クライアントからのNetBIOS Session Requestの "Called name"に接続先ルーターのNetBIOSホスト名ではなくIPアドレスが指定され ていると、ルーターの共有フォルダーへ接続できないバグを修正した。 [32] ONFSファイル共有機能の使用中に同機能が停止する可能性があったため、その可能 性を排除した。 [33] ONFSミラーリングのファイル転送が停止したまま処理が進まないことがあるバグを 修正した。 [34] ONFSミラーリング機能において、不定IPアドレスの拠点で自拠点をIPアドレスで設 定した場合に、IPアドレスが変更されるとミラーリングが動作しなくなることがあ るバグを修正した。 [35] ONFSミラーリング機能において、ミラーリング動作中にかんたん設定ページの[詳細 設定と情報]-[基本接続の詳細な設定]-[プロバイダの修正]ページからセキュリティ レベルを変更すると、ミラーリンググループから離脱してから再参加するまで時間 がかかることがあるバグを修正した。 [36] ONFSミラーリング機能において、モバイル端末の抜き差しで切断/再接続を行った 場合に、ミラーリンググループへの再参加に時間がかかることがあるバグを修正し た。 [37] ONFSミラーリング機能において、show status onfs mirroringで、転送に失敗した ファイルの転送状況が消えないことがあるバグを修正した。 [38] ONFSミラーリング機能において、ファイル名、フォルダー名、またはパス中にカン マ(,)を含む場合に、ミラーリングが正しく動作しないバグを修正した。 [39] ONFSミラーリング機能において、ミラーリング対象フォルダーに保存されている ファイルを編集して保存した直後にそのファイルを削除した場合に、他の拠点で当 該ファイルが削除されないことがあるバグを修正した。 [40] まれに起動直後から以下の機能が使用できないことがあるバグを修正した。 - TFTP - SNMP(snmp hostコマンドが設定されているとき) - 電話機能 [41] TFTPで設定ファイルに以下の設定を書き込んだ場合、ログインパスワードおよび管 理パスワードとして任意の文字列を用いてログインおよび管理ユーザーへの昇格を 行うことができてしまうバグを修正した。 - login password encrypted "任意の1文字" - administrator password encrypted "任意の1文字" また、上記入力形式においてパスワードに該当する文字列の文字数が32文字以外で ある場合には、コマンド実行エラーとなるようにした。 [42] TFTPで'config'宛に設定ファイルをPUTすると、設定ファイルの内容によってはそれ 以降、TFTPが使えなくなることがあるバグを修正した。 [43] FTPのPORT/EPRTコマンド、PASV/EPSVコマンドのレスポンスのマスカレード変換で、 IPアドレス、ポート番号の変換によりデータ長が変化しシーケンス番号の変換が発 生する場合、サーバーの応答の遅延などでコマンド、または、レスポンスの再送が 発生したときシーケンス番号の変換が行われないバグを修正した。 [44] SNMPでyrIfTunnelDisplayAtMib2にアクセスできないバグを修正した。 [45] カスタムGUIにおいて、コマンド実行結果の文字列に不要な改行が挿入されないよう にした。従来は1行あたりの文字数がconsole columnsコマンドの設定値に到達した 時点で改行が挿入されていたが、スクリプトで処理しやすくするため、本来の終端 位置以外では改行されないようにした。 [46] 特定のPBXに対するモデムダイヤルインに失敗することがあるバグを修正した。 [47] 単独動作またはカスケード親機を使ったSIP通話が接続後概ね5秒以内に切断される と、INFOレベルのログで表示されるRTPのThis sideのJitterの値として実際の値と は異なる非常に大きな値が表示されてしまうことがあるバグを修正した。 [48] 起動処理中に Line Typeスイッチの切り替えを検出できないバグを修正した。 [49] dns server selectコマンドでdhcpを指定した場合、指定したDNSサーバーへの問い 合わせができないバグを修正した。 [50] speedコマンドが正常に機能しないことがあるバグを修正した。 本バグの影響により、帯域検出機能が正常に機能しないことがある。 [51] saveコマンドを実行すると、ルーター内部のタイマーの精度が悪くなるバグを修正 した。 このバグにより、パケットの再送間隔やpingコマンドの応答時間などでズレが生じ ることがあった。 [52] saveコマンドにて設定ファイルを暗号化して外部メモリに保存したとき、不正な データが書き込まれることがあるバグを修正した。 [53] renameコマンドで外部ストレージ内のファイル/ディレクトリのパスを変換すると き、新しいパスに下記に示すようなファイル属性のファイルを上位ディレクトリと するパスを指定してもエラーにならずに、不当にパスの変換が行われてしまうバグ を修正した。 この操作を行ってもリネーム対象のファイル/ディレクトリが消失することはない が、不当なパスで存在することになるため、当該ファイル/ディレクトリを見つける ことができなくなる。 rename usb1:/abc.txt usb1:/file/abc.txt ^^^^ ("file"はディレクトリ属性ではなく ファイル属性) [54] ルーターのログや状態表示などが正しく表示されないことがあるバグを修正した。 [55] 電波受信レベルの定期取得の設定をしている場合、電波受信レベルがLEDに正しく表 示されなくなることがあるバグを修正した。 [56] ISDN通信中に回線が瞬断すると、瞬断時間によっては通信が継続しているにも関わ らず、L1/B1 LEDが非通信中表示になってしまうバグを修正した。 [57] tcp log onコマンドを設定したとき、間違ったポート番号のログが出力されるバグ を修正した。 [58] ipv6 INTERFACE addressコマンドのコマンドヘルプの誤記を修正した。 [59] ひかり電話着信時に、ログに"Detect call at bri1 from" と表示されていた部分を "Detect call at NGN from" と表示されるように修正した。 また、番号非通知の場合には、電話番号部分は"Anonymous"と表示されるように した。 [60] ターミナルソフトの設定とconsole characterコマンドの設定がともにEUCに設定さ れているとき、以下のバグを修正した。 - 日本語を入力できるコマンドが設定された状態で以下のコマンドを実行する と、日本語の設定が文字化けする - show config - show config 0 - show config list - show file list - show status pp - show status tunnel - 外部メモリ起動機能により、日本語のファイル名で保存されたconfigファイ ルから起動させた場合、 - SYSLOGに出力されるconfigファイル名が文字化けする - console info onコマンドが設定されているとき、コンソールに出力される configファイル名が文字化けする - saveコマンドを実行したときにコンソールに出力されるconfigファイル名 が文字化けする - onfs resetコマンドを実行したときに表示されるパスワードの問い合わせ用の プロンプトが文字化けする [61] ONFSファイル共有機能で使用するsystem共有フォルダーのコメントの誤記を修正 した。 [62] show status dhcpcコマンドの表示結果の誤記を修正した。 [63] show status ngnコマンドの表示結果の誤記を修正した。 [64] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[ファイル共有/同期の設定]ページにおい て、以下の修正をした。 - ファイル同期の設定をしたとき、変更結果を表示する文中の誤記を修正した。 - ファイル同期を「使用しない」に設定したとき、不要なonfs mirroring use off コマンドが設定されてしまうバグを修正した。 - ファイル共有を「使用しない」から「使用する」に設定したとき、設定値がデ フォルトにも関らず、不要なonfs sharing service コマンドが残ってしまうバ グを修正した。 - 利用を許可するホスト、IPアドレス または LANインターフェースの設定を、デ フォルト値に再設定し直しても、不要なonfs sharing hostコマンドが残ってし まうバグを修正した。 [65] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[リビジョンアップの実行]ページから ファームウェアのリビジョンアップを行う際に、ファームウェアのダウンロードが 完了している状態かつ内蔵不揮発性メモリに書き込む前にリビジョンアップを中断 すると、メモリリークするバグを修正した。 [66] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[設定ファイル・ファームウェアファイル のコピー]ページからファームウェアファイルのコピーを行った際、コピーは正常に 完了するが、コピー失敗のメッセージが表示され自動で再起動することができない バグを修正した。 [67] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[基本接続の詳細な設定]-[プロバイダの登 録]ページで以下の種類のプロバイダ設定を行う際、切断タイマ関連の設定で「課金 される単位時間毎に通信の有無を監視して自動切断する」を選択して不正な値を入 力した場合、エラー表示に設定可能な範囲として小数点以下が表示されないバグを 修正した。 - 定額課金型ISDN回線端末型接続(フレッツ・ISDN) - 従量課金型ISDN回線端末型接続 - 定額課金型ISDN回線ネットワーク型接続(フレッツ・ISDN) - 従量課金型ISDN回線ネットワーク型接続 - ISDN回線によるネットワーク型 LAN間接続 - 発信者番号認証(発信者番号認証のダイヤルアップサーバ) - パスワード認証(パスワード認証のダイヤルアップサーバ) また同設定ページの同設定項目で、設定変更を行う際、正常な値を入力した場合で も直前まで設定されていた「監視時間」の値よりも「課金単位時間」の値が小さい 場合に設定が変更されないバグを修正した。 なお、「深夜時間帯での課金単位時間」と「深夜時間帯での監視時間」の場合でも 発生するためこれらも修正した。 [68] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[VPN接続の設定]ページで、一部のPPに関 する表示がされないバグを修正した。 [69] かんたん設定ページの以下のヘルプページにおいて、リンク先を修正した。 - [詳細設定と情報]-[VPN接続の設定]-[VPN接続の登録]ページ - [詳細設定と情報]-[VPN接続の設定]-[VPN接続の登録]-[VPN接続設定の登録] ページ - [詳細設定と情報]-[リビジョンアップの実行]ページ [70] かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[ファイアウォールの設定]-[動的IPフィル タアクセス制御ルール]ページで、ヘルプページのタイトルの誤記を修正した。 [71] かんたん設定ページの以下のヘルプページの誤記を修正した。 - [詳細設定と情報]-[システム情報のレポート作成]ページ - [電話の設定]-[ISDN電話の設定]-[フレックスホン設定]ページ - [電話の設定]-[VoIPの設定]-[フレッツ光ネクスト ひかり電話の設定]ページ [72] ルーターを端点とするTCPの通信が行われると、稀にリブートすることがあるバグを 修正した。 ■更新履歴 May. 2011, Rev.11.00.13 リリース Oct. 2012, Rev.11.00.13 バグ修正[72] 追加 以上