OCNバーチャルコネクト対応機能

$Date: 2023/10/27 11:36:11 $


概要

NTTコミュニケーションズ株式会社が提供する OCNバーチャルコネクト を利用してインターネット接続をする機能を提供します。

※ OCNバーチャルコネクトは、NTTコミュニケーションズ株式会社の登録商標(または商標)です。

▲ このドキュメントの先頭へ


注意事項

▲ このドキュメントの先頭へ


対応機種とファームウェアリビジョン

ヤマハRTシリーズでは、以下の機種およびファームウェアで、OCNバーチャルコネクト対応機能をサポートしています。

機種 ファームウェア
動的IP契約
固定IP1契約
固定IP8/16契約
RTX3510 すべてのリビジョン すべてのリビジョン
RTX1300
RTX1220
RTX830 Rev.15.02.10 以降 Rev.15.02.14 以降
NVR510 Rev.15.01.15 以降 Rev.15.01.16 以降
NVR700W Rev.15.00.16 以降 Rev.15.00.17 以降
RTX1210 Rev.14.01.34 以降 Rev.14.01.35 以降
RTX5000 Rev.14.00.32 以降 Rev.14.00.32 以降
RTX3500 Rev.14.00.32 以降 Rev.14.00.32 以降

OCNバーチャルコネクトのサービス利用下における VPN接続は、以下の機種およびファームウェアで動作可能です。

機種 ファームウェア
動的IP契約 固定IP1契約 固定IP8/16契約
IPsec
(イニシエーター)
IPsec L2TP/IPsec L2TPv3/IPsec
L2TPv3
IPsec L2TP/IPsec L2TPv3/IPsec
L2TPv3
RTX3510 すべてのリビジョン すべてのリビジョン すべてのリビジョン すべてのリビジョン すべてのリビジョン すべてのリビジョン すべてのリビジョン
RTX1300
RTX1220 Rev.15.04.03 以降 Rev.15.04.03 以降 Rev.15.04.03 以降 Rev.15.04.03 以降
RTX830 Rev.15.02.10 以降 Rev.15.02.10 以降 Rev.15.02.20 以降 Rev.15.02.20 以降 Rev.15.02.14 以降 Rev.15.02.20 以降 Rev.15.02.20 以降
NVR510 - - Rev.15.01.21 以降 - - Rev.15.01.21 以降 -
NVR700W Rev.15.00.16 以降 Rev.15.00.16 以降 Rev.15.00.22 以降 Rev.15.00.22 以降 Rev.15.00.17 以降 Rev.15.00.22 以降 Rev.15.00.22 以降
RTX1210 Rev.14.01.34 以降 Rev.14.01.34 以降 Rev.14.01.40 以降 Rev.14.01.40 以降 Rev.14.01.35 以降 Rev.14.01.40 以降 Rev.14.01.40 以降
RTX5000 Rev.14.00.32 以降 Rev.14.00.32 以降 Rev.14.00.32 以降 Rev.14.00.32 以降 Rev.14.00.32 以降 Rev.14.00.32 以降 Rev.14.00.32 以降
RTX3500 Rev.14.00.32 以降 Rev.14.00.32 以降 Rev.14.00.32 以降 Rev.14.00.32 以降 Rev.14.00.32 以降 Rev.14.00.32 以降 Rev.14.00.32 以降

OCNバーチャルコネクトのサービス利用下におけるVPN接続は、以下のVPN接続の設定例を参考に、OCNバーチャルコネクトのサービスと組み合わせてご利用ください。

▲ このドキュメントの先頭へ


詳細

(※) MAP-E について
・IPIPトンネリング(IPv4 over IPv6トンネル接続)を利用して行います。この時、トンネルに設定したIPマスカレードでグローバルIPv4アドレスに変換され、ポート番号が割り当てられます。このグローバルIPv4アドレスやポート番号は、MAP-Eのマップルールに従って自動的に決定されます。これらを固定で設定する事はできません。
・マップルールは、ルーターの起動後やトンネル設定後に、自動的にサーバーから取得します。取得したルールに従って、即時に、IPv4アドレスやポート番号を決定します。
・マップルールを取得できていない時は、トンネルはダウンして通信はできません。

▲ このドキュメントの先頭へ


設定・操作方法

コマンド

状態表示

show status tunnelコマンドでは、以下のように表示されます。
tunnel1# show status tunnel
TUNNEL[1]:
説明:
  インタフェースの種類: MAP-E
  IPv6: 2403:9200:fff0:7:cb:56e1:f0f:f000
  トンネルインタフェースは接続されています
  開始: 2018/01/19 15:53:05
  通信時間: 28分50秒
  受信: (IPv4) 2 パケット [184 オクテット]
        (IPv6) 0 パケット [0 オクテット]
  送信: (IPv4) 2 パケット [184 オクテット]
        (IPv6) 0 パケット [0 オクテット]
show nat descriptor addressコマンドでは、以下のように表示されます。
# show nat descriptor address
NAT/IPマスカレード 動作タイプ : 2
参照NATディスクリプタ : 1, 適用インタフェース : LAN2(1)
Masqueradeテーブル
    外側アドレス: map-e/203.86.225.15
    ポート範囲: 8176-8177, 12272-12273, 16368-16369, 20464-20465, 24560-24561,
28656-28657, 32752-32753, 36848-36849, 40944-40945, 45040-45041, 49136-49137, 5
3232-53233, 57328-57329, 61424-61425, 65520-65521   43 セッション
  -*-    -*-    -*-    -*-    -*-    -*-    -*-    -*-    -*-    -*-    -*-
      No.       内側アドレス    セッション数  ホスト毎制限数         種別
       1      192.168.10.240              41           65534         dynamic
       2        192.168.10.1               1           65534         dynamic
       3        192.168.10.2               1           65534         dynamic
---------------------
有効なNATディスクリプタテーブルが1個ありました
※マップルールが取得できていない時は、外側アドレスやポート範囲の情報は表示されません。

▲ このドキュメントの先頭へ


設定例


設定例の選択

光回線 契約 WAN側の接続機器 確認事項 設定例
フレッツ 光ネクスト 動的IP契約 ONU ひかり電話契約 なし 1
ひかり電話契約 あり 2
ホームゲートウェイ - 1
固定IP1契約 ONU ひかり電話契約 なし 3
ひかり電話契約 あり 4
ホームゲートウェイ - 3
固定IP8/16契約 ONU ひかり電話契約 なし LAN側でグローバルIPv4アドレスを使用する場合 5
LAN側でグローバルIPv4アドレスと
プライベートIPv4アドレスを使用する場合
7
ひかり電話契約 あり LAN側でグローバルIPv4アドレスを使用する場合 6
LAN側でグローバルIPv4アドレスと
プライベートIPv4アドレスを使用する場合
8
ホームゲートウェイ LAN側でグローバルIPv4アドレスを使用する場合 5
LAN側でグローバルIPv4アドレスとプライベートIPv4アドレスを使用する場合 7
フレッツ 光クロス 動的IP契約 ONU - 2
ホームゲートウェイ - 1
固定IP1契約 ONU - 4
ホームゲートウェイ - 3
固定IP8/16契約 ONU LAN側でグローバルIPv4アドレスを使用する場合 6
LAN側でグローバルIPv4アドレスとプライベートIPv4アドレスを使用する場合 8
ホームゲートウェイ LAN側でグローバルIPv4アドレスを使用する場合 5
LAN側でグローバルIPv4アドレスとプライベートIPv4アドレスを使用する場合 7


【設定例1:動的IP契約 RAプロキシ】

▲ 設定例1の先頭へ

▲ 設定例の選択へ

▲ このドキュメントの先頭へ


【設定例2:動的IP契約 DHCPv6-PD】

▲ 設定例2の先頭へ

▲ 設定例の選択へ

▲ このドキュメントの先頭へ


【設定例3:固定IP1契約 RAプロキシ】

▲ 設定例3の先頭へ

▲ 設定例の選択へ

▲ このドキュメントの先頭へ


【設定例4:固定IP1契約 DHCPv6-PD】

▲ 設定例4の先頭へ

▲ 設定例の選択へ

▲ このドキュメントの先頭へ


【設定例5:固定IP8/16契約 RAプロキシ LAN側でグローバルIPv4アドレスを使用する場合】

▲ 設定例5の先頭へ

▲ 設定例の選択へ

▲ このドキュメントの先頭へ


【設定例6:固定IP8/16契約 DHCPv6-PD LAN側でグローバルIPv4アドレスを使用する場合】

▲ 設定例6の先頭へ

▲ 設定例の選択へ

▲ このドキュメントの先頭へ


【設定例7:固定IP8/16契約 RAプロキシ LAN側でグローバルIPv4アドレスとプライベートIPv4アドレスを使用する場合】

▲ 設定例7の先頭へ

▲ 設定例の選択へ

▲ このドキュメントの先頭へ


【設定例8:固定IP8/16契約 DCHPv6-PD LAN側でグローバルIPv4アドレスとプライベートIPv4アドレスを使用する場合】

▲ 設定例8の先頭へ

▲ 設定例の選択へ

▲ このドキュメントの先頭へ


SYSLOG メッセージ一覧

レベル 出力メッセージ 意味
INFO [MAP-E] tunnel N up v4=IPv4アドレス ポート範囲 [...] MAP-E TUNNEL[N] が接続した(MAPルールから計算したIPv4アドレスとポート範囲の一部が表示されます)
[MAP-E] tunnel N down MAP-E TUNNEL[N] が切断した
[OCN MAP-E] hostname=ホスト名 固定IP契約のホスト名
DEBUG [OCN MAP-E] Tunnel[N] Invalid response 受信したMAPルールが不正だった
[OCN MAP-E] Tunnel[N] Incomplete response 受信したMAPルールが解析できなかった
[OCN MAP-E] Tunnel[N] RULE Server Error (xxx) MAPルール配信サーバーからエラー(xxx)が返ってきた
[OCN MAP-E] File Open ERROR MAPルールを保存ファイルから取得できなかった

▲ このドキュメントの先頭へ


関連技術資料

▲ このドキュメントの先頭へ