$Date: 2016/08/23 06:05:37 $
本機能はフレッツ光ネクスト回線に接続して、ひかり電話サービスに接続するための機能を提供します。
ヤマハRTシリーズでは、以下の機種およびファームウェアで、本機能をサポートしています。
機種 | ファームウェア |
---|---|
NVR510 | Rev.15.01.02以降 |
NVR700W | Rev.15.00.02以降 |
NVR500 | Rev.11.00.06以降 |
NGN ... Next Generation Networkの略。
NGN網 ... NGN規格のネットワーク。NTT東西の光ネクストなど。
NTTから提供されるHGWを使わずに、フレッツ光ネクストの回線をWANインタフェースに挿します。
TELポートに電話機を接続します。電話機から設定したプレフィックス等を付けてダイヤルして発信ができます。
ひかり電話の付加サービスの一部が利用できません。高音質電話・テレビ電話に対応していません。
また、サブアドレスには対応していません。サブアドレス付きの着信があってもサブアドレスは無視されます。
利用可能チャネル数:最大2チャネル。カスケード接続時は合計6チャネルまで。
(ひかり電話オフィスA使用時。2011年3月の検証結果に基づく)
NVR500のRev.11.00.13以降で、キャッチホンおよび追加番号による着信の振り分け・発信番号の使い分けに対応しました。
INTERFACE ... | LANインタフェース |
TYPE ... | 'off' or 'ntt' |
NGN網に接続するインタフェースの設定をします。
NGN網への接続状態を表示する。
例)
NGN status LAN2 ← 接続インタフェース sip:0ABCDEFGHI@ntt-west.ne.jp ← 接続アカウント 起動OK ← 通信準備可能かどうか 01 : 通信中 sip:0ABCDEFGHJ@ntt-west.ne.jp ← 通信中セッションの表示
TEL ポートからのダイヤル時に、特定のプレフィックスによる発呼経路を設定する。
プレフィックスはダブルクォーテーション(") で括って指定する。"#" が設定できるのは2 桁目だけであ
る。
プレフィックスが既に他の経路に設定されている場合、新しく設定した経路が有効となり、以前の経路は
削除される。
port を設定すると、選択されたTEL ポートのみに対してプレフィックスと発呼経路の関係が設定される。
発呼時には、まずTEL ポートに対する設定が優先され、そのプレフィックスに対する設定が存在しない
場合はTEL ポートが指定されていない設定が使用される。
sip を設定すると、sip による発呼を行う。また、これに続けて server_num を設定すると、sip server コマンドによる
サーバー設定における SIP_URI のユーザ名部分をダイヤルした番号に置き換えて SIP の発呼を行なう。
phone を設定すると、宛先のURI にuser=phone のタグを埋め込んでSIP の発呼を行なう。アナログ回線
またはISDN 回線に抜ける発呼を行なう際に必要に応じて設定する。
routing を設定すると、ダイヤル番号に応じて番号経路テーブルを参照して、発呼を行なう。
ngn LAN_INTERFACE を設定した場合は、設定した LAN インタフェースからひかり電話により発呼を行う。
先頭からの一部が重複するプレフィックス(例えば"9#" と"9#9")は異なるものとして扱われる。また
次のパターンをプレフィックスとして設定することはできない。
"1", "11", "110", "118", "119", "110x", "118x", "119x", "x#1", "x#11"(x は0ー9 の数字)
route パラメータが netvolante の設定に対しては、プレフィックスとして"##" が固定で登録されており、こ
の設定を削除することはできない。
新規に設定されたプレフィックスは"##" の置き換えではなく、追加されるプレフィックスとして扱われ
る。
port パラメータを省略した場合において、カスケード接続の親機子機に明示的なプレフィックスの設定が
無い場合は、その設定がカスケード接続全体を代表する設定として扱われる。
発呼経路を routing で設定した場合には、route_table_num も合わせて設定しなければならない。
またこの場合に該当する発呼経路テーブルが analog call route-table コマンドによって登録されていな
ければならない。さらに、 analog call route コマンドによる発呼経路のサーバー設定がサーバー記号に
よる記述である場合には、 server_sign も合わせて設定しなければならない。
全体で10 件まで、各TEL ポートに関してそれぞれ10 件まで、プレフィックスを指定することが可能。
ダイヤル番号によって発呼経路を自動選択して発呼する場合のダイヤル番号と発呼経路との関連付けを設
定する。
ダイヤル番号は、 in_dial に正規表現に準ずる書式で記述することで、複数のダイヤル番号を対象とする
経路指定が1 つの設定で可能である。
第 1 経路として VoIP (SIP サーバー経由あるいはひかり電話)での発信を指定する場合は、第 2 経路として
アナログ回線、ISDN 回線、VoIP 経由の発信を指定することが可能である。
その場合、最初に VoIP で発信した後に、サーバーが応答しない、または、サーバーがエラーを返すという
場合には、第 2 経路へ自動的に迂回して発信を行う。
SIP サーバー経由で発信する場合は、sip server コマンドで設定している SIP サーバーの登録番号を
指定する方法と、analog extension dial prefix コマンドで設定している SIP サーバー記号を指定する方法の
どちらを使用することも可能である。なお、SIP サーバー記号を指定できるのは第 1 経路のみである。
SIP サーバー記号を指定する場合、例えば、発信ポートによって別々のSIP サーバーを経由する使い方
の場合でも、発呼経路情報としては共通の設定を使うことができる。
出力ダイヤル番号の指定がある場合には、入力ダイヤル番号の一部に番号を追加する、一部から番号を削
除する、一部の番号を置き換える、等の操作を行った後に発信を行う。
ngn LAN_INTERFACE を設定した場合は、設定した LAN インタフェースからひかり電話により発信を行う。
発呼経路情報は、全部で最大100 件まで登録できる。
第 1 経路としてひかり電話あるいは SIP サーバー経由での発信を指定しない場合には、第 2 経路を設定することはできない。
SIP サーバー記号で指定する場合、プレフィックスの設定で該当するSIP サーバー記号の指定が存在し
なければ、発信できない。
経路にline を指定し、アナログ回線を使用した場合、ダイヤル時のポーズは無視された上で、設定内容
との比較が行われる。また、発呼経路としてアナログ回線が選択された場合の回線への発信動作におい
ても、ダイヤル時のポーズは無視される。
入力ダイヤル番号、および、出力ダイヤル番号は、以下に示す正規表現に準じた書式で指定する。
NVR500では、かんたん設定ページでひかり電話を使用する事ができます。
以下の手順で設定します。
かんたん設定ページでひかり電話を使用するに設定した場合は、以下の設定が追加されます。 使用しないに設定した場合は以下の設定が削除されます。
ipv6 route default gateway dhcp lan2 ipv6 prefix 1 dhcp-prefix@lan2::/64 ipv6 lan1 address dhcp-prefix@lan2::1/64 ipv6 lan1 rtadv send 1 ip lan2 address dhcp ipv6 lan2 address dhcp ipv6 lan2 dhcp service client ngn type lan2 ntt dhcp client release linkdown on analog extension emergency-call-dial type normal-number analog extension dial prefix routing route-table=1 ngn lan2 analog extension dial prefix port=1 routing route-table=1 ngn lan2 analog extension dial prefix port=2 routing route-table=1 ngn lan2 analog call route-table 1 1 analog call route 1 * * ngn lan2 * line sip codec permit lan2 g711u sip use on ※使用しないに変更した場合にこの設定は削除されません
この設定は、全ての電話発信をひかり電話で行うようにする設定です。
緊急電話もひかり電話で発信します。
アナログ回線やISDN回線を利用したい場合には、
「TELの共通設定」の「[プレフィックス(識別番号)の設定」にて、
プレフィックスを設定して発信時に回線の選択が出来るようにしてください。
かんたん設定ページではWANインタフェースを利用してひかり電話を使用します。 LANインタフェースにひかり電話を使用する設定は出来ません。
TEL --- NVR500(A) --- ONU----- NGN網
# 基本設定 ngn type lan2 ntt sip use on ip lan2 address dhcp ipv6 lan2 address dhcp ipv6 route default gateway dhcp lan2 ipv6 lan2 dhcp service client ipv6 prefix 1 dhcp-prefix@lan2::/64 ipv6 lan1 address dhcp-prefix@lan2::1/64 ipv6 lan1 rtadv send 1 dhcp client release linkdown on analog extension emergency-call-dial type normal-number sip codec permit lan2 g711u # analog extension dial prefix 発信の設定例 analog extension dial prefix ngn lan2 prefix="0" # analog call route 発信の設定例 analog extension dial prefix routing route-table=1 ngn lan2 prefix="9999" analog call route-table 1 11 22 33 99 analog call route 11 1xx 1xx line analog call route 22 0120* 0120* line analog call route 33 0570* 0570* line analog call route 99 [1-9]* 053[1-9]* ngn lan2 [1-9]* line # 着信時ナンバー・ディスプレイ表示の設定 analog arrive number display 1 on analog arrive number display 2 on # 着信をポート毎に振り分ける設定例 analog sip arrive permit 1 myname analog sip call myname 1 sip:0388882002 analog sip arrive myaddress 1 1 sip:0388882003 analog sip arrive permit 2 myname analog sip call myname 2 sip:0388882001 # 発信に使用する電話番号の設定例 analog sip call myname 1 sip:0388882001 analog sip call myname 2 sip:0388882002 (!) この設定は通常のSIPサーバーの設定では無効です。ひかり電話またはPeerToPeerなSIP通信で有効です。 (!) ひかり電話を使用する設定では必ず契約番号または追加番号を使用してください。 # キャッチホンを使用する設定 analog supplementary-service pseudo call-waiting analog arrive ring-while-talking permit 1 on analog arrive ring-while-talking permit 2 on