Security Gateway and IPsec release 3


設定変更の手引き


作成日1999/Jul/23
最終変更日2018/Nov/06
文書サイズ8.3KB


  1. はじめに
  2. コマンドの仕様変更点
  3. 設定変更の流れ


1.はじめに

IPsecのコマンド仕様が変更されたことに伴って、 既存の設定を変更する必要が生じる。そこで、このドキュメントでは、 設定を移行するときに注意すべき点を説明する。より細かいコマンド仕様については、 「IPsecリリース3のコマンド仕様」に記載する。

今回、書式が変更されたコマンドは、以下の4つである。 以下では、これらのコマンドの変更点を示し、 従来の設定をどのように変更すれば良いかを説明する。


2. コマンドの仕様変更点


3. 設定変更の流れ

まず、各対地に対して、ゲートウェイ番号を割り当てる。番号は、 RT103iでは1から10までの整数であり、それ以外の機種では1から20までの整数である。

もし、ipsec pre-shared-keyコマンドで、バイナリ鍵を設定している場合には、 以下のように変更する。

        旧:ipsec pre-shared-key IPアドレス 1a de 03 2f ....
        新:ipsec pre-shared-key IPアドレス 0x1ade032f ....

次に、ipsec ike hostの設定を以下のように変更する。

        旧:ipsec ike host IPアドレス1 IPアドレス2 ... 
        新:ipsec ike remote address ゲートウェイ番号1 IPアドレス1
            ipsec ike remote address ゲートウェイ番号2 IPアドレス2
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複数のIPアドレスが指定されていた場合には、IPアドレスごとに、 異なるゲートウェイ番号を割り当てなければならない。 次に、ipsec sa durationの設定があれば、以下のように変更する。

        旧:ipsec sa duration 寿命
        新:ipsec ike duration ipsec-sa ゲートウェイ番号 寿命 

もし、複数のセキュリティ・ゲートウェイがあるならば、 その数だけ設定する必要がある。最後に、ipsec ike local hostの設定があれば、 以下のように変更する。

        旧:ipsec ike local host IPアドレス
        新:ipsec ike local address ゲートウェイ番号 IPアドレス

この場合も、IPアドレスに対応したゲートウェイ番号を設定する。