ヤマハRTシリーズのネットワークゲームのための設定ヒント

[ ルータを利用したネットワーク型プロバイダ接続環境 ]

• 一般的なネットワーク型インターネット接続環境でご利用頂くには？

  「ネットワーク型」ということは、複数ののグローバルIPアドレスを 利用(共有)する事が可能になりますが、ゲームをするための 基本的な事柄は端末型と大きくは違いません。 グローバルIPアドレスが、NAT変換などを経由することなく 利用できる可能性がある分、「端末型よりゲーマの幸せ度が高い」です。

[ ネットワークアプリケーションの利用が難しい条件 ]

• 通常の利用であればゲームだろうと何だろうと問題無いのですが、 NATやIPマスカレードを利用している環境では、
  1. 同時に複数の接続(コネクション)をダイナミックに張ったり、

     ftpとか。

  2. TCPやUDPポートを固定して利用しているたり、

     Diablo,VDO Live,CU-SeeMeeとか。

  3. IPアドレス情報をデータの中に埋め込んでいたり、

     CU-SeeMee,NetMeetingとか。

  4. どのポートを使うのか予測がつかないようなアプリケーションだったり、

     NetMeeting,AOEとか。

  しているようなアプリケーションを利用したいような場合、 利用できないことが起る可能性があります。

  アプリケーションがNATやIPマスカレードを意識して開発して 貰えるようになってくると解決すると思いますが、 時間が掛ります。

• 確実な解決策
  1. ゲーム端末にグローバルIPアドレスを割り当てる。
  2. TA機能

     NetVolante RTA50iやNetVolante RTA52iなどのTA機能を持ったルータでTA接続をする

  3. LAN-TA機能

     NetVolante RTA52iなどのLAN-TA機能を持ったルータでLAN-TA接続をする

     LAN-TA機能とは Microsoft社のWindows95やWindows98などの 「Microsoft^(R) VPN Adapter/ マイクロソフト^(R)仮想プライベートネットワーク」 という機能を利用して、LAN上の端末(Windows)からTAを使用しているような PPP接続(PPP Adapterおよびダイヤルアップネットワーク) を利用可能とする機能です。

[ ネットワークアプリケーションをルータで使いこなす対策案 ]

制限や制約が予想されますが、いくつかの手段/対策案が無くはない。
※端末型の場合とは、手段の選択優先順位が変ってくると思います。

1. ゲーム端末にグローバルIPアドレスを割り当てる。

2. TA機能

   NetVolante RTA50iやNetVolante RTA52iなどのTA機能を持ったルータでTA接続をする

3. LAN-TA機能

   NetVolante RTA52iなどのLAN-TA機能を持ったルータでLAN-TA接続をする

4. ゲームをするときIPマスカレードを使わない (NATのみ)

   ※Nは、接続先の設定情報を表す番号

   1. 先勝ちパターン…動的NAT

      pp select N nat use on nat masquerade off nat address global 172.16.184.33-172.16.184.46

   2. NAT使用時のアドレス固定設定パターン(IPマスカレードを使わない…静的NAT)

      pp select N nat use on nat masquerade off nat address global 172.16.184.33-172.16.184.45 172.16.184.46=192.168.0.2

   3. IPマスカレード使用時のアドレス固定設定パターン…静的NAT

      pp select N nat use on nat masquerade on nat address global 172.16.184.46 172.16.184.45=192.168.0.2 nat address private 192.168.0.1-192.168.0.254

5. RTPROで紹介しているプロトコルとポート番号で 静的IPマスカレードの設定を行なう。

6. ゲームメーカなどから使用しているプロトコルとポート番号を教えて貰い 静的IPマスカレードの設定を行なう。
7. プロトコルとポート番号を自分で調べて 静的IPマスカレードの設定を行なう。
8. 静的IPマスカレードの設定ですべてのポートを特定の端末に固定する。

   ※Nは、接続先の設定情報を表す番号

   1. 固定設定パターン#1 (ほとんどのポートを固定する)

      pp select N nat use on nat masquerade on nat masquerade static 1 192.168.0.2 tcp 1024-65535 nat masquerade static 2 192.168.0.2 udp 1024-65535

   2. 固定設定パターン#2 (IPマスカレードを使わないのと同等)

      pp select N nat use on nat masquerade on nat masquerade static 1 192.168.0.2 tcp * nat masquerade static 2 192.168.0.2 udp *

      pp select N nat use on nat masquerade on nat masquerade static 1 192.168.0.2 tcp 0-65535 nat masquerade static 2 192.168.0.2 udp 0-65535

[ そのほかの設定例 ]

• もう少し具体的な設定例は用意してありますか？

  今のところ用意しておりませんが「プロバイダ(OCN)の接続事例集」が参考になるでしょう。

[ ネットワークゲームのための設定ヒント (files) / RTA50i用設定例 (files) / RTA52i用設定例 (files) ]
[ コンソール設定 / NAT / NATディスクリプタ / NATとIPマスカレードのFAQ ]