ヤマハRTシリーズのコンソールによる操作と設定
SNMP管理に関する設定
作成日 | 1998/Oct/30 |
最終変更日 | 2018/Nov/06 |
文書サイズ | 4.7KB |
YAMAHAリモートルータではRFC1157(SNMP)とRFC1213(MIB-II)をサポートしています。 以下で説明するSNMP(Simple Network Management Protocol)の設定を 行なうことにより、SNMPクライアント%ネットワーク管理ツール に対してネットワーク管理情報のモニタと変更を行なうことができるように なります。
ここで、SNMPにより情報を交換するグループをコミュニティと呼びます。 コミュニティ間のアクセスには、読み出し専用(read--only)と 読み書き可能(read--write)の2つのアクセスモードがあります。 また、YAMAHAリモートルータの状態を通知するSNMPメッセージをトラップと呼びます。
コマンド名称 | 説明 |
---|---|
snmp community read-only | SNMPによるアクセスモードが読み出し専用であるコミュニティ名を設定します。 |
snmp community read-write | SNMPによるアクセスモードが読み書き可能であるコミュニティ名を設定します。 |
snmp enableauthentraps | MIB変数snmpEnableAuthenTrapsを設定します。 |
snmp host | SNMPによるアクセスを許可するホストを設定します。 |
snmp syscontact | MIB変数sysContactを設定します。 |
snmp syslocation | MIB変数sysLocationを設定します。 |
snmp sysname | MIB変数sysNameを設定します。 (sysnameコマンドと同等) |
snmp trap community | 送信トラップのコミュニティ名を設定します。 |
snmp trap host | トラップの受信ホストを設定します。 |
デフォルトではSNMPによるアクセス許可に関するsnmp hostコマンドの設定が noneであるので、YAMAHAリモートルータへのSNMPによるアクセスは一切できない 状態にあります。 また、 トラップの受信ホストを設定するsnmp trap hostコマンドの設定 がclearであるので、どこにもトラップを送信しません。
コミュニティ名にログインパスワードや管理パスワードを使用しない ように注意してください。 コミュニティ名は デフォルトで“public”になっています。
すべてのホストからアクセスを許可し、 かつトラップを受信するホストのIPアドレスを“192.168.112.25” とした場合の設定例を示します。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ ┃> administrator ┃Password: ┃# snmp host any ┃# snmp trap host 192.168.112.25 ┃# show snmp ┃アクセス許可: ANY ┃コミュニティ(読み出し専用): public ┃コミュニティ(読み書き可): private ┃トラップホスト: 192.168.112.25 ┃... ┃# save ┃# ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[ コンソール機能 / files ]