無線LAN (Wireless LAN)に関するFAQ

無線LANのセキュリティ機能としてどのようなものがありますか？

[ 無線LANのセキュリティ機能 ]

• WEP

  無線LANの通信を暗号化して送受信する機能です。 無線LANの盗聴を防止できます。 RT60wでは、40ビット(ユーザが設定できる範囲、実際の鍵長は64 ビット) の暗号鍵により、データを暗号化して通信できます。 128ビット鍵には対応していません。 WEPとは「Wired Equivalent Privacy」の略で、その名の通り”有線LAN と同程度の機密性”が目的であり、それだけで万全というものでは ありません。

• MACアドレスフィルタ

  無線LANカードはそれぞれ固有のMACアドレスを持ち、そのアドレスを使って 無線LAN機器相互間で通信を行います。 MACアドレスフィルタは、特定のMACアドレスを持つ機器とだけ通信を許可 する機能です。 逆に、特定のMACアドレスを持つ機器との通信を制限することもできます。 MACアドレスフィルタを設定することにより、不正な機器によるLANへの侵入 を防止することができます。 しかし、無線LAN機器のMACアドレスを偽造することは比較的簡単にできてしまいます。 つまり、MACアドレスフィルタもまた万全ではありません。

[ より強力な機密保持 ]

無線LANのセキュリティ機能には、これ1つだけで絶対大丈夫というものはありません。 より強力な機密保持を必要とする場合には、WEPやMACアドレスフィルタと 同時にIPsecを併用することをお奨めします。

[ WEPとIPsecの比較 ]

WEPはユーザが設定を変更しない限り同じ鍵をずっと使い続けるのに対し、 IPsecではIKEを利用することで鍵を自動的に変更していくことができます。 鍵が変更されると、可能性のある鍵をすべて試してみる総当り攻撃が難し くなります。 WEPは無線区間だけの暗号化ですが、IPsecは有線区間も含めて暗号化でき ます。有線区間での盗聴に対抗するにはIPsecを使わなければいけません。 WEPは実際の暗号鍵長に比べてユーザが設定できる範囲が小さいですが、 IPsecではそのようなことはなく、すべてをユーザが設定できます。

[ IPsecを利用するには ]

PCにIPsec用のソフトウェアをインストールして利用します。IPsecソフトウェ アは、通常IPsecゲートウェイソフトとセットで販売されています。 IPsecゲートウェイソフトは、「ファイアウォール」「VPN」といったキーワード で販売されていることが多いので、そのようなソフトを扱っている販売店で、 他のPCからIPsecで接続することができるかどうかお尋ねください。 また、以下のOSはIPsecの機能を持っています。いずれも、バージョンは 最新のリリースバージョンをお使いください。 OpenBSD NetBSD FreeBSD Linux (FreeS/WANパッケージを利用) Solaris 8 Windows 2000 Linuxは、ディストリビューションによって対応の違いがあるかも知れません。 詳しくは、各ディストリビューションの配布元にお問い合わせください。 RTシリーズの上位機種もIPsec機能を持っていますが、PC用のIPsecソフトウェ アが用意されていないので、今回のケースでは利用できません。

[ 関連FAQ ]

• ESS-IDはセキュリティ機能ではないのですか？

[ FAQ for RT-Series / FAQ for 無線LAN / files ]
[ LAN(Ethernet) / ケーブル ]

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