RTシリーズの優先制御/帯域制御に関するFAQ
優先制御/帯域制御とMRTG
作成日 | 2000/Feb/23 |
最終変更日 | 2018/Nov/06 |
文書サイズ | 4.8KB |
優先制御/帯域制御の状態をMRTGで観測できますか?
優先制御/帯域制御の様子は、SNMPで外から観察できます。 各クラスのキュー長、出力パケット数、出力オクテット数をSNMPで 入手できるようになっています。 そのため、MRTGでも適切な設定を行えば、 各クラスの出力トラフィックをグラフにすることができます。
各クラスは、独立したインタフェースとして以下のルールにより インタフェース番号が振られています。
Ic = Ii + C × 10000 Ic : クラスに付与されるインタフェース番号 Ii : LAN/PPインタフェースに元々ついているインタフェース番号 C : クラス番号
例えば、LAN1(インタフェース番号=1)のクラス1, 2, 3のインタフェース 番号はそれぞれ、10001, 20001, 30001となります。
また、キュー長、出力パケット数、出力オクテット数は以下の変数に反映されます。 他のifIn/ifOut系の変数は0固定となり、値は出力されません。
このため、入力トラフィックのクラス別表示はできません。
キュー長 | : | interfaces.ifTable.ifEntry.ifOutQLen |
出力パケット数 | : | interfaces.ifTable.ifEntry.ifOutUcastPkts |
出力オクテット数 | : | interfaces.ifTable.ifEntry.ifOutOctets |
また、インタフェースがCBQに設定されている場合、クラスのインタフェースの ifSpeed変数は割り当てられている設定を反映した値となります。 例えば、回線速度が64kbit/sでクラス1に50%の帯域を割り当てている場合、 そのクラスのifSpeedは32kbit/sとなります。
このことは、cfgmakerでMRTGのconfigを作成した時に問題となります。 cfgmakerでは、"MaxBytes"という項目をifSpeedの値としますが、 MRTGは"MaxBytes"で指定された値以上のトラフィックを無視し、 "MaxBytes"の値で頭打ちにしてしまいます。 CBQでの帯域設定は、それ以上データがながれないという値ではなく、 実際にはifSpeed以上のトラフィックがながれることもあるため、 このままでは正確なグラフが描けません。
そこで、"AbsMax"という項目を付け加えることにより、この問題を解決できます。 "AbsMax"という項目を付け加えると、"MaxBytes"を越えたトラフィックも グラフとして描かれるようになります。
MTRGのconfig例
Target[ROUTER]: 30032:public@ROUTER MaxBytes[ROUTER]: 4000 AbsMax[ROUTER]: 8000
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