RTシリーズのISDN-BRIに関するFAQ

「ｉ・ナンバー(2番号)」に対応していますか？

[ 目次 ]

• サービスの概要

  「ｉ・ナンバー」の特徴やメリット、しくみ、ダイヤルインとの比較など

• RTシリーズの対応状況

  RTシリーズの対応状況です。機種によっては、リビジョンアップが 必要であることがあります。

• アナログ機能の対応内容

• ルータ機能などの対応内容

• トラブル対策

• 関連情報

[ どのようなサービスですか？ ]

• 特徴やメリット
  • ｉ・ナンバー(2番号)に対応したISDN機器が必要

    既存のサービスとは異なるしくみを利用していますので、 ｉ・ナンバー(2番号)を有効に活用するには、ｉ・ナンバー(2番号)対応機器が必要です。

  • ダイヤルインに代る(個人向け？)サービス

    アナログ電話とアナログFAXの使い分けにダイヤルインを利用しようとすると 最低でも900円/月かかります。
    

  • ｉ・ナンバー(2番号)に加え、ｉ・ナンバー(3番号)が利用可能になりました。

    ｉ・ナンバーの追加機能により、 従来の２番号に加えて、 2000年7月24日から３番号が利用できるようになりました。 ｉ・ナンバー(3番号)を有効に活用するには、 ｉ・ナンバー(3番号)対応機器が必要です。

    サービスの種類	料金
    ｉ・ナンバー(２番号)	300円/月
    ｉ・ナンバー(３番号)	400円/月

  • 併用できないサービスがある

    ダイヤルイン、代表取扱いサービスなどが併用できません。

  • ダイヤルインからｉ・ナンバー(2番号や3番号)への乗り換えは？

    ダイヤルインを解約して、ｉ・ナンバーを新規に契約することになります。
    この場合、ｉ・ナンバーの工事費が別途必要になるようです。

• しくみ (ｉ・ナンバーで着信を判別する)
  • ひとつのISDN回線に２つの電話番号が利用可能です。
  • それぞれの電話番号に「ポート番号」という「１」と「２」の数値が割り当てられます。
  • 電話番号とポート番号の対応

    電話番号	2番号で対応するポート番号	3番号で対応するポート番号
    契約者回線番号	1	1
    追加番号	2	2
    追加番号	-	3

  • 着信するときの動き (ポート番号による着番号通知)
    1. ｉ・ナンバーの契約回線に電話が掛ってきます。
    2. ISDN交換機が「電話番号」から「ポート番号」に変換します。
    3. ISDN交換機によりｉ・ナンバーの契約回線のISDN機器に対して、 「ポート番号」と共に「電話が掛ってきたこと」が知らされます。
    4. ISDN機器は教えられた「ポート番号」に応じて着信するかどうか判別します。

• 類似サービス (ダイヤルインとｉ・ナンバーの違い)

  • ダイヤルインですと「着信させたいポート番号」ではなく「着信させたい電話番号」がそのまま通知されます。 この電話番号は「ダイヤルイン番号」とも呼ばれます。

  • 利用料金

    サービスの種類	料金
    ｉ・ナンバー(2番号)	２つの番号で300円/月
    ｉ・ナンバー(3番号)	３つの番号で400円/月
    ダイヤルイン	１つのダイヤルイン番号につき900円/月

  • (ちょっと難しい話だけど、)どんな情報要素を使うの？

    サービスの種類	情報要素の種類	情報の内容
    ｉ・ナンバー	ファシリティ情報要素	ポート番号
    ダイヤルイン	着番号情報要素	ダイヤルイン番号

[ RTシリーズの対応状況 ]

• 対応内容

  アナログポートを搭載したRT80iとRTA50iでは、リビジョンアップして頂くことにより、「ｉ・ナンバー」サービスを ご契約されている回線で利用可能になります。
  

  (2番号)	アナログ	LAN版RVS-COM	TA	ルータ
  RT80i	○ Rev.2.02.44	-	-	×
  RTA50i	○ Rev.3.03.34	○ Rev.3.04.39	○ Rev.3.04.39	○ Rev.3.04.39
  RTA52i	○	○	○	○

• (参考)「ｉ・ナンバー(3番号)」の対応内容

  →ｉ・ナンバー(3番号)の対応内容

[ アナログ呼/アナログTAポートの対応 ]

• アナログポートを搭載した機種の対応

  アナログポートを搭載したRT80iとRTA50iでは、リビジョンアップして頂くことにより、「ｉ・ナンバー」サービスを ご契約されている回線で利用可能になります。
  

• ｉ・ナンバーサービス利用＆着信時の対応
  着信を判別するｉ・ナンバーサービスのポート番号(着信する電話番号)
  • アナログポート毎に「ｉ・ナンバーのポート番号」による着信する電話番 号の対応付けを設定します。
  • 「対応付け」の内容

    設定値	ｉ・ナンバーのポート番号による識別着信
    1	ポート番号が「1」のとき着信
    2	ポート番号が「2」のとき着信
    1,2	ポート番号が「1」と「2」のとき着信
    all	どのようなポート番号指定でも着信する
    none	ポート番号による着信の判別を行なわない

• ｉ・ナンバーサービス利用＆発信時の対応
  相手に通知される発信者番号
  • アナログポートのISDN番号の設定(analog local address)が従来通り有効。
  • analog local addressに契約者回線番号を記述すれば、 契約者回線番号が通知される。
  • analog local addressに追加番号を記述すれば、 追加番号が通知される。

• 設定は、以下の方法で行なうことができます。(RTA50i)
  
  • コンソールコマンドによる設定

    [入力形式] analog arrive inumber-port PORT all analog arrive inumber-port PORT none analog arrive inumber-port PORT INUM_PORT [INUM_PORT] [パラメータ] PORT ... アナログポートの番号 (1, 2, 3) INUM_PORT ... i・ナンバーサービスのポート番号 (1, 2) [説明] i・ナンバーサービスで網から送られるポート番号を、RTA50iのアナログ ポートに対応付ける。対応付けたポート番号が送られてきたら、そのアナ ログポートが着信を受ける。'all'を設定したときには、どのポート番号 が送られてきても着信を受ける。'none'を設定したときには、どのポート 番号が送られてきても着信を受けない。 [デフォルト値] i・ナンバーサービスのポート番号と同じ番号のアナログポートが着信を 受ける。

  • RTA50iのWWWブラウザによる設定

    [かんたん設定]-[電話設定]

    ポート毎の設定 ※回線番号は半角32桁以内、サブアドレスは半角16桁以内で入力してください。 回線(ダイヤルイン／ｉ・ナンバー)番号 サブアドレス TEL1ポート 番号1 相手へ自分の番号を通知 しない する 番号2 着信を許可するi・ナンバーのポート番号　 ポート1 ポート2 TEL2ポート 番号1 相手へ自分の番号を通知 しない する 番号2 着信を許可するi・ナンバーのポート番号　 ポート1 ポート2 TEL3ポート 番号1 相手へ自分の番号を通知 しない する 番号2 着信を許可するi・ナンバーのポート番号　 ポート1 ポート2 ※相手へ自分の番号を通知「する」にした場合 相手番号の前に 184 を押すことで、その発信に限って自分の番号を通知しないようにできます。 ※相手へ自分の番号を通知「しない」にした場合 相手番号の前に 186 を押すことで、その発信に限って自分の番号を通知することができます。

  • アナログポートに接続されたプシュホン式アナログ電話機による設定

    [機能番号] 81 [設定動作] 「オフフック」 「*」「#」「8」「1」 「ポート番号(1/2/3/*)」 「i・ナンバーサービスのポート番号(0/1/2/*)(複数可)」 「#」 「オンフック」 なお、i・ナンバーサービスのポート番号として「*」を押すと、コマンド の'all'の意味となる。同様に「0」はコマンドの'none'の意味となる。

• 無鳴動着信機能とアナログダイヤルイン機能 (RTA50i Rev.3.04.39)
  
  • 無鳴動着信機能とアナログダイヤルイン機能で 「ｉ・ナンバー」の着信が利用できます。

[ ディジタル呼/ルータ機能の対応 ]

• 通常
  • 現状では、ｉ・ナンバーで通知される「ポート番号」は無視されます。
  • 着信を識別する必要のある場合には、 (追加費用が不要である)サブアドレスの利用をお薦めしています。

• i・ナンバーによる着信 (RTA50i Rev.3.04.39)
  
  • ルータ機能

    着信する番号を選べます。

    • コンソールコマンド
      isdn arrive inumber-port
    • [かんたん設定]-[システム管理]で、ルータのISDN番号

      ルータのISDN番号 ISDN番号 サブアドレス 着信を許可するi・ナンバーのポート番号　 ポート1 ポート2

  • TA機能

    着信する番号を選べます。

    • ATコマンド(ATS102)

  • LAN版RVS-COM

    着信する番号を選べます。

    • コンソールコマンド
      isdn-dcp arrive inumber-port
    • [かんたん設定]-[LAN版RVS-COM]

      着信許可番号 回線(ダイヤルイン)番号1 サブアドレス 回線(ダイヤルイン)番号2 サブアドレス 着信を許可するi・ナンバーのポート番号　 ポート1 ポート2

[ トラブル対策 ]

• ｉ・ナンバーを契約した回線で未対応のISDN機器を使用できますか？
  • 一般に、ｉ・ナンバー未対応の機器では、通知される「ポート番号」が無視されます。
  • RTシリーズが未対応のファームウェアであった場合には、 「ポート番号」が無視されます。
  • RTシリーズにデータ通信(ルータ機能,データ呼)の着信があった場合には、 「ポート番号」が無視されます。
  • ｉ・ナンバーで通知される「ポート番号」が無視されると、 どちらの電話番号でも同じように着信します。

• ｉ・ナンバー(3番号)を契約した回線でｉ・ナンバー(2番号)対応のISDN機器を使用できますか？
  • 一般に、ｉ・ナンバー(2番号)対応のISDN機器は、3番号目の着信を無視します。
  • ISDN回線にバス接続された2番号対応のISDN機器と3番号対応のISDN機器があり、 3番号対応のISDN機器で、3番号の着信を受けるように設定されていれば、 3番号目の着信は、3番号対応のISDN機器で着信するでしょう。
  • ただし、アナログの着信とデータの着信で、ｉ・ナンバーの対応内容に違いが ある場合、期待通りに動作しないことがあるかもしれません。
    例えば、RT80iでは、アナログポートでｉ・ナンバー(2番号)に対応していますが、 ルータ機能ではｉ・ナンバーに未対応です。ルータ機能では、サブアドレスを用いて 振り分ける必要があります。

• 似た言葉が多くて会話が成り立たない？
  • ｉ・ナンバーの「ポート番号」とアナログTAの「ポート番号」は 違うものです。会話などですと混乱しやすいので、意識して区別する ように気をつけましょう。
  • 「識別着信」とは、通常「発番号(発信者の電話番号)に依る着信を区別する機能」 のことを意味することが多いようです。ｉ・ナンバーの場合は「着番号(着信者の電話番号)」に依って着信が 区別されます。「〜を識別して着信する」というように識別する内容/対象が 違いますので....気をつけましょう。

[ 関連情報 ]

• ｉ(アイ)・ナンバー(2番号)
  • http://www.ntt-east.co.jp/aboutus/news/release/9907/990705a.html
    NTT東日本によるニュースリリース
  • http://www.ntt-east.co.jp/ISDN/64/optional/znumber/service1.html
  • http://www.ntt-west.co.jp/news/9907/990705a.html
    NTT西日本によるニュースリリース
• 技参資調査用資料97年度版の「着信鳴り分け機能」

[ 関連FAQ ]

• 「ｉ・ナンバー(2番号)」に対応していますか？
• 「ｉ・ナンバー(3番号)」に対応していますか？
• アナログ機能: ダイヤルイン利用時におけるグローバル着信選択(識別,拒否)機能
• アナログ機能: ダイヤルインを利用して着信を区別する機能
• RTA50i-FAQ: ネットボランチRTA50iは、「ｉ・ナンバー」に対応していますか？
• RTA52i-FAQ: ネットボランチRTA52iは、「ｉ・ナンバー」に対応していますか？
• RT80i-FAQ: RT80iは、「ｉ・ナンバー」に対応していますか？

[ リリースノート ]

• RT80i向けリリースノート
  • Rev.2.02.44 (RT80iのｉ・ナンバー対応)
  • Rev.3.00.44 (RT80iのｉ・ナンバー対応)
• RTA50i向けリリースノート
  • Rev.3.03.34 (RTA50iのｉ・ナンバー対応)
  • Rev.3.04.39 (RTA50iのデータのｉ・ナンバー対応)

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