RTシリーズのアナログTA機能に関するFAQ

INSボイスワープ/INSボイスワープ・セレクトに対応していますか？

[ TOC ]

1. 使えますか？
2. どのような仕組ですか？
3. どのような対応ですか？
4. ボイスワープサービスとフレックスホンの着信転送サービスの違い
5. ボイスワープサービスを利用するための注意事項
6. トラブル対策

[ 使えますか？ ]

• スティミュラスプロトコル手順をサポートしていますので、使えます。
  また、「NTT INSボイスワープ用通信機器機能確認依頼書」の提出は不要です。

• 対応機種(ヤマハルーターでTELポート/アナログポートを持つ機種)

  RT80i,RTA50i,RTA52i,RTA54i,RT60w,RTW65i
  RT52pro
  

[ どのような仕組ですか？ ]

• 「INSボイスワープ」とは？
  

  簡単に言うと「掛かってきた電話の転送サービス(有料)」です。
  

  1. 自動転送
     
     • リモートコントロール
       
     • 無条件転送と無応答転送
       
     • 転送時の音声ガイダンス
       

• 「INSボイスワープ」と「ボイスワープ」の違い
  • INSボイスワープは、ISDN回線用の有料サービスです。
  • ボイスワープは、アナログ回線用の有料サービスです。
  • INSボイスワープでは、ボイスワープの応答後転送 (受けて、フックして、任意の電話番号に転送)ができません。

• 「INSボイスワープ・セレクト」とは？
  

  「INSボイスワープ」の機能に、発信者番号により転送処理を使い分けられる 機能を追加したサービスです。

  ※具体で正確なサービス内容は、INSネットサービスガイドなどで 御確認ください。

• 似て非なるもの。
  

  INSボイスワープはフレックスホンの「通信中転送機能」と「着信転送機能」に 似ています。
  

  フレックスホンはネットワークと機器(RTA50iやRT80i)の機能で、 機器(RTA50iやRT80i)に設定します。
  # 機器(RTA50iやRT80i)が、転送の判断をします。
  それに対して、INSボイスワープはネットワークの機能で、ネットワーク側に設定します。
  # ネットワークが、転送の判断をします。
  

[ どのような対応ですか？ ]

• 対応内容
  

  アナログポートに接続された電話機からINSボイスワープの設定が できるようにしております。

  スティミュラスプロトコル手順をサポートしています。

[ ボイスワープサービスとフレックスホンの着信転送サービスの違い ]

• 【ボイスワープサービス】

  特徴:

  • ネットワーク型(交換機で行う)の転送サービス
  • 転送先や転送条件等の設定はネットワーク(交換機)が保持
  • 転送はネットワーク内（交換機内）で行われるため回線の状態や 端末の状態にかかわらずサービスの利用が可能

  [ネットボランチ] | [NT(交換機)] | | ------------------+--------------+--------------+-------------- | |<-------------| 着信 | |------------->| 転送

• 【フレックスホンの着信転送サービス】

  特徴:

  • 端末型(ルータや電話機等が行う)の転送サービス
  • 転送先や転送条件等の設定は端末(ルータや電話機)が保持
  • 転送は端末からの転送要求でネットワーク（交換機）が行う 回線の状態や端末の状態によりサービスの利用が制限される

  [ネットボランチ] | [NT(交換機)] | | ------------------+--------------+--------------+-------------- |<-------------|--------------| 着信 転送要求 |------------->|------------->| 転送

[ ボイスワープサービスを利用するための注意事項 ]

• INSボイスワープサービスはネットワーク型(交換機で行う)の転送サービス ですので転送サービスをご利用する上ではルータ側では何ら設定の必要は ありません。

  但し、ネットワーク側(交換機側)の転送サービスの設定を変更する場合は ダイヤルイン、ｉ・ナンバー、代表取扱サービスをご利用されている場合に 限りルータ側では発信者番号の設定が必要となります。

  ダイヤルイン、ｉ・ナンバー、代表取扱サービスをご利用されて いる回線で転送開始・停止、転送先の変更等をおこなう場合は 、INSボイスワープ契約した電話番号を発信者番号として通知する必要が ありますので、かんたん設定の「電話設定」画面で回線番号１の欄に INSボイスワープ契約した電話番号を設定した上でおこなって下さい。

• 転送開始・停止、転送先の変更等のダイヤル操作は アナログ回線で提供されているボイスワープサービスと ISDN回線で提供されているINSボイスワープサービスとでは 違います。

  ダイヤル操作はINSボイスワープサービスの操作手順に従って 行って下さい。(詳しくはNTTへお問い合わせ下さい）

• ネットボランチはスティミュラスプロトコル手順をサポートしています。

  スティミュラスプロトコル手順を用いたカスタマコントロール での設定ができます。（詳しくはNTTへお問い合わせ下さい）

[ トラブル対策 ]

• ボイスワープが利用できないときは以下の確認をして下さい。
  • INSボイスワープサービスを契約していますか？
    INSボイスワープサービスを契約する必要があります。(有料)
  • NTTの工事は完了していますか？
    局側の工事が完了するまで利用できません。
  • ネットワーク(交換機)側の転送サービスの設定が開始(転送する)に 設定された状態になっていますか？
  • ボイスワープを利用する場合、ネットワーク(交換機)側の転送サービスの 設定を開始(転送する)に設定する必要があります。
    転送サービスの設定が停止(転送しない)に設定された状態になっていると 転送されません。

• ボイスワープが利用できない

  症状:
  

  • 着信が転送されない。
  • 着信が転送されず電話機の呼出音が鳴る。

  原因:
  

  • 「フレックスホンの着信転送サービス」と「INSボイスワープサービス」が、 同じサービスの別名であると思っている。
  • INSボイスワープサービスを契約して、ルータ側のフレックスホンの 着信転送機能を”使用する”に設定している。

  対策:
  

  • INSボイスワープサービスを契約していたら、ルータ側のフレックスホンの 着信転送機能を”使用しない”に設定する。

• 転送開始・停止の設定変更ができない

  症状:
  

  • 転送開始・停止、転送先の変更等を行おうとして 「１４２」をダイヤルするが「ビジートーン」が聞こえ ボイスワープの設定変更ができない

  原因:
  

  • アナログ回線のダイヤル操作(ダイヤル手順)で INSボイスワープの設定変更をしようとしている。

  理由:
  

  • ダイヤル手順が違う
    転送開始・停止、転送先の変更等のダイヤル操作は アナログ回線で提供されているボイスワープサービスと ISDN回線で提供されているINSボイスワープサービスとでは 違います。

  対策:
  

  • 転送開始・停止、転送先の変更等の場合には ISDN回線で提供されているINSボイスワープサービスの ダイヤル手順でダイヤル操作操作を行う

• カスタマコントロールでの設定ができない。

  症状:
  

  • 正しいダイヤル操作を行っても「あなたがおかけになった 電話番号は、現在ご利用いただけません」というトーキが 流れてカスタマコントロールでの設定ができない。

  原因:
  アナログTAポートの「発信者番号の通知の設定」関係で不備があると思われます。

  • 発信者番号を通知していない
  • INSボイスワープを契約した電話番号ではない違う電話番号を 発信者番号として交換機に通知している

  理由:
  

  • INSボイスワープサービスは電話番号毎に契約が可能です。
    そのため一つの回線で複数の電話番号が存在する回線では 電話番号毎にINSボイスワープサービスを契約することができます。
  • ダイヤルイン、ｉ・ナンバー、代表取扱サービスなどの追加番号を 契約されている回線でINSボイスワープの設定を変更する場合には INSボイスワープを契約した電話番号を発信者番号として交換機に 通知する必要があります。

  対策:
  

  • 通知する発信者番号を設定する
    WWWブラウザの設定画面か、コンソールのanalog local addressコマンドで 該当するアナログポートの発信者番号を設定してください。

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