WLX402 無線LAN見える化グループビュー

$Date: 2019/02/05 01:15:04 $

  1. 概要
  2. 対応機種とファームウェアリビジョン
  3. 詳細

1. 概要

無線LAN見える化グループビューは、WLX402に搭載されている無線コントローラー機能により グループ化された全APの状態を、一画面で表示します。 一覧表示されるグループ内のAPの中から問題のあるAPを発見したときは、これを起点に情報を深掘りすることで、 ネットワーク管理者が問題の原因にたどりつけるための機能を提供します。

2. 対応機種とファームウェアリビジョン

WLX402では、以下のファームウェアで無線LAN見える化グループビューをサポートしています。
機種 ファームウェア
WLX402 Rev.17.00.09以降

また、本機能でMember-APとしてサポートするWLXシリーズとファームウェアは、以下のとおりです。

機種 ファームウェア
WLX402 Rev.17.00.09以降
WLX313 Rev.18.00.06以降
WLX202 Rev.16.00.08以降
WLX302 Rev.12.00.19以降

3. 詳細

目次

無線LAN見える化グループビューとは

概要

無線LAN見える化グループビュー(以下、グループビュー)は、「グループ内AP一覧」と「AP詳細情報」を一画面に表示することができます。 「グループ内AP一覧」では、グループ内の全APの無線状態をグラフ化して表示し、状態の良悪をAPアイコンの色で表示します。 「AP詳細情報」では、選択したAPの情報、コメント欄、「ここです」ボタン、「見える化ツール表示」ボタン、SSID情報 を表示します。
グループビューは、グループ全体を俯瞰してAPの状態を見ることができるため、問題のあるAPを発見するのに役立ちます。 問題のあるAPを発見したときは、AP詳細情報の「見える化ツール表示」ボタンから 該当APの無線LAN見える化ツールを起動することによって、不具合原因を特定するための足がかりとすることができます。
※本機能は、WLX402がController-APとして動作しているときのみ使用できます。

グループビュー起動

グループビューは Web設定画面の左メニューの「グループビュー」ボタンを押すことにより起動します。

グループビュー画面

グループビューでは、グループ化された AP の一覧をCRC エラー率、チャンネル使用率等の無線の電波状態を表す指標をグラフ化して一画面に表示します。

グループビューで表示されるのは、グループ化された AP のみで、グループに属さない AP や周辺 AP などは表示されません。周辺 AP の情報を知りたいときは、見える化 ツール画面(状態表示、周辺 AP 一覧表示)を開いて確認してください。 これらの画面を開くためのボタンは後述の「見える化ツール画面の表示」を参照してください。

グループ化して管理対象にできる AP は、WLX シリーズの AP です。

機能詳細

グループ内AP一覧

AP 表示では、AP の固有情報として以下の項目を表示します。
AP の固有情報
グループ番号
機器名称
MACアドレス(有線LAN)
IPアドレス
使用しているチャンネル
APアイコン(評価値)
CRCエラー率(%)
チャンネル使用率(%)
接続端末台数

AP の状態の良悪を、ヤマハ独自の評価基準により判定した結果を評価値として表示します。 評価値は 3 色に色分けされた AP アイコンを表示します。
AP アイコン(評価結果)
評価レベル 1(悪い)
評価レベル 2(普通) オレンジ
評価レベル 3(良い)

※自身(Controller-AP)を表す AP アイコン上には「controller」の文字が表示されます。

無線状態の良悪を表す指標(パラメーター)として、 無線端末の接続台数、CRC エラー率、チャンネル使用率をグラフで表示します。

CRC エラー率表示
0% 消灯
1%〜20%
21%〜40% オレンジ
41%〜60%
61%〜100% 濃い赤
チャンネル使用率表示
0% 消灯
1%〜20%
21%〜40% オレンジ
41%〜60%
61%〜100% 濃い赤
接続端末台数表示
0台 消灯
1台〜20台
21台〜40台 オレンジ
41台以上

表示切替

グループビューでは、2.4Gz または 5GHz の表示を切り替えて AP を表示します。
また、グループに5GHz(2)を使用しているAPがいたときは、2.4Gz/5GHz(1)/5GHz(2) の表示を切り替えて AP を表示します。

キーワード検索

表示内容についてキーワードで検索することができます。 セレクトメニューから表示タイトルを選択し、 テキストボックスにキーワードとして検索文字列を入力してから検索ボタンを押すと 検索文字列に該当する情報のみ表示します。

自動更新

端末接続台数、チャンネル使用率、CRC エラー率の表示は 20 秒ごとに自動更新します。

以下のボタンを押すと自動更新を停止できます。 自動更新を停止するとグレーのアイコンになります。

(注意)
 YNOのGUI Forwarder経由で[見える化APマップ画面]を表示したとき、画面の自動更新が行われなくなります。
 そのため、YNOのGUI Forwarder経由で[見える化APマップ画面]を表示したとき、このボタンは常に無効になります。

ヘルプ

グループビューのヘルプ(この文書)を表示します。

ソート

一覧表示された AP は、グループ番号、機器名称、MACアドレス(有線LAN)、IP アドレス、 チャンネル、評価値、CRCエラー率、チャンネル使用率、接続端末台数をキーとして並び替えをすることができます。 それぞれのタイトルを押すと昇順または降順に並び替えられます。 昇順に並び替えられた場合は、タイトル右に「▲」が表示され、降順の場合は、タイトルの右に「▼」が表示されます。

接続確認できないAP

機器の故障やネットワーク不通等の理由で接続確認ができないAPは評価値のAPアイコンは表示されません。 取得や判定できない項目は空欄のままです。AP情報の文字はグレー色で表示します。

WLX202について

WLX202には無線LAN見える化機能が搭載されていないため、電波状況を表すパラメーターは 表示できません。CRC エラー率とチャンネル使用率は表示することはできません。 端末接続台数のみ表示可能です。

WLX313について

WLX313では、グループビュー対応ファームウェア(Rev.18.00.06以降)を使用して電波状況を表すパラメーターを表示することができます。

グループビュー未対応ファームウェアを使用した場合、電波状況を表すパラメーターは 表示できません。 CRC エラー率とチャンネル使用率は表示することはできません。 端末接続台数のみ表示可能です。


AP詳細情報

グループ内AP一覧で表示されている AP行を押すと、下部画面に AP 詳細情報を表示します。 AP 詳細情報では、AP の設定や状態に関する詳細情報、設定されている SSID の情報、 コメント、指定したAPの見える化ツール画面を表示するボタンを表示します。

詳細情報

詳細情報として以下の項目を表示します。
グループ番号
グループ名
機種名
名称
設置場所
MAC アドレス(2.4GHz/5GHz)
IP アドレス
チャンネル
端末接続台数

SSID情報

AP に設定されているSSIDの情報として以下の項目を表示します。
SSID
MAC アドレス(2.4GHz/5GHz)
無線タイプ
認証方式
暗号化方式
接続端末台数

SSID情報ソート

表示されたSSID情報は、SSID、MACアドレス(2.4GHz/5GHz)、無線タイプ、認証方式、暗号化方式、接続端末台数 をそれぞれキーとして並び替えをすることができます。
それぞれのタイトルを押すと昇順または降順に並び替えられます。
昇順に並び替えられた場合は、タイトル右に「▲」が表示され、降順の場合は、タイトルの右に「▼」が表示されます。

SSID設定のない場合

SSID設定がされていない または、設定が無効になっている場合、 評価アイコンは表示されません。 AP詳細情報のコメント欄のメッセージも表示されません。

SSID情報の表示制限について

ファームウェアがグループビュー対応のWLX402の場合、すべてのSSID情報が表示されます。

ファームウェアがグループビュー未対応のWLX402の場合、 接続端末がある場合のみSSID情報が表示されます。
MACアドレス,暗号化方式は表示されません。

WLX302の場合、 無線タイプは接続端末がある場合のみ表示されます。MACアドレス,暗号化方式は表示されません。

WLX202の場合、 無線タイプは接続端末がある場合のみ表示されます。MACアドレスは表示されません。
ファームウェアがグループビュー対応のWLX313の場合、すべてのSSID情報が表示されます。

ファームウェアがグループビュー未対応のWLX313の場合、SSID情報はなにも表示されません。

コメント欄

コメント欄には接続状態に関する評価メッセージが表示されます。
評価メッセージ
CRCエラー率、チャンネル使用率、STA接続数すべての評価が緑以上の場合通信状態は良好です。
CRCエラー率、チャンネル使用率、STA接続数の中でオレンジの評価が一つでもある場合 通信状態は普通です。
CRCエラー率、チャンネル使用率、STA接続数の中で赤以下の評価が一つでもある場合 通信状態が悪化しています。

見える化ツール画面の表示

「無線状態表示」「端末一覧表示」「周辺 AP 一覧」「AP位置確認」のボタンを押すと 該当 AP で動作中の無線LAN見える化ツール画面を別ウィンドウで表示します。
「無線状態表示」
使用しているチャンネルに対する電波干渉等の電波状況を
確認したいときはこのボタンを押します。
「端末一覧表示」
接続している無線端末の情報を確認したいときは
このボタンを押します。
「周辺 AP 一覧」
周辺APの無線情報を確認したいときは
このボタンを押します。
「AP位置確認」
APの設置場所を確認したいときはこのボタンを押します。
※ Controller-AP上の見える化APマップの画面を表示します。
   フロア図面やAPの情報が未登録の場合は
   メッセージが表示されますので、見える化APマップの
   「フロア情報編集」ボタンから登録を行ってください。

「別ウインドウで開く」をチェックしない場合、 「無線状態表示」「端末一覧表示」「周辺 AP 一覧」「AP位置確認」は同じウインドウに表示されます。 

「別ウインドウで開く」をチェックした場合、 「無線状態表示」「端末一覧表示」「周辺 AP 一覧」「AP位置確認」は 別々のウインドウで表示されます。

WLX202は「無線状態表示」「周辺 AP 一覧」のボタンを使用できません。

「ここです」ボタン

「ここです」ボタンを押すと選択中のAPのLEDを点滅させるダイアログが開きます。

「閉じる」ボタン

「閉じる」ボタンを押すと AP 詳細情報を閉じます。

「パスワードの変更」ボタン

下記のメッセージが表示された場合、表示にパスワード入力が必要です。
「パスワードの変更」ボタンを押してパスワードを入力してください。

機種別の機能表示

グループビューでは、機種ごとに実行・表示できる項目に以下のような違いがあります。

機能 Controller-AP Member-AP
WLX402 WLX402 WLX313 WLX302 WLX202
グループビューを起動する
グループ内AP一覧に表示する
CRCエラー率、チャンネル使用率を表示する
SSID情報を表示する △ ※1 △ ※2
見える化ツールを表示する ― ※3

※1 無線タイプは接続端末のある場合表示されます。MACアドレス,暗号化方式は表示されません。
※2 無線タイプは接続端末がある場合のみ表示されます。MACアドレスは表示されません。
※3 「端末一覧表示」はWeb設定画面の接続端末一覧が、「AP位置確認」はController-APの見える化APマップが表示されます。


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