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$Date: 2015/07/30 11:00:00 $
WDS(Wireless Distribution System)とは無線LANルータやアクセスポイント同士を 無線で接続する機能で、WDS機能を利用することにより、無線LANの通信距離を延長したり、 電波の届きにくいエリアをカバーしたりすることができます。
SGX808 の WDS 機能は、SGX808 同士の接続でのみ使用することができます。
WDS 機能を使用するときは、無線チャンネル設定を合わせる必要があります。
以下のファームウェアで本機能を使用することができます。
機種 | ファームウェア |
---|---|
SGX808 | Rev.1.00.12以降 |
2つの SGX808 と WDS動作モードを組み合わせて、次のような利用ケースがあります。
利用ケース | 内容 |
---|---|
有線LANのブリッジ | 離れた場所にある複数の有線LAN同士を無線で接続して、相互に通信できるようにします。 |
無線LAN電波の中継 | 無線LANルータからの電波が直接届かない場所にある無線LANクライアントに対し、電波を中継することで無線LAN通信ができるようにします。 |
2つの SGX808 にそれぞれ PC が有線 LAN接続されているとき、SGX808 同士を無線で接続することで、PC 間で相互に通信を行うことができます。
離れた場所にある複数のネットワーク機器を相互に接続させたい場合やオフィスなどですでに構築済の有線LANを配線工事無しで接続させたい場合などに利用できます。
この機能を利用した SGX808 は、同時にアクセスポイントとして利用することはできません。
WAN に接続されたSGX808 からPC まで無線LANの電波が直接届かないとき、間に SGX808 を置いて電波を中継することで、PC からインターネットへのアクセスを可能にします。
壁にさえぎられて無線LANの電波が届きにくい部屋に、もう1台のSGX808を設置してSGX808同士を無線接続させ、それぞれの SGX808 はアクセスポイントとしても利用できます。
1台のSGX808でWDS機能とアクセスポイント機能を動作させるため、通信の処理負荷が高くなります。
SGX808 の WDS 機能は、2つの動作モードを選択できます。
WDS モード | 内容 |
---|---|
Bridge Mode | 対向側の MAC アドレスを指定して、SGX808間を無線接続します。Bridge Mode のSGX808には無線LANクライアントを接続することはできません。 |
Repeater Mode | 対向側の MAC アドレスを指定して、SGX808間を無線接続します。Repeater Mode の SGX808 はアクセスポイントとしても利用可能で、無線LANクライアントを接続できます。 |
暗号化方式は、AES を使用できます。
暗号化方式 | 内容 |
---|---|
NONE | 暗号化なし。 |
AES | 8〜63文字の半角英数字もしくは64桁の16進数文字でキーを指定します。 |
2台の SGX808 を WDS 機能を利用して接続する際は、Bridge Mode 同士、Repeater Mode 同士、 あるいは Bridge Mode と Repeater Mode の組み合わせで使用することができます。 このとき、お互いの MAC アドレスを正しく指定していること、 暗号化方式が一致していることが条件となります。 SSID を2つ使用している SGX808 であっても、WDS 機能を利用できるのはひとつめの SSID のみです。
Network タブで表示される左アコーディオンメニューで Wireless Settings を選択して WDS 機能の設定を行います。
初期状態においては、WDS機能は無効となっています。
WDS 機能を有効とするには、プルダウンメニューで Bridge Mode、Repeater Mode のいずれかを選択して設定を行います。
暗号化と対向側のMACアドレスを指定します。MAC アドレスの入力形式は XX:XX:XX:XX:XX:XX とし、X は16進数文字(0〜9、a〜f、A〜F)とします。
Bridge Mode と同様に、暗号化と対向側のMACアドレスを指定します。