本製品では、外部メモリを使った以下の機能を提供します。
特になし
利用可能な外部メモリの条件は以下の通りです。
SDカード内は以下のフォルダ構成である必要があります。
機種名 +-- firmware ファームウェアファイル保存フォルダ | | +-- startup-config スタートアップコンフィグ保存フォルダ | | +-- log SYSLOG保存フォルダ | | +-- techsupport 技術サポート情報保存フォルダ | | +-- data システム共通フォルダ | | +-- backup-system システムバックアップフォルダ
SDカードが起動時、または起動後に挿入された時、自動的にマウントされ、利用可能となります。
ファイルの欠損などを防止するため、SDカードを抜く時には事前に unmount sd コマンドを実行するか、Web GUIからアンマウントを実行してください。
SDカードがアンマウント状態のとき、SDカードを利用することができません。
unmount sd コマンド実行後に再度利用したい場合は、以下を実行する必要があります。
SDカード内に保存されたファームウェアファイルやコンフィグファイルを利用してシステムを起動することができます。
SDカードブートを利用するためには以下の条件を満たす必要があります。
なお、SDカードブート自動適用機能(3.5 SDカードブート自動適用)を利用することで、SDカードブートに使用したファイルを内蔵Flash ROMへ自動的に適用することもできます。
SDカードブートに成功したか否かは show environment コマンドで確認可能です。
コンフィグファイルを利用したSDカードブートの場合、 write , copy running-config startup-config コマンドを実行すると、SDカード内のコンフィグファイルを更新します。
コンフィグファイルを利用したSDカードブートに失敗した場合は、スタートアップコンフィグ #0 が読み込まれます。
また、以下のメッセージがコンソールとSYSLOGに表示されます。
Loading config0 because can't read config in SD card.
SDカードブートに使用したファームウェアやコンフィグを、内蔵Flash ROMに自動適用することができます。
本機能を利用することで、新しく購入した機器(工場出荷状態)に、予め用意しておいたファームウェアとコンフィグを簡単に導入することができます。
本機能を動作させるためには、以下の条件を満たす必要があります。
/swx3200/firmware/auto-apply.txt
/swx3200/startup-config/auto-apply.txt
SDカードブートの自動適用の手順は以下のようになります。
自動適用の実行結果はSDカード内に保存されます。
ファイル名と配置パス | ログ |
---|---|
/swx3200/startup-config/auto-apply-result.txt | シリアル : 日時 : 結果 |
/swx3200/firmware/auto-apply-result.txt | シリアル : 日時 : 結果 |
コンフィグの適用先を任意のコンフィグIDへ変更したい場合は、作成した auto-apply.txt のファイル名を以下のように変更してください。
指定しない場合は、デフォルトのコンフィグID 0が適用先になります。
ファイル名と配置パス | コンフィグID |
---|---|
/swx3200/startup-config/auto-apply.txt | 0 |
/swx3200/startup-config/auto-apply0.txt | 0 |
/swx3200/startup-config/auto-apply1.txt | 1 |
/swx3200/startup-config/auto-apply2.txt | 2 |
/swx3200/startup-config/auto-apply3.txt | 3 |
/swx3200/startup-config/auto-apply4.txt | 4 |
本機能を利用する際は、以下に注意してください。
keep
SDカード内のファームウェアファイルを読み込んで本体のファームウェアを更新することができます。
本機能を利用するためには以下の条件があります。
SDカードが挿入され上記ファイルが存在する場合、 firmware-update sd execute コマンドを実行すると、SDカード内のファームウェアファイルを使ってFlash ROM内のファームウェアを更新します。
firmware-update sd execute コマンドを実行すると、ファームウェアファイルの読み込みが完了したときにSDカードのマウント状態を継続するかユーザーに確認します。SDカードは必要に応じてアンマウント後に抜いてください。
ファームウェア更新による自動再起動時にSDカードを挿したままの状態にすると、SDカード内のファームウェアファイルでシステムが起動されてしまうため、ご注意ください。
スタック構成中にメインスイッチから firmware-update sd execute コマンドを実行すると、メンバースイッチのファームウェアも更新することができます。
現在システムで稼働中のrunning-configをSDカード内に保存することができます。( copy running-config startup-config コマンド、 write コマンド)
SDカードから本体Flash ROM、本体Flash ROMからSDカードへコンフィグファイルをコピーできます。( copy startup-config コマンド)
SDカード内のstartup-configを消去、表示できます。( erase startup-config コマンド、 show startup-config コマンド)
SDカード内の以下のフォルダが対象となります。
save logging コマンド実行時にSDカード内にログファイルをバックアップすることができます。
logging backup sd コマンドにより、SDカードへのSYSLOGバックアップを有効にすることが可能です。
SDカードへのSYSLOGバックアップが有効なとき、 save logging コマンドを実行すると、SDカード内に以下の保存日付入りログファイルが保存されます。
SDカード内のログファイルの表示、消去はできません。
技術サポート情報( show tech-support コマンドの実行結果)をSDカード内に保存できます。
copy tech-support sd コマンドを実行すると、SDカード内に以下の保存日付入り技術サポート情報ファイルが保存されます。
SDカード内の技術サポート情報ファイルの表示、消去はできません。
スタック構成中にメインスイッチから copy tech-support sd コマンドを実行すると、メンバースイッチの技術サポート情報を含んだファイルが保存されます。
リソース情報、トラフィック情報の観測データを定期的にバックアップします。
SDカードへの統計情報のバックアップを有効にするには、WebGUIの[管理]-[保守]-[統計情報の管理]より設定する必要があります。
また、観測データの統計情報をWebGUIよりCSVファイル形式で保存できます。
本体のシステム情報をSDカードにバックアップし、バックアップしたシステム情報を任意のスイッチに対してリストアすることができます。
本体にSDカードを接続した状態で backup system コマンドを実行すると、 以下のフォルダにシステム情報のバックアップを作成します。
バックアップ実行時に /swx3200/firmware/ フォルダに swx3200.bin ファイルが存在した場合、ファームウェアファイルとしてバックアップします。
システム情報のバックアップが格納されているSDカードを任意のスイッチに接続し、 restore system コマンドを実行するとバックアップしたシステム情報をリストアします。
ファームウェアファイルがバックアップされていた場合、そのファイルを使ってファームウェア更新も行います。
リストアが完了するとシステムを再起動します。
システム情報のバックアップには以下が含まれます。
そのため、故障による機器交換などを行う際、バックアップしたシステム情報をリストアするだけで交換前の機器と同じ動作を再現することができます。
バックアップされたシステム情報に対して、編集や削除などを行わないでください。
関連コマンドについて、以下に示します。
詳細は、コマンドリファレンスを参照願います。
操作項目 | 操作コマンド |
---|---|
SDカードのマウント | mount sd |
SDカードのアンマウント | unmount sd |
ログのSDカードバックアップの設定 | logging backup sd |
ログのバックアップ | save logging |
技術サポート情報の保存 | copy tech-support sd |
ランニングコンフィグの保存 | copy running-config startup-config |
ランニングコンフィグの保存 | write |
スタートアップコンフィグのコピー | copy startup-config |
スタートアップコンフィグの消去 | erase startup-config |
スタートアップコンフィグの表示 | show startup-config |
システム情報のバックアップ | backup system |
システム情報のリストア | restore system |
SDカードブート自動適用有効 | boot auto-apply enable |
SDカードブート自動適用無効 | boot auto-apply disable |
SDカードをアンマウントする。
Yamaha>unmount sd
SDカードをマウントする。
Yamaha>mount sd
save logging コマンド実行時にSDカード内にも同時にログファイルをバックアップします。
Yamaha(config)#logging backup sd enable... (ログのSDカードバックアップを有効にする) Yamaha(config)#exit Yamaha#save logging ... (ログをバックアップする)
技術サポート情報を保存します。
Yamaha#copy tech-support sd
特になし