DNSリレー


1 機能概要

DNSリレー機能は、指定したDNSサーバー宛てに、DNSのパケットを中継します。
本製品のDNSリレー機能はキャッシュを持つため、繰り返し行われる問い合わせは上位のサーバーを中継せず、自分で返事が可能です。


2 用語の定義

特になし


3 機能詳細

DNSリレー機能の動作仕様について、以下に示します。

  1. 本製品のDNSリレー機能は、システム全体の有効、無効制御に加え、インターフェースごとに有効、無効制御が行えます。
    インターフェースでDNSリレー機能を動作させる場合は、システム全体の設定が有効になっている必要があります。
  2. DNSリレー機能の初期設定は、以下のようになっています(初期状態では機能していません)。
  3. インターフェースへのDNSリレー機能の設定は、VLANインターフェース に対して行います。
  4. 転送先のDNSサーバーは、 dns-forwarding name-server コマンドで指定します。
  5. 一度転送されたDNSパケットは、キャッシュされます。
  6. 静的レコードを設定可能です。

4 関連コマンド

関連コマンドについて、以下に示します。
コマンドの詳細は、コマンドリファレンスを参照願います。


5 コマンド実行例

5.1 DNSリレー設定

vlan1でDNSリレー機能が動作するようにします。
vlan1で受信したDNSクライアントからのDNSパケットを、vlan2のネットワークに存在するDNSサーバーへ転送します。
vlan1のIPアドレスは「192.168.100.240/24」、vlan2のIPアドレスは「192.168.200.240/24」、DNSサーバーのIPアドレスは「192.168.200.1」とします。
vlan2は、port1.2に所属させます。

  1. DNSリレー機能の転送先アドレス「192.168.200.1」を設定します。
    Yamaha(config)# dns-forwarding name-server 192.168.200.1
    
  2. vlan1のIPアドレス「192.168.100.240/24」を設定します。
    Yamaha(config)# interface vlan1
    Yamaha(config-if)# ip address 192.168.100.240/24
    
  3. vlan2を作成します。
    Yamaha(config)#vlan database
    Yamaha(config-vlan)#vlan 2
    
  4. vlan2のIPアドレス「192.168.200.240/24」を設定します。
    Yamaha(config)# interface vlan2
    Yamaha(config-if)# ip address 192.168.200.240/24
    
  5. port1.2をアクセスポートに設定し、vlan2 に所属させます。
    Yamaha(config)# interface port1.2
    Yamaha(config-if)# switchport access vlan 2
    
  6. vlan1にて、DNSリレーを有効に設定します。
    Yamaha(config)# interface vlan1
    Yamaha(config-if)# dns-forwarding enable
    
  7. システム全体のDNSリレー機能を動作させます。
    Yamaha(config-if)# exit
    Yamaha(config)# dns-forwarding enable
    


6 注意事項


7 関連文書

特になし

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