外部メモリの利用


1 機能概要

本製品では、外部メモリを使った以下の機能を提供します。



2 用語の定義

特になし



3 機能詳細

3.1 利用可能な外部メモリ

利用可能な外部メモリの条件は以下の通りです。


3.2 フォルダ構成

SDカード内は以下のフォルダ構成である必要があります。

機種名   +-- firmware          ファームウェアファイル保存フォルダ
         |                     
         |
         +-- startup-config    スタートアップコンフィグ保存フォルダ
         |                    
         |
         +-- log               SYSLOG保存フォルダ
         |                     
         |
         +-- techsupport       技術サポート情報保存フォルダ
         |                     
         |
         +-- data              システム共通フォルダ
         |
         |
         +-- backup-system     システムバックアップフォルダ
              


3.3 SDカードのマウント/アンマウント

SDカードが起動時、または起動後に挿入された時、自動的にマウントされ、利用可能となります。

ファイルの欠損などを防止するため、SDカードを抜く時には事前に unmount sd コマンドを実行するか、Web GUIからアンマウントを実行してください。
SDカードがアンマウント状態のとき、SDカードを利用することができません。
unmount sd コマンド実行後に再度利用したい場合は、以下を実行する必要があります。


3.4 SDカードブート(ファームウェア、コンフィグ)

SDカード内に保存されたファームウェアファイルやコンフィグファイルを利用してシステムを起動することができます。
SDカードブートを利用するためには以下の条件を満たす必要があります。

SDカードブートに成功したか否かは show environment コマンドで確認可能です。

コンフィグファイルを利用したSDカードブートの場合、 write , copy running-config startup-config コマンドを実行すると、SDカード内のコンフィグファイルを更新します。
コンフィグファイルを利用したSDカードブートに失敗した場合は、スタートアップコンフィグ #0 が読み込まれます。


3.5 ファームウェア更新

SDカード内のファームウェアファイルを読み込んで本体のファームウェアを更新することができます。

本機能を利用するためには以下の条件があります。

SDカードが挿入され上記ファイルが存在する場合、 firmware-update sd execute コマンドを実行すると、SDカード内のファームウェアファイルを使ってFlash ROM内のファームウェアを更新します。

firmware-update sd execute コマンドを実行すると、ファームウェアファイルの読み込みが完了したときにSDカードのマウント状態を継続するかユーザーに確認します。SDカードは必要に応じてアンマウント後に抜いてください。
ファームウェア更新による自動再起動時にSDカードを挿したままの状態にすると、SDカード内のファームウェアファイルでシステムが起動されてしまうため、ご注意ください。

スタック構成中にスタックマスターから firmware-update sd execute コマンドを実行すると、スタックスレーブのファームウェアも更新することができます。


3.6 コンフィグファイルの保存・コピー

現在システムで稼働中のrunning-configをSDカード内に保存することができます。( copy running-config startup-config コマンド、 write コマンド)

SDカードから本体Flash ROM、本体Flash ROMからSDカードへコンフィグファイルをコピーできます。( copy startup-config コマンド)

SDカード内のstartup-configを消去、表示できます。( erase startup-config コマンド、 show startup-config コマンド)

SDカード内の以下のフォルダが対象となります。


3.7 ログファイルの保存

save logging コマンド実行時にSDカード内にログファイルをバックアップすることができます。

logging backup sd コマンドにより、SDカードへのSYSLOGバックアップを有効にすることが可能です。
SDカードへのSYSLOGバックアップが有効なとき、 save logging コマンドを実行すると、SDカード内に以下の保存日付入りログファイルが保存されます。

SDカード内のログファイルの表示、消去はできません。


3.8 技術サポート情報の保存

技術サポート情報( show tech-support コマンドの実行結果)をSDカード内に保存できます。
copy tech-support sd コマンドを実行すると、SDカード内に以下の保存日付入り技術サポート情報ファイルが保存されます。

SDカード内の技術サポート情報ファイルの表示、消去はできません。

スタック構成中にスタックマスターから copy tech-support sd コマンドを実行すると、スタックスレーブの技術サポート情報を含んだファイルが保存されます。


3.9 統計情報の保存

リソース情報、トラフィック情報の観測データを定期的にバックアップします。
SDカードへの統計情報のバックアップを有効にするには、WebGUIの[管理]-[保守]-[統計情報の管理]より設定する必要があります。

また、観測データの統計情報をWebGUIよりCSVファイル形式で保存できます。


3.10 システム情報のバックアップ・リストア

本体のシステム情報をSDカードにバックアップし、バックアップしたシステム情報を任意のスイッチに対してリストアすることができます。
本体にSDカードを接続した状態で backup system コマンドを実行すると、 以下のフォルダにシステム情報のバックアップを作成します。

バックアップ実行時に /swx3100/firmware/ フォルダに swx3100.bin ファイルが存在した場合、ファームウェアファイルとしてバックアップします。

システム情報のバックアップが格納されているSDカードを任意のスイッチに接続し、 restore system コマンドを実行するとバックアップしたシステム情報をリストアします。
ファームウェアファイルがバックアップされていた場合、そのファイルを使ってファームウェア更新も行います。
リストアが完了するとシステムを再起動します。

システム情報のバックアップには以下が含まれます。

そのため、故障による機器交換などを行う際、バックアップしたシステム情報をリストアするだけで交換前の機器と同じ動作を再現することができます。
バックアップされたシステム情報に対して、編集や削除などを行わないでください。



4. 関連コマンド一覧

関連コマンドについて、以下に示します。
詳細は、コマンドリファレンスを参照願います。


5 コマンド実行例

5.1 SDカードのアンマウント

SDカードをアンマウントする。

Yamaha>unmount sd


5.2 SDカードのマウント

SDカードをマウントする。

Yamaha>mount sd


5.3 ログファイルのバックアップ

save logging コマンド実行時にSDカード内にも同時にログファイルをバックアップします。

Yamaha(config)#logging backup sd enable... (ログのSDカードバックアップを有効にする)
Yamaha(config)#exit
Yamaha#save logging ... (ログをバックアップする)


5.4 技術サポート情報の保存

技術サポート情報を保存します。

Yamaha#copy tech-support sd



6 注意事項

特になし


7 関連文書




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