リモートアクセス制御


1 機能概要

本製品では、ネットワークサービスを実現する以下のアプリケーションに対して、アクセス制限を行う機能を提供します。



2 用語の定義

特になし


3 機能詳細

ネットワークサービスに対するアクセス制限として、以下の4つを可能とします。

下表にネットワークサービスごとに対応する機能を示します。


  1. ネットワークサービスを多重起動させることはできません。
    サービス起動中に同一サービスに対して起動制御を行うと、再立ち上げします。このため、接続中のセッションは 切断 されます。

  2. ネットワークサービスに対してのアクセス先の限定は、 VLANインターフェース に対して行います。

  3. ネットワークサービスに対してのアクセス元の限定では、 アクセス元のIPアドレスアクセスの許可/拒否 を指定することができます。

  4. ネットワークサービスの初期設定は下表のようになっています。
    ネットワークサービス 起動・停止状態 受付ポート番号 アクセス先の限定 アクセス元の限定
    Telnet サーバー 起動 23 デフォルト保守VLAN (VLAN #1) のみ許可 全て許可
    SSH サーバー 停止 22 デフォルト保守VLAN (VLAN #1) のみ許可 全て許可
    Http サーバー 起動 80 デフォルト保守VLAN (VLAN #1) のみ許可 全て許可
    セキュアHttp サーバー 停止 443
    Tftp サーバー 停止 69 デフォルト保守VLAN (VLAN #1) のみ許可 全て許可



4 関連コマンド

関連コマンドについて、以下に示します。
詳細は、コマンドリファレンスを参照願います。



5 コマンド実行例

5.1 Telnetサーバーに対するアクセス制御

Telnetサーバーに対するアクセス制限を実現します。
Telnetサーバーの受付ポートを1024に変更します。
保守VLANを VLAN #1000 に変更しアクセスを許可します。保守VLAN以外からのアクセスは拒否します。
Telnetサーバーへの接続は192.168.100.1からのクライアントのみ許可します。
telnet-server accessを設定した場合、条件に当てはまらないIPアドレスからのアクセスは拒否します。

Yamaha(config)#telnet-server enable 1024 ... (受付ポートを1024に変更し、Telnetサーバーを再起動する)
Yamaha(config)#management interface vlan1000 ... (保守VLANとしてVLAN #1000 のアクセスを許可する)
Yamaha(config)#telnet-server access permit 192.168.100.1 ... (192.168.100.1からのみアクセスを許可する)
Yamaha(config)#end 
Yamaha#show telnet-server ... (設定状況の確認)
Service:Enable
Port:1024
Management interface(vlan):1000
Interface(vlan):None
Access:
    permit 192.168.100.1


5.2 SSHサーバーに対するアクセス制御

SSHサーバーに対するアクセス制限を実現します。
SSHサーバーホスト鍵の作成を行います。
ユーザー名とパスワードの登録をします。
SSHクライアントからは登録したユーザーとパスワードのみログイン可能です。
SSHサーバーの受付ポートを1024に変更します。
保守VLANを VLAN #1000 に変更、 VLAN #2 のアクセスを許可します。
これにより保守VLAN VLAN #1000 と、 VLAN #2 からのみアクセスを許可します。
ssh-server accessを設定した場合、条件に当てはまらないIPアドレスからのアクセスは拒否します。

Yamaha#ssh-server host key generate ... (ホスト鍵を作成する)
Yamaha#show ssh-server host key ... (鍵の内容をの確認)
ssh-dss (省略)
ssh-rsa (省略)
Yamaha#
Yamaha#configure terminal
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
Yamaha(config)#username user1 password pw1 ... (ユーザー名とパスワードを登録する)
Yamaha(config)#ssh-server enable 1024 ... (受付ポートを1024に変更し、SSHサーバーを再起動する)
Yamaha(config)#management interface vlan1000 ... (保守VLANとして #1000 のアクセスを許可する)
Yamaha(config)#ssh-server interface vlan2 ... (VLAN #2 のアクセスを許可する)
Yamaha(config)#end
Yamaha#show ssh-serverr ... (設定状況の確認)
Service:Enable
Port:1024
Hostkey:Generated
Client alive :Disable
Management interface(vlan):1000
Interface(vlan):2
Access:None
Yamaha#


5.3 Httpサーバーに対するアクセス制限

Httpサーバーに対するアクセス制限を実現します。
Httpサーバーの受付ポートを8000に変更し、 VLAN #2 のアクセスを許可します。
これによりデフォルト保守VLAN VLAN #1 と、 VLAN #2 からのみアクセスを許可します。
Httpサーバーへの接続は192.168.100.1からのクライアントのみ許可します。
http-server accessを設定した場合、条件に当てはまらないIPアドレスからのアクセスは拒否します。

Yamaha(config)#http-server enable 8000 ... (受付ポートを8000に変更し、httpサーバーを再起動する)
Yamaha(config)#http-server interface vlan2 ... (VLAN #2 のアクセスを許可する)
Yamaha(config)#http-server access permit 192.168.100.1 ... (192.168.100.1からのみアクセスを許可する)
Yamaha(config)#end 
Yamaha#show http-server ... (設定状況の確認)
HTTP :Enable(8000)
HTTPS:Disable
Management interface(vlan):1
Interface(vlan):2
Access:
    permit 192.168.100.1


5.4 Tftpサーバーに対するアクセス制限

Tftpサーバーに対するアクセス制限を実現します。
Tftpサーバーの受付ポートを2048に変更し、 VLAN #10 のアクセスを許可します。
デフォルト保守VLAN VLAN #1 と、 VLAN #10 からのみアクセスを許可します。

Yamaha(config)#tftp-server enable 2048 ... (受付ポートを2048に変更し、tftpサーバーを再起動する)
Yamaha(config)#tftp-server interface vlan10 ... (VLAN #10 のアクセスを許可する)



6 注意事項

TftpクライアントからTftpサーバーにアクセスする場合、以下の制限があります。



7 関連文書


トップへ戻る