タグVLAN
【目次】
- 1. 概要
- 2. 注意事項
- 3. タグ VLAN ページの構成
- 3-1. ボタン
- 3-2. タグ VLAN グループ一覧
- 3-3. トポロジー
- 4. タグ VLAN グループの設定をおこなう
- 5. タグ VLAN グループに参加させる
- 6. タグ VLAN グループの設定を確認する
1. 概要
VLAN を作成してヤマハスイッチやヤマハ無線 AP のポートをグループ分けすることができます。
タグ VLAN は、以下のスレーブに設定できます。
- ヤマハスイッチ
- SWX2110-5G, SWX2110-8G, SWX2110-16G, SWX2110P-8G
- SWX2200-8G, SWX2200-24G, SWX2200-8PoE
- SWX2210P-10G, SWX2210P-18G, SWX2210P-28G
- SWX2210-8G, SWX2210-16G, SWX2210-24G
- SWX2300-8G, SWX2300-16G, SWX2300-24G
- SWX2310P-10G, SWX2310P-18G, SWX2310P-28GT
- SWX2310-10G, SWX2310-18GT, SWX2310-28GT, SWX2310-52GT
- SWR2311P-10G
- SWR2310-10G, SWR2310-18GT, SWR2310-28GT
- SWX3100-10G, SWX3100-18GT
- SWX3200-28GT, SWX3200-52GT
- SWX2320-16MT, SWX2322P-16MT, SWX3220-16MT, SWX3220-16TMs
- ヤマハ無線AP
- WLX202
- WLX212
- WLX302
- WLX313
- WLX402
- WLX413
2. 注意事項
- マスターの配下に他社スイッチが接続されている場合、マスターは当該機器を認識することができないため、トポロジーに表示されません。タグ VLAN の設定を正しく行っているのにもかかわらず、端末と通信ができなくなった場合、マスター配下に VLAN タグ付きフレームを遮断している他社スイッチが接続されている可能性があります。
- マスターの配下に機種を識別できないヤマハスイッチが接続されている場合、当該機器の設定によっては、VLAN タグ付きフレームが当該機器を通過できない可能性があります。
- スパニングツリーで MST インスタンスを含む構成には、未対応です。
3. タグ VLAN ページの構成
3-1. ボタン
- 「新規」ボタン
VLAN グループを新たに作成します。
ポートを VLAN グループに参加させるには、事前に VLAN グループを作成しておく必要があります。 - 「表示の更新」ボタン
トポロジー情報と VLAN 設定情報を取得し、タグ VLAN グループ一覧とトポロジーを再描画します。
スレーブの台数によっては、スレーブの VLAN 設定情報が反映されるまでに数秒から数十秒かかることがあります。
3-2. タグ VLAN グループ一覧
マスターに登録されている VLAN グループの一覧と、スレーブのポートが参加している VLAN グループの一覧を表示します。
ただし、フレーム転送が無効に設定されている VLAN グループとプライベート VLAN は一覧に表示されません。
VLAN グループごとにポートの色が割り当てられます。
3-3. トポロジー
マスターを起点としたトポロジーを画面下部に表示します。
ポートの色を確認することによって、どの VLAN グループに参加しているかわかります。
4. タグ VLAN グループの設定をおこなう
4-1. 新規作成
VLAN グループを新たに作成するには、 「新規」ボタンを押してください。
以下の設定ができます。
項目名 | 説明 |
---|---|
VLAN-ID | VLAN の ID を設定します。 |
名前 | VLAN ID に名前をつけることができます。 |
入力した後、「確定」ボタンを押すと、VLAN グループが登録されます。
4-2.設定変更
VLAN グループの設定を変更する場合は、「タグ VLAN グループ一覧」の右側の列にある「設定」ボタンを押してください。
名前の設定を変更できます。
4-3.登録
マスターに登録されていない VLAN グループにスレーブのポートが参加している場合、「タグ VLAN グループ一覧」に「unknown」の VLAN グループとして表示されます。
「タグ VLAN グループ一覧」の右側の列にある「登録」ボタンを押すと、VLAN グループをマスターに登録できます。
4-4. 削除
VLAN グループを削除する場合は、「タグ VLAN グループ一覧」の右側の列にある「削除」ボタンを押してください。
つづいて「確定」ボタンを押すと、指定の VLAN グループの設定を削除するとともに、スレーブに適用された VLAN グループの設定も削除します。
5. タグ VLAN グループに参加させる
「タグ VLAN グループ一覧」の右側の列にある「参加ポート選択」ボタンを押すと、トポロジー内にあるスレーブのポートを選択できるようになります。
ポートの色によって、VLAN グループの設定状況が確認できます。
以下は、参加ポート選択中の VLAN グループのポートの色が
に割り当てられた場合の凡例です。LAN | SFP | 説明 |
---|---|---|
指定の VLAN グループに参加しているアクセスポートです。 | ||
デフォルト VLAN グループに参加しているアクセスポートです。 | ||
|
|
他の VLAN グループに参加しているアクセスポートです。 どの VLAN グループに参加しているかは、「タグ VLAN グループ一覧」で割り当てられたポートの色を確認してください。 |
|
|
トランクポート、または、ハイブリッドポートです。 指定の VLAN グループに参加しています。 |
|
|
トランクポート、または、ハイブリッドポートです。 指定の VLAN グループに参加していません。 |
ポートを選択すると、ポートの色が変わり、指定の VLAN グループに参加させることができます。
再びポートを選択すると、グループへの参加をキャンセルできます。
論理インターフェースに所属するポートの VLAN 参加状態を操作した際、同じ論理インターフェースに所属するすべてのポートに対しても同様の操作が反映されます。
ポートを選択した後、「確定」ボタンを押すと設定が反映されます。
※ 機種を識別できないヤマハスイッチが接続されている場合、当該機器の設定によっては、VLAN タグ付きフレームが当該機器を通過できない可能性があります。
-
アップリンクポート、ダウンリンクポートの自動参加について
ポートを VLAN グループに参加させた場合、マスターから当該スレーブまでをつなぐポート(アップリンク/ダウンリンク)は自動でトランクポート、またはハイブリッドポートとなります。
-
VLAN グループ参加時の制限事項
SWX2300 シリーズ、SWX2310 シリーズ、SWX2310P シリーズ、SWR2310 シリーズ、SWR2311P シリーズ、SWX3100 シリーズ、SWX3200 シリーズ、SWX2320 シリーズ、SWX2322P シリーズ、SWX3220 シリーズ設定時は以下の制限事項があります。
- 指定の VLAN グループがスレーブでプライベート VLAN として使用されている場合、当該スレーブのポートを、指定の VLAN グループに参加させることはできません。
- ポートがプライベート VLAN のプロミスカスポート、もしくはホストポートに設定されている場合、そのポートに対しては設定できません。
- ポートがリンクアグリゲーション機能で使用されている場合、そのポートに対しては設定できません。(SWX2300 シリーズだけ)
また、スタックを構成している機器の場合、スタックポートの設定は変更できません。
6. タグ VLAN グループの設定を確認する
「タグ VLAN グループ一覧」では、VLAN グループごとにポートの色が割り当てられています。
トポロジー内にあるスレーブのポートの色を見ると、どの VLAN グループに参加しているか確認できます。
以下に凡例を示します。
LAN | SFP | 説明 |
---|---|---|
デフォルト VLAN 以外の VLAN グループに参加しているアクセスポートです。 どの VLAN グループに参加しているかは、「タグ VLAN グループ一覧」で割り当てられたポートの色を確認してください。 |
||
トランクポート、または、ハイブリッドポートです。 | ||
デフォルト VLAN グループに参加しているアクセスポートです。 |
タグ VLAN グループの設定は、マウスオーバーして表示されるツールチップから確認することもできます。
ツールチップに表示される項目を以下に示します。
- ポート番号
- 論理インターフェースの場合、論理インターフェース名と論理インターフェースに所属するすべてのポート番号が表示されます。
- saX はスタティックリンクアグリゲーションの論理インターフェース名です。
- poX は LACP の論理インターフェース名です。
- ポート種別 ( アクセス, トランク, ハイブリッド )
- 参加している VLAN グループ
また、SWX2300 シリーズ、SWX2310 シリーズ、SWX2310P シリーズ、SWR2310 シリーズ、SWR2311P シリーズ、SWX3100 シリーズ、SWX3200 シリーズ、SWX2320 シリーズ、SWX2322P シリーズ、SWX3220 シリーズの設定に関する補足情報を以下に示します。
-
ネイティブ VLAN について
アップリンク/ダウンリンクポートはトランクポートとなり、ネイティブ VLAN にデフォルト VLAN が設定されます。ネイティブ VLAN とは、トランクポートが受信したフレームが タグなしの場合に、タグなしフレームが参加する VLAN グループのことです。
-
プライベート VLAN のプロミスカスポート・ホストポートについて
ポートがプライベート VLAN のプロミスカスポート、もしくはホストポートに設定されている場合、ツールチップのポート種別に「プライベート」と表示され、参加している VLAN グループは表示されません。