リンクアグリゲーション


1 機能概要

リンクアグリゲーションは、ネットワーク機器間を接続する複数のLANポートを束ねて、一つの論理インターフェースとして扱う機能です。
リンクアグリゲーションは、複数の通信が発生する場合に有効な技術です。束ねた回線内でロードバランス機能を利用することで通信を分散させることができます。
また、リンクアグリゲーションで束ねた1つのLANポートで障害が発生し、通信不可になった場合でも残りのポートで通信を継続します。


本製品で提供するリンクアグリゲーションについて以下に示します。



2 用語の定義

ロードバランス

論理インターフェースに所属している LANポート 間で転送フレームを分散する機能。
分散するためのルールとしてフレーム内の L2/L3/L4 情報を使用する。


3 機能詳細

3.1 スタティック リンクアグリゲーション 仕様

本製品のスタティック リンクアグリゲーションの仕様について、以下に示します。

  1. 本製品のリンクアグリゲーションは、 8インターフェース 定義することができます。
    インターフェース番号は、 1 ~ 8 の範囲で付与することができます。
    また、1つの論理インターフェースに対して 最大8つのLANポート を所属させることができます。

  2. 収容するLANポートは、以下の設定が同じである必要があります。
  3. 以下の設定については、収容するLANポート間で統一することを推奨します。
  4. 論理インターフェースに対して、以下の操作を行うことができます。
  5. port-channel load-balance コマンドで、ロードバランスのルールを以下の中から選択することができます。
    ロードバランスの設定は全論理インターフェース共通の設定となります。
    デフォルト設定値は、 宛先/送信元MACアドレス です。
  6. LANポートをスタティック論理インターフェースに所属させるには、 static-channel-group コマンドで行います。
  7. スタティック論理インターフェースの状態表示は、 show static-channel-group コマンドで行います。


4 関連コマンド

関連コマンドについて、以下に示します。
コマンドの詳細は、コマンドリファレンスを参照してください。



5 コマンド実行例

5.1 スタティック論理インターフェースの設定

L2スイッチ間の通信のために、LANポート4本を使用したリンクアグリゲーションを設定します。

  1. [スイッチA] VLAN #1000 を定義し、LANポート(#1, #2, #3, #4, #9)を所属させます。
    あわせて、LANポート(#1, #2, #3, #4)を論理インターフェース #2 に所属させます。
    Yamaha(config)#vlan database ... (VLAN-ID #1000 の定義)
    Yamaha(config-vlan)#vlan 1000
    Yamaha(config-vlan)#exit
    Yamaha(config)#interface port1.9 ... (LANポート #9 の設定)
    Yamaha(config-if)#switchport access vlan 1000 ... (アクセスポートに設定し、VLAN #1000 に所属させる)
    Yamaha(config-if)#interface port1.1 ... (LANポート #1 の設定)
    Yamaha(config-if)#switchport access vlan 1000 ... (アクセスポートに設定し、VLAN #1000 に所属させる)
    Yamaha(config-if)#static-channel-group 2 ... (論理インターフェース #2 に所属させる)
    Yamaha(config-if)#interface port1.2 
    Yamaha(config-if)#switchport access vlan 1000
    Yamaha(config-if)#static-channel-group 2
    Yamaha(config-if)#interface port1.3
    Yamaha(config-if)#switchport access vlan 1000
    Yamaha(config-if)#static-channel-group 2
    Yamaha(config-if)#interface port1.4
    Yamaha(config-if)#switchport access vlan 1000
    Yamaha(config-if)#static-channel-group 2
    
  2. [スイッチA] 論理インターフェース #2 の設定状態を確認します。
    Yamaha#show static-channel-group
    % Static Aggregator: sa2
    % Member:
       port1.1
       port1.2
       port1.3
       port1.4
    
  3. [スイッチB] VLAN #1000 を定義し、LANポート(#5, #6, #7, #8, #10)を所属させます。
    あわせて、LANポート(#5, #6, #7, #8)を論理インターフェース #5 に所属させます。
    Yamaha(config)#vlan database
    Yamaha(config-vlan)#vlan 1000
    Yamaha(config-vlan)#exit
    Yamaha(config)#interface port1.10
    Yamaha(config-if)#switchport access vlan 1000
    Yamaha(config-if)#interface port1.5
    Yamaha(config-if)#switchport access vlan 1000
    Yamaha(config-if)#static-channel-group 5
    Yamaha(config-if)#interface port1.6
    Yamaha(config-if)#switchport access vlan 1000
    Yamaha(config-if)#static-channel-group 5
    Yamaha(config-if)#interface port1.7
    Yamaha(config-if)#switchport access vlan 1000
    Yamaha(config-if)#static-channel-group 5
    Yamaha(config-if)#interface port1.8
    Yamaha(config-if)#switchport access vlan 1000
    Yamaha(config-if)#static-channel-group 5
    
  4. [スイッチB] 論理インターフェース #5 の設定状態を確認します。
    Yamaha#show static-channel-group
    % Static Aggregator: sa5
    % Member:
       port1.5
       port1.6
       port1.7
       port1.8
    
  5. [スイッチA] 論理インターフェースを有効化します。
    Yamaha(config)#interface sa2 ... (論理インターフェース #2 の設定)
    Yamaha(config-if)#no shutdown ... (論理インターフェースの有効化)
    
  6. [スイッチB] 論理インターフェースを有効化します。
    Yamaha(config)#interface sa5 ... (論理インターフェース #5 の設定)
    Yamaha(config-if)#no shutdown ... (論理インターフェースの有効化)
    
  7. [スイッチA] 論理インターフェースの状態を確認します。
    Yamaha#show interface sa2
    Interface sa2
      Link is UP
      Hardware is AGGREGATE
      MRU 1522
      BPDU pass-through: Enabled
      EAP pass-through: Enabled
      Description:
      ifIndex 4502
      Vlan info :
        Switchport mode        : access
        Ingress filter         : enable
        Acceptable frame types : all
        Default Vlan           : 1000
        Configured Vlans       : 1000
      Interface counter:
        input  packets                        : 2109
               bytes                          : 211698
               drops                          : 0
               broadcast-and-multicast-packets: 2109
        output packets                        : 24
               bytes                          : 2952
               drops                          : 0
               broadcast-and-multicast-packets: 24
    
    
  8. [スイッチB] 論理インターフェースの状態を確認します。
    Yamaha#show interface sa5
    Interface sa5
      Link is UP
      Hardware is AGGREGATE
      MRU 1522
      BPDU pass-through: Enabled
      EAP pass-through: Enabled
      Description:
      ifIndex 4505
      Vlan info :
        Switchport mode        : access
        Ingress filter         : enable
        Acceptable frame types : all
        Default Vlan           : 1000
        Configured Vlans       : 1000
      Interface counter:
        input  packets                        : 24
               bytes                          : 2952
               drops                          : 0
               broadcast-and-multicast-packets: 24
        output packets                        : 2109
               bytes                          : 211698
               drops                          : 0
               broadcast-and-multicast-packets: 2109
    



6 注意事項

特になし。


7 関連文書


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