本製品はプログラム不具合の吸収や機能追加を行うために、以下の2つのファームウェア更新機能を提供します。
本更新機能を利用して、バージョンアップ、及び、バージョンダウンを行うことができます。
更新ファームウェアの書き込みが正常に完了すると、 新しいファームウェアを有効にするため、システムを自動で再起動 します。
特になし
PCなどのリモート端末に置かれたファームウェアを本製品に送付し、起動ファームウェアとして適用させます。
本更新は、 TFTPクライアント または Web GUI を使用して行います。
PCなどのリモート端末にインストールされた TFTPクライアント を使用して、本製品に更新ファームウェアを送付し、更新することができます。
本製品のTFTPサーバーを機能させるために、以下の手順でリモートアクセス可能なネットワーク環境を整備してください。
TFTPクライアントを使用して更新ファームウェアを送信する際は、以下のルールに従ってください。
TFTPクライアントを使用するファームウェア更新では、以下の2種類の更新が行えます。
種類 | リモートパス |
---|---|
本体ファームウェア | exec |
ブートローダー | boot |
送付した更新ファームウェアに問題がなければ、更新ファームウェアの書き込みを行います。
Web GUIアクセス中の端末に置かれた更新ファームウェアを指定して、本製品に適用させます。
本機能では、新旧バージョンの確認は行わず、指定ファイルを強制的に書き換えます。
ローカルファイル指定によるファームウェアの更新は、Web GUI の [保守] - [ファームウェアの更新] のPCからファームウェアを更新 から行います。(下図の赤枠参照)
具体的な操作方法は、GUI内のヘルプを参照ください。
HTTPクライアントを使用したファームウェア更新は、指定したURLから更新ファームウェアを取得し、本製品に適用します。
本機能はバージョンアップが前提で、リビジョンダウンの許可が設定されている場合に限り、現バージョン以前のものを書き込むことができます。
同バージョンのファームウェアは書き込むことができません。
HTTPクライアントを使用したファームウェア更新は、以下の方法で実行することができます。
HTTPクライアントを使用したファームウェア更新は、下表の設定値に従って、動作します。
設定パラメータ | 説 明 |
---|---|
ダウンロード先のURL | ファームウェアのダウンロード先URLを設定します。URLは最大255文字まで設定することができます。 初期値は、モデル毎に以下が設定されています。 SWX2210-8G: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/firmware/revision-up/swx2210-8g.bin SWX2210-16G: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/firmware/revision-up/swx2210-16g.bin SWX2210-24G: http://www.rtpro.yamaha.co.jp/firmware/revision-up/swx2210-24g.bin |
HTTPプロキシーサーバー | ファームウェア更新で使用するプロキシーサーバーを設定します。 IPv4/IPv6アドレスまたはFQDNで指定します。FQDNの場合は最大255文字まで設定することができます。 初期設定では、プロキシーサーバーの設定はありません。 |
HTTPSプロキシーサーバー | |
リビジョンダウンの許可 | ファーム更新動作において、現在のバージョンより小さいバージョンの書き込みを許可するかどうかを設定します。 初期設定では、”許可しない” に設定されています。 なお、現在と同じバージョンの書き込みは許可しません。 |
タイムアウト | 以下の処理を行う際の処理完了を監視するためのタイマーを指定します。 ・新旧ファームウェアのバージョンチェック ・指定URLからのダウンロード 監視タイマーは、 100秒 ~ 86,400秒 で指定可能で、初期設定は 300秒 に設定されています。 |
firmware-update コマンドの使用方法は、 "5 コマンド実行例" または "コマンドリファレンス" を参照してください。
Web GUI の ネットワーク経由でファームウェアを更新 は、Web GUI の [保守] - [ファームウェアの更新] から実行します。(下図の赤枠参照)
具体的な操作方法は、GUI内のヘルプを参照してください。
更新ファームウェアの書き込みが正常に完了すると、即時再起動が開始されます。
関連コマンドについて、以下に示します。
詳細は、コマンドリファレンスを参照してください。
操作項目 | 操作コマンド |
---|---|
ファームウェア更新サイトの設定 | firmware-update url |
ファームウェア更新で使用するHTTPプロキシーサーバーの設定 | firmware-update http-proxy |
ファームウェア更新で使用するHTTPSプロキシーサーバーの設定 | firmware-update https-proxy |
ファームウェア更新の実行 | firmware-update execute |
ファームウェアダウンロードタイムアウト時間の設定 | firmware-update timeout |
リビジョンダウンの許可 | firmware-update revision-down |
ファームウェア更新機能設定の表示 | show firmware-update |
ローカルのHTTPサーバーに更新ファームウェアを置き、本製品のファームウェアを管理するようにして、ファームウェア更新を行います。
Yamaha(config)#firmware-update url http://192.168.100.1/swx2210-8g.bin … (ダウンロード先URLの設定) Yamaha(config)#exit Yamaha#show firmware-update … (ファームウェア更新機能設定の表示) url:http://192.168.100.1/swx2210-8g.bin timeout:300 (seconds) revision-down:disable
Yamaha#firmware-update execute … (ファームウェア更新の実行) Found the new revision firmware Current Revision: Rev.1.02.01 New Revision: Rev.1.02.03 Update to this firmware? (Y/N)y … (yを入力) Download... %% Completed the firmware download %% Updating... (自動でリブートします)
Yamaha#firmware-update execute Found the new revision firmware Current Revision: Rev.1.02.01 New Revision: Rev.1.02.03 Update to this firmware? (Y/N)y Download... … (Ctrl-C を入力) %% Canceled the firmware download
特になし