********************************************************************* ヤマハ ファイル暗号化・復号化ツール RT-FileGuard Ver.2.02 ヤマハ株式会社 ********************************************************************* Document Version 2.02 2010/10/15 ◆本ソフトウェアを御使用になる前に必ずお読みください。 ◆このドキュメントの内容 1. はじめに 2. 動作環境 3. 使用方法 4. 更新履歴 ===================================================================== 1. はじめに RT-FileGuardはファイルの暗号化、復号を行うためのユーティリティ ソフトです。 ウィンドウアプリケーションである、RT-FileGuard.exeとコンソール アプリケーションであるrtfgd.exeによって構成されます。 ファイルをドラッグ&ドロップしてパスワードを入力するだけで、暗 号化することができるので、データの保守性を高めることができます。 復号する場合も同様の操作を行います。 また、SRT100、RTX1200、NVR500から取得した暗号化された設定ファイ ル、SYSLOGファイル、統計情報ファイルを復号する際にも使用します。 <注意事項> ・RT-FileGuard及びrtfgdを使用し、トラブルが発生した場合であって も、当社では責任を負いかねますので、ご了承ください。 ・本ユーティリティは予告なしに仕様変更されることがあります。 2. 動作環境 Windows XP、Windows Vista、Windows 7 3. 使用方法 (1) RT-FileGuardのインストール RT-FileGuard.msiをダブルクリックするとRT-FileGuardのインスト ーラが起動します。 あとは画面に従って進み、インストールを完了してください。 RT-FileGuardがすでにインストールされている場合は、「マイコン ピュータ」フォルダ中の「コントロールパネル」の「プログラムの追 加と削除」でアンインストールを行うか、インストーラの「RT- FileGuardの削除」を選択してアンインストールを行っておきます。 (2) RT-FileGuard.exeの使い方 ○ファイルを暗号化する [1] ファイルの選択 RT-FileGuardを起動して、暗号化するファイルを選択します。 ファイルの選択方法については以下の3つの方法があります。 - メニューの[ファイル]→[ファイルを開く]から、ファイルを 選択する。 - RT-FileGuardのメイン画面に、ファイルをドラッグ&ドロッ プする。 - RT-FileGuardのアイコンに、ファイルをドラッグ&ドロップ する。 <注意事項> ・一度に暗号化できるファイルは一つだけです。 複数のファイルを同時に暗号化することはできません。 ・暗号化できる最大のファイルサイズは2GBです。 2GB以下のファイルでもPCの動作環境によっては暗号化で きない場合があります。 [2] 暗号アルゴリズムと保存先フォルダを指定 メニューの[オプション]→[詳細設定]から、詳細設定画面を開 き、暗号アルゴリズムと保存先フォルダを指定します。 [3] パスワードを入力して、暗号化を行う。 メイン画面にある「□パスワードを使用する」を選択するとパ スワードを使った暗号化をします。パスワードを入力して、 [暗号化]ボタンを押すと暗号化が開始されます。 「□パスワードを使用する」を選択せずに[暗号化]ボタンを押 すとパスワードを使わない暗号化が開始されます。 <注意事項> ・パスワードを使用する場合、半角8文字以上32文字以内で 入力してください。 ・パスワードに使用可能な文字は以下のとおりです。 半角の英数字、半角スペース、 !@#$^&*()-_=+\|[]{}'";:/?.>,<~` 暗号化が正常に終了した場合は、[2]で指定した保存先フォル ダに「(選択したファイル名).rtfg」の暗号ファイルが作成さ れます。 ○ファイルを復号する [1] ファイルの選択 RT-FileGuardを起動して、復号する暗号ファイル(.rtfg)を選 択します。暗号化ファイルを選択すると、メイン画面の[暗号 化]ボタンが[復号]ボタンに変更されます。 ファイルの選択方法については暗号化の場合と同様です。 <注意事項> ・一度に復号できるファイルは一つだけです。 複数のファイルを同時に復号することはできません。 ・復号できる最大のファイルサイズは2GBです。 2GB以下のファイルでもPCの動作環境によっては復号でき ない場合があります。 [2] 保存先フォルダを指定 メニューの[オプション]-[詳細設定]から、詳細設定画面を開 き、保存先フォルダを指定します。 <注意事項> ・復号の際には暗号化アルゴリズムを指定する必要はありま せん。その暗号化ファイルに適した暗号アルゴリズムで、 自動的に復号が行われます。 [3] パスワードを入力して、復号を行う。 パスワードを使った暗号化ファイルを復号する場合には、メイ ン画面で「□パスワードを使用する」を選択し、暗号化する際 に指定したパスワードを入力して、[復号]ボタンを押すと復号 が開始されます。 パスワードを使わない暗号化ファイルを復号する場合にはメイ ン画面で「□パスワードを使用する」を選択せずに[復号]ボタ ンを押すと復号が開始されます。 <注意事項> ・パスワードを使わない暗号化をしたファイルを復号する場 合に、「□パスワードを使用する」を選択すると復号でき ません。 ・パスワードを使用する場合、半角8文字以上32文字以内で 入力してください。 ・パスワードに使用可能な文字は以下のとおりです。 半角の英数字、半角スペース、 !@#$^&*()-_=+\|[]{}'";:/?.>,<~` 復号が正常に終了した場合は、2.で指定した保存先フォルダに 復号されたファイルが作成されます。 (3) rtfgd.exeの使い方 ○コマンドの仕様 [書式] rtfgd.exe IN_FILE [-o OUT_PATH] [-c CRYPTO] [-p PASSWORD] [設定値] ○IN_FILE......入力ファイル名 ○OUT_PATH.....出力先フォルダ ○CRYPTO.....使用する暗号アルゴリズムの選択 ●aes128...AES128で暗号化する。 ●aes256...AES256で暗号化する。 ○PASSWORD...ASCII文字列で表したパスワード(半角8文字以 上、32文字以内) [説明] IN_FILEで指定されたファイルを暗号化/復号します。拡張子が *.rtfgの場合は復号し、それ以外の場合は暗号化します。 OUT_PATHには暗号化または復号したファイルを保存するフォル ダ名を指定します。OUT_PATHが指定されなかった場合は、デフォ ルトの保存先フォルダに出力します。 デフォルトの保存先とは、RT-FileGuard.iniに記述されている 保存先フォルダ名であり、GUIの詳細設定画面でのみ変更可能で す。初期値は以下となります。 "C:\Document and Setting\User(*)\デスクトップ" (*)..ログインユーザ名 また、デフォルトの保存先フォルダやOUT_PATHに存在しないフ ォルダ名が指定された場合にはエラーとなります。また、それら のフォルダに生成されるファイルが既に存在する場合には警告が 表示されます。 CRYPTOには暗号化に使用する暗号アルゴリズムを指定します。 復号の際にはCRYPTOを指定する必要はありません。その暗号化フ ァイルに適した暗号アルゴリズムで、自動的に復号が行われま す。また、CRYPTOが指定されなかった場合は、デフォルトの暗号 アルゴリズムが使用されます。 デフォルトの暗号アルゴリズムとは、RT-FileGuard.iniに記述 されている暗号アルゴリズムであり、GUIの詳細設定画面でのみ 変更可能です。初期値は以下になります。 aes128 PASSWORDが指定されない場合は、パスワードなし暗号化とみな されます。PASSWORDに使用可能な文字は以下のとおりです。 半角の英数字、!@#$^&*()-_=+\|[]{}'";:/?.>,<~` [ノート] エラーや警告が発生した場合には、ダイアログで表示されま す。 IN_FILEやOUT_PATHで相対パスを指定した場合には、カレントフ ォルダからの相対パスとして扱われます。 また、rtfgd.exeがインストールされたフォルダのパスは設定 されないため、rtfgd.exeはフルパスで指定する必要があります。 ○ファイルを暗号化する [1] コマンドプロンプトを起動する。 [スタート]メニューの[すべてのプログラム]メニューの[アク セサリ]メニューの[コマンドプロンプト]アイコンをクリック してコマンドプロンプトを起動します。(Windows Xp、Vista 共通) [2] パスワードを入力して、暗号化を行う。 パスワードを入力して暗号化する場合には以下のように実行し ます。また、暗号化するファイルはC:\config.txt、パスワー ドはyamaha-rtであるとします。 "C:\Program Files\Yamaha\RT-FileGuard\rtfgd.exe" C:\config.txt -p yamaha-rt パスワードを指定せずに暗号化すると、パスワードを使わない 暗号化が行われ、以下のように実行します。 "C:\Program Files\Yamaha\RT-FileGuard\rtfgd.exe" C:\config.txt 暗号化されたファイルは、デフォルトではデスクトップ上に生 成されます。暗号ファイルのファイル名は暗号化するファイル 名に拡張子rtfgが付与されたものとなります。 上記の例ではconfig.rtfgとなります。 ○ファイルを復号する [1] コマンドプロンプトを起動する。 [スタート]メニューの[すべてのプログラム]メニューの [アクセサリ]メニューの[コマンドプロンプト]アイコンをクリ ックしてコマンドプロンプトを起動します。 [2] パスワードを入力して、復号を行う。 パスワードを入力して復号する場合には以下のように実行しま す。また、復号するファイルはC:\config.rtfg、パスワードは yamaha-rtであるとします。 "C:\Program Files\Yamaha\RT-FileGuard\rtfgd.exe" C:\config.rtfg -p yamaha-rt パスワードを指定せずに復号すると、パスワードを使わない復 号が行われ、以下のように実行します。 "C:\Program Files\Yamaha\RT-FileGuard\rtfgd.exe" C:\config.rtfg 復号されたファイルは、デフォルトではデスクトップ上に生成 され、復号ファイルのファイル名は復号するファイル名に暗号 化する前の拡張子が付与されたものとなります。 上記の例ではconfig.txtとなります。 4. 更新履歴 Ver.2.02 2010/10/15 NVR500、Windows 7に対応 Ver.2.00 2009/04/28 パスワードなし暗号化に対応 コンソールから実行できるアプリケーショ ンを追加 Ver.1.04 2007/03/16 初版リリース