〜〜〜 廉価な価格でワンランク上の性能・拡張性を実現 〜〜〜
■大規模ネットワークに対応するモジュール型センタールータ
ヤマハ リモートルータ 『RT300i』
2000年5月 |
ヤマハ株式会社 |
本社:静岡県浜松市中沢町10-1 |
社長: 伊 藤 修 二 |
当社は、大規模ネットワークのセンタールータとして使用できる、ヤマハ リモートルータ RTシリーズの最上位モデルとして『RT300i』および、本体に 装着して機能を拡張するスロットインモジュール、ユニットの5品番を 6月7日(水)から発売します。
<価格と発売日>
●本体
品 名 | 品 番 | 価 格 | 標準装備仕様 | 発売日 |
---|---|---|---|---|
ヤマハ リモートルータ | RT300i |
660,000円 | BRI、Ethernet各1ポート 電源ユニット装備 |
6月7日(水) |
●拡張モジュール、ユニット
品 名 | 品 番 | 機能 | 価 格 | 発売日 |
---|---|---|---|---|
LANモジュール | YBA-1ETH-TX |
1ポート(10BASE-T/100BASE-TX) | 140,000円 | 6月7日(水) |
BRIモジュール | YBA-8BRI-ST |
8ポート(S/Tインターフェース) | 200,000円 | |
PRIモジュール | YBA-1PRI-M |
1ポート、多重化機能あり | 440,000円 | |
YBA-1PRI-N |
1ポート、多重化機能なし | 120,000円 | ||
電源ユニット | YPA-A |
AC100V、50/60Hz (並列運転、活線挿抜可) | 110,000円 |
<製品の概要>
今回発売する『RT300i』は、大規模企業の複数拠点間ネットワークにおける センタールータとして使用できる、当社リモートルータの最上位モデルです。 19インチラックに収まる基本筐体に4つの拡張用スロットを備え、このスロット にLAN側や、BRI、PRI(注1)などのWAN側のインターフェースを有する各種モジュー ルを装着することで、ユーザーニーズに応じた多様なネットワーク構成に対応 できます。このため、対地接続数の追加やトラフィック緩和のための速度増強 といった、システムアップの必要性が生じた場合の拡張性に優れています。
また、基本筐体、各種モジュール共に低価格を実現しており、大規模ネット ワーク環境に必要な、高い処理能力、拡張性、信頼性を備えたセンタールータ を安価に構成可能なため、ネットワーク構築のためのコスト削減に寄与します。
<開発の背景>
高度な情報化社会においては、情報通信ネットワークの拡充やデータベース の充実をはじめとする、IT分野への投資と効果的な運用は、企業にとって必須な ものとなっています。こうした中、情報通信の高速化・多様化への対応、 安全性や信頼性の確保、安定運用の実現など、強固なネットワークの構築が重要と なっており、ルータの果たす役割がますます重要なものとなっています。
こうした背景のもと、センタールータからアクセスルータまでを同一メーカで 統一することは、ユーザにとってはネットワークの構築、保守・運用、 障害切り分け等において大きなメリットが得られることとなります。
今回の『RT300i』は、こうしたニーズに対応すべき、末端側のアクセスルータ として市場で豊富な実績を誇る『RT103i』をはじめとする RTシリーズルータ としてシステム販売を行うことで、市場競争力の強化を目的に開発した、当社 ルータ製品群の最上位モデルです。
<主な特長>
基本筐体(電源内蔵)は標準19インチラック 2段に収まるサイズで、標準LAN インターフェースのイーサネット(10BASE-T/100BASE-TX)とISDNインターフェース のBRIを各1ポート、拡張モジュール用スロットを4つ、メモリカード用の PCMCIAスロットと増設用電源ユニットのスロットを各1つ装備しています。 これらのスロットに使用目的に合致した拡張モジュールを装着することにより、 例えば、事業規模の拡大に伴う接続対地数の追加や、トラフィックの増大に対 応して通信速度を 128kbpsから1.5Mbpsに向上させたい、といったネットワー ク構築後の環境の変化にも柔軟に対応可能なため、拡張性に富むルータとして 使用できます。なお拡張モジュールは、DSU内蔵BRIモジュールや、VPN(仮想私設網) の処理能力向上をはかる VPNアクセラレータモジュールなどを、随時追加発売して いく予定です。
処理能力の高いCPUを採用し、VPN等CPUに対する負荷の高いネットワークにも十二分 に対応可能となっています。また、信頼性を高めるために、冷却用ファンや電源 ユニットに対して配慮した設計としています。3機搭載したファンは長寿命タイプを 使用しているうえ、1つ止まっても連続運転を可能としています。電源ユニッ トは、増設用スロットに追加することにより二重化構成が可能で、非常時の 通信遮断等の事故を防ぎ、ネットワークの信頼性を高めることができます。 さらにルーティングプロトコルとして、センタールータに必要な大規模ネット ワーク用の「OSPF」(注2)や、バックアップ可能な冗長構成のネットワーク構 築を実現する「VRRP」(Vertual Router Redundancy Protocol)に対応する予定 です。
コネクター、スイッチを前面パネルに集中配置し、操作性を高めています。 またスイッチ類を電源ON/OFFスイッチのみとし、誤操作を防ぎます。
<主な仕様>
LANインターフェース | 10BASE-T/100BASE-TX ×1ポート | |
WANインターフェース | ISDNまたは専用線、FR、(64kまたは128kbit/s) ×1ポート | |
シリアルインターフェース | RS-232C (DB-9、9600bit/s) | |
拡張モジュール用スロット | 4 | |
増設用電源ユニットスロット | 1 | |
PCカード用スロット (PCMCIA Type II) |
1 | |
CPU | Intel(R) MMX(R) Pentium(R) 166MHz | |
F-ROM | 4Mbyte(固定) | |
D-RAM | 16Mbyte(最大144Mbyteまで拡張可) | |
外形寸法(WDH) | 445×480×88.1mm | |
重量 | 9.0kg (モジュール増設時 最大10.5kg) | |
電源電圧、周波数 | AC 100V、50/60Hz | |
電源二重化構成 | 可(増設用電源ユニット装着時) | |
消費電力 | 25W(モジュール増設時 最大125W) | |
ルーティング対象プロトコル | IP、IPX(代理応答機能あり) | |
ルーティングプロトコル | RIP、RIP2、OSPF(予定) | |
そ の 他 の 機 能 |
セキュリティ |
|
データ圧縮 | Stac LZS、VJC | |
アドレス変換 | NAT、IPマスカレード | |
BOD機能 | MP、BACP | |
PIAFS対応 | PIAFS 1.1、2.0、2.1対応 |
<注>
ISDNのインターフェースの規格で、PRI(Primary Rate Interface)は最大 1.5Mbit/sまでの高速通信が可能で、最大64kbit/s×24までの多重接続が可能 です。BRI(Basic Rate Interface)は基本インターフェースと呼ばれ、データ 転送を行う 64kbit/sの情報チャネル(Bチャネル)2つと主に制御用信号を 転送する 16kbit/sの信号チャネル(Dチャネル)1つを持ってます。
ルーティング・プロトコル(経路情報交換のための取り決め)の一種で Open Shortest Path Firstの頭文字。料金を考慮しながら最適なルート を決定するため、経由するルータの数だけを考慮してデータの送り先を 判断するルーティング・プロトコルのRIP(Routing Information Protocol)に 比べて、大規模ネットワークに適しています。
ヤマハ リモートルータ 『RT300i』 |
価格=660,000円 (基本筐体、消費税別) |
※LANモジュール、BRIモジュール、PRIモジュール×2、 増設用電源ユニットをスロットに装着した状態の写真です。 |
ヤマハ株式会社
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