1. はじめに

ヤマハ仮想ルーターvRXをお買い上げいただきありがとうございます。
本製品は、アマゾン ウェブ サービス (Amazon Web Services, AWS)のクラウド環境で、動作するソフトウェアルーターです。
お使いになる前に、本書をお読みになり、正しく安全にお使いください。

1.1. マニュアルのご案内

本製品の機能を十分に活用していただくために、下記のマニュアルを用意しています。
目的に合わせて適切なマニュアルをお読みください。

  • コマンドリファレンス(Web サイト)
    本製品を設定するためのコマンドの形式と、使用例が記載されています。

最新版のマニュアルは下記のヤマハネットワーク周辺機器技術情報ページに掲載します。

1.2. 技術情報

本製品を使用中にトラブルが発生した場合は、以下の情報を参照して、問題を解決してください。

  • コマンドリファレンスを参照して、設定コマンドの使用方法を確認してください。

  • ヤマハネットワーク機器ホームページの設定例を参照して、設定を見直してください。

  • ヤマハネットワーク機器技術資料ページで、障害の切り分け方法や設定事例集を参照して、設定を見直してください。

  • 設定を見直してもトラブルが解決しない場合は、本書の「サポート窓口のご案内」 (→ サポート窓口のご案内 )を参照して、弊社のサポート窓口までご連絡ください。

1.3. 本書について

1.3.1. 本書の内容

  • 本書は、AWSで、本製品を展開するための基礎的なことについて説明します。

  • 本書は、本製品への接続方法や設定例など、本製品を活用するための初歩的な情報を記載しています。

1.3.2. 注意事項

  • 本書の記載内容の一部または全部を無断で転載することを禁じます。

  • 本書に記載されているイラストや画面は、すべて説明のためのものです。

  • 本書は発行時点での最新仕様で説明しています。最新版はヤマハウェブサイトからダウンロードできます。

  • 本書では、本書制作時点の仕様で説明をしております。本書が最新版であることを下記のWeb サイトでご確認のうえ、お読みいただきますようお願いいたします。

1.4. 本書の表記について

1.4.1. 表記の意味

本書に記載されている記号とその内容は以下のとおりです。

記号 内容

important 注意

製品の故障、損傷や誤動作、データの損失を防ぐため、お守りいただく内容です。

important 重要

製品を正しく操作、運用するために、必ず知っておいていただきたい内容 です。

note メモ

操作や運用に関連した情報です。参考にお読みください。

1.5. AWSの画面について

本書では、本書制作時点でのAWSの画面を記載しています。
実際の画面とは異なる場合があります。

1.6. 略称について

本書ではそれぞれの製品について、以下のように略称で記載しています。

  • Amazon Web Services:AWS

  • Amazon Elastic Compute Cloud : Amazon EC2

  • Amazon マシンイメージ:AMI

  • Amazon Virtual Private Cloud:Amazon VPC

1.7. 商標について

  • Amazon Web Services、“Powered by AWS”ロゴ、AWS、アマゾン ウェブ サービス、Amazon EC2、Amazon Elastic Compute Cloud、EC2、Amazon Virtual Private Cloud、Amazon VPC、およびかかる資料で使用されるその他のAWS商標は、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。

  • 本製品は、RSA Security Inc. のRSA® BSAFETM ソフトウェアを搭載しております。RC4 およびBSAFE はRSA Security Inc.の米国およびその他の国における登録商標です。

  • 本書に記載されている会社名、製品名は各社の登録商標あるいは商標です。

1.10. 使用上のご注意

  • 本製品の使用方法や設定を誤って使用した結果により発生したあらゆる損失については、弊社ではいかなる責任も負いかねます。あらかじめご了承ください。

  • トライアルライセンスの有効期間満了後は、本製品をデプロイしたインスタンスをすべて削除してください。

  • AWSの利用料はお客様の負担となります。なお、AWSからのアウトバウンド方向への通信に対しては、AWS EC2インスタンスの利用料だけでなく、データ転送量に応じた従量制課金が発生します。接続検証などを行う場合は、課金額に十分に注意してください。
    AWSの利用料の仕組みについては下記ページをご覧ください。

1.11. 特長

  • クラウド上で柔軟なネットワーク設計が可能

  • 複雑なネットワークを簡単に構築が可能

  • スマートフォンやタブレットとも直接VPN接続が可能

  • ヤマハルーターの設定ノウハウを継承

  • AWSマネジコンソールによる一元管理

1.12. 用語

本書の中で登場する(使用される)用語。

用語 意味

アマゾン ウェブ サービス (AWS)

あらゆる規模の企業に対応する、クラウド上のインフラストラクチャウェブサービスのプラットフォーム

インスタンス

AWSクラウド内の仮想サーバー

デプロイ

利用可能な状態にすること

仮想ルーターインスタンス

本製品をデプロイしたインスタンス

Amazon マシンイメージ (AMI)

Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) または Amazon Simple Storage Service に格納される、暗号化されたマシンイメージ

AWS マネジメントコンソール

コンピューティング、ストレージ、およびその他のクラウドリソースを管理するためのグラフィカルインターフェイス

Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)

Amazon データセンターのLinux/UNIXおよびWindowsサーバーのインスタンスを起動して管理できるウェブサービス

Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC)

AWSクラウドの他の仮想ネットワークから論理的に切り離されたセクションを作成するウェブサービス。EC2インスタンス等のAWSリソースを起動することができる。

AWSの用語ついては、以下のドキュメントを参考にしてください。


1.13. 利用環境

EC2のインスタンスタイプは下表に示すモデルをサポートしています。

モデル vCPU メモリ(GiB) ネットワーク性能(Gbps)

t3.medium

2

4

5

c5.large

2

4

10

c5.xlarge

4

8

10

インスタンスタイプの詳細については、以下のドキュメントを参考にしてください。


1.14. コンパクトモードと通常モード

本製品は、インスタンスタイプがt3.mediumまたはc5.largeのインスタンスで起動する場合、最大トンネル数と最大NATセッション数を削減した「 コンパクトモード 」で起動します。

important 重要

コンパクトモードで起動した場合は、最大トンネル数と最大NATセッション数が限定されます。

本製品起動時やコマンド実行時に表示されるソフトウェア情報(製品名・リビジョン)に" Compact Mode "という文字列が付加されます。
通常モードで起動している場合は付加されません。

起動時・ログイン時のバナー表示

コンパクトモードで起動

vRX Rev.19.00.01 (Fri Sep 13 12:13:56 2019) ** Compact Mode **
Copyright (c) 1994-2019 Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
To display the software copyright statement, execute 'show copyright detail'.
0x:0x:xx:xx:xx:xx, 0x:0x:xx:xx:xx:xx
Memory 3575Mbytes, 4LAN

通常モードで起動

vRX Rev.19.00.01 (Fri Sep 13 11:59:32 2019)
Copyright (c) 1994-2019 Yamaha Corporation. All Rights Reserved.
To display the software copyright statement, execute 'show copyright detail'.
0x:0x:xx:xx:xx:xx, 0x:0x:xx:xx:xx:xx
Memory 7467Mbytes, 4LAN

以下のコマンドで、起動モードを確認することができます。

show environment コマンド

vRX Rev.19.00.01 (Fri Sep 13 12:13:56 2019) ** Compact Mode **
  main:  vRX MAC-Address=0x:0x:xx:xx:xx:xx MAC-Address=0x:0x:xx:xx:xx:xx
CPU:   33%(5sec)  33%(1min)  14%(5min)    メモリ: 78% used
パケットバッファ:   0%(small)   0%(middle)   2%(large)   0%(huge) used
ファームウェア: internal
実行中設定ファイル: config0  デフォルト設定ファイル: config0
起動時刻: 2019/09/24 16:10:47 +09:00
現在の時刻: 2019/09/24 16:26:42 +09:00
起動からの経過時間: 0日 00:15:55
セキュリティクラス レベル: 1, FORGET: ON, TELNET: OFF

show config コマンドのヘッダー表示

# vRX Rev.19.00.01 (Fri Sep 13 12:13:56 2019) ** Compact Mode **
# MAC Address : 0x:0x:xx:xx:xx:xx, 0x:0x:xx:xx:xx:xx
# Memory 3575Mbytes, 4LAN
# main:  vRX MAC-Address=0x:0x:xx:xx:xx:xx MAC-Address=0x:0x:xx:xx:xx:xx
# Reporting Date: Sep 24 16:27:35 2019
ip route default gateway dhcp lan2
ip lan1 address dhcp
ip lan2 address dhcp
telnetd service off
dns server dhcp lan2
sshd service on
sshd host key generate *

show status boot コマンド

 Running EXEC: vRX Rev.19.00.01 (Fri Sep 13 12:13:56 2019) ** Compact Mode **
Previous EXEC: (unknown)
Power-on boot

show log コマンド

起動時のSyslogメッセージ

2019/09/24 16:10:52: Previous EXEC: (unknown)
2019/09/24 16:10:52: Power-on boot
2019/09/24 16:10:52: vRX Rev.19.00.01 (Fri Sep 13 12:13:56 2019) Compact Mode starts
2019/09/24 16:10:52: main: vRX MAC-Address=0x:0x:xx:xx:xx:xx MAC-Address=0x:0x:xx:xx:xx:xx