7.14.1 ルートマップの生成

[書式]

[パラメーター]

action : 適用条件に合致したパケットに対する動作の指定
設定値 説明
permit 許可する(set の処理内容を実行) ※省略時は permit とみなす
deny 拒否する(通常のルーティングを介して転送)
route-map-id : <1-4094>
ルートマップのID
seq_num : <1-65535>
エントリーのシーケンス番号(ルートマップ内におけるエントリーの位置)

[初期設定]

なし

[入力モード]

グローバルコンフィグレーションモード

[説明]

指定された ID のルートマップが存在しない場合、ルートマップおよびエントリーを生成し、ルートマップモードに遷移する。

既存の ID、シーケンス番号が指定された場合は、新たに生成はせず既存のルートマップ、エントリーの編集モードとなる。

ルートマップには最大 64 件のエントリーを設定することができる。

生成したルートマップを適用する場合は、インターフェースモードで ip policy route-map (もしくは ipv6 policy route-map) コマンドを実行する。

no 形式で permit/deny 以降が指定された場合は、すべての条件が一致するエントリーを削除する。結果としてすべてのエントリーがなくなった場合はそのルートマップを削除する。

no 形式で route-map-id のみが指定された場合は、ID が一致するルートマップ(およびすべてのエントリー)を削除する。

[ノート]

seq_num が省略された場合は、エントリーの最後尾に追加する。このとき生成するエントリーのシーケンス番号は最後尾エントリーのシーケンス番号に 10 を加算した値とする。なお、ルートマップ生成時に seq_num が省略された場合にはシーケンス番号を 10 とする。また、10 加算した値が 65535 を超える場合はエラーとする。

シーケンス番号はパケット受信時の処理順となる。一つのルートマップに複数のエントリーが存在する場合、シーケンス番号順に処理していき、条件に合致した時点で処理を終了する。

また、ルートマップには暗黙の deny エントリーが存在し、いずれのエントリーの条件にも合致しなかった場合には通常のルーティング機能を介して転送する。

インターフェースに適用されているルートマップはエントリーの追加および編集ができない。また、no 形式で削除することもできない。必ず適用を解除してから操作すること。

[設定例]

シーケンス番号 10 の permit エントリーを持つ ID 100 のルートマップを生成する。

SWX3100(config)#route-map 100 permit 10
SWX3100(config-route-map)#