7.4.4 MTUの設定

[書式]

[パラメーター]

mtu : <68-9216>
送信可能な最大パケットサイズ

[初期設定]

mtu 1500

[入力モード]

インターフェースモード

[説明]

VLANインターフェースから送信可能なパケットサイズの最大値(MTU値)を設定する。

本製品が送信するパケット、および本製品がL3転送(ルーティング)するパケットが対象となり、本製品がL2転送(スイッチング)するイーサフレームは対象外となる。

IPv4ヘッダーのTotal LengthがMTU値を超えるパケットをL3転送する場合、IPフラグメントされて送信される。

IPv6ヘッダーのPayload LengthがMTU値を超えるパケットをL3転送する場合、ICMPv6エラーが返送されてパケットは破棄される。

mruコマンドで設定されたイーサフレーム長に収まるサイズのパケットがルーティングの対象となるため、ジャンボフレームをルーティングする場合にはmruコマンドで受信可能なイーサフレーム長を調整する必要がある。

no形式で実行した場合は初期設定に戻す。

[ノート]

本コマンドはVLANインターフェースにのみ設定可能。

MTU値は、初期値を除いて最大で7つまで異なる値を設定することができる。

ipv6 enableが設定されたVLANインターフェースでは、MTUの設定可能範囲は <1280-9216> となる。

MTU値が1280よりも小さく設定されているVLANインターフェースに対してipv6 enableコマンドを設定することはできない。

[設定例]

VLANインターフェース #1に所属するLANポート #1と、VLANインターフェース #2に所属するLANポート #2間で、10240バイトまでのジャンボフレームを許容し、MTUを2000バイトにする。

SWX3100(config)#interface port1.1-2
SWX3100(config-if)#mru 10240
SWX3100(config-if)#interface vlan1-2
SWX3100(config-if)#mtu 2000