10.4.7 認証ユーザーの設定

[書式]

[キーワード]

vlan : ダイナミックVLAN用のVLANを設定する
mac : 認証端末を特定したい場合に端末のMACアドレスを指定する
ssid : 接続しているSSIDを特定したい場合にSSIDを指定する
name : ユーザー名称を設定する
mail : クライアント証明書の配布先メールアドレスを設定する
auth : 認証方式タイプを設定する
expire : クライアント証明書の有効期限を設定する(認証方式タイプがEAP-TLSの場合のみ有効)

[パラメーター]

userid : ユーザーID
(3文字以上32文字以内、"DEFAULT"は指定不可)
認証方式 入力可能文字
EAP-MD5, EAP-TTLS, PEAP, PAP \ [ ] " ? スペースを除く半角英数字・半角記号
EAP-TLS \ [ ] / : * | < > " ? スペースを除く半角英数字・半角記号
password : パスワード
(32文字以内、\ [ ] " ? スペースを除く半角英数字・半角記号)
vlan-id : <1-4094>
ダイナミックVLAN用のVLAN番号
mac-address : hhhh.hhhh.hhhh (hは16進数)
認証端末(ユーザー)のMACアドレス
ssid : 接続先SSID
(32文字以内、\ [ ] " ? スペースを除く半角英数字・半角記号)
name : ユーザー名
(32文字以内、" ? スペースを除く半角英数字・半角記号)
mail-address : メールアドレス
(256文字以内、半角英数と _ - . @)
type : 認証方式タイプ
設定値 説明
pap PAP認証方式 (ユーザーIDとパスワードを使用するタイプ)
peap PEAP, EAP-MD5, EAP-TTLS認証方式 (ユーザーIDとパスワードを使用するタイプ)
eap-tls EAP-TLS認証方式 (証明書を使用するタイプ)

省略時はeap-tlsとする

date : 日付(省略時は2037/12/31とする)
(YYYY/MM/DD 現在日付から2037/12/31まで)

[初期設定]

なし

[入力モード]

RADIUSコンフィグレーションモード

[説明]

RADIUSサーバーで認証するユーザーを登録する。

最大登録数は2000である。

no形式でコマンドを実行した場合は、指定したユーザーを削除する。

認証方式にEAP-TLSを指定した場合、certificate userコマンドでクライアント証明書の発行が必要となる。

また、パスワードやクライアント証明書の有効期限を変更した場合も、再度クライアント証明書の発行が必要となる。

クライアント証明書を発行済みのユーザーを削除する場合、自動的にクライアント証明書の失効処理を行う。

[ノート]

本コマンドで設定したユーザー情報は、running-config、および、startup-configには表示されない。

また、通常の設定コマンドとは異なり、本コマンドを実行した時点で設定データとして保存される。

設定したユーザー情報は、show radius-server local userコマンドで確認できる。

macキーワードで指定するMACアドレスは、RADIUSクライアント(NAS)がCalling-Station-Idを通知してきた場合に使用される。

ssidキーワードで指定するSSIDは、RADIUSクライアント(NAS)がCalled-Station-Idを通知してきた場合に使用される。

[設定例]

認証ユーザーを登録する。

SWX3100(config)#radius-server local-profile
SWX3100(config-radius)#user yamaha secretpassword mac 00a0.de00.0001 auth peap name YamahaTaro