13.2.34 個別ポリサーの設定(ツインレート)

[書式]


[キーワード]

twin-rate : ツインレートポリサーを使用する

[パラメーター]

CIR : <1 - 102300000>
トラフィックレート(kbps)
PIR : <1 - 102300000>
ピークトラフィックレート(kbps)。CIR より小さい値は指定できない。
CBS : <11 - 2097120>
適合トークンバケットのバーストサイズ(kbyte)
PBS : <11 - 2097120>
ピークトークンバケットのバーストサイズ(kbyte)
action : 帯域クラスに分類されたパケットの動作
設定値 動作
transmit 転送
drop 破棄
remark リマーキング(CoS/TOS/DSCP)

[入力モード]

ポリシーマップ・クラスモード

[説明]

分類したトラフィッククラスに対して、個別ポリサー(ツインレート)を設定する。

既にpoliceコマンドで設定が行われている場合は、内容を更新する。

メータリングは、ツインレート・3カラーマーカー(RFC2698)に基づいて行い、分類した帯域クラスに対して、以下の処理を指定することができる。
  • Green : 転送のみ(指定不可)
  • Yellow : 転送、破棄、リマーキングから選択
  • Red : 破棄、リマーキングから選択

    ただし、リマーキングは、Yellow, Red のどちらか一方のみ指定することができる。

リマーキングの詳細設定は、remark-mapコマンド(ポリシーマップ・クラスモード)で行う。 actionが"remark"に設定されたのにかかわらず、その帯域クラスに対するリマーキングの詳細設定がなかった場合、リマーキングは無効となる。この場合、初期設定(Yellow:転送、Red:破棄)が適用される。

no形式で実行した場合、メータリング・ポリシング・リマーキングの処理を削除する。

集約ポリサー(police-aggregateコマンド)との併用はできない。

[ノート]

本コマンドを実行するには、QoSを有効にしておくこと。

[設定例]

LANポート #1の受信フレームに対して以下の設定をする
  • 10.1.0.0のネットワークからのトラフィックを許可
  • CIR:48kbps, PIR:96kbps, CBS:12kbyte, PBS:12kbyteで、帯域クラスを分類
  • Green:転送、Yellow:DSCP値を10に書き換え、Red:破棄
[トラフィッククラスの定義]
SWX2300(config)#ip-access-list 1 permit 10.1.0.0 0.0.255.255
SWX2300(config)#class-map class1
SWX2300(config-cmap)#match access-group 1
SWX2300(config-cmap)#exit

[ポリシーの設定]
SWX2300(config)#policy-map policy1
SWX2300(config-pmap)#class class1
SWX2300(config-pmap-c)#police twin-rate 48 96 12 12 yellow-action remark red-action drop
SWX2300(config-pmap-c)#remark-map yellow ip-dscp 10
SWX2300(config-pmap-c)#exit
SWX2300(config-pmap)#exit
SWX2300(config)#interface ge1
SWX2300(config-if)#service-policy input policy1