13.1.4 拡張IPv4アクセスリストの生成

[書式]


[パラメーター]

ext-ip-acl-id : <100-199>, <2000-2699>
拡張IPv4アクセスリストのID
action : アクセス条件に対する動作を指定する
設定値 説明
deny 条件を"拒否"する
permit 条件を"許可"する
protocol : 対象とするプロトコル種別を指定する
設定値 説明
<0-255> IPヘッダのプロトコル番号
any すべてのIPv4パケット
tcp TCPパケット
udp UDPパケット
src-info : 条件とする送信元IPv4アドレス情報を設定する
設定値 説明
A.B.C.D E.F.G.H ワイルドカードビット(E.F.G.H)付きのIPv4アドレス(A.B.C.D)を指定する
A.B.C.D/X サブネットマスク長(Xbit)付きのIPv4アドレス(A.B.C.D)を指定する
host A.B.C.D 単一のIPv4アドレス(A.B.C.D)を指定する
any すべてのIPv4アドレスを対象とする
src-port : <0-65535>
PROTOCOLにtcp, udpを指定した場合、条件とする送信元ポート番号<0-65535>を指定する。省略することも可能
指定方法 説明
eq X ポート番号(X)を指定する
range X Y ポート番号(X)から(Y)を指定する
dst-info : 条件とする宛先IPv4アドレス情報を設定する
設定値 説明
A.B.C.D E.F.G.H ワイルドカードビット(E.F.G.H)付きのIPv4アドレス(A.B.C.D)を指定する
A.B.C.D/X サブネットマスク長(Xbit)付きのIPv4アドレス(A.B.C.D)を指定する
host A.B.C.D 単一のIPv4アドレス(A.B.C.D)を指定する
any すべてのIPv4アドレスを対象とする
dst-port : <0-65535>
PROTOCOLにtcp, udpを指定した場合、条件とする宛先ポート番号<0-65535>を指定する。省略することも可能
指定方法 説明
eq X ポート番号(X)を指定する
range X Y ポート番号(X)から(Y)を指定する

[初期設定]

なし

[入力モード]

グローバルコンフィグレーションモード

[説明]

拡張IPv4アクセスリストを生成する。

標準IPv4アクセスリストより詳細な情報で(一部のプロトコル+宛先情報)でフィルタリングしたい場合に有効。

生成したアクセスリストには、複数(MAX:39件)の条件を設定することができる。

生成した拡張IPアクセスリストを適用させる場合は、インターフェースモードのip access-groupコマンドを使用する。

no access-list ext-ip-acl-id action protocol src-info [src-port] dst-info [dst-port]形式は、条件全てが一致する拡張IPv4アクセスリストを削除する。

no access-list ext-ip-acl-id形式は、ext-ip-acl-idが一致する拡張IPv4アクセスリストを削除する。

[ノート]

LAN/SFPポートに適用しているアクセスリストは、no形式で削除することはできない。必ず適用を解除してから削除すること。

拡張IPv4アクセスリストのIDは、MACアクセスリストのIDと共有する。このため、MACアクセスリストで指定IDを使用している場合は、コマンド異常として扱われる。

src-port, dst-port 共に、rangeで範囲が指定できるが、このように範囲を指定した拡張IPv4アクセスリストはシステム全体で一つだけip access-groupコマンドでインターフェースに適用できる。

[設定例]

送信元192.168.1.0/24のセグメントから、172.16.1.1への通信を許可する拡張IPv4アクセスリスト #100を作成する。

SWX2300(config)#access-list 100 permit any 192.168.1.0 0.0.0.255 host 172.16.1.1

拡張IPアクセスリスト #100を削除する。

SWX2300(config)#no access-list 100