9.1.1 SNMP通知メッセージの送信先ホストの設定

[書式]


[パラメーター]

host_address : 通知メッセージの送信先IPv4 または IPv6アドレス

IPv6リンクローカルアドレスを指定する場合は、送出インターフェースも指定する必要がある(fe80::X%vlan0.N の形式)

type : 通知メッセージ
設定値 説明
traps 通知メッセージをトラップ形式(応答確認なし)で送信する
informs 通知メッセージをinformリクエスト形式(応答確認あり)で送信する。versionが'2c'または'3'のとき指定できる
version : SNMPバージョン
設定値 説明
1 SNMPv1 を使用
2c SNMPv2c を使用
3 SNMPv3 を使用
community : コミュニティー名(32文字以内)

versionが'1'または'2c'のとき指定できる

seclevel : 通知メッセージの認証において求められるセキュリティーレベル

versionが'3'のときのみ指定できる

設定値 説明
noauth 認証なし・暗号化なし(noAuthNoPriv)
auth 認証あり・暗号化なし(authNoPriv)
priv 認証あり・暗号化あり(authPriv)
user : ユーザー名(32文字以内)

versionが'3'のときのみ指定できる

[初期設定]

なし

[入力モード]

グローバルコンフィグレーションモード

[説明]

SNMP通知メッセージの送信先を設定する。

最大エントリー数は16である。

no形式で実行した場合は、指定送信先ホストの設定を削除する。

[ノート]

IPv6リンクローカルアドレスで設定している場合、同一アドレスに対し異なる送出インターフェースを指定した設定を追加すると、 アドレスと送出インターフェースの組み合わせが変更されたとみなし、古い組み合わせの設定がすべて削除されるので注意すること。 例えば、"fe80::10%vlan0.1" を指定した設定が複数ある場合に、新たに "fe80::10%vlan0.2" の設定を追加すると、"fe80::10%vlan0.1" の設定はすべて削除され、 追加した "fe80::10%vlan0.2" の設定のみが残ることになる。

[設定例]

SNMPv1を使用し、トラップの送信先を192.168.100.11に設定する。トラップのコミュニティー名をsnmptrapnameに指定する。

SWX2300(config)#snmp-server host 192.168.100.11 traps version 1 snmptrapname

SNMPv2cを使用し、通知メッセージの送信先を192.168.100.12に設定する。通知タイプをinforms、通知先のコミュニティー名をsnmpinformsnameに指定する。

SWX2300(config)#snmp-server host 192.168.100.12 informs version 2c snmpinformsname

SNMPv3を使用し、通知メッセージの送信先を192.168.10.13に設定する。通知タイプをtraps、送信する時のセキュリティーレベルをprivに、ユーザー名をadmin1に指定する。

SWX2300(config)#snmp-server host 192.168.10.13 traps version 3 priv admin1