11.1.11 トランクポート(タグ付きポート)の所属VLANの設定

[書式]


[キーワード]

all : vlanコマンドで設定されているすべてのVLANに所属させる
none : 全てのVLANから脱退させる
add : 指定したVLANに所属させる
expect : 指定したVLAN以外の、vlanコマンドで設定されているすべてのVLANに所属させる
remove : 指定したVLANから脱退させる

[パラメーター]

vlan-ids : <1-4094>

vlanコマンドで設定されているVLAN ID

複数指定する場合、以下のように、"-" や ","を使用すること
  • VLAN #2からVLAN #4までを選択する場合: 2-4
  • VLAN #2とVLAN #4を選択する場合: 2,4

[初期設定]

なし

[入力モード]

インターフェースモード

[説明]

対象インターフェースがトランクポートとして所属するVLAN IDを設定する。

no形式で実行した場合、所属するVLAN IDがすべて削除されてポート種別がアクセスポートに変更される。

[ノート]

本コマンドはswitchport mode trunkコマンドが設定されているLAN/SFPポートおよび論理インターフェースにのみ設定可能。

論理インターフェースを対象として本コマンドを設定した場合は、そのインターフェースに所属する全てのLAN/SFPポートの設定が変更される。

ポート種別をアクセスポートに変更した場合は、本コマンドの設定が初期設定に戻る。

allまたはexceptを指定して設定した場合は、その後に変更したvlanコマンドの内容が常に反映される。

allまたはexceptを指定して設定した場合は、以下の設定を行うと、残りの所属しているVLAN IDをaddで指定した設定に変更される。
  • removeを指定して所属しているVLAN IDを削除した場合
  • switchport trunk native vlanコマンドで所属しているVLAN IDを指定した場合

exceptを指定して設定を行った後、addを指定して除外していたVLAN IDに所属させた場合は、所属しているVLAN IDをaddで指定した設定に変更される。

removeを指定した後に所属していないVLAN IDを指定するとエラーになる。

本コマンドとswitchport trunk native vlanコマンドの設定は、後着優先となる。
  • 本コマンドで所属させたVLAN IDを指定してswitchport trunk native vlanコマンドを設定した場合、指定したVLAN IDから脱退させられる。
  • switchport trunk native vlanコマンドで設定されているVLAN IDを指定して所属させた場合、switchport trunk native vlan noneが設定される。

switchport trunk allowed vlan addコマンドで、vlan-idsに"-"や","を組み合わせて指定した場合、古いバージョン(Rev.2.00.08以前)に戻すとコマンド設定に失敗する。結果として、正常に通信できなくなる可能性がある。(設定例:switchport trunk allowed vlan add 101,103-105)

[設定例]

LANポート #1をトランクポートに設定してVLAN #2に所属させる。

SWX2300(config)#interface ge1
SWX2300(config-if)#switchport mode trunk
SWX2300(config-if)#switchport trunk allowed vlan add 2