9.1.1 IPv4アクセスリストの生成

[書式]

[パラメーター]

ipv4-acl-id : <1-2000>
IPv4アクセスリストのID
seq_num : <1-65535>
シーケンス番号。対象アクセスリスト内におけるエントリーの位置を指定する。

シーケンス番号を省略した場合は、リストの最後尾にエントリーが追加される。このとき、既存の最後尾エントリーに10を加算した値が新規エントリーの番号として自動採番される。(最初にシーケンス番号なしで追加した場合、エントリーの番号は10になる。)

action : アクセス条件に対する動作を指定する
設定値 説明
deny 条件を"拒否"する
permit 条件を"許可"する
protocol : 対象とするプロトコル種別を指定する
プロトコル番号を省略した場合は、すべてのIPv4パケットを対象とする。
設定値 説明
<0-255> IPヘッダのプロトコル番号
tcp TCPパケット
udp UDPパケット
src-info : 条件とする送信元IPv4アドレス情報を設定する
設定値 説明
A.B.C.D E.F.G.H ワイルドカードビット(E.F.G.H)付きのIPv4アドレス(A.B.C.D)を指定する
A.B.C.D/M サブネットマスク長(Mbit)付きのIPv4アドレス(A.B.C.D)を指定する
host A.B.C.D 単一のIPv4アドレス(A.B.C.D)を指定する
any すべてのIPv4アドレスを対象とする
src-port : <0-65535>
protocolにtcp, udpを指定した場合、条件とする送信元ポート番号<0-65535>を指定する。省略することも可能
指定方法 説明
eq X ポート番号(X)を指定する
range X Y ポート番号(X)から(Y)を指定する
dst-info : 条件とする宛先IPv4アドレス情報を設定する
設定値 説明
A.B.C.D E.F.G.H ワイルドカードビット(E.F.G.H)付きのIPv4アドレス(A.B.C.D)を指定する
A.B.C.D/M サブネットマスク長(Mbit)付きのIPv4アドレス(A.B.C.D)を指定する
host A.B.C.D 単一のIPv4アドレス(A.B.C.D)を指定する
any すべてのIPv4アドレスを対象とする
dst-port : <0-65535>
protocolにtcp, udpを指定した場合、条件とする宛先ポート番号<0-65535>を指定する。省略することも可能
指定方法 説明
eq X ポート番号(X)を指定する
range X Y ポート番号(X)から(Y)を指定する

[初期設定]

なし

[入力モード]

グローバルコンフィグレーションモード

[説明]

IPv4アクセスリストを生成する。

生成したアクセスリストには、複数(MAX:128件)の条件を設定することができる。

生成したIPv4アクセスリストを適用させる場合は、インターフェースモードでaccess-groupコマンドを使用する。

no 形式で action 以降を指定した場合は、条件全てが一致するIPv4アクセスリストを削除する。

no 形式で action 以降を指定しなかった場合は、アクセスリストのIDが一致するIPv4アクセスリストを削除する。

[ノート]

LANポートに適用しているアクセスリストは、no 形式で削除することはできない。必ず適用を解除してから削除すること。

src-port, dst-port共にrangeで範囲が指定でき、TCP、UDPそれぞれで4つまで指定可能。src-portとdst-portを両方ともrangeで指定した場合、2つのrange指定を消費する。

[設定例]

送信元192.168.1.0/24のセグメントからの通信を拒否するIPv4アクセスリスト #1を作成する。

SWX2210P(config)#access-list 1 deny 192.168.1.0 0.0.0.255

IPv4アクセスリスト #1を削除する。

SWX2210P(config)#no access-list 1