TA/リモートルータ RTA52i ユーザーズマニュアル マニュアルのご案内 RTA52iの機能を十分に活用していただくために、下記のマニュアルを用 意致しました。目 的にあわせてマニュアルをお選びください。マークのマ ニュアルは付属のCD-ROMにPDF 形式で収録しており、お読みになるには Acrobat Readerが必要です。先にCD-ROMのAcrobat Reader をインストールしてください。(→ユーザーズマニュアル 付録) スタートマニュアル RTA52iを使い始めるときに読むマニュアルです。 設置のしかたや設定のしかた、基本的な使いかたについて説明しています。 ユーザーズマニュアル(本書) RTA52iの機能をもっと活用したくなったときに読むマニュアルです。 電話、FAX、ルータとしての代表的な使いかたについて、その解説と設定 方 法を説明しています。また、困ったときの対処方法についてもまとめて 説明 しています。 設定例集(PDF形式) RTシリーズルータを使ってWANやリモートアクセス環境を構築したいと きに読むマニュアルです。RTシリーズのルータ機能を使ってできるさまざ まな設定例が収録されています。 コマンドリファレンス(PDF形式) コマンドを使って高度な設定を行いたいときに読むマニュアルです。 RTA52iのコンソールコマンドについて解説しています。 重要なお知らせ ■通信料金について RTA52iをダイヤルアップルータとしてご使用になる場合には、自動発信 の機能をよ くご理解の上ご使用ください。ダイヤルアップルータをパソコ ンやLANに接続した 場合、ダイヤルアップルータはパソコンのアプリケー ション(メールソフト、ブラ ウザなど)が送信するデータやLAN上を流れ るデータの宛先を監視し、LAN外の宛 先があると本体に設定された内容に 従って自動的に回線への発信を行います。その ため設定間違い、回線切断 忘れ、ソフトウェアや機器が定期送信パケットを発信し ていた場合には、 予想外の電話料金やプロバイダ接続料金がかかる場合があります 。ときど き通信記録や累積料金を調べて、意図しない発信がないか、また累積料金 が 適当であるかどうかにご注意ください。また設定やリビジョンアップな どの最新情 報を得るために、ときどきNetVolanteシリーズのホームペー ジ(http:// NetVolante.rtpro. yamaha.co.jp/)を見ることを強く推奨 します。 次のようなケースでは、予想外の通信料金がかかっている場合があります。 ○ 本機を使い始めた時 ○ 本機のプロバイダ接続設定を変更した時 ○ パソコンのダイヤルアップネットワーク設定を変更した時 ○ MP接続を設定した時 ○ LAN接続とTA接続を併用または切り替えた時 ○ パソコンに新しいソフトウェアをインストールした時 ○ ネットワークに新しいパソコンやネットワーク機器、周辺機器などを接続した時 ○ 本機のファームウェアをリビジョンアップした時 ○ その他、いつもと違う操作を行ったり、通信の反応に違いを感じた時など 注意 プロバイダ契約を解除または変更した時は、必ず本機の接続設定と、パソ コンの ダイヤルアップネットワーク設定またはリモートアクセス設定 (TA接続利用時) の両方を削除または再設定してください。削除しない まま使っていると、回線業 者やプロバイダから意図しない料金を請求され る場合があります。 MP接続に対応していないプロバイダに対して、MP接続の設定や発信は絶 対に 行わないでください。意図しない料金を請求される場合があります。 ■電波障害規制について この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に 基づくクラス A情報技術装置です。この装置を家庭環境で使用すると電波 妨害を引き起こすことが あります。この場合には使用者が適切な対策を講 ずるよう要求されることがあります。 ・ 本書の記載内容を一部または全部を無断で転載することを禁じます。 ・ 本書の記載内容は将来予告なく変更されることがあります。 ・ 本製品を使用した結果発生した情報の消失等の損失については、当社で は責任を負いかねます。保証は本 製品の物損の範囲に限ります。予めご了承ください。 目次 マニュアルのご案内 表紙裏 重要なお知らせ 1 本書の表記について 5 商標について 5 安全にお使いいただくために 6 各部の名称と機能 8 前面 8 背面 9 ディスプレイ 10 第1章 ルータについて 1-1 インターネットとルータ 12 1-2 IPアドレスについて 14 1-3 ルータとTAの違い 17 1-4 ISDNの付加サービスについて 18 1-5 RTA52iの特長 19 第2章 設定のしかた 2-1 本機の主な機能について 22 2-2 設定方法の種類について 24 2-3 電話機で設定する 25 設定のしかた 25 電話機設定機能一覧表 29 2-4 ボタンで設定する 31 インターネット接続操作 31 設定のしかた 32 ボタン設定機能一覧表 35 2-5 ブラウザで設定する 36 設定のしかた 36 ブラウザ設定ページ項目一覧表 42 2-6 ATコマンドで設定する 45 ATコマンドとは 45 設定のしかた 46 ATコマンド一覧 47 2-7 コンソールコマンドで設定する 56 コンソールコマンドとは 56 設定のしかた 56 よく使うコンソールコマンド一覧 61 2-8 離れた場所のルータを設定する 73 第3章 電話の使いかた 3-1 電話をかける 76 3-2 電話を受ける 78 3-3 内線電話をかける 79 3-4 外線通話を他の内線へ転送する 80 3-5 他の電話機にかかった外線を受ける 82 3-6 通話中に他の着信を受ける 83 3-7 通話を別の外線へ転送する 86 3-8 三者通話 89 3-9 外線の着信を転送する 93 3-10 電話番号を登録する 99 3-11 着信ベルを設定する 101 3-12 ナンバー・ディスプレイを使用する 103 3-13 着信拒否を設定する 105 3-14 擬似ナンバー・リクエスト 107 3-15 TELポート毎に使い分ける 109 i・ナンバーサービスの設定例 109 ダイヤルインサービスの設定例 111 TELポート毎の設定例 112 第4章 FAXの使いかた 4-1 RVS-COMソフトを使う 116 RVS-COMソフトについて 116 RVS-COMの設定 119 パソコンからのFAX送信手順 122 パソコンからのFAX受信手順 122 4-2 FAXモデムを使う 123 4-3 FAX機器を使う 124 第5章 メール着信の使いかた 5-1 メール着信確認機能について 126 5-2 メールアドレスを登録する 127 5-3 メールの着信を確認する 130 5-4 メール着信転送を設定する 133 第6章 ルータの活用例 6-1 プロバイダ接続を制限する 140 プロバイダ接続制限を設定する 140 プロバイダ接続制限を解除する 143 6-2 自動切断を制限する 145 6-3 128kbit/sで接続する 147 ダイヤルアップルータでMP接続する 147 TA接続時にMP接続する 150 6-4 複数の接続先を使い分ける 151 メール専用の接続先を使い分ける 152 パソコン毎に接続先を使い分ける 154 6-5 ルータのIPアドレスを変更する 159 6-6 LANとLANを接続する 161 TCP/IPプロトコルのファイル共有設定例 162 Windows 95/98におけるファイル共有設定例 169 6-7 外出先からリモートアクセスする 174 6-8 外部にサーバを公開する 176 6-9 ネットワークゲーム用に設定する 181 第7章 困ったときは 7-1 電話がつながらないときは 184 7-2 インターネットに接続できないときは 187 7-3 TA機能で接続できないときは 191 7-4 通信料金に異常があるときは 194 通信記録の見かた 195 原因になりやすい設定項目 197 7-5 本機の設定を工場出荷設定にもどすには 200 7-6 パソコンのIPアドレスをリセットするには 201 Windows 95/98の場合 201 Macintoshの場合 202 7-7 最新情報を入手するには 203 7-8 最新機能を使うには 204 7-9 製品のサポートとサービスについて 205 本機の保証サービスについて 205 ご質問・お問い合わせについて 205 付録 Acrobat Readerについて 208 Acrobat Readerのインストール 208 Acrobat Readerの使いかた 209 仕様 210 切断コード一覧表 211 用語集 218 索引 225 本書の表記について マークの意味 本書では、安全にお使いいただくため、守っていただきたい事項に次のマーク を表示しています。必ずお読みください。 警告 人体に危険を及ぼしたり、装置に大きなダメージを与える可能性があるこ とを示しています。必ず守ってください。 注意 機能停止を招いたり、各種データを消してしまう可能性があることを示し ています。十分注意してください。 MEMO  操作や運営上に関連した情報です。 参考にお読みください。 略称について 本書では、YAMAHA RTA52iのことを本機、Microsoftィ Windowsィ 98 をWindows98、Microsoftィ Windowsィ 95をWindows95、INSネット 64のことをISDN、10BASE-Tケー ブルのことをLANケーブルと記述して います。 設定例について 本書に記載されているIPアドレスやドメイン名、URLアドレスなどの設定 例 は、説明のためのものです。実際に設定するときは、必ずプロバイダか ら指定 されたものをお使いください。 商標について ・イーサネットは富士ゼロックス社の登録商標です。 ・ Apple 、Macintosh、MacOSは米国Apple社の登録商標および商標です。 ・ Microsoft 、Windowsは米国Microsoft社の米国およびその他の国に おけ る登録商標です。 ・ Adobe 、Acrobatは米国AdobeSystems社の登録商標です。 ・ INSネット64は日本電信電話株式会社の登録商標です。 ・ Stac LZSは米国Hi/fn社の登録商標です。 安全にお使いいただくために 本機を安全にお使いいただくために下記をよくお読みになり、必ず守って お使いください。 警告  ・ 本機は一般小規模オフィス向けの製品であり、人の生命や高額財産など を扱うような 高度な信頼性を要求される分野に適応するようには設計され ていません。誤って本機 を使用した結果、発生したあらゆる損失につい て、当社では一切その責任を負いかね ますので、あらかじめご了承くださ い。 ・ ダイヤルアップルータはプロバイダ接続のために自動的に電話をかける 機能を持った 装置であり、本機にも自動的に電話をかける機能がありま す。それに伴った通話料金 やプロバイダ接続料金がかかります。あらかじ め製品の機能や動作をよく理解した上 でご使用ください。本機の使用方法 や設定を誤って使用した結果発生したあらゆる損 失について、当社では一 切その責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。 ・ 本機から発煙や異臭がするとき、内部に水分や薬品類が入ったとき、お よび電源ケー ブルが発熱しているときは、直ちに電源スイッチを切り、電 源コードをコンセントか ら抜いてください。そのまま使用を続けると、火 災や感電の恐れがあります。 ・ 濡れた手で電源ケーブルを触らないでください。感電や故障の恐れがあ ります。 ・ 電源ケーブルを傷付けたり、無理に曲げたり、引っ張ったりしないでく ださい。火災 や感電、故障、ショート、断線の原因となります。 ・ 本機は日本国内用AC100V(50/60Hz)の電源専用です。他の電源で使 用しないで ください。火災や感電、故障の原因となります。 ・ 本機を落下させたり、強い衝撃を与えたりしないでください。内部の部 品が破損し、 感電や火災、故障の原因となります。 ・ 本機を分解したり、改造したりしないでください。火災や感電、故障の 原因となりま す。 ・ 本機の換気口を塞いだ状態で使用しないでください。火災や感電、故障 の原因となり ます。 ・ 電源を入れたままケーブル類を接続しないでください。感電や故障、本 機および接続 機器の破損の恐れがあります。 ・ 乾電池は逆向きに入れたり、充電したり、ショートさせたりしないでく ださい。破裂 や液漏れの恐れがあります。 注意  ・ 直射日光や暖房器等の風が当たる場所、温度や湿度が高い場所には、置 かないでくだ さい。故障や動作不良の原因となります。 ・ 極端に低温の場所や温度差が大きい場所、結露が発生しやすい場所で使 用しないでく ださい。故障や動作不良の原因となります。結露が発生した 場合は、電源コードを抜 き、乾燥させるか、充分室温に慣らしてから使用 してください。 ・ ほこりが多い場所や油煙が飛ぶ場所、腐蝕性ガスがかかる場所、磁界が 強い場所に置 かないでください。故障や動作不良の原因となります。 ・ 本機を他の機器と重ねて置かないでください。熱がこもり、火災や故障 の原因となる ことがあります。 ・ 近くに雷が発生したときは、電源コードやケーブル類を取り外し、使用 をお控えくだ さい。落雷によって火災や故障の原因となることがあります。 ・ 本機のアースは必ずとってください。落雷時のダメージを軽減したり、 感電防止やノ イズ防止の効果があります。 各部の名称と機能 前面 1 ディスプレイ ルータの状態やメッセージが表示されます。 (→P.10) 2 CONN/DISCボタン プロバイダへのルータ接続を手動で 切断した り、接続するときに押します。(→P.31) 3 SELECTボタン 本機のメニュー項目や設定項目を選 択すると きに押します。(→ P.32) 4 ENTERボタン 選択したメニューや項目を決定する ときに押 します。 5 CANCELボタン メニュー階層をもどるときに押しま す。 6 換気口 内部の熱を逃がすための穴です。上 面や側 面、底面にも開いていま す。 7 電池ボックス(底面) 停電時のバックアップ電源用電池を 入れま す。停電中でもTEL1ポート に接続したアナログ電話機が使用可 能になります。 8 MSGランプ 登録したメールアドレスへメールが 着信して いるときに、点滅します。 9 L1ランプ ISDNの回線状態を表わすランプで す。回線が 使用可能なときに点灯 します。 10  B1ランプ ISDN B1チャネルの使用状態を表わ すランプです。接続中は点灯、通信 中は点滅します。 11  B2ランプ ISDN B2チャネルの使用状態を表わ すランプです。接続中は点灯、通信中は点滅します。 12  LANランプ LANポートの使用状態を表わすラン プです。 接続中は点灯、通信中は点滅します。 13  SERIALランプ シリアルポートの使用状態を表わす ランプで す。通信中は点滅します。 14  POWERランプ 電源の状態を表わすランプです。電 源がオン のときは点灯、停電でバ ックアップ電源(電池)により動作 しているときは点滅します。 背面 1 TELポート アナログの電話機やFAX、モデムを3台まで 接続できます。停電時はバックアップ電源により、 TEL1ポートのみ使用可能となります。 2 極性反転スイッチ ISDN Uポートの極性を反転させるスイッチです。 3 ISDN Uポート NTTのISDN回線とモジュラーケーブルで接続します。 4 DSUスイッチ 内蔵のDSUを切り離すスイッチです。 内蔵のDSUを使うときはON 側、使わないときはOFF側にします。 5 ISDN S/T ポート ISDN機器を接続するポートです。 内蔵のDSUを使わない場合は、このポートとDSUまたは ISDN機器をISDNケーブルで接続します。 6 ターミネータスイッチ ISDN機器のターミネータ(終端抵抗)をオン/オフするスイッチです。 ISDN S/Tポートに何も接続していないときはON側、 他のISDN 機器を接続しているときは、終端の機器のターミネータを 1つだけONにし、その他の機器はすべてOFFにします。 7 SERIALポート パソコンのシリアルポート(モデムポート) と付属のシリアルケーブルで接続します。 8 LANポート パソコンのLANポートまたはHUBのポートとLANケーブルで接続します。 9 LANスイッチ LAN4ポートの極性を切り替えるスイッチです。 パソコンやHUBのUPLINK ポートと接続するときは×側、 HUBのUPLINK以外のポートと接続するときは=側にします。 10 電源コード AC100V, 50/60Hzのコンセントに接続します。 11 POWERスイッチ 電源をオン/オフするスイッチです。 12 アース端子 アースコードを接続します。必ず接続してください。 13 機器名 ISDN回線の申し込み時には、ここに表示されている 機器名を記入します。 14 認証番号 ISDN回線の申し込み時には、ここに表示されている 認証番号を記入します。 2つ両方を記入してください。 ディスプレイ 1 TEL1ポート表示 TEL1ポートの使用状態を表わします。 TEL1ポートに接続したアナログ機器を使用中に点灯します。 2 TEL2ポート表示 TEL2ポートの使用状態を表わします。 TEL2ポートに接続したアナログ機器を使用中に点灯します。 3 TEL3ポート表示 TEL3ポートの使用状態を表わします。TEL3ポートに接続した アナログ機器を使用中に点灯します。 4 B1チャネル表示 B1チャネルがデータ通信で使用されているときに 点灯します。 5 B2チャネル表示 B2チャネルがデータ通信で使用されているときに 点灯します。 6 着信転送表示 着信転送が設定されている場合に点灯します。 7 メール転送表示 メール転送が設定されている場合に点灯します。 8 メール着信表示 メール着信機能が設定されている場合に点灯します。 9 LAN1 ポート表示 LAN1ポートに機器が接続されている場合に 点灯します。 10 LAN2ポート表示 LAN2ポートに機器が接続されている場合に 点灯します。 11 LAN3 ポート表示 LAN3ポートに機器が接続されている場合に 点灯します。 12 LAN4 ポート表示 LAN4ポートに機器が接続されている場合に 点灯します。 13 自動接続表示 プロバイダ自動接続が設定されている場合に 点灯します。 14 メッセージ表示 ルータの動作状態や各種情報、メニューが表示されます。 ISDN回線の場合、通常は日付と時刻が表示されています。 第1章 ルータについて この章では、インターネットのしくみや基礎知識について解説していま す。ルータを使いこ なすためやトラブルを避けるために、必ずご一読くだ さい。 1-1 インターネットとルータ インターネットは、世界のさまざまなネットワークを接続したネットワー クで す。そしてネットワークどうしをつなぐ装置が「ルータ」 です。 インターネットでは、世界中のコンピュータから1台のコンピュータを識 別す るために、"192.168.0.250"のような4つの数字からなる「 IPアド レス」という識別番号を使っています。ルータは流れてきたデータをこの IPアドレスで判断 し、送り先を決めています。1つのデータが目的のコン ピュータへ届くまでに は多くのルータを通過していきます。このような通 信ルールを 「TCP/IP」といいます。 例えば、パソコンでホームページのURLアドレスを入力すると、プロバイ ダの ネームサーバ(DNS)でURLアドレスがIPアドレスに変換され、その アドレ スのWWWサーバまで "ホームページデータ ヲ オクレ" というリク エストが届けられます。WWWサーバは、ホームページや画像データをパ ソコンのIPア ドレスへ送り返します。 このように誰から誰へ送ればいいのかは、IPアドレスで管理されているの で、 インターネットに接続するときは必ずIPアドレスが必要になります。 では、IPアドレスはどうしたら手に入れられるのでしょうか。 IPアドレスの入手方法は、インターネットへの接続方法によって違います。 モデムやTAで接続する「端末型ダイヤルアップ接続」 の場合は、プロバ イダに電話をかける度にプロバイダのホストコンピュータが持っているIP アドレス の中からそのとき限りのIPアドレスが割り当てられます。この IPアドレスは、 電話(接続)を切るまで有効です。次に電話をかけたとき は、また違うIPアド レスが割り当てられます。    「専用線接続」や「LAN型ダイヤルアップ 接続」の場合は、プロバイダと の契約時に予め決められたIPアドレスを必要な数だ け割り当ててもらいま す。そのIPアドレスを個々のパソコンに設定することで、イ ンターネット へ接続できるようになります。    RTA52iのようなアドレス変換機能を持っ たダイヤルアップルータで接続 する場合は、ルータからLAN内専用のプライベー トIPアドレスが各パソコ ンに割り当てられます。 インターネットに接続するときは、ルー タが個々のプライベートIPアドレ スをプロバイダから割り当てられたIPアドレス に変換してインターネット へ送ります。もどってきたデータは、元のプライベー トIPアドレスに変換 してLAN内のパソコンへ送ります。 この変換機能を「NAT機能」と「IPマスカレード機能」 といい、この機 能によって端末型ダイヤルアップ契約でも複数のパソコンからインターネ ットが使える ようになっています。 プロバイダとの契約やルータの設定をするときは、必ずIPアドレスの情報 が出 てきますが、重要な情報なので必ず確認し、大切に保管してくださ い。 1-2 IPアドレスについて IPアドレスとは IPアドレスは、"192.168.0.250"のような4つの数字からなる識別 番号です。イ ンターネットでは、世界中のコンピュータから1台の コンピュータを識別する ために、「IPアドレス」を使っていま す。IPアドレスには、世界中のインター ネット上で通用する「グ ローバルIPアドレス」と、自分のLAN内だけで通用 する「プライ ベートIPアドレス」の2種類があります。 グローバルIPアドレス グローバルIPアドレスは、インターネットで世界中につながってい るコン ピュータの中から1つのコンピュータを特定するためのIPア ドレスです。グ ローバルIPアドレスは重複することができません ので、正式な手続きを経て取 得する必要があります。専用線接続 やLAN型ダイヤルアップ接続の契約を申し 込むと、グローバルIP アドレスが割り当てられます。端末型ダイヤルアップ接 続の契約 では、電話をかける度にプロバイダが取得したグローバルIPアドレ ス を一時的に借りてインターネットに接続しています。 プライベートIPアドレス プライベートIPアドレスは、自分のLAN内に限って使用が許されて いるIPア ドレスです。約43憶通りのIPアドレスのうち、次の範囲 のIPアドレスを使用 することができます。本機の初期設定値は、 "192.168.0.1"に設定されています。 10.0.0.0〜10.255.255.255(ネットマスク8ビット以上) 172.16.0.0〜172.31.255.255(ネットマスク16ビット以上) 192.168.0.0〜192.168.255.255(ネットマスク24ビット以上) ネットマスク プライベートIPアドレスを設定するときは、グローバルIPアドレス や他のLAN のプライベートIPアドレスと区別するためにIPアドレ スの範囲を指定します。 その範囲を表わす数値を「ネットマス ク」といいます。 ネットマスクの仕掛けは次の例のようになっています。 ●プライベートIPアドレス192.168.11.0〜192.168.11.63を使 う場合 プライベートIPアドレス最初(10進数表示) : 192.168.11.0            (2進数表示): 11000000.10101000.00001011.00000000 プライベートIPアドレス最後(10進数表示) : 192.168.11.63            (2進数表示): 11000000.10101000.00001011.00111111 ネットマスク    (2進数表示): 11111111.11111111.11111111.11000000          (10進数表示): 255.255.255.192 プライベートIPアドレスの最初と最後で2進数が同じ範囲に1を並 べ、残りは 0を並べます。それを10進数で表示したものがネット マスクとなります。また、 左から1の数を数えて"26ビット"や "192.168.11.0/26"と表記されることもあり ます。本機の初期値 は、"255.255.255.0"(24ビット)に設定されています。 ルータのNAT機能とは プライベートIPアドレスでは、インターネットに接続することはできませ ん。 本機では、内蔵の「NAT(Network Address Translator)」機能 で、プライベートIPアドレスを端末型ダイヤルアップ接続で取得したグロ ーバルIPアドレスに 変換することにより、LAN内のパソコンからインター ネットへの接続を可能に しています。さらに本機の「IPマスカレード」機 能により、複数のパソコンの プライベートIPアドレスを1つのグローバル IPアドレスに自動変換すること で、端末型ダイヤルアップ接続でも、複数 のパソコンからインターネット接続 することを可能にしています。 また、専用線接続でグローバルIPアドレスが割り当てられているけれど数 が足 りないというときは、NAT機能とIPマスカレード機能を使うこと で、より多く のパソコンを接続することができるようになります。 IPアドレスのルール 専用線契約でプロバイダから割り当てられたグローバルIPアドレス範囲や プラ イベートIPアドレスとして設定した範囲のうち、始めの番号を 「ネ ットワークアドレス」、最後の番号を「ブロードキャストアドレス」 に割 り当てる決まりになっていて、使うことができません。 例えば、"172.16.128.112/28"のIPアドレスを割り当てられた場合、割 り当てら れた番号は"172.16.128.112"〜 "172.16.128.127"の16個 ですが、 IPアドレス範囲最初 172.16.128.112=ネットワークアドレス 172.16.128.113=ルータ 172.16.128.114=サーバA 172.16.128.115=パソコン1 172.16.128.116=サーバB 172.16.128.117=パソコン2 172.16.128.118=パソコン3   172.16.128.119  : 自由に使える範囲 172.16.128.120 172.16.128.121 172.16.128.122 172.16.128.123 172.16.128.124 172.16.128.125 172.16.128.126 IPアドレス範囲最後 172.16.128.127=ブロードキャストアドレス となり、実際にルータやパソコンなどに使える番号は、 "172.16.128.113"〜 "172.16.128.126"の14個となります。 このルールは自分のLANにプライベートIPアドレスを設定して使うときも 同 じです。 LANとLANをつなぐには 本機のダイヤルアップルータ機能を使うと 、インターネット以外にも特定 のLANとLANをダイヤルアップで接続することが可能です。お互いのルー タに電 話番号やユーザID、パスワード、接続条件などを設定することで、 離れた場所 のLANとLANをISDN回線経由や専用線経由でつなげることが できます。これ を「LAN間接続」といいます。 ●ISDN回線経由のLAN間接続 ISDN回線の場合は、接続相手を複数登録して必要なときに必要な相手と接 続す ることができます。 ●専用線経由のLAN間接続 専用線接続の場合は、特定のLANとつなげることができます。 しかし、LANどうしをつなげるときは注意が必要です。プライベートIPア ドレ スも重複することはできませんので、あらかじめお互いのLANのプラ イベート IPアドレスが重複しないようにIPアドレスの範囲を変えておく ことが必要で す。また、相手のサーバを特定するために、それぞれのサー バのプライベート IPアドレスを固定するなどの設定作業も必要になりま す。 注意 LAN間接続を行うときは、データ保全のために十分なセキュリティ設定を 行ってください。セキュリティ設定を行わないと双方のLANに接続され た コンピュータが、不正侵入や盗聴、妨害、データの消失、破壊などに遭 う 可能性があります。 1-3 ルータとTAの違い ISDN回線を利用してインターネットへ接続するための装置として、TAと ルー タの2種類があります。それぞれ特徴が違います。 TAの機能 TAは、パソコンの通信データをISDN回線用のデジタル信号に変換する装 置で す。ISDN回線用のモデムに相当し、モデムと同様に使うことができ ます。 TAの場合は、パソコン1台に付き1つのTAと回線が必要です。またプロバ イ ダ接続情報をパソコンに設定して使うので、パソコン毎に設定作業が必 要です。 TAでインターネットへ端末型ダイヤルアップ接続すると、プロバイダのグ ロー バルIPアドレスが割り当てられますので、ネットワークゲームやICQ など、グ ローバルIPアドレスを利用したサービスを利用することが可能で す。また、パ ソコンでWindowsのダイヤルアップサーバやMacintoshの ARA(アップル・リ モート・アクセス)サーバを利用したいときは、TA が必要です。 ルータの機能 ルータは、LAN内のデータの宛て先を監視して、データの流れを制御(ル ーティ ング)する装置です。ダイヤルアップルータは、LAN内のデータに インターネッ ト宛てを見つけると、ルータが自動的にプロバイダへ電話を かけてインター ネットに接続します。パソコンのダイヤルアップ操作が不 要で、あたかも専用 線で接続しているような快適さでインターネットを利 用できます。 ルータの場合は、1つの回線で接続するため、1つのプロバイダ接続契約で LAN 内の複数のパソコンから同時に使用することができます。またプロバ イダ接続 情報はルータに設定するので、パソコンが何台増えてもルータ1 箇所を管理す るだけで運用できます。 ただし、ルータでは、LAN内のプライベートIPアドレスをグローバルIPア ド レスに変換して接続するため、グローバルIPアドレスを利用したソフト ウェア やサービスを利用できない場合があります。 1-4 ISDNの付加サービスについて ISDN回線では、次のようなサービスが利用できます。サービスによって申 し込 みが必要なものや有料のものがあります。この他にもさまざまなサー ビスがあ りますので、詳しくはNTTへお問い合わせください。 発信者番号通知: 発信者の番号を相手に通知できます。 サブアドレス通知: ISDN回線やPHSからの通話の場合に、接続した 機器 を指定して着信させることができます。 i・ナンバー(有料): 電話番号を1つ増設し、アナログ回線からの通話 でも2つの電話番号を使い分けて着信させることができます。 ダイヤルイン(有料): 電話番号を最大99個まで増設できます。アナロ グ 回線からの通話でも電話番号を使い分けて着信させることができます。 料金情報通知: 通話にかかった料金が通知されるサービスです。 ユーザ間情報通知: 通信開始時と終了時にメッセージを送受信できます。 通信中着信通知サービス: 通話中に新たな着信を知らせるサービスです。 [フレックスホン] コールウェイティング(有料): 通話中に着信があったとき、通話中の相 手を保留 にして着信相手と話せるキャッチホンに相当するサービスです。 三者通話(有料): 通話中に第三者を呼び出し、三者間通話ができます。 通信中転送(有料): 通話中の通信を第三者へ転送できます。 着信転送(有料): 着信した通信を応答する前に第三者へ転送できます。 MEMO  本機では、フレックスホンとほぼ同等の機能を本機だけで実現することが できます。フレックスホン同様に4つのサービスの先頭に「擬似」を付け て、 擬似コールウェイティング、擬似通信中転送、擬似三者通話、擬似着 信転送と呼んで区別しています。 NTTのフレックスホンでは交換機がサービスを行うので、回線の状態にか かわらず利用することができます。 擬似フレックスホンでは、ISDN回線の2本同時に通信できる特徴を利用 し て、擬似的に同等の機能を実現しています。したがって、擬似フレック ス ホン機能が働いている時は、2回線共に通話中となり、それに伴った課 金 が行われます。 1-5 RTA52iの特長 オールマイティルータ RTA52iは、"ダイヤルアップルータ"、" TA"、"HUB"、"アナログポート "、"DSU"をすべて内蔵しているので、 ダイヤルアップ接続から専用線接 続までさまざまなインターネット接続方法に対応可能です。接続方法 のス テップアップにも、RTA52iはそのまま設定変更のみで使用でき ます。 簡単設定 付属のユーティリティソフト「RTA52iパソコンセットアップユーティリ ティ」 で面倒なパソコンのネットワーク設定を自動的に行えます。また、 RTA52iには設定のためのホームページ「RTA52iかんたん設定ページ 」 を内蔵しており、ブラウザで基本的な設定が可能です。 簡単操作 前面のボタンにより、インターネットの手動切断も簡単です。また、ディ スプ レイにはルータの動作状態や料金情報が表示され、ボタン操作で簡単 に各種情 報を確認できます。 多彩なポート装備 RTA52iは4ポートHUBを内蔵しており、4台のパソコンまでならインター ネッ ト接続とLAN構築を一度に実現できます。またパソコンの台数が増え ても、 HUBを増設することにより対応可能です。 アナログポートは3ポート装備しており、今まで使っていた電話やFAX、 モデ ムなどを接続できます。また、サブアドレスや内線機能、フレックス ホン、ナ ンバー・ディスプレイ、i・ナンバー、ダイヤルインなどにも対 応しています。 シリアルポートのパソコンもLANにアクセス可能 シリアルポートに接続したパソコンをLANに接続できる 「擬似LAN機能」 を搭載しており、LANボードを装着できないパソコンでもLANへアクセス 可能です。 メール着信確認/メール着信転送機能 登録したメールアドレスへのメール着信を通知する 「メール着信確認機 能」を搭載しており、パソコンの電源を入れなくても、メール着信の有無 が確認できます。 また「メール着信確認」の際にそのメールを他のメール アドレス(携帯電話や PHSのEメールサービスも含む)に転送する「メー ル着信転送機能」 も搭載しています。 RVS-COM対応 シリアルポートに接続したパソコンやLAN上のパソコンからFAXモデムな し でFAXの送受信が行えるWindows用FAXソフト「RVS-COM」に対応 してい ます。(利用するには別途「RVS-COM」または「RVS-COM 2000」が必要です。) PIAFS対応 64kbit/sおよび32kbit/sのPIAFS対応ダイヤルアップサーバ機能を搭載 してお り、PHS電話機で外出先からLANに高速アクセスが可能です。 (PIAFS 32k、64kbit/sに対応。64kbit/sはギャランティーモードま たはベストエフォートモー ドに対応したPHS電話機使用時のみ可能) 簡単バージョンアップ ご購入後に新しい機能が追加されても、リビジョンアップ(バージョンア ップ) で最新の機能が利用可能になります。リビジョンアップは、 NetVolanteシリーズ のホームページ (http://NetVolante.rtpro.yamaha.co.jp/)からリビジョンアッププ ロ グラムをダウンロードし、プログラムを実行するだけの簡単操作で行え ます。 停電対応 停電時には、乾電池によるバックアップ電源でTEL1ポートを使用でき、 ライ フラインとしての電話回線を確保できます。 信頼と実績のルータ機能 多くのLANシステムで採用されてきたYAMAHA RTシリーズ リモートルー タの信頼と実績を継承しており、SOHOやLAN、WANなどさまざまなネッ トワー クシステムで安定したルータ機能を発揮します。 充実のNetVolanteホームページ NetVolanteシリーズのホームページ (http://NetVolante.rtpro.yamaha.co.jp/)では、 NetVolanteシリ ーズの最新情報や機能の設定方法、FAQ、リビジョンアッププ ログラムな ど、NetVolanteを活用するための情報を満載しています。本機の「か ん たん設定ページ」からは、右上の[ネットボランチホームページ]ボタン で 簡単にアクセスできます。 また、ヤマハルータRTシリーズホームページ (http://www.rtpro.yamaha.co.jp/)で は、RTシリーズルータを使っ た高度な活用例や詳しい解説がご覧いただけます。 第2章 設定のしかた この章では、本機の機能やいくつかの設定方法について紹介しています。 一番操作しやすい 方法でお使いください。 2-1 本機の主な機能について 22 2-2 設定方法の種類について 24 2-3 電話機で設定する 25 設定のしかた 25 電話機設定機能一覧表 29 2-4 ボタンで設定する 31 インターネット接続操作 31 設定のしかた 32 ボタン設定機能一覧表 35 2-5 ブラウザで設定する 36 設定のしかた 36 ブラウザ設定ページ項目一覧表 42 2-6 ATコマンドで設定する 45 ATコマンドとは 45 設定のしかた 46 ATコマンド一覧 47 2-7 コンソールコマンドで設定する 56 コンソールコマンドとは 56 設定のしかた 56 よく使うコンソールコマンド一覧 61 2-8 離れた場所のルータを設定する 73 2-1 本機の主な機能について 本機には、ISDN回線を制御するDSU機能や電話サービス機能、ダイヤルア ッ プ機能、ルータ機能、HUB機能など多くの機能が搭載されています。 主な機能には次のものがあります。 本体機能 DSU内蔵 DSUを内蔵しているので、アナログ回線からの切 り替えでも本 機だけで使えるようになります。また、DSUをオフにすることもできま す。 停電バックアップ対応 乾電池により停電時にもTEL1ポートの電話機が 使 えます。 HUB内蔵 4ポートハブを内蔵しているので、4台までのパソ コンなら本機 だけでLANを構築できます。また、HUBを接続することで、より多くのパ ソコンを接 続することも可能です。 リビジョンアップ対応 将来RTA52iに機能が追加された時も、本機内蔵 のファームウェアをリビジョンアップすることで、最新機能が使えるよう になります。 電話機能 内線通話 接続した電話機どうしで内線通話ができます。 内線転送 接続した電話機どうしで外線の内線転送ができます。 話中着信 通話中に新たな着信を知らせます。 識別着信 登録した電話番号の着信ベル音や着信拒否を設定 できます。 着信転送 着信を指定の電話番号へ転送できます。 擬似フレックスホン NTTのフレックスホン相当のサービスを本機だけ で 使えます。(無料) 料金表示 通話後に料金が表示されます。 発信者番号通知 発信時に自分の番号を相手へ通知できます。また相 手か ら通知があれば、相手の番号を表示できます。 i・ナンバー対応 i・ナンバーサービス(有料)に対応し、2つの電 話番号 を使い分けられます。 ダイヤルイン対応 ダイヤルインサービス(有料)に対応し、複数の 電話 番号を使い分けられます。 PB/モデムダイヤルイン対応 PB/モデムダイヤルイン対応FAX機器を接続 できます。 FAX無鳴動着信対応 着信ベルを鳴らさずにFAXを受信することができ ま す。 フレックスホン対応 フレックスホンサービス(有料)に対応し、コー ル ウェイティング、着信転送、三者通話、通信中転送が利用できます。 TA機能 TA機能内蔵 TAとして使うことができます。 128kbit/s接続 2チャネルを使った128kbit/s通信ができます。 ルータ機能 インターネット自動接続・切断 プロバイダへ自動接続・切断して、複数の パソコ ンから同時にインターネットに接続できます。 複数プロバイダ使い分け 複数のプロバイダへの自動接続をそれぞれのパソ コンから使い分けることができます。 自動接続制限 累積料金や累積接続時間、累積発信回数、連続接 続時間で 異常な接続を制限できます。 自動切断制限 テレホーダイ利用時など自動切断を時間帯で制限 する設定 ができます。 通信記録表示 通信の接続先や時間、料金記録を一覧できます。 自動MP接続 着信やデータ量に応じた自動MP接続が可能です。 メール着信確認 登録したメールアドレスのメール着信が、パソコン を使 わずにランプやディスプレイで確認できます。 メール転送 メール着信を他のメールアドレスや携帯電話に転 送できま す。 NAT機能 プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレ スに変換する機 能です。 IPマスカレード 複数のプライベートIPアドレスを1つのグローバ ルIPア ドレスに変換する機能です。 DHCPサーバ 各パソコンのプライベートIPアドレスをルータが 自動的に割 り当てる機能です。 LAN間接続 LANとLANをISDN回線や専用線経由で接続でき ます。 フィルタ機能 LAN外からのアクセスに制限を設けたり、LAN内 からのア クセスを制限することができます。 コールバック LANからのアクセス要求に対して、特定の電話番 号へ折り 返し電話をかけて接続する機能です。登録した番号以外からのアクセスを 禁止できます。 その他の機能 RVS-COM(ISDN-DCP)対応 RVS-COM2000などのISDN-DCP対応ソ フトを使 用すると、LAN上のパソコンでFAXの送受信が可能になります。 PIAFS32k, 64kbit/s着信対応 PIAFS対応のダイヤルアップサーバとし て、PHS 電話機からLANに接続することができます。 2-2 設定方法の種類について 本機の機能は、次の操作方法で設定したり、情報を見ることができます。 電話機 本機のTELポートに接続したプッシュボタン式電話機から、本機の設定を 行う ことができます。設定は、受話器を上げてダイヤルボタンを押して行 います。 →ユーザーズマニュアル 第2章「2-3 電話機で設定する」(P.25) ボタン 本機前面のボタンを使って、インターネット接続や着信転送などを設定し たり、 通信記録などの情報をディスプレイで確認することができます。 →ユーザーズマニュアル 第2章「2-4 ボタンで設定する」(P.31) ブラウザ 本機にパソコンを接続している場合は、ブラウザを使って本機に内蔵のか んた ん設定ページを開くことで、本機の状態を見たり、各種機能を設定す ることが できます。 →ユーザーズマニュアル 第2章「2-5 ブラウザで設定する」(P.36) ATコマンド 本機のシリアルポートにパソコンを接続している場合は、パソコン通信ソ フト を使って、本機のTA機能を設定することができます。 →ユーザーズマニュアル 第2章「2-6 ATコマンドで設定する」 (P.45) コンソールコマンド 本機にパソコンを接続している場合は、コンソール画面からコマンドを入 力す ることで、本機の状態を見たり、各種機能を設定することができま す。 →ユーザーズマニュアル 第2章「2-7 コンソールコマンドで設定す る」(P. 56) →コマンドリファレンス リモートセットアップ ヤマハRTシリーズのルータどうしならば、本機でISDN回線または専用線 経由 で相手のルータの設定を行ったり、相手のルータから本機の設定を行 うことが できます。 →ユーザーズマニュアル 第2章「2-8 離れた場所のルータを設定す る」(P. 73) →コマンドリファレンス 2-3 電話機で設定する 本機の機能設定は、TELポートに接続したプッシュボタン式電話機で行う こと ができます。電話機からは、主に本機の電話機能を設定することがで きます。 設定できる機能と設定値については、「電話機設定機能一覧表」(→ P.29)をご 覧ください。よく使う設定例はP.27以降を参照してくださ い。 MEMO 電話機から設定するときは、必ず電話機をトーン(プッシュ)に切り替え てから 操作してください。パルス(ダイヤル)の設定およびトーンの機能 がない電話機 では、設定できません。また、外線電話から設定することは できません。 電話機から設定すると、設定内容は不揮発性メモリに保存されますので、 電源が 切れても内容は消えません。また、設定内容はディスプレイにも表 示されます。 設定のしかた 電話機で[*]+[#]+[機能番号]+[TELポート番号]+[設定 値]の 順でダイヤルし、[#]を押すと、本機の電話機能が設定されま す。ここでは、 TEL2ポートにダイヤルイン番号"031-333-2002"を設 定する場合を例に操作の手 順を説明します。 1 受話器を上げます。 発信音が聞こえます。ただし、回線が接続されていないときは、話中音が 聞こえます。 2 [*]と[#]を押します。 発信音が止まり、 "ツツー、ツツー"という音が聞こえます。 3 機能番号を押します。 TEL2ポートにダイヤルイン番号を設定するときは、11を押します。 4 TELポート番号を押します。 TELポート番号は、TEL1=1、TEL2=2、TEL3=3です。TEL2ポートに設 定するときは、 2を押します。[*]を押すと今お使いのTELポートに設 定されます。 TELポート番号が不要な機能は、何も押さずに次の手順へ進んでくださ い。 ●TEL2ポートの場合の例   5 設定値を押します。 ダイヤルイン番号"031-333-2002"を設定するときは、0313332002を 押します。 6 [#]を押します。 "ピー"という音が聞こえ、設定が変更されます。設定内容が適切でなかっ たり、正常 に変更されなかったときは、"ピー、ピー"と聞こえますので、 設定内容を確認してか ら、もう一度手順3から操作してください。 7 受話器を置きます。 続けて設定するときは、受話器をあげたまま手順 3〜6の操作を繰り返 します。 設定例1:ダイヤルイン番号を設定する TEL2ポートのダイヤルイン番号を“031-333-2002”にする場合の手 順。 設定例2:サブアドレスを設定する TEL1ポートのサブアドレスを“88”にする場合の手順。 設定例3:アナログポートを使用制限する TEL3ポートに何も接続しない場合の手順。 設定例4:フレックスホンを設定する NTTのコールウェイティングを使用する場合の手順。この設定はTELポー ト共 通の設定となります。 NTTの通信中転送を使用する場合の手順。 NTTの三者通話を使用する場合の手順。 TEL2ポートでNTTの着信転送を使用する場合の手順。 (転送先アドレスは“031-333-5555”、1回コール後に転送) 設定例5:話中着信の設定 TEL1ポートで話中着信を許可する場合の手順。 設定例6:フッキング判定時間を設定する TEL1ポートのフッキング判定時間を1.2秒に設定する場合の手順。 設定例7:識別着信を設定する 031-444-1818からTEL3ポートへの着信を拒否する場合の手順。 設定例8:ナンバー・ディスプレイ対応に設定する TEL3ポートをナンバー・ディスプレイ対応にする場合の手順。 設定例9:RVS-COM着信拒否に設定する 設定例10:パスワードを変更する パスワード“666”を“77”に変更する場合の手順。 設定例11:IPアドレスとネットマスクを新規設定する IPアドレスを“192.168.11.1”、ネットマスクを“255.255.255.0” (24ビット)に 新規に設定する場合の手順。 MEMO IPアドレスを変更する場合には、ユーザーズマニュアル第6章「6-5 ルー タのIPアドレスを変更する」(→P.159)の注意事項にご注意ください。 電話機設定機能一覧表   機 能 機能番号      設 定 値 初期設定値 TELポートの 11 回線番号または 番号なし ダイヤル番号設定 ダイヤルイン番号 TELポートの 12 サブアドレス 番号 なし サブアドレス設定 0=指定なし 通信機器の種類設定  13 1=電話 0 2=FAX(G2/G3) 0=使用しない  アナログポート 14 1=発信のみ   3 使用制限の設定 2=着信のみ 3=発信・着信可能 発信者番号通知 21 0=通知しない 0 1=通知する   即時発信 22 TELポート 0=使用しない 1    番号 1=使用する  グローバル着信 31 1=TEL1 0=しない 1 1=する   2=TEL2 0=しない 識別着信 32 1=一致時着信 2 3=TEL3 2=一致時拒否 識別着信の番号登録 33 識別する電話番号 番号なし サブアドレス 34 0=拒否 1 なしの着信 1=許可      通信機器種別 35 0=拒否 1 指定の着信     1=許可 話中着信 36 0=拒否 0 1=許可 1=優先順位1位 優先着信ポート 37 2=優先順位2位    2 3=優先順位3位  着信ベル番号 回線番号または 着信ベル設定 38 1=パターン1 ダイヤルイン番号 番号なし 2=パターン2 ナンバー 39 0=使用しない 0 ディスプレイ機能 1=使用する ダイヤル桁の 41 1〜59 4 間隔設定(秒) フッキング判定 42 5〜20 10 時間(1/10秒) フッキング後の 43 1〜9 4 操作有効時間(秒) フッキング,オン 44 1〜3 0 フック無効時間(秒) 0=全て有効 擬似切断信号の設定 45 0=送出しない 1 1=送出する コールウェイ 0=使用しない ティング機能 52   − 1=フレックスホン 2 2=擬似 0=使用しない 通信中転送機能 53   − 1=フレックスホン 0 2=擬似 0=使用しない 三者通話機能 54   − 1=フレックスホン 0 2=擬似   機 能 機能番号       設 定 値 初期設定値 0=使用しない 着信転送機能 55     1=フレックスホン 0 2=擬似 着信転送先番号登録 56 転送先番号 番号なし 0=なし 着信転送トーキ設定 57 1=転送先のみ 0 2=転送元のみ TELポート番号 3=あり 着信転送起動 58     0=無音転送 0 タイミング設定 1=TEL1 1〜10=コール数 着信転送失敗時の 59 2=TEL2 0=話中音 1 動作設定  3=TEL3 1=着信ベル 0=PADなし 1=-3dB 2=-6dB 送話PADの音量設定 61 (0=SERIAL) 3=-9dB 0 4=-12dB 5=-15dB 6=-18dB 7=-21dB 0=PADなし 1=-3dB 2=-6dB 受話PADの音量設定 62 (0=SERIAL) 3=-9dB 0 4=-12dB 5=-15dB 6=-18dB 7=-21dB DTMF検出レベル 63     0〜30 18 RVS-COM着信許可 64   − 0=拒否 1      1=許可 アナログ呼出時間 65   − 0=呼び出さない 15 5〜160=秒数 LAN側のルータPアドレス設定 71 IPアドレス 192*168*0*1 LAN側のネットマスク設定 72 ネットマスク 255*255*255*0 BODの設定 73 0=使用しない 1 1=使用する 0=使用しない TEL1=1 i・ナンバーの設定 81 1=i・ナンバー1着信 TEL2=2 2=i・ナンバー2着信 TEL3=0 12=両方着信 00=契約者番号   ダ TELポート番号 01=ローカルアドレス1 発信端末 着信サービス   イ 02=ローカルアドレス2 タイプ   タイプ    ヤ 着信時サービス設定 82 1=TEL1 03=ローカルアドレス3 0=なし 1= PBダイヤルイン ル − 04=ローカルアドレス4 1=電話 2=モデムダイヤルイン イ 2=TEL2 05=ローカルアドレス5 2= FAX 3=無鳴動着信 ン 11=i・ナンバー1 *=全て 番 3=TEL3 12=i・ナンバー2 号 発番号なし着信 非通知理由 0=拒否 1=公衆電話 擬似ナンバーリクエスト 83 1=許可 2= ユーザによる通知拒否  発番号 なし着信 2=擬似ナンバー 3=表示圏外 全て許可   リクエスト *=全て アナログポート設定の消去 91    −    − 識別着信の番号削除 92 登録済みの電話番号   − 着信ベルの番号削除 93 着信ベル番号 登録電話番号 − 料金情報の消去 94 −    − アナログポート設定 99 −    − の全消去 パスワードの設定 00 [旧パスワード]*[新パスワード]*[新パスワード] − 2-4 ボタンで設定する 本機前面のボタンで、よく使う機能を手軽に操作することができます。 インターネット接続操作 前面の[CONN/DISC]ボタン操作でインターネットへのルータ接続/切 断が簡 単に行えます。 MEMO [CONN/DISC]ボタンでアナログポートやTAの接続/切断を行うことは できま せん。 インターネットに接続する 本機前面のボタンを押して手動で接続することができます。 MEMO ボタンで接続する場合は、あらかじめ「かんたん設定ページ」でプロバイ ダを登 録し、ボタン接続を[する]に設定してください。登録されていな い場合は接続 できません。(→P.36) 複数のプロバイダを登録してある場合は、「かんたん設定ページ」で指定 したプロ バイダに接続されます。ボタン操作でプロバイダを指定すること はできません。 1 [CONN/DISC]ボタンをB1またはB2ランプが点灯するまで押します。 約2秒でB1またはB2ランプが点灯し、インターネットへ接続されます。 インターネット接続を切断する インターネット接続をボタン操作で切断することができます。 1 [CONN/DISC]ボタンをB1またはB2ランプが消灯するまで押します。 約1秒でB1またはB2ランプが消灯し、インターネット接続が切断されま す。 設定のしかた [SELECT]ボタン、[ENTER]ボタン、 [CANCEL]ボタンを操作する ことで、通信記録や料金をディスプレイに表示したり、着信転送やメール 着信を設定す ることができます。ここでは、ボタン操作の代表的な例を説 明します。 設定できる機能と設定値については、「ボタン設定機能一覧表」(→ P.35)をご 覧ください。 累積課金を確認する 1 [SELECT]ボタンを押して「メニューモードへ」を表示し、[ENTER」 ボタンを押します。 メニュー項目が表示されます。 メニューモードへ 2 [SELECT]ボタンを何度か押して「ルイセキカキン」を表示し、 [ENTER」ボタンを 押します。 [SELECT]ボタンを押す度に次のメニュー項目が表示されます。 [ENTER]ボタンを押 すと、そのメニューの設定項目が表示されます。 ルイセキカキン 3 [ENTER]ボタンを押して、累積課金を確認します。 [ENTER]ボタンを押す度にTEL1ポート→TEL2ポート→TEL3ポート→ データ→合計 の順で表示されます。 TEL1  330円 TEL2  120円 2   4 [CANCEL]ボタンを何度か押して、日付・時刻表示にもどります。 2000年01月01日      00:00:00 自動接続を設定する 1 [SELECT]ボタンを押して「メニューモードへ」を表示し、[ENTER」 ボタンを押し ます。 メニュー項目が表示されます。 メニュモードーへ 2 [SELECT]ボタンを何度か押して「ジドウセツゾク」を表示し、 [ENTER」ボタンを 押します。 [SELECT]ボタンを押す度に次のメニュー項目が表示されます。 [ENTER]ボタンを押 すと、そのメニューの設定項目が表示されます。 ジドウセツゾク 3 [SELECT]ボタンを押して[ON]または[OFF]を選び、[ENTER」ボ タンを押し ます。 [ON]の場合は、自動接続が設定されます。[OFF]の場合は、自動接続 が解除され、自 動で接続されなくなります。 ジドウセツゾク   OFF 4 [CANCEL]ボタンを何度か押して、日付・時刻表示に戻ります。 2000年01月01日      00:00:00 ボタン設定機能一覧表    機 能 設定値または表示内容 設定値2 **** 件数番号 **** [日 付]  [時 刻] 通信履歴 [ポート]  [発信/着信] [相手先の電話番号] [接続時間] [切断コード] [通話料金] TEL1 [累積通話料金]円 TEL2 [累積通話料金]円 累積課金 TEL3 [累積通話料金]円 データ [累積通話料金]円 bbbbbbbbbbbb 合計 [合計通話料金]円 TEL1ポート 累積課金クリア TEL2ポート TEL3ポート データポート 自動接続 ON   OFF TEL1ポート   ギジ 着信転送 TEL2ポート    フレックス TEL3ポート OFF メールカクニンサーバ1  メールカクニン ON メール確認&転送 メールカクニンサーバ2 メールカクニン OFF メールカクニンサーバ3  または メールカクニンサーバ4  メールカクニン&テンソウ ON メールカクニン&テンソウ OFF ブザー設定 ブザー ON   ブザー OFF 2-5 ブラウザで設定する 本機をLAN接続または擬似LAN接続で使っている場合は、ブラウザを使っ て 本機の設定を行うことができます。ブラウザで設定操作をする場合は、 電話機 やボタン操作よりも、多くの機能を簡単に設定することができま す。 MEMO 「かんたん設定ページ」各設定に関する詳細情報については、各ページの 「ヘルプ」 ページをご覧ください。 設定のしかた 電話機能を設定する 1 パソコンを起動します。 2 ブラウザを開き、ファイルメニューの[開く]を選択します。 3 “http://192.168.0.1/”と入力して[OK]ボタンを押します。 本機のIPアドレスを変更している場合には、192.168.0.1のかわりに本機 のIPアドレス を入力します。 まだルータの管理パスワードが設定されていない場合には管理パスワード 設定画面が現 れますので、ルータの管理パスワードを設定してください。 「RTA52i かんたん設定ページへ行く前に」ページが表示されます。 4 「ユーザ名とパスワードの入力」ウィンドウが表示されたら、ルータの管 理パスワード を入力して[OK]ボタンを押します。 本機に内蔵の「RTA52i へようこそ」が表示されます。 5 「かんたん設定」を押します。 6 [電話設定]を押します。 7 TELポートに電話番号を設定し、優先着信ポートやフレックスホンなどを 選択して、 [登録]ボタンを押します。 ●TEL1ポートに契約者番号「031-333-2001」を登録する場合の例 8 さらに詳しい設定を行う場合には、[オプション設定]ボタンを押しま す。 設定項目の詳細については、「かんたん設定ページ」のヘルプページをご 覧ください。 9 画面入力が終わったら[登録]ボタンを押します。 通信記録を見る TELポートやインターネット接続などで通信した記録を調べることができ ます。 1 ブラウザを開き、本機の「かんたん設定ページ」(例-> http://192.168.0.1/)を開きます。 Windowsでユーティリティソフトをインストール済みの場合は、スター トボタンから開 くこともできます。 2 ルータの管理パスワードまたはログインパスワードを入力します。 3 [料金/通信記録]を押します。 累積料金や着信転送件数、メール着信件数、メール転送件数、 通信履歴が 表示されます。 4 確認が終わったら、画面下の[終了]ボタンを押します。 ルータのパスワードについて 「かんたん設定ページ」を開くときに入力するルータのパスワードには、 「管理パスワード」と「ログインパスワード」の2種類があります。 「管理パスワード」では、すべてのページを見ることができ、各ページの 設定内容を 変更することが可能です。ルータを管理する人だけが使うこと をお勧めします。 「ログインパスワード」では、「手動接続/切断」ページと「料金/通信記 録」ページ のみを見ることができ、設定ページにはアクセスできません。 管理者以外のユーザ にはログインパスワードを知らせれば、設定を勝手に 変更されることなく、手動切 断したり、メール着信を確認することができ ます。 「かんたん設定ページ」を初めて開いたときに設定するパスワードは「管 理パスワー ド」です。「ログインパスワード」を使いたいときは、[シス テム管理]ページで設 定します。また、ログインパスワードを設定しない 場合は、パスワードチェックな しで「手動接続/切断」ページと「料金/ 通信記録」ページを参照することができ ます。 ブラウザ設定ページ項目一覧表 「RTA52i へようこそ」ページ  [手動接続/切断] プロバイダ接続の状態 現在の接続状態の確認  [料金/通信記録] 料金表示 着信転送履歴 メール着信数 メール転送履歴 通信履歴  [かんたん設定] →「かんたん設定」ページ   (管理パスワードのみアクセス可能) 「かんたん設定」ページ   (管理パスワードのみアクセス可能) [プロバイダ接続] [端末型接続] プロバイダの登録 登録の修正(追加) オプション設定 回線切断タイマ関連 発信制限 MP関連 NTPサーバ関連 静的マスカレード関連 プロバイダの削除 自動接続設定 複数プロバイダ選択 CONN/DISCボタン接続/切断設定 現在の接続状態の確認 [ネットワーク型接続] IPアドレス 回線の種類 DNS関連 NAT関連 オプション設定 NTPサーバ設定 [LAN間接続] [ISDN回線] 接続相手の登録 登録の修正(追加) RTA52i側の情報 接続先の情報 経路情報の設定 経路情報の追加 オプション設定 回線切断タイマ関連 発信制限 MP関連 コールバック 接続相手の削除 CONN/DISCボタン接続/切断設定 現在の接続状態の確認 [専用線] 回線の種類 IPアドレス 経路情報の設定 経路情報の追加 [電話設定] ポート毎の設定 優先着信ポートの設定 フレックスホンの設定 オプション設定 使用制限 着信機能 着信転送 三者通話 TELポートのダイヤルイン信号 FAX無鳴動着信 その他 [付加機能] [メール機能] メールサーバの登録 着信(受信/POP)メールサーバの登録 転送先(送信/SMTP)メールサーバの登録 メールサーバの削除 メール通知機能 [LAN版RVS-COM] 着信許可設定 着信許可番号 RVC-COMへの切り替え時間 G4 FAXの着信 音量レベル [システム管理] ルータにアクセスする時のパスワード ログインパスワード 管理パスワード ブザー設定 LCDバックライト設定 ルータのISDN番号 ルータに設定する日時 [料金情報] ポート毎の累積課金/クリア 自動クリア設定 [LAN側設定] ルータのIPアドレス DHCPサーバ機能 LAN側の静的経路情報の設定 LAN側の静的経路情報の追加 [内部情報] 表示スタイルの変更 Config表示 コマンド入力 Syslog表示 [フィルタ設定] フィルタ定義の設定 フィルタ定義の追加 フィルタ定義の削除 フィルタリングのセット 2-6 ATコマンドで設定する 本機のシリアルポートにパソコンを接続している場合は、ATコマンドを使 って 本機のTA機能を設定することができます。 ATコマンドとは ATコマンドは、米国Hayes社が開発したモデムを使うためのコマンドで す。モ デムやTAを使用したパソコン通信でよく使われている方式です。 本機をTAとして使用してプロバイダにアクセスするための設定を行った り、 実際にプロバイダへ接続したりする場合に使用します。 AT コマンドを使用するためには、本機のSERIALポートへパソコンを接続 し、 そのパソコン上でターミナルソフトと呼ばれるアプリケーションを起 動して設 定や操作を行います。 ターミナルソフトの使用については 「2-7 コンソール コマンドで設定する」(→P.58)を参照してくださ い。 ATコマンドに関連した用語としては、リザルトコード、Sレジスタ、INF ファ イル、CCLファイル、モデム初期化コマンドなどがあります。 用語 説明 リザルトコード ATコマンドを実行した結果、パソコンまたは 通信相手か ら返ってくる返事です。 Sレジスタ ATコマンドによる設定や実行結果内容などを保存す る記憶場 所です。Sレジスタには番号があり、番号によって記憶内容や役割が予め 決められています。 INFファイル ターミナルソフトやダイヤルアップソフトが本機 の使用を開 始する際に参照するWindows 用のファイルです。中身はATコマンドなど で記述されてい ます。 CCLファイル Macintosh用のモデム記述ファイルです。 WindowsのINF ファイルに相当します。 モデム初期化コマンド モデムを使用して通信を始める前に自動的にモ デ ムやTAに実行させるコマンドです。INFファイルやCCLファイルによる設 定以外のオプショ ナル設定コマンドなどを記述します。 設定のしかた ATコマンドによる設定の流れは、一般的に次のようになります。ATコマ ンド については、「ATコマンド一覧」をご覧ください。 1 ターミナルソフトを起動します。 2 “AT”とだけキー入力し、リターンキーを押します。 「OK」という文字が表示されるのを確認します。 3 ATコマンド一覧を参照しながら、まず“AT&V”で設定内容を調べ、必要 な設定を行 います。 4 設定した内容を本機に保存するために“AT&W”と入力します。 5 ターミナルソフトを終了します。 注意 手順4の&Wコマンドを実行しないと、設定した内容が不揮発性メモリに 保存されないので、電源を切るとその設定内容が失われます。 ATコマンドに関する設定の保存と、ルータ機能に関する設定の保存は同 じ不揮発性メモリに対して行われますが、ATコマンドを使用した設定の 保存はATコマンドに関する設定に対してだけ行われます。 MEMO なんらかのATコマンドを実行することで、SERIALポートで使用する速 度 が自動的に設定されます。上の例では手順2がこれにあたります。 ■ATコマンド使用上の注意 ATコマンドを使用するときは、次の点に注意して入力してください。  入力文字: 半角のASCII文字だけが使用できます。  先頭文字: “AT”または“at”が使用できます。“At”や“aT”とい うように大文   字と小文字の混在はできません。  繰り返し: “A/”または“a/”を入力すると直前のコマンドの繰り返 しになります。  連続実行: 複数のコマンドを1回で入力することができます。 例えば、“AT&D0”と“AT$M1”は、“AT&D0$M1”と入力できます。 ATコマンド一覧 ATコマンド A 着信に対して応答 実行例 ATA D 指定された相手に発信 実行例 ATD031234567 03-123-4567 へダイヤルする ATD031234567; 03-123-4567 へダイヤルし、コマンドモードへ ATD031234567/123 03-123-4567, サブアドレス123 へダイヤル ATDR031234567/123 03-123-4567/123 へコールバック要求する ATDN 再ダイヤルする ATDS=3 短縮3 番へダイヤルする E コマンド入力に対するエコーの有無の指定 設定例 ATE0 入力されたコマンドをエコーバックしない ATE1 入力されたコマンドをエコーバックする (工場出荷設定) H 切断復旧処理の起動 実行例 ATH I 製品情報等の表示 実行例 ATI0 製品名表示 ATI1 ファームウェアのリビジョン表示 ATI2 製造メーカ名を表示する ATI3 診断情報等の表示 N 発信時のV.110回線速度の指定 設定例 ATN0 DTE 速度 (工場出荷設定) ATN1 2400 bit/s ATN2 4800 bit/s ATN3 9600 bit/s ATN4 19200 bit/s ATN5 38400 bit/s ATN6 57600 bit/s ノート DTE 速度を越える速度が指定された場合はERROR となるので、 それ以下の速度の設定を改めて行なう必要がある。 O オンラインコマンドモードからオンラインデータ状態への遷移 実行例 ATO Q コマンド入力に対する応答の有無の指定 設定例 ATQ0 入力されたコマンドに対する応答あり (工場出荷設定) ATQ1 入力されたコマンドに対する応答なし S S レジスタの値の表示 実行例 ATS30?     Sレジスタ30の値の表示 ノート S レジスタのレジスタ番号([Sレジスタの詳細] 参照) S S レジスタの値の設定 設定例 ATS30=0    Sレジスタ30の値を0に設定 ノート S レジスタのレジスタ番号([Sレジスタの詳細] 参照) V リザルトコードと情報テキストの表示フォーマットの指定 設定例 ATV0    数字形式(numeric form)で出力 ATV1    文字形式(verbose form)で出力(工場出荷設定) ノート 数字形式/文字形式の対応はリザルトコードセット表を参照 W CONNECTの通信速度の指定 設定例 ATW0 通信速度表示にはDTE 速度を使用 ATW2 通信速度表示には回線速度を使用(工場出荷設定) X CONNECTの通信速度表示とトーン検出の指定 設定例 ATX0 通信速度表示なし、BT 検出なし、DT 検出なし ATX1 通信速度表示あり、 BT 検出なし、 DT 検出なし (工場出荷設定) ATX2 通信速度表示あり、BT 検出なし、DT 検出あり ATX3 通信速度表示あり、BT 検出あり、DT検出なし ATX4 通信速度表示あり、BT 検出あり、DT検出あり ノート 表示の詳細はリザルトコードセット表を参照 Z シリアルポートのリセットとユーザプロファイルの読み出し 実行例 ATZ &C CD信号線の制御 設定例 AT&C0 常時ON AT&C1 リモートDTE のRS 信号(=受信キャリア) に応じて変化(工場 出荷設定) &D DTR信号のONからOFFへの変化に対する処理 設定例 AT&D0 何もしない AT&D1 オンラインモードならばコマンドモードに遷移 AT&D2 回線切断 (工場出荷設定) AT&D3 回線切断、シリアルポートのリセット &F 工場出荷設定に戻す 実行例 AT&F &K DTEフロー制御 設定例 AT&K0 なし AT&K1 RS/CS フロー制御 (工場出荷設定) AT&K2 XON/XOFF フロー制御 &N CI信号線の制御 設定例 AT&N0 着信中にON (工場出荷設定) AT&N1 着信から通信終了までON AT&N2 着信中にON(1秒)とOFF(2秒)の繰り 返し &Q 発信時のプロトコル選択 設定例 AT&Q0 V.110 AT&Q1 非同期/同期PPP (工場出荷設定) &R コンソールコマンド入力状態へ移行 実行例 AT&R &S DSR 信号線の制御 設定例 AT&S0 常時ON (工場出荷設定) AT&S2 リモートDTEのDTR信号に応じて変化 &V 現在のパラメータとユーザプロファイルの内容の表示 設定例 AT&V0 現在のパラメータとSレジスタの内容の表示 AT&V1 ユーザプロファイルの内容の表示 &W 現在のパラメータをユーザプロファイルへ保存 実行例 AT&W &Z 短縮番号の登録 設定例 AT&Z2=031234567 03-123-4567を短縮2番に登録 AT&Z9=031234567/12 03-123-4567/12を短縮9番に登録 ノート 短縮番号は0から9が使用可能 &Z 短縮番号の表示 実行例 AT&Z 0〜9の全ての登録番号表示 AT&Z5 登録番号5の表示 &Z 短縮番号の削除 実行例 AT&Z3= 登録番号3の削除 ノート 短縮番号は0から9が使用可能 $A 直前の通信料金の取り出し(下注参照) 実行例 AT$A $B 累積通信料金表示(下注参照) 実行例 AT$B $C 直前の通信の切断コードの取り出し(下注参照) 実行例 AT$C 注意 課金額は通信の切断時にNTTからISDNで通知される料金情報に基づく た め、割引サービスなどを利用している場合には、最終的にNTTから請 求さ れる料金とは異なる場合がある。また、NTT以外の通信事業者を利用 して 通信した場合には料金情報は通知されない。 $D 累積通信料金の初期化 実行例 AT$D $G グローバル着信の有無 設定例 AT$G0 グローバル着信しない AT$G1 グローバル着信する (工場出荷設定) $H 着信時におけるHLC による通信可能性確認の有無 設定例 AT$H0 HLCが異なる端末からの着信は受け付けない AT$H1 HLCが異なる端末からの着信も受け付ける (工場出荷設定) $I 自己アドレス登録時のサブアドレスなし着信の扱いの設定 設定例 AT$I0 着信しない AT$I1 着信する (工場出荷設定) $L 着信時のリザルトコードRING の表示形式 設定例 AT$L0 発信アドレス情報なし (工場出荷設定) AT$L1 発信アドレス情報あり $M MP機能使用の設定 設定例 AT$M0 MP機能は使用不可 (工場出荷設定) AT$M1 MP 機能は使用可 注意 MP接続に対応していないプロバイダに対して、MP接続の設定や発信は絶 対に 行わないでください。異常課金となる場合があります。 $N スループットBODの設定 設定例 AT$N0 スループットBOD使用しない(工場出荷設定) AT$N1 スループットBOD 使用する $P 発信者番号通知の有無 設定例 AT$P0 発信者番号を通知しない AT$P1 発信者番号を通知する (工場出荷設定) $R コールバックの有無 設定例 AT$R0 コールバック用の着信を受け付けない (工場出荷設定) AT$R1 コールバック用の着信を受け付ける $S 識別着信の有無 設定例 AT$S0 識別着信しない (工場出荷設定) AT$S1 登録番号と一致時にその着信を拒否 AT$S2 登録番号と一致時にその着信を許可 $V 非同期/同期PPP変換での制御キャラクタの2バイト文字変換 設定例 AT$V0 制御キャラクタを2 バイト文字に変換しない(工場出荷設 定) AT$V1 制御キャラクタを2 バイト文字に変換する $W 識別番号の登録 設定例 AT$W2=031234567 識別2 番03-123-4567 AT$W6=031234567/2 識別6番03-123-4567/2 ノート 識別番号は0から9まで使用可能 $W 識別番号の表示 実行例 AT$W2 識別番号2を表示 AT$W 0〜9 の全ての登録番号表示 ノート 識別番号は0から9まで使用可能 $W 識別番号の削除 実行例 AT$W2= 識別番号2を削除 ノート 識別番号は0から9まで使用可能 $Z 自己アドレスの登録 設定例 AT$Z=031234567 自己アドレス03-123-4567 AT$Z=031234567/9 自己アドレス03-123-4567/9 $Z 自己アドレスの表示 実行例 AT$Z $Z 自己アドレスの削除 実行例 AT$Z= @A 擬似LAN接続用のダイヤル番号の登録 設定例 AT@A=123456789*# AT@A=****  (工場出荷設定) @A 擬似LAN接続用のダイヤル番号の表示 実行例 AT@A @A 擬似LAN接続用のダイヤル番号の削除 実行例 AT@A= @B 擬似LAN接続時のIPアドレスの登録 設定例 AT@B192.168.0.240 擬似LAN接続用のIPアドレス 192.168.0.240 AT@B0.0.0.0 DHCP 使用 (工場出荷設定) @C デフォルトのコンソールモードの設定 設定例 AT@C0 コンソール AT@C1 ATコマンド(工場出荷設定) ノート 起動時とログインタイマのタイムアウト時、ここで設定されている モードになる @D DTE速度未検出時のデフォルトDTE速度の指定 設定例 AT@D0 DTE使用不可 AT@D1 2400bit/s AT@D2 4800bit/s AT@D3 9600bit/s AT@D4 19200bit/s AT@D5 38400bit/s AT@D6 57600bit/s AT@D7 115200bit/s (工場出荷設定) AT@D8 230400bit/s @F TAでの着信の許可/不許可の指定 設定例 AT@F0 TAで着信しない AT@F1 TA で着信する(工場出荷設定) @G MP時のCHAP認証のユーザ名とパスワードの設定 設定例 AT@G/RTA52i/himitsu/ ユーザ名RTA52i、パスワード himitsu AT@G?RTA52i?(/123)? ユーザ名RTA52i、パスワード(/123) ノート ユーザ名とパスワードは32文字以内で設定可能。 ユーザ名やパスワード文字列の中に'/'が含まれる場合は、'='や'?'等 の文 字を区切子とし て使用する。 Sレジスタの詳細 番号 設定範囲 内容 0 0 自動応答なし 1〜255 指定回数の呼び出し後に自動応答 1回 (工場出荷設定) 1 0〜255 呼出カウント (注:設定不可) 0回 (工場出荷設定) 2 0〜127 エスケープシーケンスを構成する文字(コード) 43 (工場出荷設定) 3 0〜127 復帰文字(終端文字コード) 13 (工場出荷設定) 4 0〜127 改行文字コード 10 (工場出荷設定) 5 0〜127 後退文字(編集文字コード) 8 (工場出荷設定) 7 1〜50 発信時相手応答待ち時間( 注:総合ディジタル通信端末等の接 続の技術的条件第4条) 30秒 (工場出荷設定) 10 0 〜255 キャリア断許容時間(0.1秒単位) (注:キャリア=同期パターン/同期フラグ) 0秒 (工場出荷設定) 12 0 〜255 エスケープシーケンスガードタイム(20m秒単位) 50x20m秒 (工場出荷設定) 20 1〜100 スループットBODで2Bチャネル目の接続を始め る回線の負荷 率(回線速度に対する%値)。ATS20を越える負荷がATS21回繰り返さ ると2Bチャネ ル目を接続。 70% (工場出荷設定) 21 1 〜100 スループットBODで2Bチャネル目の接続を始める回線 の負 荷率の回数。ATS20を越える負荷がATS21回繰り返されると2Bチャネル 目を接続。 1回 (工場出荷設定) 22 1〜100 スループットBODで2Bチャネル目の切断を始める回線の 負荷 率(回線速度に対する%値)。ATS22を下回る負荷がATS23回繰り返さ れると2Bチャ ネル目を切断。 30% (工場出荷設定) 番号 設定範囲 内容 23 1〜100 スループットBODで2Bチャネル目の切断を始め る回線の負荷 率の回数。ATS22を下回る負荷がATS23回繰り返されると2Bチャネル目 を切断。 2回 (工場出荷設定) 30 0 自動切断しない 1〜30 指定時間内にデータ送受信がなければ切断 10分 (工場出荷設定;擬似LAN接続では無効) 38 0 〜255 DTR 許容断時間(0.1 秒単位) 1x0.1秒 (工場出荷設定) 42 0 〜255 現在のDTE-TA 間速度とプロトコル(設定不可) 43 0 〜255 現在のTA-TA 間速度とプロトコル(設定不可) 64 0 データポート用の呼にHLCなし 1〜127 データポート用の呼にHLCあり(コード) 0 (工場出荷設定) (注:JT-Q931LLCの高位レイヤ特性識別) 96 1〜255 コールバック起動側での着信監視タイマ 60秒 (工場出荷設定) 97 0 コールバック被起動側ですぐ折り返し 1〜15 コールバック被起動側で折り返すまでの待ち時間 0秒 (工場出荷設定) 102 0 呼び出ししない 1 i・ナンバーのポート番号1 2 i・ナンバーのポート番号2 3 i・ナンバーのポート番号1と2の両方(工場出荷状態) SレジスタのS64 の設定値の設定範囲は10進数で0から127までの全ての 整数 です。その中で決められてい るものだけを以下の表で示します。 10進数 16進数 意味   1   01 電話   4   04 G2/3FAX  33   21 G4FAX  49   31 テレテックス  50   32 ビデオテックス  53   35 テレックス  56   38 メッセージハンドリングシステム(MHS)  65   41 OSIアプリケーション リザルトコードの詳細 数字形式、文字形式のリザルトコードセットによる違いを表に示します。 数字形式 文字形式 ATX0 ATX1 ATX2 ATX3 ATX4 0 OK ○ ○ ○ ○ ○ 1 CONNECT ○ − − − − 2 RING* ○ ○ ○ ○ ○ 3 NO CARRIER ○ ○ ○ ○ ○ 4 ERROR ○ ○ ○ ○ ○ 6 NO DIALTONE − − ○ − ○ 7 BUSY − − ○ ○ ○ 10 CONNECT 2400 − ○ ○ ○ ○ 11 CONNECT 4800 − ○ ○ ○ ○ 12 CONNECT 9600 − ○ ○ ○ ○ 13 CONNECT 19200 − ○ ○ ○ ○ 14 CONNECT 38400 − ○ ○ ○ ○ 15 CONNECT 57600 − ○ ○ ○ ○ 16 CONNECT 64000 − ○ ○ ○ ○ 17 CONNECT 115200 − ○ ○ ○ ○ 18 CONNECT 128000 − ○ ○ ○ ○ 19 CONNECT 230400 − ○ ○ ○ ○ ○:表示される −:表示されない * AT$L0に設定すると、文字形式でのRING 表示の後ろの発信番号を省略 できます。 2-7 コンソールコマンドで設定する 本機に直接コマンドを送って機能を設定することができます。コンソール コマ ンドは、TELNETソフトやターミナルソフトから入力しますので、い ずれかの ソフトウェアをご用意ください。 コンソールコマンドとは コンソールコマンドは、ルータに直接命令を送って、機能を設定する方法 です。 コンソールコマンドを使うと、他の方法よりもより詳しい設定が行 えます。コ ンソールコマンドの詳細については、「コマンドリファレン ス」をご覧ください。 設定のしかた TELNETで設定する場合 LANポートにパソコンを接続しているか、擬似LAN接続で使っている場合 は、 TELNETソフトで本機にログインし、コンソールコマンドを送信して 設定を行 います。ここでは、Windows標準のTELNETを使用する場合の 例に説明します。 Macintoshではフリーソフトなどを使用してくださ い。 1 Telnet.exeを起動します。 2 [接続]メニューの[リモートシステム]を開き、本機のIPアドレスを入 力して[接続] ボタンを押します。 3 Password:と表示されたらログインパスワードを入力します。 何も表示されなければ一度リターンキーを押します。 「>」の文字が表示されると、コンソールコマンドが入力できます。 MEMO helpと入力するとキー操作の説明が表示されます。 show command と入力するとコマンド一覧が表示されます。 4 設定を行なうためには、“administrator”と入力し、[ENTER]キーを 押します。 5 Password:と表示されたら管理パスワードを入力します。 「#」の文字が表示されると、各種ルータコンソールコマンドが入力でき ます。 どのようなコンソールコマンドがあるかといった詳細についてはコ マンドリファレンスを参照し てください。 6 コンソールコマンドを入力し、設定を行います。 7 設定が終わったら、最後に“save”と入力し、設定をメモリに保存しま す。 8 設定を終了するにはquitコマンドを入力します。 9 コンソールを終了するにはquitコマンドを入力します。 ターミナルソフトで設定する シリアルポートにパソコンを接続している場合は、ターミナルソフトで本 機に ログインし、コンソールコマンドを送信して設定を行います。ここで はWindows標準のハイパーターミナルを使用する場合を例に説明しま す。Macintosh ではフリーソフトなどを使用してください。 1 スタートメニューの[プログラム]から[ハイパーターミナル]を開き、 [Hypertrm.exe]アイコンを開きます。 2 名前を入力し、好みのアイコンを選択し[OK]ボタンを押します。 3 電話番号ウィンドウの[接続方法]に選択したポートへダイレクトを選 び、[OK]ボタ ンを押します。 4 [ポートの設定]画面では、[ビット/秒]を115200に、[データビッ ト]を8に、 [パリティ]を“なし”に、[ストップビット]を1に、 [フロー制御]を“ハードウェ ア”に設定し、[OK]ボタンを押しま す。 5 SERIALランプが点灯します。 点灯しない場合には設定を確認してください。 6 atと入力しリターンキーを押します。 「OK」と表示されたら、ATコマンドが使用可能です。 MEMO 「OK」が返ってこない場合には、ケーブルの接続状態やCOMポート番号、 ポート設定の内容を確認してください。 7 at&rと入力します。 8 もう一度リターンキーを押します。 9 パスワードを入力し、リターンキーを押します。 10 administratorコマンドを入力します。 11 パスワードを入力し、リターンキーを押します。 12 コンソールコマンドを入力し、設定を行います。 13 設定が終わったら、最後に“save”と入力し、設定をメモリに保存しま す。 14 “quit”を入力し、終了します。 15 “serial ta”を入力します。 ATコマンドを入力するモードへもどります。 16 ハイパーターミナルの[通信]メニューから[切断]を選びます。 17 ハイパーターミナルを終了します。 セッションを保存するウィンドウが現れたら[保存する]を選ぶとアイコ ンが作成され るので、次回からはこのアイコンを開くと本機へアクセスで きます。 よく使うコンソールコマンド一覧 本機 でよく使われるコンソールコマンドを参考に列挙します。詳しい説明 はコ マンドリファレンスを参照してください。 操作に関するコマンド help コンソールに対する簡易説明の表示 実行例 help show command コマンド一覧の表示 実行例 show command cold start 設定の初期化 実行例 cold start 工場出荷時の設定に戻し、設定を保存した後再起動 ノート コマンド実行時に管理パスワードを問い合わせる。 administrator 管理ユーザへの移行 実行例 administrator ノート コマンド入力後、管理パスワードを入力しなければならない。 telnet TELNETの実行 実行例 telnet 192.168.0.2 192.168.0.2のホストへTELNETでログイン restart 再起動 実行例 restart ノート コンソールから、またはTFTPにより回線種別を切替える設定を行 なった場合には再起動が必要となる。 quit 終了 実行例 quit 終了 quit save 不揮発性メモリに保存して終了 pp select 相手先情報番号の選択 実行例 pp select 1 コマンドの設定対象をPP1にする。 pp enable 相手先の使用許可の設定 実行例 pp enable 2 相手先情報番号2を有効にする pp disable 相手先の使用不許可の設定 実行例 pp disable 2 相手先情報番号2を無効にする ping PINGの実行 実行例 ping 192.168.0.2 192.168.0.2のホストへpingを実行する 設定に関するコマンド login password ログインパスワードの設定 設定例 login password ノート 一般ユーザとしてログインするためのパスワードを設定する。 コマンド入力後、パスワードを問い合わせる。 かんたん設定ページをつかった場合にはログインパスワードと管理パ スワ ードは同じになる。 administrator password 管理パスワードの設定 設定例 administrator password ノート 管理ユーザとしてルータの設定を変更する為の管理パスワードを8 文 字以内で設定する。コマンド入力後、パスワードを問い合わせる。 かんたん設定ページをつかった場合にはログインパスワードと管理パ スワ ードは同じになる。 console character コンソールの言語とコードの設定 設定例 console character ascii ASCIIに設定 console character euc EUCに設定 console character sjis Shift-JISに設定(工場出荷設定) date 現在の日付けの設定 設定例 date 2000-01-23 2000年1月23日に設定 time 現在の時刻の設定 設定例 time 23:45:00 23時45分0秒に設定 save 設定内容の保存 実行例 save TAに関する設定を除き保存 save all 全ての設定を保存 ノート 「かんたん設定ページ」-[内部情報]ページのコマンド入力から は実 行できないが、各ページのボタンを押したときには自動的に実行され ている。 tftp host TFTPによりアクセスできるホストのIPアドレスの設定 設定例 tftp host 192.168.0.2 192.168.0.2のホストからだけアクセス できる tftp host any すべてのホストからTFTPによりアクセスできる tftp host none すべてのホストからTFTPによりアクセスできない(工場 出荷設定) ノート セキュリティの観点から、プログラムのリビジョンアップや設定フ ァ イルの読み書きが終了したらすぐにnone にすること。 account threshold 課金額による発信制限の設定 設定例 account threshold 10000 1万円に制限する ノート 課金額は通信の切断時にNTTからISDNで通知される料金情報に基 づ くため、割引サービスなどを利用している場合には、最終的にNTTか ら請求される料金とは異なる場合がある。また、NTT 以外の通信事業者を 利用して通信した場合には料金情報は通知されない かんたん設定ページをつかった場合には、プロバイダの登録を行うこ とで 自動的に1万円に設定される。 remote setup 遠隔地のルータの設定 実行例 remote setup 03-123-4567  03-123-4567のルータを設 定 remote setup  専用線のルータを設定 remote setup accept 遠隔地のルータからの設定に対する制限 設定例 remote setup accept 03-123-4567 03-123-4567のルータ のみ許可 remote setup accept any すべての遠隔地のルータからの設定を許可 (工場出荷設定) remote setup accept none すべての遠隔地のルータからの設定を拒否 ノート セキュリティの観点から、プログラムのリビジョンアップや設定フ ァ イルの読み書きが終了したらすぐにnoneにすること。 料金や内部情報に関するコマンド show config すべての設定内容の表示 実行例 show config ノート システムのリビジョンとイーサネットアドレスを表示した後、デフ ォ ルト以外に設定されたすべての設定内容を表示する。 show status bri PP 側の状態の表示 実行例 show status bri clear account アカウントのクリア 実行例 clear account show account アカウントの表示 実行例 show account ノート 課金額は通信の切断時にNTTからISDN で通知される料金情報に基 づくため、割引サービスなどを利用している場合には、最終的にNTTか ら 請求される料金とは異なる場合がある。また、NTT以外の通信事業 者を利 用して通信した場合には料金情報は通知されない。 第3章 電話の使いかた この章では、本機をISDN回線でお使いの場合に利用できる電話機能について、簡単な電 話 のかけかたからISDNサービスを駆使した使いかたまで主な例を紹介しています。よく お読 みいただき、本機の電話機能を十分ご活用ください。本機を専用線に接続している 場合は外 線に通話することはできません。 3-1 電話をかける 76 3-2 電話を受ける 78 3-3 内線電話をかける 79 3-4 外線通話を他の内線へ転送する 80 3-5 他の電話機にかかった外線を受ける 82 3-6 通話中に他の着信を受ける 83 3-7 通話を別の外線へ転送する 86 3-8 三者通話 89 3-9 外線の着信を転送する 93 3-10 電話番号を登録する 99 3-11 着信ベルを設定する 101 3-12 ナンバー・ディスプレイを使用する 103 3-13 着信拒否を設定する 105 3-14 擬似ナンバー・リクエスト 107 3-15 TELポート毎に使い分ける 109 i・ナンバーサービスの設定例 109 ダイヤルインサービスの設定例 111 TELポート毎の設定例 112 3-1 電話をかける 電話機で外線をかけるときは、通常の電話と同じ操作でかけられます。また、2 つまで同 時に通信できるので、FAXを使いながら電話をかけたり、インター ネットを見ながら電 話をかけることも可能です。 MEMO ダイヤルの設定は、トーン(プッシュ)の設定でお使いください。 →スタートマニュアル 2-4 本機の電話機能は、ISDN回線の場合に利用できます。本機を専用線に接続 してい る場合は、TELポート間の内線通話以外、電話をかけたり受けたり することはで きません。 外線のかけかた 1 受話器を上げます。 発信音が聞こえます。 2 相手の電話番号をダイヤルします。 呼び出し音が聞こえ、相手が出ると通話できます。 ●031-333-7777にかける場合の例 ●サブアドレス2番にかける場合の例 相手がISDN回線でサブアドレスを設定している場合は、電話番号に続けて [*]とサ ブアドレス番号を押します。 MEMO ダイヤルを押した後に[#]を押すと、すぐに発信します。また何も押さ なくても数秒 後に発信します。 一度通話状態になった相手に電話する場合は、[#]なしでもすぐに発信 します。 3 通話が終わったら、受話器を置きます。 3-2 電話を受ける 電話がかかってくると、本機のTELポートに接続したアナログ機器から呼び出 し音が鳴 ります。また、通話中に着信があった場合は、他の機器の呼び出し音 が鳴り、同時に2通 話まで使うことができます。 MEMO 本機の電話機能は、ISDN回線の場合に利用できます。本機を専用線に接続 してい る場合は、TELポート間の内線通話以外、電話をかけたり受けたり することはで きません。 電話の受けかた 1 電話がかかってくると、呼び出し音が鳴ります。 受話器を上げると、通話できます。 MEMO ダイヤルインサービスやサブアドレスを設定した場合は、設定したポート のアナログ機 器のみ呼び出し音を鳴らすことができます。 2 受話器を上げます。 通話できます。 3 通話が終わったら、受話器を置きます。 3-3 内線電話をかける TELポートに接続したアナログ機器どうしで、内線通話ができます。アナログ 機器の内 線番号は、TEL1ポートが[1]、TEL2ポートが[2]、TEL3ポートが [3]となりま す。 内線のかけかた 1 受話器を上げます。 発信音が聞こえます。 2 [*]に続けて内線番号をダイヤルします。 指定した内線番号のアナログ機器で呼び出し音が鳴ります。相手が出ると通話できます。 ●TEL1ポートを呼び出す場合の例   ●全てのポートを呼び出す場合の例   MEMO 指定した内線番号の機器が使用中のときは、呼び出し音は鳴りません。 3 通話が終わったら、受話器を置きます。 3-4 外線通話を他の内線へ転送する 通話中の外線通話を、他のアナログ機器へ転送できます。 フッキング操作について フックボタンを押してすぐ放す操作を「 フッキング」といいます。 フックボタンを長く(1秒以上)押すと、「オンフック」(受話器を置いた状態) とみな されて電話が切れてしまうので、ご注意ください。 多機能電話などをお使いのときは、本文中のフッキング操作は、キャッチボタ ン(また はフックボタン、フラッシュボタン など)を押す操作となります。詳しい操作は、お使 いのアナログ電話機の取扱説明書でご確認ください。 転送のしかた 1 通話中にフッキングします。 2 [*]に続けて内線番号をダイヤルします。 指定した内線番号のアナログ機器で呼び出し音が鳴ります。   (TEL3ポートへ転送する場合の例) 3 内線の相手が出たら外線の転送を伝え、フッキングします。 呼出中に受話器を置くと内線相手が出る前に転送することができます。 4 「ツッツーツッツー」という音が聞こえている間に受話器を置きます。 外線通話が転送されます。 MEMO 指定した内線番号の機器が使用中のときは、呼び出し音は鳴りません。 3-5 他の電話機にかかった外線を受ける ダイヤルインサービスなどでアナログ機器の着信を使い分けている場合、ベル が鳴って いない電話機からでも、他のアナログ機器の着信を受けることができ ます。これを「代 理応答」といいます。 代理応答の受けかた 1 外線がかかってきたら、ベルの鳴っていない電話機の受話器を上げます。 発信音が聞こえます。 2 フッキングします。 他の電話機のベルが鳴り止み、外線の相手と通話できます。 MEMO フックボタンを長く(1秒以上)押すと、「オンフック」(受話器を置いた 状態)とみな されて切り替わりませんので、ご注意ください。 3 通話が終わったら、受話器を置きます。 3-6 通話中に他の着信を受ける 通話中に電話がかかってきた場合、アナログ回線のキャッチホンサービスのよ うに通話 中の相手を保留にし、着信した電話を受けることができます。ISDN付 加サービスのコー ルウェイティングを契約していなくても、本機に内蔵の擬似 コールウェイティング機能 で利用できます。 擬似コールウェイティングについて 擬似コールウェイティングは、ISDN回線の2回線同時に通話できる特徴を応用 したキャ ッチホンサービスに相当する機能です。次の特徴があります。 ● 本機のみで利用でき、NTTへの申し込みや契約は不要です。 ● 各TELポート毎に擬似コールウェイティングをするかしないかを設定でき ます。FAX をつないだ場合に使い分けができます。 ● 擬似コールウェイティングの場合、他で回線を使っているときは利用できませ ん。そ の場合は、今話している通話を切ると、着信を受けることができます。 ● ISDN付加サービスのコールウェイティングの場合は、最大2つのTELポー トで別々に 利用することができます。 MEMO 擬似コールウェイティングを利用する場合は、電話機から設定するか (→P.25)、「か んたん設定ページ」の「電話設定」で、利用するTELポー トの[話中の着信通知」を [する]に設定してください。本機の工場出荷 時は、「しない」になっています。 ISDN付加サービスのコールウェイティングを契約している場合は、電話 機から設定する か(→P.25)、「かんたん設定ページ」の「電話設定」で、 利用するTELポートの[話 中の着信通知」を[する]に、フレックスホン のコールウェイティングを[使用する] に設定してください(→P.36)。 本機の工場出荷時は、「擬似コールウェイティングを 使用する」(フレック スホンサービスを使用しない)になっています。 設定のしかた ここでは、電話機を使って設定する方法を説明します。パソコンを接続してい る場合 は、ブラウザを使って設定することもできます。 MEMO ダイヤルの設定は、必ず電話機をトーン(プッシュ)に設定して操作して ください。パ ルス(ダイヤル)の設定およびトーンの機能がない電話機で は、設定できません。 1 受話器を上げます。 発信音が聞こえます。ただし、回線が接続されていないときは、話中音が聞こえます。 2 [*]と[#]を押します。 発信音が止まり、 「ツツー、ツツー」という音が聞こえます。 3 機能番号 36を押します。 4 TELポート番号を押します。 TEL1ポートは[1]、TEL2ポートは[2]、TEL3ポートは[3]となります。 ●TEL1ポートの場合の例   5 [1]を押します。 6 [#]を押します。 「ピー」という音が聞こえて設定が変更されます。「ピー、ピー 」と聞こえるときは正 しく変更されていないので、設定内容を確認してもう一度手順 3から操作してくださ い。 7 機能番号 52を押します。 8 コールウェイティングの種類を押します。 ISDN付加サービスのコールウェイティングを契約している場合は[1]、擬似コール ウ ェイティングを利用する場合は[2]を押します。 ●擬似コールウェイティングの場合の例 9 [#]を押します。 「ピー」という音が聞こえて設定が変更されます。「ピー、ピー 」と聞こえるときは正 しく変更されていないので、設定内容を確認してもう一度手順 7から操作してくださ い。 10 受話器を置きます。 別のポートも続けて設定する場合は、受話器を置かずに手順 3から繰り返します。 MEMO アナログ機器を接続していないTELポートは、なるべく電話設定の「アナ ログポート使 用制限の設定(機能番号14)」を「使用しない」に設定して ください。(→P.29) 着信の受けかた 1 通話中に電話がかかってくると「ププッププッ」という話中着信音が聞こ えます。フッ キングします。 通話中の相手が保留になり、着信した相手と通話できます。 2 通話の相手を切り替えるときは、フッキングします。 通話中の相手が保留になり、保留していた相手と通話できます。 MEMO フッキング後[*]を押すとすぐに切り替わります。 3 通話を切るときは、フックボタンを長く押して放します。 通話中の電話が切れて、保留になっていた相手と通話できます。 3-7 通話を別の外線へ転送する 通話中に別の外線へ転送することができます。これを「擬似通信中転送」 といい、ISDN 付加サービスの通信中転送を契約していなくても、本機に内蔵の機能で利 用できます。 擬似通信中転送機能を使うときは、本機の設定変更が必要です。 擬似通信中転送について 擬似通信中転送は、ISDN回線の2回線同時に通話できる特徴を応用した通信中 転送機能 です。次の特徴があります。 ● 本機のみで利用でき、NTTへの申し込みや契約は不要です。 ● 本機から発信した通話は本機に課金されます。 ● 擬似通信中転送の場合は、発信時に他で回線を使っているときには転送でき ません。 ISDN付加サービスの通信中転送の場合は、通話中のチャネルのみ を使用するためにもう 1つのチャネルを別の通話で使うことができます。 MEMO ISDN付加サービスの通信中転送を契約している場合は、電話機から設定 するか(→ P.25)、RTA52iかんたん設定ページの電話設定で、フレック スホンの通信中転送を [使用する]に設定ください(→P.36)。本機の工 場出荷時は、「通信中転送を使用し ない」(フレックスホンサービスを使用 しない)になっています。 設定のしかた ここでは、電話機を使って設定する方法を説明します。パソコンを接続してい る場合 は、ブラウザを使って設定することもできます。 MEMO ダイヤルの設定は、必ず電話機をトーン(プッシュ)に設定して操作して ください。パ ルス(ダイヤル)の設定およびトーンの機能がない電話機で は、設定できません。 1 受話器を上げます。 発信音が聞こえます。ただし、回線が接続されていないときは、話中音が聞こえます。 2 [*]と[#]を押します。 発信音が止まり、 「ツツー、ツツー」という音が聞こえます。 3 機能番号 53 を押します。 4 [2]を押します。 5 [#]を押します。 「ピー」という音が聞こえて設定が変更されます。「ピー、ピー 」と聞こえるときは正 しく変更されていないので、設定内容を確認してもう一度手順 3から操作してくださ い。 6 受話器を置きます。 MEMO アナログ機器を接続していないTELポートは、なるべく電話設定の「アナ ログポート使 用制限の設定(機能番号14)」を「使用しない」に設定して ください。(→P.29) 転送のしかた 1 外線の相手に待っていただくように伝え、フッキングします。 2 受話器から「プップップップッ」という音が聞こえたら、転送したい相手 の電話番号を ダイヤルします。 通話中の相手は保留状態になります。 ●031-333-5555に転送する場合の例 3 相手の方が出たら、外線を転送することを伝え、フッキングします。 呼出中に受話器を置くと、相手が出る前に転送することもできます。 4 「ツッツー、ツッツー」という音が聞こえている間に受話器を置きます。 受話器を置いた後に、外線の相手と保留した外線がつながります。 MEMO 擬似通信中転送の通話を切りたいときは、受話器を上げてからフッキング してくださ い。通話が強制的に切断されます。 3-8 三者通話 通話中に別の相手を呼び出して三人で通話することができます。これを 「擬似三者通 話」といい、ISDN付加サービスの三者通話を契約していなくても、本機 に内蔵の機能で 利用できます。擬似三者通話機能を使用するには、本機の設定 変更が必要です。 擬似三者通話について 擬似三者通話は、ISDN回線の2回線同時に通話できる特徴を応用した三者通話 機能で す。次の特徴があります。 ● 本機のみで利用でき、NTTへの申し込みや契約は不要です。 ● 呼び出した通話分の料金は、本機に課金されます。 ● 擬似三者通話の場合は、通話時に他で回線を使っているときには呼び出すこ とはでき ません。ISDN付加サービスの場合は、通話中のチャネルのみを使 用するためにもう1つ のチャネルを別の通話で使うことができます。 設定のしかた ここでは、電話機を使って設定する方法を説明します。パソコンを接続してい る場合 は、ブラウザを使って設定することもできます。 MEMO ダイヤルの設定は、必ず電話機をトーン(プッシュ)に設定して操作して ください。パ ルス(ダイヤル)の設定およびトーンの機能がない電話機で は、設定できません。 1 受話器を上げます。 発信音が聞こえます。ただし、回線が接続されていないときは、話中音が聞こえます。 2 [*]と[#]を押します。 発信音が止まり、 「ツツー、ツツー」という音が聞こえます。 3 機能番号 54を押します。 4 [2]を押します。 5 [#]を押します。 「ピー」という音が聞こえて設定が変更されます。「ピー、ピー 」と聞こえるときは正 しく変更されていないので、設定内容を確認してもう一度手順 3から操作してくださ い。 6 受話器を置きます。 MEMO ISDN付加サービスの三者通話を契約している場合は、電話機から設定す るか(→ P.25)、RTA52iかんたん設定ページの電話設定で、フレックス ホンの三者通話を[使 用する]に設定ください(→P.36)。本機の工場出 荷時は、「三者通話を使用しない」 (フレックスホンサービスを使用しない) になっています。 三者通話のかけかた 1 外線の相手に待っていただくように伝え、フッキングします。 2 受話器から「プップップップッ」という音が聞こえたら、三者通話を行い たい相手の電 話番号をダイヤルします。 通話中の相手は保留状態になります。 ●031-333-5555にかける場合の例 3 相手の方が出たらお話ください。 4 フッキングします。 「ツッツー、ツッツー」という音が聞こえます。 5 「ツッツー、ツッツー」という音が聞こえている間にもう一度、フッキン グします。 6 通話中の相手と、保留中の相手の三者で通話可能になります。 MEMO 三者通話を解除するには、フッキングします。三者通話になる前に話して いた相手と通 話状態になり、もう一方の相手は保留になります。 通話の相手を切り替えるとき(保留中の相手と通話するとき)はフッキン グします。 ” ツッツー、ツッツー”という音が聞こえたら、 [*]を押すことで保留中の相手と通話できます(通話中の相手は保留中 になりま す)。 7 話が終わったら、受話器を置きます。 三者通話の状態で受話器を置くと、両方の相手が切断されます。三者通話でない状態で 受話器を置くと、保留中の相手があれば呼び出し音が鳴り、受話器を取ることでその相 手と話すことができます。 3-9 外線の着信を転送する 外線の着信があったとき、その着信に応答しないであらかじめ登録しておいた 相手に転 送することができます。これを「擬似着信転送」 といい、ISDN付加サービスの着信転送 を契約していなくても、本機に内蔵の機能で利用できます。 擬似着信転送機能を使用す るには、本機の設定変更が必要です。 擬似着信転送について 擬似着信転送は、ISDN回線の2回線同時に通話できる特徴を応用した着信転送 機能で す。次の特徴があります。 ● 本機のみで利用でき、NTTへの申し込みや契約は不要です。 ● TELポートに実際にアナログ通信機器が接続されていなくても着信転送動作 を行うこ とはできます。 ● TEL1, TEL2, TEL3ポートに異なる転送先アドレスを設定する場合は、それ ぞれの ポートを指定して着信させるようにダイヤルイン番号を設定してくだ さい(ただし、起 動できるのは先に転送開始した1つの着信のみです)。 ● 転送した通話分の料金は、本機に課金されます。 ● 着信時に他で回線を使っているときは、転送できません。 ● ISDN付加サービスの着信転送の場合は、転送完了後に発着信可能になりま すが、擬 似着信転送機能を使用した場合には発信も着信もできません。 MEMO ISDN付加サービスの着信転送を契約している場合は、電話機から設定す るか(→ P.25)、RTA52iかんたん設定ページの電話設定で、フレックス ホンの着信転送を[使 用する]に設定ください(→P.36)。本機の工場出 荷時は、「着信転送を使用しない」 (フレックスホンサービスを使用しない) になっています。 設定のしかた ここでは、TEL2ポートへの着信を“031-333-7777”へ転送する場合を例に. 電話機を使って設定する方法を説明します。パソコンを接続している場合は、 ブラウザ を使って設定することもできます。 1 受話器を上げます。 発信音が聞こえます。ただし、回線が接続されていないときは、話中音が聞こえます。 2 [*]と[#]を押します。 発信音が止まり、 「ツツー、ツツー」という音が聞こえます。 3 機能番号 55を押します。 4 TELポート番号を押します。 TELポート番号は、TEL1=1、TEL2=2、TEL3=3です。TEL2ポートに設定するとき は、 2を押します。[*]を押すと今お使いのTELポートに設定されます。 ●TEL2ポートの場合の例 5 [2]を押します。 6 [#]を押します。 「ピー」という音が聞こえ、設定が変更されます。設定内容が適切でなかったり、正常 に変更されなかったときは、「ピー、ピー」と聞こえますので、設定内容を確認しても う一度手順3から操作してください。 7 機能番号56を押します。 8 TELポート番号を押します。 TELポート番号は、TEL1=1、TEL2=2、TEL3=3です。TEL2ポートに設定するとき は、 2を押します。[*]を押すと今お使いのTELポートに設定されます。 ●TEL2ポートの場合の例 9 転送する電話番号を設定します。 サブアドレスは電話番号に続けて[*]とサブアドレス番号を押します。 ●031-333-7777に転送する場合の例 10 [#]を押します。 「ピー」という音が聞こえて設定が変更されます。「ピー、ピー 」と聞こえるときは正 しく変更されていないので、設定内容を確認してもう一度手順 7から操作してくださ い。 11 機能番号58を押します。 12 TELポート番号を押します。 TELポート番号は、TEL1=1、TEL2=2、TEL3=3です。TEL2ポートに設定するとき は、 2を押します。[*]を押すと今お使いのTELポートに設定されます。 ●TEL2ポートの場合の例   13 着信時のコール回数を押します。 0を押すと呼出音を鳴らさずに転送します。 ●コール数3回の場合の例 14 [#]を押します。 「ピー」という音が聞こえて設定が変更されます。「ピー、ピー 」と聞こえるときは正 しく変更されていないので、設定内容を確認してもう一度手順 11から操作してくださ い。 15 受話器を置きます。 この後、設定したTELポートへの着信は全て転送されます。 なお、設定したコール数以内に受話器を取ると転送せずに応答することができます。 MEMO 着信転送モードが設定されているときは、ディスプレイに「 」が点灯します。 着信転送モードを解除するときには「着信転送の解除・セット」(→P.97) を参照して ください。 着信転送時の動作 1 呼出音が設定回数鳴ります。 2 着信が転送されます。 MEMO ISDN付加サービスの着信転送の場合は、転送完了後に発着信可能になり ますが、擬似着 信転送機能を使用した場合には発信も着信もできません。 擬似着信転送の通話を切りたいときは、受話器を上げてからフッキングし てください。 通話が強制的に切断されます。 着信転送の解除・セット ここでは、TEL2ポートへ設定した着信転送モードをセット、または解除する操 作の手順 を説明します。 着信転送モードをセットしたり解除しても転送先番号の設定は消えませ ん。 1 受話器を上げます。 発信音が聞こえます。ただし、回線が接続されていないときは、話中音が聞こえます。 2 [*]と[#]を押します。 発信音が止まり、 「ツツー、ツツー」という音が聞こえます。 3 機能番号 55を押します。 4 TELポート番号を押します。 TELポート番号は、TEL1=1、TEL2=2、TEL3=3です。TEL2ポートに設定するとき は、 2を押します。[*]を押すと今お使いのTELポートに設定されます。 ●TEL2ポートの場合の例 5 解除する場合は[0]を、セットする場合は[2]を押します。 ●解除する場合 ●擬似着信転送をセットする場合 6 [#]を押します。 「ピー」という音が聞こえて設定が変更されます。「ピー、ピー 」と聞こえるときは正 しく変更されていないので、設定内容を確認してもう一度手順 3から操作してくださ い。 7 受話器を置きます。 MEMO 着信転送モードが設定されているときは、ディスプレイに「 」が点灯します。 3-10 電話番号を登録する TELポート毎に相手へ通知する電話番号(契約者回線番号もしくはダイヤルイ ン、i・ナ ンバー)を登録できます。相手がナンバー・ディスプレイサービスや 携帯電話を利用し ている場合に通知される番号となります。また、ダイヤルイ ン契約時は、ダイヤルイン 番号による着信判定にも使われます。 登録のしかた ここでは、TEL2ポートにダイヤルイン番号"031-333-2002"を設定する場合を例 に、電話機を使って設定する方法を説明します。パソコンを接続している場合 は、ブラ ウザを使って設定することもできます。 1 受話器を上げます。 発信音が聞こえます。ただし、回線が接続されていないときは、話中音が聞こえます。 2 [*]と[#]を押します。 発信音が止まり、 「ツツー、ツツー」という音が聞こえます。 3 機能番号11を押します。 4 TELポート番号を押します。 TELポート番号は、TEL1=1、TEL2=2、TEL3=3です。TEL2ポートに設定するとき は、 2を押します。[*]を押すと今お使いのTELポートに設定されます。 ●TEL2ポートの場合の例   5 契約回線番号またはダイヤルイン番号を押します。 ●031-333-2002を設定する場合の例 ●031-333-2002のサブアドレス201番を設定する場合の例 6 [#]を押します。 「ピー」という音が聞こえて設定が変更されます。「ピー、ピー 」と聞こえるときは正 しく変更されていないので、設定内容を確認してもう一度手順 3から操作してくださ い。 7 受話器を置きます。 MEMO 電話番号は、契約者番号およびダイヤルイン、i・ナンバーを合わせて最大 5つまで登録 できます。ただし、相手には最初の登録番号が通知されます。 3-11 着信ベルを設定する 発信者番号毎に着信ベル音を鳴らし分けることができます。ダイヤルインサー ビスやi・ ナンバーサービスを利用すれば、TELポート毎にベル音を変えて着信 させることも可能 です。ダイヤルインサービスやi・ナンバーサービスを利用す るには、NTTへの申し込み が必要です。また、NTTのINSナンバー・ディスプ レイサービスをご利用すると、アナ ログ回線からの着信も鳴りわけができます。 設定のしかた ここでは、TEL1ポートに発信者番号"031-333-1313"が着信したとき、着信ベル 音2 が鳴るようにする場合を例に、電話機を使って設定する方法を説明します。 パソコンを 接続している場合は、ブラウザを使って設定することもできます。 1 受話器を上げます。 発信音が聞こえます。ただし、回線が接続されていないときは、話中音が聞こえます。 2 [*]と[#]を押します。 発信音が止まり、 「ツツー、ツツー」という音が聞こえます。 3 機能番号38を押します。 4 TELポート番号を押します。 TELポート番号は、TEL1=1、TEL2=2、TEL3=3です。TEL2ポートに設定するとき は、 2を押します。[*]を押すと今お使いのTELポートに設定されます。 ●TEL1ポートの場合の例   5 着信ベル音番号を押します。 ●着信ベル音2の場合の例   6 発信者番号を押します。 ●031333-1313に設定する場合の例 7 [#]を押します。 「ピー」という音が聞こえて設定が変更されます。「ピー、ピー 」と聞こえるときは正 しく変更されていないので、設定内容を確認してもう一度手順 3から操作してくださ い。 8 受話器を置きます。 3-12 ナンバー・ディスプレイを使用する ナンバー・ディスプレイは、着信時に発信者の電話番号を表示するサービスで す。ナン バー・ディスプレイを利用するには、 NTTへの申し込みとナンバー・ディスプレイ対応 の電話機やFAXが必要です。 設定のしかた ここでは、TEL2ポートにナンバー・ディスプレイを設定する場合を例に電話機 を使って 設定する方法を説明します。工場出荷設定では「使用しない」になっ ています。パソコ ンを接続している場合は、ブラウザを使って設定することも できます。 1 受話器を上げます。 発信音が聞こえます。ただし、回線が接続されていないときは、話中音が聞こえます。 2 [*]と[#]を押します。 発信音が止まり、 「ツツー、ツツー」という音が聞こえます。 3 機能番号39を押します。 4 TELポート番号を押します。 TELポート番号は、TEL1=1、TEL2=2、TEL3=3です。TEL2ポートに設定するとき は、 2を押します。[*]を押すと今お使いのTELポートに設定されます。 ●TEL2ポートの場合の例   5 使用する場合は[1]、使用しない場合は[0]を押します。 ●使用する場合の例 ●使用しない場合の例 6 [#]を押します。 「ピー」という音が聞こえて設定が変更されます。「ピー、ピー 」と聞こえるときは正 しく変更されていないので、設定内容を確認してもう一度手順 3から操作してくださ い。 7 受話器を置きます。 3-13 着信拒否を設定する 識別着信機能を使うと、登録した電話番号の着信を拒否したり、登録番号以外 の着信を 拒否することができます。迷惑電話でお困りのときに便利です。 設定のしかた ここでは、TELポート2で031-444-1818の着信を拒否する設定を例に、電話機 を使 って設定する方法を説明します。パソコンを接続している場合は、ブラウ ザを使って設 定することもできます。 1 受話器を上げます。 発信音が聞こえます。ただし、回線が接続されていないときは、話中音が聞こえます。 2 [*]と[#]を押します。 発信音が止まり、 「ツツー、ツツー」という音が聞こえます。 3 機能番号33を押します。 4 TELポート番号を押します。 TELポート番号は、TEL1=1、TEL2=2、TEL3=3です。TEL2ポートに設定するとき は、 2を押します。[*]を押すと今お使いのTELポートに設定されます。 ●TEL2ポートの場合の例   5 拒否したい電話番号を押します。 ●031-444-1818を設定する場合の例 6 [#]を押します。 「ピー」という音が聞こえて設定が変更されます。「ピー、ピー 」と聞こえるときは正 しく変更されていないので、設定内容を確認してもう一度手順 3から操作してくださ い。 7 機能番号を押します。 8 TELポート番号を押します。 TELポート番号は、TEL1=1、TEL2=2、TEL3=3です。TEL2ポートに設定するとき は、 2を押します。[*]を押すと今お使いのTELポートに設定されます。 ●TEL2ポートの場合の例   9 登録番号を拒否する場合は[2]、登録番号以外を拒否する場合は[1]、 使用しない場 合は[0]を押します。 ●登録番号を拒否するの例 ●使用しない場合の例 10 [#]を押します。 「ピー」という音が聞こえて設定が変更されます。「ピー、ピー 」と聞こえるときは正 しく変更されていないので、設定内容を確認してもう一度手順 7から操作してくださ い。 11 受話器を置きます。 3-14 擬似ナンバー・リクエスト 擬似ナンバー・リクエスト機能は、ナンバー・ディスプレイサービスを契約し ている場 合に、発番号通知がない着信に対して番号を通知してかけ直すよう音 声案内(トーキ) を流す機能です。擬似ナンバー・リクエスト機能を利用する には、 NTTへのナンバー・ リクエストの申し込みは不要ですが、ナンバー・ディ スプレイサービスの申し込みが必 要です。 設定のしかた 1 受話器を上げます。 発信音が聞こえます。ただし、回線が接続されていないときは、話中音が聞こえます。 2 [*]と[#]を押します。 発信音が止まり、 「ツツー、ツツー」という音が聞こえます。 3 機能番号83を押します。 4 TELポート番号を押します。 TELポート番号は、TEL1=1、TEL2=2、TEL3=3です。 ※[*]を押すと今お使いのTELポートに設定されます。 ●TEL2ポートの場合の例 5 動作指定の番号を押します。 発番号情報なし着信を拒否する=0、発番号情報なし着信を許可する=1、擬似ナンバー・ リクエストで拒否する=2です。 ●擬似ナンバー・リクエストで拒否するの場合の例 6 条件指定の番号を押します。 公衆電話からの着信=1、非通知の着信=2、表示圏外の着信=3、すべて=*です。 ●公衆電話からの着信の場合の例 7 [#]を押します。 「ピー」という音が聞こえ、設定が変更されます。設定内容が適切でなかったり、正常 に変更されなかったときは、「ピー、ピー」と聞こえますので、設定内容を確認しても う一度手順3から操作してください。 8 受話器を置きます。 続けて設定するときは、受話器をあげたまま手順3 〜7の操作を繰り返します。 3-15 TELポート毎に使い分ける 本機のTELポートに接続したアナログ機器は、TELポート毎にさまざまな設定 を行うこ とができます。お使いのアナログ機器や付加サービスに応じて設定し てください。設定 は、「かんたん設定ページ」の電話設定ページで行います。か んたん設定ページの開き かたについては、P.36をご覧ください。 ここでは、図のようなにアナログ機器を接続した場合の設定例を紹介します。 i・ナンバーサービスの設定例 i・ナンバーサービスは、契約者回線番号とは別にもう一つ電話番号を追加でき るサービ スです。契約者番号と合わせて2つの電話番号を使い分けることがで きます。i・ナンバ ーによる着信は、電話やFAX、RVS-COM、データ通信のい ずれにも適用できるので、 電話などのアナログ着信とデータ着信を明確に振り 分けることが可能となります。電話 はアナログポートで受けて、FAXはRVS- COMで受けるといった使いかたに便利です。 アナログ通信とデータ通信のi・ナンバーの設定は独立して同時に設定可能なの で、ルー タとTAとTELポートを同時にi・ナンバーのポート番号2に設定す るような使いかた もできます。 i・ナンバーによる着信について 本機に着信があると、まずアナログの着信であるかどうかが判定され、i・ナン バーに合 致したアナログポートだけを呼び出します。アナログではない場合は データ着信の扱い となり、次の順番でi・ナンバーの設定に合致して着信に応答 するかどうかが判定されま す。  1) ルータ  2) ISDN-DCP(RVS-COM)  3) TA もしルータとISDN-DCP、TAが同じi・ナンバーポートに設定されている場合、 常にル ータのほうに着信が優先されるため、 ISDN-DCPやTAでは着信を受けられなくなるので 注意が必要です。 MEMO  ルータに着信するかどうかは最終的にはルータ着信に関する設定にもよるので、i・ ナン バーが合致しただけでルータに必ず着信するという意味ではありません。 i・ナンバーの設定がされているときに、発信時に相手に通知される発信者番号 には、 各々以下の設定が使用されます。  1) アナログポート [かんたん設定ページ]ー[電話設定]の各ポートの番号1 (「相手へ自分の番号を通知する」の 場合)  2) ルータ [かんたん設定ページ]ー[システム管理]の ルータのISDN番号  3) ISDN-DCP RVS-COMソフトの設定ウィザードで設定した自回線番号  4) TA AT$Z= コマンドの設定 電話設定ページの設定例 ここでは、i・ナンバーサービスを利用して、“031-333-2001”をTEL1ポートの 電 話機、“031-333-2002”をTEL2ポートのFAXで使い分ける例を紹介します。 「かんたん設定ページ」の開きかたについては、P.36をご覧ください。 MEMO  各設定項目の詳細については、「かんたん設定ページ」のヘルプページをご覧くだ さ い。 ダイヤルインサービスの設定例 ダイヤルインサービスは、契約者回線番号とは別にいくつかの電話番号を追加 できるサ ービスです。ダイヤルイン番号毎に着信条件を設定することにより、 アナログ電話や ISDN回線から機器を指定して電話をかけることができます。 電話設定ページの設定例 ここでは、契約者回線番号“012-333-2001”をTEL1ポートの電話機、FAX用 のダ イヤルイン番号“012-333-2002”をTEL2ポートのFAXで使い分ける例を 紹介しま す。 MEMO  各設定項目の詳細については、「かんたん設定ページ」のヘルプページをご覧くだ さ い。 TELポート毎の設定例 ダイヤルインサービスを利用して電話番号を使い分けるときは、接続機器に 合った設定 を行ってください。 TEL1ポートのオプション設定ページ 契約者回線番号を設定したTELポートは、[グローバル着信]で[する]を選択 しま す。 TEL2ポートのオプション設定ページ FAX用の電話番号を設定したTELポートは、[グローバル着信]で[ しない]を選択し ます。これで契約者回線番号では着信しなくなります。 MEMO  無鳴動着信機能があるFAXをお使いの場合、FAXの着信ベルを鳴らしたくないと きは、 FAX無鳴動着信の項目を設定すると、無音でFAXを着信させることができ ます。 TEL3ポートのオプション設定ページ 使用しないTELポートは、[使用制限]で[このポートを使用しない]を選択 します。 第4章 FAXの使いかた この章では、本機をISDN回線でお使いの場合に利用できるFAX送受信の3 つの方法につい て紹介しています。よくお読みいただき、お持ちの機器や ソフトウェアに合わせてお使いく ださい。本機を専用線に接続している場 合は、いずれの方法でもFAXを送受信することは できません。 4-1 RVS-COMソフトを使う 116 RVS-COMソフトについて 116 RVS-COMの設定 119 パソコンからのFAX送信手順 122 パソコンからのFAX受信手順 122 4-2 FAXモデムを使う 123 4-3 FAX機器を使う 124 4-1 RVS-COMソフトを使う RVS-COMソフトについて RVS-COMソフトは、ドイツのRVS社開発のWindows 95 / 98 / NT4.0 用のFAXソフトウェアです。RVS-COMソフトをインストールすると、本 機のシリアル ポートに接続したパソコンでFAXの送受信が行えます。ま た、 ISDN-DCPに対応したRVS-COM2000を使うと、LAN上のパソコン からFAXの送受信を行な うことができます。 詳しくはRVS-COM製品添付のユーザーズマニュアルを参照してくださ い。 国内では、RVS-COM 製品はメガソフト株式会社が取り扱っていま す。製品自体 のインストール方法、ご使用方法、サポート等についてはメ ガソフト株式会社 にお問い合わせください。 URL http://www.megasoft.co.jp/ また、RVS-COM対応に関する最新情報についてはYAMAHA NetVolante ホームページを参照してください。 URL http://NetVolante.rtpro.yamaha.co.jp/ ISDN-DCP対応に関する基本仕様について ○ 最大10クライアントまで着信待ちが可能です。ただし、RVS電話と RVS   コムセンターなど、アプリケーション毎に一つのクライアントとして扱 わ   れるため、必ずしも10台のパソコンで着信待ちできるというわけでは あり   ません。 ○ ISDN-DCPクライアントで同時に通信できるのは2つまでです。 ○ デバイスタイプISDN-DCPではG4 FAXが使用可能です。 ○ ISDN-DCPでは非同期V.110によるデータ転送をサポートしておりませ ん。 ○ ISDN-DCPによる転送ではルーティングによる転送をサポートしており   ません。 MEMO  最大10個のISDN番号を登録可能なので、NTTのダイヤルイン契約を併用 すれ ば着信待ちしているLAN上の特定のPCにダイレクトに着信を振り分 けることが 可能です。 NTTのi・ナンバーサービス契約を併用することで、アナログポートと RVS-COMを振り分けて運用することが可能です。 RVS-COMのインストールについて 以下の点に注意してインストールしてください。 ○ 「環境設定ウィザード」を起動しての設定手順中、通信デバイスの検出 画面 では「通信デバイスをマニュアル操作で選択する」チェックボックス には マークを付けてください。(自動では検出されません) ○ 「環境設定ウィザード」を起動しての設定手順中、「RVS ISDN-DCP 対応 ISDNルータ」の「名前またはIP アドレス」入力画面では、本機の LANインタフェースのIP アドレス(工場出荷状態は192.168.0.1)を入 力します。 ○ 「RVSコムセンター」の「デバイス」タブの「ダイヤルのプロパティ」 画面 の中で市外局番の先頭の0は削除することに注意します。 ○ 「RVSコムセンター」の「回線番号」タブで表示される「ISDN回線番 号」は、 発信時に相手に通知される番号となります。 ○ 「RVSコムセンター」の「ISDN」タブの「このISDN回線では呼び出し の際 着番号情報が通知される」のチェックボックスは、i・ナンバーサー ビスを 契約した場合とグローバル着信ありのダイヤルイン契約ではマーク を外し、 グローバル着信のない通常のダイヤルイン契約を行った場合には マークしま す。 ○ 最大数10のクライアントが着信待ちになっている場合、それ以上 RVS-COM ISDN-DCP版のソフトウェアをパソコンにインストールをする ことができま せん。インストールを継続するには、着信待ちになっている いくつかのクラ イアントを一時的に解除し、クライアント数の合計を9以 下に減らしてくだ さい(現在のクライアント数は show status isdn-dcpコマンドにより確認できます)。 ○ ダイヤルイン契約を行って複数のダイヤルイン番号を取得して番号毎に 着信 を振り分ける場合には、次にあげた項目の設定内容を確認してくださ い。 ・「電話設定」ページのアナログポートのダイヤルイン番号 ・「システム管理」ページの「ルータのISDN番号」 ・「付加機能」ページの「LAN版RVS-COM」ページの「着信許可番号」 ・「RVSコムセンター」の「ISDN」タブの「このISDN回線では呼び出し の際 着番号情報が通知される」のチェックボックス(上記注意書き項目参 照) 注意 RVS-COMの通信中には、かんたん設定ページにアクセスしないでくださ い。またこの時は、コンソールコマンドのsaveコマンドを実行しないで ください。 本機の電源を入れ直したり再起動を行った場合には、RVS-COM の方も再 度起動し直してください。 着信条件について ISDN-DCPとして着信を受けるには、最低限、以下の2つの条件を同時に 満た している必要があります。 1) ISDN-DCPクライアントが少なくとも一つ着信待ちになっている。 2) 本機の設定でISDN-DCPの着信が許可されている (工場出荷状態ではisdn-dcp arrive permit on、すなわち許可状態で す) データ通信とアナログ通信の着信について RVS-COMは、電話やG3 FAXなどのアナログ通信と、ファイル転送などを 行うデータ通信の両方が可能です。データ通信は 以下の優先順位で着信処 理されます。 1) ルータ 2) RVS-COM ISDN-DCP 3) TA (RVS-COMのTAモードを含む) もし、ルータとして着信を受けられる設定がされているときは、すべてそ ちら のほうに着信してしまい、ISDN-DCPやTAで着信を受けることがで きません。 i・ナンバーサービスを利用するとこれら3つの各転送モード に適用できます が、この優先順位は変わりません。 アナログの着信があると最初にアナログポートを呼び出しますが、指定時 間 (工場出荷状態では15秒間)アナログポートの機器が応答しなければ 自動的に ISDN-DCPのほうに着信が切り替わります。この切り替え時間 は、 「かんたん設定ページ」の「付加機能」-「LAN版RVS-COM」ペー ジを開き、[RVS-COM への切り替え時間]で変更できます。 MEMO  即座にISDN-DCPに着信させる設定ではなく、かつ、アナログポートに 着 信転送(擬似を含む)が設定されている場合にはISDN-DCPには着信でき ま せん。 RVS-COMの設定 ここでは、かんたん設定ページから設定できる項目を説明します。コンソ ール コマンドについては「RVS-COMに関するコンソールコマンド」(→ P.65)を参 照してください。RVS-COM製品を使って通信を行うためには パソコンのRVS- COM側の設定も必要です(インストールについては P.117の注意書きを参照し てください)。 1 通信中のRVS-COMクライアントが無いことを確認します。 2 ブラウザを開き、本機の「かんたん設定ページ」へアクセスします。 「ユーザ名とパスワードの入力」ウィンドウが表示されます。 3 ルータの管理パスワードを入力して[OK]ボタンを押します。 本機に内蔵の「RTA52i へようこそ」が表示されます。 4 [かんたん設定]を押します。 5 [付加機能]を押します。 6 [LAN版RVS-COM]を押します。 7 ISDN-DCPの着信で許可するダイヤルイン番号、i・ナンバーのポート番 号、アナロ グからRVS-COMへ切り替える時間、音量レベルを設定し、 [登録]ボタンを押します。 ダイヤルイン番号は着信許可のための番号ですが、発信時に相手に通知さ れる発番号は RVS-COM側で設定する必要があります。i・ナンバーの設 定を行うと、着信時のダイヤ ルインの番号は着信動作では無視されます。 アナログからRVS-COMへ切り替える時間を更に微調整した場合には、コ ンソールコマ ンドにて可能です(→P.66)。 G4 FAXの着信許可は、RVS-COM製品がG4 FAX通信対応している場合の み設定が有効です。 音量レベルはRVS電話やG3 FAX、ソフトモデムなどの音声データを扱う 通信がうまくいかない場合にだけ、徐々にレベルを下げて調整します。 MEMO  本機がMP通信により2本のチャネルとも使用中の間は、ISDN-DCPに よる 通信はできません。 パソコンからのFAX送信手順 1 パソコンのRVS-COMを起動します。 2 送信したいファイルを開き、プリンタドライバに「RVS Fax」を指定して 印刷と同じ操作を行います。 3 RVS-COMのダイアログに従って相手電話番号などを入力します。 パソコンからのFAX受信手順 1 パソコンのRVS-COMを起動して、FAX受信できる状態にしておきます。 2 アナログの着信があると接続してあるアナログ機器の呼出音が鳴ります。 3 15秒経過すると、自動的にアナログ機器の呼出音が切れ、RVS-COMが応 答します。 MEMO  アナログ機器を呼び出す時間は工場出荷設定で15秒ですが、5秒から160 秒の 間に設定変更できます(→P.66)。 また、「かんたん設定ページ」の「付加機能」ー「RVS-COMの設定」ペ ージでも おおまかに設定することができます(→P.121)。 4-2 FAXモデムを使う すでにFAXモデムがある場合は、FAXモデムを本機のTELポートに接続す る ことにより、パソコンでFAX送受信が行えます。 接続のしかた FAXモデムは、図のように接続します。 MEMO TELポートが足りない場合、FAXモデムのTELポートに電話機を接続す る ことができます。ただし、その電話機とモデムの着信設定を使い分ける こ とはできませんので、なるべく本機に直接接続することをお勧めします。 パソコンの設定について すでにパソコンでFAXの送受信をしていた場合は、今までお使いのFAXソ フ トをそのまま使うことができます。ダイヤル(パルス)回線からISDN 回線に 切り替えた場合は、FAXソフトの回線設定をプッシュ(トーン)回 線に変更し てください。詳しい操作方法については、お使いのFAXソフト の取扱説明書を ご覧ください。 FAX送受信のしかた すでにパソコンでFAXの送受信をしていた場合は、今までと同様にFAXの 送 信・受信を行えます。詳しい操作方法については、お使いのFAXソフト の取扱 説明書をご覧ください。 MEMO FAXやモデムがつながりにくいときやエラーが多いときは、「かんたん設 定ページ」や電話機から受信や送信の音量レベル(PAD調整)値を徐々 に レベルを下げてながら調整してください。(→P.25, 36) 4-3 FAX機器を使う FAX機器をお持ちの場合は、本機のTELポートに接続して、これまでと同 様に 使えます。 接続のしかた FAX機器は、図のように接続します。 回線の設定のしかた 今までプッシュ(トーン)回線だった場合は、そのままの設定で使えま す。 ダイヤル(パルス)回線からISDN回線に切り替えた場合は、FAX機器の回 線 設定をプッシュ(トーン)回線に変更してください。 FAX送受信のしかた 今までと同様にFAX機器から送信・受信を行えます。詳しい操作方法につ いて は、お使いのFAX機器の取扱説明書をご覧ください。 MEMO FAXやモデムがつながりにくいときやエラーが多いときは、「かんたん設 定ページ」や電話機から受信や送信の音量レベル(PAD調整)値を徐々 に レベルを下げてながら調整してください。(→P.25, 36) 第5章 メール着信の使いかた この章では、メール着信確認機能の設定方法や使いかたについて紹介して います。よくお読 みいただき、本機のメール機能を十分活用してくださ い。 5-1 メール着信確認機能について 126 5-2 メールアドレスを登録する 127 5-3 メールの着信を確認する 130 5-4 メール着信転送を設定する 133 5-1 メール着信確認機能について メール着信確認機能は、プロバイダに新しいメールがあるかどうかを本機 が定 期的に確認して、MSGランプに表示したり、ブラウザで確認できる機 能です。 パソコンの電源を入れなくても、メール着信の有無が確認できま す。メールア ドレスは、4つまで登録できます。対応するプロバイダ等の 情報は、YAMAHA ISDNホームページの情報をご覧ください。 注意 プロバイダと接続中の場合、そのプロバイダのメールサーバでないメール サーバに対してこのコマンドが実行されると、パスワード情報などが暗号 化されずにインターネット上に流れるので、十分注意してください。 MEMO  本機はメール着信確認を行うためにインターネット接続を行うので、メー ル着信確認を行う度に通話料金とプロバイダの接続料金がかかります。 メールソフトでメールサーバにメールを残すように設定している場合は、 メールをチェックするたびにメール着信有りの表示となります。新着メー ルを表示したい場合は、メールソフトの設定を変更してください。 5-2 メールアドレスを登録する メールアドレスの登録は、「かんたん設定ページ」の「付加機能」ページ で行い ます。メールアドレスは、4つまで登録できます。 1 ブラウザを開き、本機へアクセスします。 「ユーザ名とパスワードの入力」ウィンドウが表示されます。 2 ルータの管理パスワードを入力して[OK]ボタンを押します。 本機に内蔵の「RTA52i へようこそ」が表示されます。 3 [かんたん設定]を押します。 4 [付加機能]を押します。 5 [メールサーバの登録]ボタンを押します。 6 メールサーバの名称、ドメイン名(または IPアドレス)、ユーザ名、パス ワードを入力します。 メールサーバのIPアドレス、ユーザ名、パスワードは、プロバイダから通 知されたも のを入力してください。 一定時間ごとにメールチェックする場合には、「自動チェック」を「行な う」を選択し、 「自動チェック間隔」の時間間隔と指定時刻を入力しま す。 MEMO  メール着信確認で自動チェックが設定されていると、ディスプレイに「 」 が点灯します。 本機はメール着信確認を行うためにインターネット接続を行うので、メー ル着信確認を行う度に通話料金とプロバイダの接続料金がかかります。 7 [登録]ボタンを押します。 メッセージに従ってボタンを押すと、設定が登録されて「付加機能」ペー ジへ戻ります。 MEMO  接続先プロバイダは、[端末型プロバイダ接続]または[ネットワーク型 プロバイダ接続]ページで設定したプロバイダになります。 5-3 メールの着信を確認する メール着信の確認は、自動またはブラウザから手動で行います。 MEMO  本機はメール着信確認を行うためにインターネット接続を行うので、メー ル着信確認を行う度に通話料金とプロバイダの接続料金がかかります。 メールソフトでメールサーバにメールを残すように設定している場合は、 メールをチェックするたびにメール着信有りの表示となります。新着メー ルを表示したい場合は、メールソフトの設定を変更してください。 定期的に確認する メール着信確認で自動チェックが設定されていると、ディスプレイに「 」 が点灯します。指定された時刻に本機がメールサーバをチェックし、メー ルが着 信していると、MSGランプを点滅して知らせます。 MSGランプの点滅は次の状態を表しています。 “ピカッ”(1回点滅) メールサーバ1にメール着信あり “ピカッピカッ”(2回点滅) メールサーバ2にメール着信あり “ピカッピカッピカッ”(3回点滅) メールサーバ3または4にメール着信 あり 手動で確認する メール着信の確認は、「かんたん設定ページ」の 「付加機能」ページで行 います。 1 ブラウザを開き、本機へアクセスします。 「ユーザ名とパスワードの入力」ウィンドウが表示されます。 2 ルータの管理パスワードを入力して[OK]ボタンを押します。 本機に内蔵の「RTA52i へようこそ」が表示されます。 3 「かんたん設定」を押します。 4 [付加機能]を押します。 5 登録したメールサーバの名称に対応する「手動チェック/確認」欄の[実 行]ボタンを 押します。 メールサーバのメール着信がチェックされます。手動チェックの結果は、 [チェック/ 転送結果]の欄に表示されます。 注意 プロバイダと接続中の場合、そのプロバイダのメールサーバでないメール サーバに対してこのコマンドが実行されると、パスワード情報などが暗号 化されずにインターネット上に流れるので、十分注意してください。 6 確認し終わったら、「チェック結果」欄の[OK]ボタンを押します。 対応したサーバ番号の点滅パターンが消えます。 5-4 メール着信転送を設定する メール着信転送の設定は、「かんたん設定ページ」の 「付加機能」ページ で行います。メールの転送先は、インターネットメールをサポートする機 器(携帯電 話、PHS、電話機を含む)に転送可能です。 設定のしかた 1 ブラウザを開き、本機へアクセスします。 「ユーザ名とパスワードの入力」ウィンドウが表示されます。 2 ルータの管理パスワードを入力して[OK]ボタンを押します。 本機に内蔵の「RTA52i へようこそ」が表示されます。 3 「かんたん設定」を押します。 4 [付加機能]を押します。 5 [メールサーバの登録]ボタンを押します。 6 着信確認するメールアドレス情報と転送先の メールアドレス情報を入力し ます。 7 [登録]ボタンを押します。 メッセージに従ってボタンを押すと、設定が登録されて「付加機能」ペー ジへもどりま す。 MEMO  メール着信転送が設定されていると、ディスプレイに「 」が点灯します。 メール確認/転送の停止・再開のしかた メール着信確認/転送は、ボタン操作で設定することができます。 MEMO  メール確認/転送の設定をボタン操作で行うには、あらかじめ「かんたん 設定ページ」で着信メールサーバおよび転送先メールサーバの登録を行う 必要があります。(→P.133) 1 [SELECT]ボタンを押して、「メニューモードへ」を表示し、 [ENTER]ボタンを押 します。 メニュー項目が表示されます。 メニューモードへ 2 [SELECT]ボタンを何度か押して「メールカクニン&テンソウ」を表示 し、[ENTER] ボタンを押します。 メールカクニン&テンソウ 3 [SELECT]ボタンを押してメールサーバを選択し、[ENTER]ボタンを 押します。 メールサーバは、メールカクニンサーバ1→メールカクニンサーバ2→メー ルカクニン サーバ3→メールカクニンサーバ4の順で表示されます。 メールカクニンサーバ1 XXXXXXXXXX 4 [SELECT]ボタンを押して[ON]または[OFF]を選択し、[ENTER] ボタンを押 します。 ●メール着信確認/転送を停止する場合の例 [メールカクニンOFF](メール転送を設定してある場合は「メールカク ニン&テンソウ OFF」)を選択すると、メール確認およびメール転送が停 止されます。 メールカクニン   OFF ●メール着信確認/転送を再開する場合の例 [メールカクニンON](メール転送を設定してある場合は「メールカクニ ン&テンソウ ON」)を選択すると、メール確認およびメール転送が再開 されます。 メールカクニン   ON 5 [CANCEL]ボタンを何度か押して、日付・時刻表示に戻ります。 2000/01/01     00:00:00 メール通知機能について メール通知機能は、データ通信とTELポートの累積料金情報を指定したメ ールアド レスへ定期的に送信する機能です。意図しない自動接続をメール で監視したり、累 積料金の定期リセット機能と併用して定期的に利用記録 をメールに残すことができ ます。 メール通知機能は「かんたん設定」の「付加機能」ページで、送信先と送 信する日 時を設定します。 第6章 ルータの活用例 この章では、ルータとしてのより高度な活用例を紹介しています。設定に はネットワークの 知識が必要になるものもありますが、やりたいことに該 当する例を参考にして、本機のルー タ機能を十分活用してください。 また、より専門的な設定例については、「設定例集」や「コマンドリファ レンス」、ヤマハRT シリーズのホームページ “http://www.rtpro.yamaha.co.jp/”をご覧ください。 6-1 プロバイダ接続を制限する 140 プロバイダ接続制限を設定する 140 プロバイダ接続制限を解除する 143 6-2 自動切断を制限する 145 6-3 128kbit/sで接続する 147 ダイヤルアップルータでMP接続する 147 TA接続時にMP接続する 150 6-4 複数の接続先を使い分ける 151 メール専用の接続先を使い分ける 152 パソコン毎に接続先を使い分ける 154 6-5 ルータのIPアドレスを変更する 159 6-6 LANとLANを接続する 161 TCP/IPプロトコルのファイル共有設定例 162 Windows 95/98におけるファイル共有設定例 169 6-7 外出先からリモートアクセスする 174 6-8 外部にサーバを公開する 176 6-9 ネットワークゲーム用に設定する 181 6-1 プロバイダ接続を制限する 本機の自動接続機能を使うと、ダイヤルアップ操作なしで快適にインター ネッ トへ接続できますが、意図しない接続や使い過ぎで通話料金やプロバ イダの接 続料金が思わぬ高額になることがあります。このようなトラブル を未然に防止 する機能として、プロバイダ接続の累積料金や時間、回数に 上限を設けたり、 連続通信時間に制限を設けることができます。この制限 は手動でプロバイダに 接続した場合も適用されます。 注意 「かんたん設定ページ」からプロバイダ登録を新規に行うと、自動的に発 信 制限が累積料金1万円、累積通信時間50時間、累積発信回数1000回に 設 定されます。また連続接続時間も9時間に制限されるように設定されま す。 コンソールコマンドを使用して接続設定を行っても、これらの制限は自動 的には設定されないことにご注意ください。 MEMO  プロバイダ接続の制限設定は、手動でプロバイダ接続したときにも適用さ れます。 プロバイダ接続制限を設定する 自動接続制限の設定は、「かんたん設定ページ」で行います。 設定のしかた 1 ブラウザを開き、本機へアクセスします。 「ユーザ名とパスワードの入力」ウィンドウが表示されます。 2 ルータの管理パスワードを入力して[OK]ボタンを押します。 本機に内蔵の「RTA52i へようこそ」が表示されます。 3 [かんたん設定]を押します。 4 [プロバイダ接続]を押します。 すでに基本的な設定が行われていると仮定しています。 設定が済んでいな い場合にはスタートマニュアル第3章を参照して設定してください。 5 プロバイダ名の右の[登録の修正]ボタンを押します。 6 [オプション設定]ボタンを押します。 7 累積料金や時間、回数で制限する場合は、発信制限のボックスをチェック し、数値を入 力します。 8 連続通信時間で制限する場合は、時間と再発信するときの禁止時間を入力 します。 9 画面下にある「登録」ボタンを押します。 メッセージにしたがってボタンを押すと、設定が変更されます。 プロバイダ接続制限を解除する プロバイダ接続の制限機能が働いて接続ができなくなったときは、プロバ イダ の累積料金をクリアすることにより解除されます。 MEMO  通常の使用で頻繁に制限が働いてしまうときは、設定値を見直してくださ い。 異常に早く制限機能が働いたときは、意図しない接続がある可能性があり ます。通信記録を確認して、問題がないか確認してください。( → P.194) 設定のしかた 1 ブラウザを開き、本機へアクセスします。 「ユーザ名とパスワードの入力」ウィンドウが表示されます。 2 ルータの管理パスワードを入力して[OK]ボタンを押します。 本機に内蔵の「RTA52i へようこそ」が表示されます。 3 [かんたん設定]を押します。 4 [システム管理]を押します。 5 [料金設定]を押します。 6 プロバイダ名の右の[クリア]ボタンを押します。 MEMO 各ポート毎に定期的に自動リセットすることができます。定期的にリセッ トしたいときは、各ポート毎にリセットする日付と時刻を設定します。 また、[自動クリアの実行日時を一括して設定する]をチェックし、日付 と時刻を入力すると、すべての項目を一度にまとめて設定することができ ます。 7 画面下にある[登録]ボタンを押します。 メッセージにしたがってボタンを押すと、設定が変更されます。 6-2 自動切断を制限する 本機の自動接続機能では、自動切断をしない時間範囲を設定することがで きま す。テレホーダイを契約している場合は、テレホーダイタイムを切断 禁止に設 定すると、接続したままの状態で使うことができます。 MEMO  自動切断の禁止を設定しても、プロバイダや回線の都合で切れてしまうこ とがあります。 本機の電源をオフにすると、設定時間内であっても接続が切れます。 設定のしかた 1 ブラウザを開き、本機へアクセスします。 「ユーザ名とパスワードの入力」ウィンドウが表示されます。 2 ルータの管理パスワードを入力して[OK]ボタンを押します。 本機に内蔵の「RTA52i へようこそ」が表示されます。 3 [かんたん設定]を押します。 4 [プロバイダ接続]を押します。 すでに基本的な設定が行われていると仮定しています。 設定が済んでいな い場合にはスタートマニュアル第3章を参照して設定してください。 5 プロバイダ名の右の[登録の修正]ボタンを押します。 6 [オプション設定]を押します。 7 [タイマによる自動切断を禁止する時間帯を指定する]のボックスをチェ ックし、開始 時間と終了時間を設定します。 8 画面下にある[登録]ボタンを押します。 メッセージにしたがってボタンを押すと、設定が変更されます。 6-3 128kbit/sで接続する 本機では、64kbit/sの回線を2つ同時に使って128kbit/sの通信速度で 接続するこ とができます。これを「MP(Multilink PPP)接続」といい ます。この機能を利用するには、128kbit/s接続(MP接続)に対応した プロバイダと契約する必要が あります。設定を行う前にプロバイダの契約 内容をご確認ください。 注意 MP接続に対応していないプロバイダに対して、MP接続の設定や発信は 絶 対に行わないでください。意図しない料金を請求される場合があります。 MEMO  この機能は回線を2つ同時に使いますので、電話料金は2回線分かかりま す。 ダイヤルアップルータでMP接続する MP接続の設定は、「かんたん設定ページ」で行います。 設定のしかた 1 ブラウザを開き、本機へアクセスします。 「ユーザ名とパスワードの入力」ウィンドウが表示されます。 2 ルータの管理パスワードを入力して[OK]ボタンを押します。 本機に内蔵の「RTA52i へようこそ」が表示されます。 3 [かんたん設定]を押します。 4 [プロバイダ接続]を押します。 すでに基本的な設定が行われていると仮定しています。 設定が済んでいな い場合にはスタートマニュアル第3章を参照して設定してください。 5 プロバイダ名の右の[登録の修正]ボタンを押します。 6 [オプション設定]を押します。 7 [MPを使用する]のボックスをチェックします。 8 時間帯を指定する場合は、[時間帯を指定]のチェックボックスをチェッ クし、開始時 間と終了時間を設定します。 9 通信条件を設定します。 ●とにかく速くしたい場合 [アナログ通信がない限り2つのBチャネルを使用する]を選んでくださ い。 ●なるべく回線を空けておきたい場合 [通信の負荷に応じてチャネル数を増減する]を選んでください。 10 画面下にある[登録]ボタンを押します。 メッセージにしたがってボタンを押すと、設定が変更されます。 TA接続時にMP接続する 本機をTAとして使用する場合、MP接続を行うためには、ダイヤルアップ ネッ トワークもしくはリモートアクセスの設定を行った後、ATコマンド による設定 が必要です。ダイヤルアップネットワークまたはリモートアク セスの設定につ いては、スタートマニュアル第3章 3-5または3-7をご 覧ください。 設定のしかた ハイパーターミナルを使用した設定例を示します。 ここでは、次の条件で設定する場合を例に説明します。 ●プロバイダのMP接続ユーザID&パスワード ユーザID:   username パスワード:  himitsu 1 スタートメニューの[プログラム]から[ハイパーターミナル]を開き、 [Hypertrm.exe] アイコンを開きます。 2 AT@Gコマンドで、ユーザID、パスワードを設定します。 3 AT&Wと入力し、設定内容を保存します。 4 ターミナルソフトを終了します。 6-4 複数の接続先を使い分ける 本機では、複数のプロバイダを登録し、メール専用アクセス番号やパソコ ン毎 のプロバイダなど目的に応じて接続先を使い分けることができます。 複数プロ バイダの設定を行った場合、2回線同時に別のプロバイダへ接続 することもで きます。この機能は、端末型ダイヤルアップ接続時のみ利用 可能です。 ●メール専用の接続先を使い分ける場合 ●パソコン毎に接続先を使い分ける MEMO  2回線同時に別のプロバイダへ接続しているときは、話し中になり、TEL ポートから発信したり、着信を受けることはできません。 メール専用の接続先を使い分ける 契約しているプロバイダがメール専用の電話番号を設定している場合やメ ール 着信確認機能でプロバイダに直接接続したい場合など、メールとその 他のイン ターネット接続で接続先を使いわけたいときは、次のように設定 します。 設定のしかた 1 ブラウザを開き、本機へアクセスします。 「ユーザ名とパスワードの入力」ウィンドウが表示されます。 2 ルータの管理パスワードを入力して[OK]ボタンを押します。 本機に内蔵の「RTA52i へようこそ」が表示されます。 3 [かんたん設定]を押します。 4 [プロバイダ接続]を押します。 すでに基本的な設定が行われていると仮定しています。 設定が済んでいな い場合にはスタートマニュアル第3章を参照して設定してください。 5 [複数プロバイダの選択]で[する]を押し、[メール専用のプロバイダ 選択]を選んで [複数プロバイダ選択の設定/修正]を押します。 6 [メール専用のプロバイダ]の接続先で登録したプロバイダを選び、メール サーバ名を設 定します。 7 [メール以外のプロバイダ]の接続先で登録したプロバイダを選びます。 8 画面下にある[登録]ボタンを押します。 メッセージにしたがってボタンを押すと、設定が変更されます。 パソコン毎に接続先を使い分ける パソコンの使用者毎に接続するプロバイダを使い分けたいときは、 まず、 LAN上のすべてのパソコンのIPアドレスを固定で設定し、その後、本機の 複数プロ バイダ選択に関する設定を行います。 各パソコンのIP アドレス設定 ●Windows95/98の場合 1 [マイコンピュータ]の[コントロールパネル]の[ネットワーク]を開 き、リストの 中の”TCP/IP->(ネットワークカードの名称)”を選択して [プロパティ]ボタンを押 します。 2 [IPアドレス]タブを押し、[IPアドレスを指定]を選択します。IP ア ドレスとネットマスク欄にWindowsパソコンに割り当てるIPアドレスと ネットマスクを入力しま す。 本機のIPアドレスが工場出荷状態の場合は、WindowsパソコンのIPアド レスは 192.168.0.192から192.168.0.254の範囲で設定します。 3 [ゲートウェイ]タブを押して、[新しいゲートウェイ]に本機のIPアド レス(工場出 荷状態では192.168.0.1)を入力し、[追加]ボタンを押し ます。 4 [DNS設定]タブを押し、[DNSを使う]を選択します。[ホスト名]に Windowsパ ソコンの名前を、[ドメイン]に接続するプロバイダのドメ イン名を、[DNSサーバー の検索順]には本機のIPアドレス(工場出荷設 定では192.168.0.1)を入力し、[追 加]ボタンを押します。 5 [OK]ボタンを押します。メッセージに従って再起動します。 6 LAN上のすべてのWindowsパソコンに対して上記 1から5の手順を繰り 返し、すべてのWindowsパソコンが異なるIPアドレスとなるように設定 します。 ●Macintoshの場合 1 アップルメニューの[コントロールパネル]の[TCP/IP]を開きます。 2 [設定方法]を[手入力]にし、[IPアドレス]にはMacintoshパソコン に割り当て るIPアドレス、[ネットマスク]にはネットマスク、[ルータ アドレス]と[ネームサー バアドレス]には本機のIPアドレス(工場出荷 設定では192.168.0.1)、[検索ドメ イン名]には接続するプロバイダの ドメイン名を入力し、ウィンドウを閉じます。 本機のIPアドレスが工場出荷状態の場合は、IPアドレスは 192.168.0.192から 192.168.0.254の範囲で設定します。 3 確認のダイアログが現れたら[保存]ボタンを押します。 4 LAN上のすべてのMacintoshパソコンに対して上記 1から3の手順を繰 り返し、すべてのMacintoshパソコンが異なるIPアドレスとなるように設 定します。 本機の設定 1 ブラウザを開き、本機へアクセスします。 「ユーザ名とパスワードの入力」ウィンドウが表示されます。 2 ルータの管理パスワードを入力して[OK]ボタンを押します。 本機に内蔵の「RTA52i へようこそ」が表示されます。 3 [かんたん設定]を押します。 4 [プロバイダ接続]を押します。 すでに基本的な設定が行われていると仮定しています。 設定が済んでいな い場合にはスタートマニュアル第3章を参照して設定してください。 5 [自動接続設定]で[する]、「複数プロバイダ選択」で[する]を選 び、 「コンピュータ(IPアドレス)毎にプロバイダ選択」を選んで、[複 数プロバイダ選択の設定/修正]ボ タンを押します。 6 コンピュータのIPアドレスを入力し、インターネットアクセスする場合の 接続先プロ バイダを選択します。 7 [上記コンピュータ以外の接続先]にはLAN上のその他すべてのコンピュ ータの接続 先プロバイダを設定します。 8 メール着信確認機能を使用する場合には、[ルータによるメール着信確認 先]にメール サーバのあるプロバイダを選択します。 メールサーバの登録は、[システム管理]ページの[メールサーバの登 録]画面で設定 してください。 9 [登録]ボタンを押して、設定を保存します。 メッセージにしたがってボタンを押すと、設定が変更されます。 6-5 ルータのIPアドレスを変更する すでに使用しているLANでプライベートIPアドレスが指定されている場合 は、 本機のIPアドレスを変更する必要があります。IPアドレスを変更す るときは、 LANの管理者に本機に割り当てるIPアドレスとネットマスクを お問い合わせく ださい。 注意 専用線接続の場合でLANのIPアドレスにグローバルIPアドレスが設定さ れている場合は、必ずプロバイダの接続情報を確認してから作業してくだ さい。不安なときは、プロバイダまたは電話事業者の技術者に相談してく ださい。万一間違ったIPアドレスを設定した場合、LAN外のホストやネッ トワークにトラブルが起きることがあります。 MEMO  管理者がいないときは、LAN上のすべての機器のプライベートIPアドレ ス 設定を調べて、ネットマスクの設定値と、重複しないIPアドレスを決め て ください。 設定のしかた 1 ブラウザを開き、本機へアクセスします。 「ユーザ名とパスワードの入力」ウィンドウが表示されます。 2 ルータの管理パスワードを入力して[OK]ボタンを押します。 本機に内蔵の「RTA52i へようこそ」が表示されます。 3 [かんたん設定]を押します。 4 [システム管理]を押します。 5 [LAN側設定]を押します。 6 [ルータのIPアドレス]で本機のIPアドレスとネットマスク、DHCPサー バのIPア ドレス割り当て範囲とネットマスクを設定します。 7 画面下にある[登録]ボタンを押します。 メッセージにしたがってボタンを押すと、設定が変更されます。 MEMO  ルータのIPアドレスを変更した場合、パソコンのIPアドレスをリセット する必要があります。(→P.201) 6-6 LANとLANを接続する お互いのLANにダイヤルアップルータが接続されている場合は、ISDN回線 経由 で離れた場所のLANどうしを接続することができます。これを 「LAN間接続」といいます。ダイヤルアップでLANどうしを接続すると、 相手側のパソコンを 自分のLAN上にあるパソコンの同様にアクセスするこ とができます。ダイヤル アップルータを使うと必要なときだけ接続するこ とができるので、専用線を使っ た場合より、大幅に低コストでLAN間接続 を実現できます。本機のLAN間接続 機能は、TCP/IPプロトコルのサーバ ソフトウェアに対応しています。 注意 LAN間接続を行うときは、データ保全のために十分なセキュリティ設定を 行ってください。セキュリティ設定を行わないと双方のLANに接続され た コンピュータが、不正侵入や盗聴、妨害、データの消失、破壊などに遭 う 可能性があります。 MEMO  本機のLAN間接続は、WindowsのNetBEUIプロトコルおよびMacOS のAppleTalkプロトコルには対応していません。Windowsでファイル共 有をする場合は、NetBIOS over TCP/IPプロトコルの設定か、 WindowsNTサーバが必要です。MacOS8.0以降のAppleShareでファ イ ル共有する場合はAppleShare IPサーバが必要です。 必要な設定 LANとLANを接続するときは、お互いのルータやパソコンに次のような設 定 が必要です。 ●ルータに必要な設定 ・ プライベートIPアドレスの設定(発信側/受信側) ・ 接続相手の登録(発信側/受信側) ●サーバまたはパソコンに必要な設定 ・ 固定プライベートIPアドレスの設定 ・ ファイルサーバソフトの設定とユーザ登録 ここでは、次の条件で設定する場合を例に説明します。 ●自分側LAN1 回線の電話番号: 06-1111-0001 プライベートIPアドレス: 192.168.11.0〜192.168.11.255 ネットマスク: 24(255.255.255.0) ルータIPアドレス: 192.168.11.1 ●相手側LAN2 回線の電話番号: 03-2222-0002 プライベートIPアドレス: 192.168.22.0〜192.168.22.255 ネットマスク: 24(255.255.255.0) ルータIPアドレス: 192.168.22.1 TCP/IPプロトコルのファイル共有設定例 プライベートIPアドレスの設定 LANどうしを接続する場合、お互いのプライベートIPアドレスが重なって いる と、アクセスすることができません。重複しないプライベートIPアド レスを設 定する必要があります。お互いの担当者が相談し、プライベート IPアドレスを 決めて、ルータのIPアドレス設定を変更してください。設 定方法については、 「6-5 ルータのIPアドレスを変更する」(→ P.159)をご覧ください。 MEMO  お互いにルータを工場出荷値のまま使っている場合は、必ず一方または双 方のIPアドレス設定を変更してください。 パソコンのIP アドレスの設定 お互いのLAN上のサーバまたはパソコンで外部からのアクセスを許可する パソ コンには、固定プライベートIPアドレスを設定します。設定方法につ いては、 「6-4 複数のプロバイダを使い分ける」(→P.154)をご覧く ださい。 ファイルサーバソフトの設定 公開するサーバまたはパソコンにファイルサーバソフトをインストール し、公 開するフォルダやユーザID&パスワードを設定します。設定の方法 について は、各ソフトウェアの取扱説明書をご覧ください。 第7章 困ったときは この章では、うまく動かないときやトラブルが起きたときの対処方法につ いてを紹介してい ます。サポート電話をかける前に、一度読んでやってみ てください。「 つながらない」や「使えない」といった基本的なトラブル については、一番速い解決方法になるはずです。 また、より専門的なトラブルや質問については、NetVolanteシリーズの ホームページ“http:/ /NetVolante.rtpro.yamaha.co.jp/”をご覧くだ さい。 7-1 電話がつながらないときは 184 7-2 インターネットに接続できないときは 187 7-3 TA機能で接続できないときは 191 7-4 通信料金に異常があるときは 194 通信記録の見かた 195 原因になりやすい設定項目 197 7-5 本機の設定を工場出荷設定にもどすには 200 7-6 パソコンのIPアドレスをリセットするには 201 Windows 95/98の場合 201 Macintoshの場合 202 7-7 最新情報を入手するには 203 7-8 最新機能を使うには 204 7-9 製品のサポートとサービスについて 205 本機の保証サービスについて 205 ご質問・お問い合わせについて 205 7-1 電話がつながらないときは 本機に接続した電話機が使えないときは、次の順序で症状を確認して該当 する 項目の対処を行ってください。 ランプがひとつも点灯していない、またはPOWERランプが点滅している 1. 電源スイッチがオンになっていますか? → オフの場合は、電源スイッチの|側を押してください。 (→スタート マニュアル 2-5) 2. 電源コードはコンセントに接続されていますか? → コンセントから外れているときは、正しく差し込み直してください。 3. 主ブレーカーや配線別ブレーカーがオンになっていますか? → ブレーカーがオフになっている場合は、オンにしてください。 → ブレーカーがオンになっている場合は、一度オフにしてオンにし直して ください。 4. 停電していませんか? → バックアップ用の乾電池を入れてください。入っている場合は、新品の 乾電池と交換してください。 → 停電中は、復旧するまでお待ちください。 5. コンセントに電気が来ていますか(他の電気製品をつないで使えます か)? → 他の製品が動かないときは、コンセントや電気配線の修理を依頼してく ださい。 → 他の製品が動くときは、本機の修理を依頼してください。 POWERランプは点灯するが、ISDN L1ランプが点灯しない 1. ISDN 回線に接続していますか? → 本機をアナログ回線のモジュラージャックに接続しても使えません。 ISDN回線工事は完了しているか確認してください。またはISDN回線の モ ジュラージャックに本機を接続してください。 2. ISDN回線の契約内容と接続方法は合っていますか? → ISDN Uポートに接続している場合は、本機の電源をオフにし、DSUス イッチをON側、極性反転スイッチを逆側にしてから電源スイッチをオ ン にしてください。(→スタートマニュアル 2-2) → ISDN S/Tポートに接続している場合は、本機の電源をオフにし、DSU ス イッチをOFF側、ターミネータスイッチをON側にしてから電源をオン にしてください。(→スタートマニュアル 2-2) → DSUや内蔵DSUを使用しているISDN機器の電源が入っているかを確認 してください。(→スタートマニュアル 2-2) 4. ISDN回線の工事は終わっていますか? → 工事が終わっていない場合は使えません。NTTのISDN切り替え工事が 終わった後に、本機を接続してください。それまでは、電話機を接続し て おいてください。 → 電話局側の回線が開通しているか確認してください。 5. 本機の設定を出荷状態にもどしてください → 「7-5 本機の設定を出荷状態にもどすには」(→P.200)を行ったあ と、 ルータの設定をはじめからやり直してください。 → それでも、L1ランプが点灯しない場合は、本機の修理を依頼してくだ さい。 電話がかけられない 1. アナログ機器の電源は入っていますか? → 電源が入っていない場合は、アナログ機器の電源コードや電源スイッチ を確認してください。 2. アナログ機器は、正しく接続されていますか? → モジュラーケーブルを一旦外して、カチッと音がするまでしっかりと差 し込み直してください。(→スタートマニュアル 2-3) → 他のモジュラーケーブルと取り替えてみてください。 3. アナログポートに実際に接続した機器と設定ページのアナログポート設 定内 容が合っていますか? → TELポート毎に設定したとおりに、アナログ機器を接続し直してくださ い。(→スタートマニュアル 2-3) → 「かんたん設定ページ」を開き、電話設定の内容を確認してください。 (→P.36) 4. B1ランプとB2ランプの両方が点灯していますか? → 2チャネル共使用中なので、電話をかけることはできません。アナログ 機 器は3つ接続できますが、同時に使えるのは、ルータやTA機能での接続 も含めて2台までです。(→スタートマニュアル 4-3) 電話が着信しない 1. アナログ機器の電源は入っていますか? → 電源が入っていない場合は、アナログ機器の電源コードや電源スイッチ を確認してください。(→スタートマニュアル 2-4) 2. アナログ機器は、正しく接続されていますか? → モジュラーケーブルを一旦外して、カチッと音がするまでしっかりと差 し込み直してください。(→スタートマニュアル 2-3) → 他のモジュラーケーブルと取り替えてみてください。 3. 何も接続していないTELポートがありますか? → アナログ機器を接続していないTELポートは、電話機能設定の「アナロ グ ポート使用制限の設定(機能番号14)」を「使用しない」に設定して くだ さい。(→P.25) → 「かんたん設定ページ」を開き、着信設定の内容を確認してください。 4. ディスプレイの“”は消灯していますか? → ディスプレイの“”が点灯している場合は、着信転送が設定されてい るため、着信が転送されています。着信転送を解除してください。 (→ P.97) 5. B1ランプとB2ランプの両方が点灯していますか? → 2チャネル共使用中なので、着信できません。アナログ機器は3つ接続 で きますが、同時に使えるのは、ルータやTA機能での接続も含めて2台ま でです。(→スタートマニュアル 4-3) 6. 同じ回線に他のISDN機器が接続されていますか? → 他のISDN機器が応答していないか確認してください。 FAXやモデムが使えない 1. 通話音量が適切になっていますか? → 通話音量が大きすぎたり、小さすぎたりすると、電話がつながりにくい ことがあります。「かんたん設定ページ」や電話機から音量レベル(PAD 調整)値を変更してください。(→P.25, 36) 2. アースコードは接続していますか? → アースコードが正しく接続されていないと、通信にノイズが入り、つな がりにくくなることがあります。必ず、アースコードで本機のアース端 子 とコンセントのアース(接地)端子を接続してください。 (→スタートマニュアル 2-4) 7-2 インターネットに接続できないときは ダイヤルアップルータ機能でインターネットへ接続できないときは、先に 電話 機が使えることを確認してから、次の順序で症状を確認して該当する 項目の対 処を行ってください。 LANランプが点灯しない 1. HUBやパソコンの電源がオンになっていますか? → オフの場合は、オンにしてください。LANポートに機器を正しく接続し ても、オフのときは、LANランプが点灯しません。 2. LAN4ポートに接続していますか? → パソコンのLANポートまたはHUBのUPLINKポートと接続している場合 は、HUBスイッチを×側にしてください。(→スタートマニュアル  2-6) → HUBの通常ポートと接続している場合は、HUBスイッチを=側にしてく ださい。(→スタートマニュアル 2-6) 3. 正しく接続されていますか? → 本機側、パソコンおよびHUB側共にコネクタを一旦外し、もう一度カチ ッ とロックするまで差し込んでください。(→スタートマニュアル  2-6) 4. お使いのケーブルは、LAN用のケーブルですか? → ISDNケーブルのときは取り替えてください。コネクタ形状が全く同じ な ので注意が必要です。 → わからないときは、他のLANケーブルと取り替えてみてください。 かんたん設定ページが開けない 1. LAN上の他のパソコンやネットワークプリンタは使用できますか? → LANボードやLANカードの設定をやり直して再起動してください。 → Windowsの場合は、TCP/IPのアドレスをリセットしてください。 (→P.201) → Macintoshの場合は、TCP/IPの経由先をEthernet、アドレス取得先 をDHCPサー バに設定してから、設定を保存してください。(→スタート マニュアル 3-6) 2. ルータのIPアドレスを変更しましたか? → 本機に設定したIPアドレス“http://(本機のIPアドレス)/”にアク セス してください。 → 本機のIPアドレスを変更した場合は、本機とLANに接続しているすべ てのパソコンを再起動してください。再起動またはオフにできないとき は、パソコンを1台だけを本機に接続し、それ以外のLANケーブルを取 り 外してから、本機とパソコンの電源をオンにしてください。 (→スタートマニュアル 3-3) → 本機のIPアドレスを変更した場合は、パソコンの設定が同じIPアドレ ス 範囲になっていることを確認してください。また、他の機器とIPアドレ スが重なっていないか確認してください。 3. ルータのURLは合っていますか? → 本機を初めて使うときや工場出荷値にもどした後は、 “http://192.168.0.1/”にアクセスしてください。 4. ブラウザの接続経路設定はLAN経由になっていますか? → Internet Exprolor5の場合、[インターネットオプション]の[接 続]シー トでダイヤルアップ接続をする設定になっていると、「かんたん 設定ペー ジ」にアクセスできません。[ダイヤルしない]に変更してくだ さい。 5. MacOS9を使っていますか? → MacOS9(MacOS8.6のiMac/G4の一部やiBookも含む)の 場合、 DHCPサーバ機能が正常に動作しません。パソコンのプライベートIPアド レス を手入力で設定してください。(→P.156) → MacOSのアップデータを入手し、OS側を修正してください。詳しくは アッ プルコンピュータ社へお問い合わせください。 (→ http://www.apple.co.jp/) かんたん設定ページのパスワードが通らない。 1. 「かんたん設定ページ」を一度も開いていませんか? → 「本機の設定を出荷状態にもどすには」(→P.200)を行ったあと、 もう一度、パスワードの設定からやり直してください。パスワードは大文 字小 文字も区別しますので、設定したパスワードを間違えないように入力 し てください。 2. すでにパスワードが設定されていますか? → 本機の設定を行ったルータ管理者にご相談ください。 → 設定したパスワードを忘れてしまったときは、「7-5 本機の設定を出 荷 状態にもどすには」(→P.200)を行ったあと、ルータの設定をはじめ か らやり直してください。 3. パスワードエラーが表示されますか? → パスワードは、全角/半角や大文字/小文字の違いも判定します。必ず 半 角の英数字で大文字/小文字も正確に入力してください。 → ブラウザ認証情報(ユーザ名、パスワード)が残っていると、それを自 動的に送信するため、エラーになります。ユーザ名を削除し、パスワー ド を入力し直すか、ブラウザを一旦終了してから「かんたん設定ページ」 を 開き直してください。 設定内容が元にもどってしまう。 1. プロバイダの設定を行ったときに[登録]ボタンを押しましたか? → 「かんたん設定ページ」で設定を変更したときは、必ず[登録]ボタン を 押して設定を保存してください。[登録]ボタンを押さないままページ を 閉じると、設定内容は保存されません。 プロバイダに電話をかけ始めない 1. お使いのパソコンから「かんたん設定ページ」を開けますか? → パソコンを再起動してください。 → Windowsの場合は、TCP/IPのアドレスをリセットしてください。 (→P.201) 2. 本機に自動接続先のプロバイダ情報を登録しましたか? → 「かんたん設定ページ」で接続するプロバイダの情報を設定してくださ い。 → 「かんたん設定ページ」で自動接続 設定がオンにし、接続するプロバ イダを選択してさい。 3. L1ランプは点灯していますか? → ISDN回線の接続状態を確認してください。 4. B1ランプとB2ランプの両方が点灯していますか? → アナログ機器で2回線分を使っている場合は、インターネットへ接続で きません。アナログ機器の回線使用状態を確認してください。 5. 累積料金はいくらになっていますか? → プロバイダ累積料金や累積接続時間、累積発信回数 が接続制限値に達 していると、プロバイダ接続ができなくなります。 意図しない接続や異常 課金がないことを確認してから、「かんたん設定ページ」 またはボタン操 作でプロバイダの累積料金をクリアしてください。接続できるようになり ます。 (→スタートマニュアル 4-4) プロバイダに電話をかけているが、つながらない 1. 「かんたん設定ページ」の「端末型プロバイダ接続」ページで「最後の 通信」 欄に「接続できません。電話番号を確認してください。」が表示さ れていま すか? → プロバイダの接続情報書類を確認し、[登録の修正]ボタンを押して正 し いプロバイダの通信速度とISDN対応電話番号を入力し直してくださ い。 番号違いやアナログ専用アクセスポイントの電話番号の場合は接続で き ません。(→スタートマニュアル 3-2) 2. 「かんたん設定ページ」の「端末型プロバイダ接続」ページで「最後の 通信」 欄に「IDまたはパスワードの認証に失敗しました。」が表示されて います か? → プロバイダの接続情報書類を確認し、[登録の修正]ボタンを押して正 し いユーザIDとパスワードを入力し直してください。 → Macintoshの場合は、TCP/IPの経由先が正しく設定されているか確認 して ください。 → Windowsで専用線接続の場合は、ゲートウェイ情報にルータのアドレ ス が設定されているか確認してください。 3. 「かんたん設定ページ」の「端末型プロバイダ接続」ページで「最後の 通信」 欄に「相手が話中です」が表示されていますか? → プロバイダのアクセスポイントが混んでいるので、少し待ってからかけ 直してください。 → ISDN対応電話番号をもう一度確認してください。 → 他のアクセスポイントがある場合は、別の番号を設定してください。 プロバイダにはつながっているが、ホームページが表示されない。 1. プロバイダ設定のネームサーバアドレス合っていますか? → 本機をルータとして使用している場合、 本機のプロバイダ接続設定に ネームサーバアドレスが設定されているか確認してください 。 → 本機をルータとして使用している場合、各パソコンのネームサーバアド レ ス設定に本機のIPアドレスを入力し、パソコンを再起動してください。 → WWWサーバやネームサーバが運休しているかもしれませんので、しば らく時間をおいてからアクセスし直してください。 128kbit/s(MP接続)で接続できない。 1. プロバイダとMP接続の契約をしていますか? → MP接続するには、プロバイダが対応している必要があります。詳しく は、ご利用のプロバイダへお問い合わせください。 → プロバイダにより、別途MP接続契約が必要な場合があります。詳しく は、ご利用のプロバイダへお問い合わせください。 注意 MP接続に対応していないプロバイダに対して、MP接続の設定や発信は 絶 対に行わないでください。意図しない料金を請求される場合があります。 2. MP対応の電話番号になっていますか? → MP接続するには、MP接続対応の電話番号(アクセスポイント)にかけ ないと、つながりません。プロバイダの接続情報書類を確認し、MP接続 対応の電話番号に設定し直してください。 3. 端末型プロバイダ接続の設定でMPを使用する設定になっていますか? → MP接続するには、プロバイダの[登録の修正]ボタンを押し、「オプ ショ ン設定」ページで「MPを使用する」に設定してください。(→ P.147) 4. 「MP関連」の設定で「通信の負荷に応じてチャネル数を増減させる」 が選 択していますか? → 「通信の負荷に応じてチャネル数を増減させる」を設定している場合、 通 常は1チャネルのみ接続される状態で正常です。データ通信量が多くな ると、自動的に2チャネル接続となります。(→P.147) 5. B1とB2ランプが両方とも点灯していますか? → 両方とも点灯している場合は、MP接続されています。インターネット の 通信量やサーバの状態により、常に128kbit/sのデータ通信速度が保 証さ れているわけではありませんので、あらかじめご了承ください。 7-3 TA機能で接続できないときは 本機をTAとして使っている場合には、先に電話機が使えることを確認して か ら、次の順序で症状を確認して該当する項目の対処を行ってください。 SERIALランプが点灯しない 1. 通信を行ってみましたか? → SERIALランプは、ターミナルソフトやダイヤルアップソフト(ダイヤ ルアップネットワークやリモートアクセスなど)で接続中のみ点灯およ び 点滅します。ケーブルを接続しただけでは、点灯しません。 2. 両側の固定ネジがしっかりしまっていますか? → 不完全な場合は一度外し、もう一度コネクタの向きや形状を確認して接 続し直してください。本機側、パソコン側共に確認してください。 (→スタートマニュアル 2-7) 3. Windowsの場合は、接続したシリアルポートが有効になっています か? → コントロールパネルの設定およびBIOSの設定を確認し、使用可能な設 定 に変更してください。(→パソコンに付属の取扱説明書) プロバイダに電話をかけ始めない 1. ネットワーク設定は合っていますか? → Windowsの場合は、コントロールパネルの「ネットワーク」設定が合 ってい るか確認してください。(→スタートマニュアル 3-7) → Macintoshの場合は、TCP/IPの経由先が正しく設定されているか確認 して ください。(→スタートマニュアル 3-7) 2. ダイヤルアップ設定でプロバイダ情報を登録しましたか? → Windowsではダイヤルアップネットワークアイコンの設定が正しく保 存 されているか確認してください。(→スタートマニュアル 3-7) → Macintoshではリモートアクセス(またはPPP)の設定が正しく保存 され ているか確認してください。(→スタートマニュアル 3-7) → ネームサーバ(DNS)情報に余計な情報が設定されていないか確認して ください。 3. L1ランプは点灯していますか? → ISDN回線の接続状態を確認してください。 (→スタートマニュアル  4-3) 4. B1ランプとB2ランプの両方が点灯していますか? → アナログ機器で2回線分を使っている場合は、インターネットへ接続で きません。アナログ機器の回線使用状態を確認してください。 プロバイダに電話をかけているが、つながらない 1. ダイヤルアップダイアログに「プロトコルエラー」が表示されています か? → Windowsではダイヤルアップネットワークアイコンの設定で、プロバ イ ダの通信速度とISDN対応電話番号をもう一度確認してください。番号 違いやアナログ専用アクセスポイントの電話番号の場合は接続できませ ん。(→スタートマニュアル 3-7) → Macintoshではリモートアクセス(またはPPP)の設定で、プロバイ ダの 通信速度とISDN対応電話番号をもう一度確認してください。番号違 い やアナログ専用アクセスポイントの電話番号の場合は接続できません。 (→スタートマニュアル 3-7) → モデム設定のポート通信速度を低くしてアクセスできるか確認してくだ さい。(→スタートマニュアル 3-7) 2. ダイヤルアップダイアログに「ニンショウエラー」が表示されています か? → Windowsではダイヤルアップネットワークアイコンの設定で、ユーザ ID とパスワードをもう一度確認してください。プロバイダによりメールア ドレスのユーザIDやパスワードとは違う場合があります。 (→スタートマニュアル 3-7) → Macintoshではリモートアクセス(またはPPP)の設定で、ユーザID と パスワードをもう一度確認してください。プロバイダによりメールアド レスのユーザIDやパスワードとは違う場合があります。 (→スタートマニ ュアル 3-7) 3. ダイヤルアップダイアログに「ビジー」や「相手が応答しない」が表示 され ていますか? → プロバイダのアクセスポイントが混んでいるので、少し待ってからかけ 直してください。 → ISDN対応電話番号をもう一度確認してください。 → 他のアクセスポイントがある場合は、別の番号を設定してください。 プロバイダにはつながっているが、ホームページが表示されない 1. ダイヤルアップ設定のDNS(ネームサーバ)のIPアドレスは合っていま す か? → Windowsではダイヤルアップネットワークアイコンの設定で、DNS (ネームサーバ)のIPアドレスをもう一度確認してください。DNS(ネー ムサーバ)のIPアドレスはプロバイダから指定されたものを設定してく だ さい。 → Windowsではmodemlog.txtを開き、原因を確認してください。 → MacintoshではTCP/IPの設定で、DNS(ネームサーバ)のIPアドレス を もう一度確認してください。DNS(ネームサーバ)のIPアドレスはプロ バイダから指定されたものを設定してください。 128kbit/s(MP接続)で接続できない。 1. プロバイダとMP接続の契約をしていますか? → MP接続するには、プロバイダが対応している必要があります。詳しく は、ご利用のプロバイダへお問い合わせください。 → プロバイダにより、別途MP接続契約が必要な場合があります。詳しく は、ご利用のプロバイダへお問い合わせください。 注意 MP接続に対応していないプロバイダに対して、MP接続の設定や発信は 絶 対に行わないでください。意図しない料金を請求される場合があります。 2. MP対応の電話番号になっていますか? → MP接続するには、MP接続対応の電話番号(アクセスポイント)にかけ ないと、つながりません。プロバイダの接続情報書類を確認し、MP接続 対応の電話番号に設定し直してください。 3. ATコマンドでMP設定に切り替えてありますか? → MP接続するには、AT@G コマンドで認証ユーザIDとパスワードを設定 し、AT&Wで設定を保存してください。(→P.150) 4. B1とB2ランプが両方とも点灯していますか? → 両方とも点灯している場合は、MP接続されています。インターネット の 通信量やサーバの状態により、常に128kbit/sのデータ通信速度が保 証さ れているわけではありませんので、あらかじめご了承ください。 7-4 通信料金に異常があるときは 自動接続機能でインターネットへ接続している場合で、料金情報や通信記 録を 見て使った覚えのない通話料金があった場合は、パソコンのソフトウ ェアや機 器が自動的にインターネットへアクセスしている疑いがありま す。ソフトウェ アによっては、意識的に起動しなくてもパソコン使用中に 自動的に動作してい るものがあり、知らないうちに自動発信を繰り返して いる場合があります。 放置すると、多額の通話料金になる場合がありますので、こまめに料金や 通話 記録を確認してください。 次のような場合は、ご注意ください。 ○ 本機を使い始めた時 ○ 本機のプロバイダ接続設定を変更した時 ○ パソコンのダイヤルアップネットワーク設定を変更した時 ○ MP接続を設定した時 ○ LAN接続とTA接続を併用または切り替えた時 ○ パソコンに新しいソフトウェアをインストールした時 ○ ネットワークに新しいパソコンやネットワーク機器、周辺機器などを接 続した時 ○ 本機のファームウェアをリビジョンアップした時 ○ その他、いつもと違う操作を行ったり、通信の反応に違いを感じた時な ど 注意 プロバイダ契約を解除または変更した時は、必ず本機の接続設定と、パソ コンのダイヤルアップネットワーク設定またはリモートアクセス設定(TA 接続利用時)の両方を削除または再設定してください。削除しないまま 使 っていると、回線業者やプロバイダから意図しない料金を請求される場 合 があります。 MP接続に対応していないプロバイダに対して、MP接続の設定や発信は 絶 対に行わないでください。意図しない料金を請求される場合があります。 通信記録の見かた 通信記録ページ 通信記録ページでは、接続時間や回数、累積料金を調べることができま す。 ●料金情報 プロバイダごとの累積料金や累積接続時間、累積発信回数、累積着信回数 が表 示されています。 ●通信履歴 発信日付、発信時刻、通信種別、通話時間、通話料金、コード、相手先の 番号 が新しい順に100件まで記録されています。通信種別がPPxxとなっ ている通話 が、プロバイダ(またはLAN間接続相手)へ接続した通話で す。 付録 付録では、CD-ROMに収録されているマニュアルを読むためのソフトウェ アのインストール 方法や本機の仕様、用語集を収録しています。 Acrobat Readerについて 208 Acrobat Readerのインストール 208 Acrobat Readerの使いかた 209 仕様 210 切断コード一覧表 211 用語集 218 索引 225 Acrobat Readerについて 付属のCD-ROMに収録されているPDF形式の説明書を読むときは、 "Acrobat Reader"が必要です。パソコンにインストールされてい ない場合は、付属のCD- ROMからAcrobat Readerをインストールしてく ださい。 Acrobat Readerのインストール Windows 95/98の場合 1 付属のCD-ROMをセットし、CD-ROMドライブ内の[Utility]- [Acrobat]フォ ルダの[ar40jpn.exe]を開きます。 インストーラのウィンドウが開いたら画面のメッセージに従い、 Acrobat Readerをインストールします。 Macintoshの場合 1 付属のCD-ROMをセットし、CD-ROMドライブ内の[ユーティリティ]- [Adobe Acrobat Reader]フォルダの[Japanese Reader Installer]アイコンを開きます。 インストーラのウィンドウが開いたら画面のメッセージに従い、 Acrobat Readerをインストールします。 Acrobat Readerの使いかた 本機の説明書は、Windows 95/98ではCD-ROMの[Manual]フォル ダ、MacintoshではCD-ROMの[マニュアル]フォルダ内に収録されてい ます。 PDF形式の説明書のアイコンを開くと、「AcrobatReader」ウィ ンドウに説明書が表示されま す。 Acrobat Readerには、次のような機能ボタンがあります。詳しい操作の 説明に ついては、Acrobat Readerのヘルプをご覧ください。   仕様 寸法: 74(W) x 197mm(H) x 130mm(D) (突起物を除く) 質量: 800g (乾電池を除く) 電源: AC100V(50/60Hz) 消費電力 最大10W 単3型アルカリ乾電池8本(停電時TEL1ポート使用可) 動作環境条件: 周囲温度 0〜40℃ 周囲湿度 15〜85%(結露しないこと) 保管環境条件: 周囲温度 -20〜50℃ 周囲湿度 10〜90%(結露しないこと) LANインタフェース: イーサネット 10BASE-T x 4 (UPLINKスイッチ 付き) WANインタフェース: ISDNまたはディジタル専用線 (RJ-11, DSU機能内蔵) x 1 S/Tインタフェース: 入出力切替可能(RJ-45) x 2 シリアルインタフェース: 非同期シリアル(RS-232C, D-sub9ピン) x 1 2.4, 4.8, 9.6, 19.2, 38.4, 57.6, 115.2, 230.4 kbit/s TA機能: 非同期通信速度 2.4, 4.8, 9.6, 19.2, 38.4, 57.6 kbit/s 速度整合方式 JT-V110準拠 アナログインタフェース: 2線式(RJ-11) x 3(供給電圧-48V) PB, DP(10PPS, 20PPS) 自動認識 表示機能: LED x7 (MSG, L1, B1, B2, LAN, SERIAL, POWER) ディスプレイ(14桁x2行、バックライト付き) 操作ボタン: 4 切断コード一覧表 0 通信中または正常切断 1 欠番 存在しない番号に発信した。相手先番号に間違いがある。 2 指定中継網へのルートなし 相手先番号への中継網が存在しないかサービスを提供していない。 相手先 番号に間違いがある。 3 相手へのルートなし 網が相手先番号へ着信を受け付けない。 相手先番号に間違いがある。 6 チャネル利用不可 選択したBチャネルが使用できない。 すでに2つのBチャネルが使用され ている可能性がある。 16 正常切断 17 着ユーザビジー 発信した相手がすでに他の端末と通信中で通信できない。 相手が話中。 18 着ユーザレスポンスなし 発信したが規定時間内に何の反応も返ってこなかった。 相手の電源が切れ ているか、相手先番号が間違っている可能性がある。 19 着ユーザ呼出中/応答なし 発信した相手から呼出(ALERT)による反応があったが、その後規定 時 間内に応答の反応がなかった。相手先番号が間違っている可能性が ある。 20 加入者不在 移動局と無線交信行なえない。相手の携帯電話などの電源が入ってい ない か圏外にいる。 21 通信拒否 何らかの理由で相手端末が着信を拒否した。ISDN関係のパラメータ の不 整合がある。相手先番号が間違っている可能性がある。 また、相手側が着 信可能な設定になっているか確認する。 22 相手加入者番号変更 相手の番号が変更されている。相手先番号に間違いがある。     26 選択されなかったユーザの切断復旧 着信に対して応答したが、他の端末の方が早く応答しており、自端末 の応 答は選択されなかった。 27 相手端末故障中 相手端末の電源OFFや故障、回線抜けなどにより相手インタフェース の起 動不可。通信中に電源をいきなり落した時など。 28 無効番号フォーマット(不完全番号) 相手先番号に間違いがある。 30 状態問合せへの応答 網からの状態問合せに対する応答を示す。 31 その他の正常クラス 34 利用可回線/チャネルなし 利用可能な回線/Bチャネルがない。すでに2つのBチャネルが使用 され ている可能性がある。 38 網故障 網に比較的長時間続きそうな障害が発生した。 しばらく使用を見合わせる 必要がある。 41 一時的失敗 網に比較的長時間続きそうもない障害が発生した。再発信で接続でき る可 能性がある。 42 交換機輻輳 網に障害(交換機が高トラフィックで輻輳)が発生した。しばらく使 用を 見合わせる必要がある。 43 アクセス情報廃棄 網が要求されたアクセス情報を相手に届けることができなかった。し ばら く使用を見合わせる必要がある。 44 要求回線/チャネル利用不可 要求した回線/Bチャネルが相手側のインタフェースで提供できな い。す でに2つのBチャネルが使用されている可能性がある。 47 その他のリソース使用不可クラス 49 QOS(サービス品質)利用不可 要求されたQOSが提供されない。(RT/RTAでは通常表示されない) 50 要求ファシリティ未契約 要求された付加サービスが提供されない。付加サービスに契約せず に、端 末に付加サービスの設定がされている可能性がある。 57 伝達能力不許可 許可していない伝達能力が要求された。(RT/RTAでは通常表示されな い) 58 現在利用不可伝達能力 利用不可である伝達能力が要求された。(RT/RTAでは通常表示され な い) 63 その他のサービスまたはオプションの利用不可クラス 65 未提供伝達能力指定 サポートしていない伝達能力が要求された。(RT/RTAでは通常表示 され ない) 66 未提供チャネル種別指定 サポートしていないチャネル種別が要求された。(RT/RTAでは通常 表示 されない) 69 未提供ファシリティ要求 提供していない付加サービスが要求された。(RT/RTAでは通常表示 され ない) 70 制限ディジタル情報伝達能力のみ可能 非制限デジタルを要求されたが、制限ディジタルのみサポートしてい る (RT/RTAでは通常表示されない) 79 その他のサービスまたはオプションの未提供クラス 81 無効呼番号使用 使用中のものと異なる呼番号のメッセージを受信した。(RT/RTAで は通 常表示されない) 82 無効チャネル番号使用 使用できないチャネル番号を要求した。(RT/RTAでは通常表示され な い) 83 指定された中断呼識別番号未使用 中断された呼と異なる呼番号で再開しようとした。(RT/RTAでは通 常表 示されない) 84 中断呼識別番号使用中 再開の可能性がある呼に対して中断を要求した。(RT/RTAでは通常 表示 されない)   85 中断呼なし 再開の可能性のある呼以外の呼に対して再開を要求した。(RT/RTA では 通常表示されない) 86 指定中断呼切断復旧済 すでに切断した呼に対して再開を要求した。(RT/RTAでは通常表示 され ない) 88 端末属性不一致 端末属性が一致しない端末に発信した。またはそのような端末からの 着信 を受け取った。 相手先番号が間違っている可能性がある。例えば、自側が同期PPPで 相手 側がアナログモデムの場合のように、双方での端末属性の設定に 不一致が ある。 91 無効中継網選択 誤ったフォーマットの中継網識別を受信した相手先番号が間違ってい る可 能性がある。 95 その他の無効メッセージクラス 96 必須情報要素不足 必要な情報要素が不足していた。不正な相手からの着信を受け取っ た。 (RT/RTAでは通常表示されない) 97 メッセージ種別未定義または未提供 認識できないメッセージを受信した。不正な相手からの着信を受け 取っ た。(RT/RTAでは通常表示されない) 98 呼状態とメッセージ不一致又は、メッセージ種別未定義又は未提供 網との間で状態の不一致が発生した。ルータを再起動する必要がある。 99 情報要素未定義 未定義の情報要素を受信した。(RT/RTAでは通常表示されない) 100 情報要素内容無効 情報要素の内容に誤りがある。(RT/RTAでは通常表示されない) 101 呼状態とメッセージ不一致 網との間で状態の不一致が発生した。ルータを再起動する必要がある。 102 タイマ満了による回復 レイヤ3でのタイムアウトが発生した。 111 その他の手順誤りクラス 127 その他のインタワーキングクラス 112 L2リンクの設定に失敗した モジュラーケーブルの接続などを確認する必要がある。 545 相手が呼出中のまま応答せずにタイムアウトした 相手先番号が間違っている可能性がある。 548 コールバック手順に成功して相手からコールバックされるのを待って いたがタイムアウトした 相手先番号が間違っている可能性がある。 549 コールバック手順の中でタイムアウトした 相手先番号が間違っている可能性がある。 552 切断タイマ(isdn disconnect time)による切断 正常切断。 553 出力切断タイマ(isdn disconnect output time)による切断 正常切断。 554 入力切断タイマ(isdn disconnect input time)による切断 正常切断。 556 Fast Data 切断タイマ(isdn fast disconnect time)による切断 正常切断。 557 強制切断タイマ(isdn forced disconnect time)による切断 正常切断。 769 コールバックの応答がなかった コールバック手順での問題。相手先番号が間違っている可能性がある。 770 コールバックの応答に失敗した コールバック手順での問題。相手先番号が間違っている可能性がある。 772 回線コネクタ抜けにより発信失敗 774 再発信禁止条件により発信失敗 しばらくしてから再発信すれば接続できる。 780 累積課金による発信制限により発信失敗 通信履歴などで「意図しない接続」が行なわれていないことを確認後 累積 課金情報をクリアする。   781 累積接続時間による発信制限により発信失敗 通信履歴などで「意図しない接続」が行なわれていないことを確認後 累積 接続時間情報をクリアする。 782 累積発信回数による発信制限により発信失敗 通信履歴などで「意図しない接続」が行なわ れていないことを確認後累積 発信回数情報をクリアする。 1025 PIAFS接続でネゴシエーション失敗 相手がPIAFSに対応していないか、または無線区間を含む回線状態が 良く ない可能性がある。 1026 PIAFS接続でRTFが範囲を超えている 相手がPIAFSに対応していないか、または無線区間を含む回線状態が 良く ない可能性がある。 1027 PIAFS接続でT001タイムアウト 相手がPIAFSに対応していないか、または無線区間を含む回線状態が 良く ない可能性がある。 1028 PIAFS接続でT002タイムアウト 相手がPIAFSに対応していないか、または無線区間を含む回線状態が 良く ない可能性がある。 1029 PIAFS接続でT003タイムアウト 相手がPIAFSに対応していないか、または無線区間を含む回線状態が 良く ない可能性がある。 1030 PIAFS接続でT101タイムアウト 相手がPIAFSに対応していないか、または無線区間を含む回線状態が 良く ない可能性がある。 1031 PIAFS接続でリンク解放受付K回送出済 相手がPIAFSに対応していないか、または無線区間を含む回線状態が 良く ない可能性がある。 1281 PPP手順においてLCPタイムアウト 設定誤りの可能性がある。 1282 PPP手順においてIPCPタイムアウト 設定誤りの可能性がある。 1283 PPP手順においてIPXCPタイムアウト 設定誤りの可能性がある。 1284 PPP手順においてBCPタイムアウト 設定誤りの可能性がある。 1296 コールバックによる接続が拒否された 設定誤りの可能性がある。 1297 相手による認証が拒否された 設定誤りの可能性がある。 1298 自分が認証を拒否した 設定誤りの可能性がある。 1299 相手の認証に失敗した 設定誤りの可能性がある。 1300 相手に認証させるのに失敗した 設定誤りの可能性がある。 1301 相手に認証させるのに失敗した回数が多すぎるため発信できない 設定誤りの可能性がある。 1302 相手の認証でタイムアウトした 設定誤りの可能性がある。 1303 相手に認証させるのにタイムアウトした 設定誤りの可能性がある。 1304 MPに失敗した回数が多すぎるため発信できない 設定誤りの可能性がある。   用語集 10BASE-T イーサネットの規格の一つで、ツイ ストペアケー ブルを用いた、 10Mbit/sの速度のものを表しま す。本機のLANポートは10BASE-T 対応です。 100BASE-TX イーサネットの規格の一つで、ツイ ストペアケー ブルを用いた、 100Mbit/sの速度のものを表しま す。本機のLANポートは 100BASE-TXには対応 していませ んが、ほとんどの100BASE-TX対 応機器は接続相手が10BASE-Tか 100BASE-TXかを自 動判別するの で、そのような機器には本機を接続 できます。 ATコマンド 米国Hayes社が開発したモデムの制 御コマンドで す。コマンドがすべ て「AT」で始まるのが特徴です。 Acrobat アドビ・システムズ社が開発した、 コンピュータ 上で文書を電子的に 取り扱うことのできるツールです。 Acrobatが取り扱う文書はPDFファ イルと 呼ばれ、文書閲覧用ソフト であるAcrobat Readerで自由に閲 覧することができます。 BIOS パソコンのハードウェアの設定を行 うことができ る、もっとも基本的 なソフトです。 BOD 必要に応じて通信速度を変更する機 能です。MP 接続を利用する場合、 通信量の増減やアナログ電話の使用 の有無に応じてBチャネルの数を増 減さ せることができます。 Bチャネル ISDNでデータ通信のために用いら れるチャネル です。NTTのINSネッ ト64では2Bチャネルが、INSネッ ト1500では23Bもしくは24Bチャ ネルが 利用できます。 CHAP PPPでのユーザ認証の方式の一つで す。CHAPで はパスワードを回線上 に流さないので、たとえ回線を盗聴 されてもパスワードがばれないとい う特 徴があります。 DCE コンピュータとモデムやTAを使っ た通信システ ムの中で、モデムや TAのことを総称してDCEと呼びま す。 DHCP コンピュータが起動するためのさま ざまな情報を コンピュータ自体に は持たず、サーバからネットワーク 経由で受け取るためのプロトコルで す。 DIN DINとはドイツ工業規格(日本のJIS に相当)するも のですが、DINで規 定されているコネクタのことをDIN コネクタと呼ぶことがあります。 Macintosh のモデム/プリンタポー トにはDIN9pinコネクタが使われて います。 DNS インターネットで用いられる名前空 間をドメイン という階層で分散管 理するためのシステムのことです。 インターネットで用いられる名前に は、ホ スト名、メールサーバ名、 ネームサーバ名、IPアドレスなどの 種類があります。DNSを使うことで ホスト名をIPアドレスに効率的に変 換することができます。 DP 電話で発信する時に、電話機から電 話局に送信す る信号の一種です。 DSU ISDNで、電話局から家庭/事務所ま での電話線の、 家庭/事務所側に設 置する装置のことです。DSUは1本 の電話線に必ず1つだけ必要です。 DTE コンピュータとモデムやTAを使っ た通信システ ムの中で、コンピュ ータのことを総称してDTEと呼びま す。 D-sub シリアル通信用コネクタの俗称で、 台形(英文字の Dに似た形)をしてい ます。本機ではピンが9本ある D-sub9Pinタイプを使っていま す。Windowsパ ソコンでは、本機 と同じD-sub9Pinタイプと、ピン が25本あるD-sub25Pinタイプの どちらかが使 われます。 Dチャネル ISDNで発着信の制御などのために 用いられる チャネルのことです。 FreePPP Macintoshで、古いMacOSを利用 する場合に、PPP 通信を可能にす るフリーソフトです。「MacTCP機 能拡張書類」とあわせて利用しま す。 FTP ファイルをさまざまなコンピュータ 間で転送する ためのプロトコルで す。FTPサービスを提供する側を FTPサーバ、FTPサービスを利用す る側をFTP クライアントと呼びま す。 HTML ドキュメント記述言語であり、通常 の文章の中に タグを埋め込んでい く方式をとります。他のドキュメン トへのリンクを持つことができるの が最 大の特長で、それゆえに「ハ イパーテキスト」と呼ばれることが あります。WWWページを記述す る 言語として広く利用されています。 HTTP HTMLを転送するためのプロトコル です。WWW ブラウザでURLを入力 したり、リンクをクリックしたりす ると、HTTPを使ってWWWサーバ から パソコンのWWWブラウザへ HTML文書が転送されます。転送さ れたHTML文書はWWWブラウザ に よって解釈して画面に表示されま す。 HUB 10BASE-Tや100BASE-TXのポー トを多数持ち、そ の間で通信を可 能にする装置のことです。 ICQ ネットワーク上のパソコン間で簡単 にメッセージ をやりとりできるイ ンスタントメッセージングソフトの ことです。インターネットでも簡単 に利用 できます。ICQの名前の由来 は「I seek you」と読めるから、と いうことだそうです。 Internet Explorer Windows 98に標準でついてくる WWWブラウザソフトのことです。 IP インターネットで使用されるプロト コルです。IP を中心にして、その 上位にはアプリケーション寄りのプ ロトコルが、下位には通信回線寄り のプロ トコルが積み重なることで 全体としてインターネットを構築し ています。 IPX/SPX ノベル社のネットワークOS、 NetWareのために開 発されたプロ トコルです。 IPアドレス インターネットでそれぞれのコンピ ュータを識別 するためにつけられ るアドレスです。 IPマスカレード NATの中でも特にTCPやUDPのポー ト番号を変 換することにより、1つ のIPアドレスで複数のホストを動作 させる技術のことです。 ISDN 電話、FAX、データ通信など複数あ る通信ネット ワークを統合する、 次世代の基本通信ネットワークで す。日本ではNTTなどによりINSネ ット64な どのサービスが行われて います。 JT-V110 パソコンとTAの間の非同期シリア ル通信のデー タを、ISDNで運ぶ時 の規格です。これを利用する時は、 通信相手もJT-V110に対応してい なくては いけません。 L1ランプ ISDN回線が電気的に接続されてい る状態を示す ランプです。 LAN 屋内に限定するなど、比較的狭い範 囲でコン ピュータを接続するネッ トワークのことです。 LAN型ダイヤルアップ 2つ以上の孤立したLANを、ISDNな どのダイヤ ルアップ回線で接続す ることです。 MP PPPで、複数のリンクを束ねてより 高速の通信回 線を擬似的に得るた めのプロトコルのことです。ISDN では、MPによって2つのBチャネル を束ね て128kbit/s相当の通信が できるようになります。 NAT IPパケットのIPアドレスなどを途中 のルータで書 き換える技術のこと です。グローバルIPアドレスの世界 であるインターネットとプライベー トIPア ドレス空間との間で通信で きるようにすることができます。 NetBEUI Windowsで使われるネットワーク プロトコルです。   NTP ネットワーク上でコンピュータの時 計をあわせる ためのプロトコルで す。多くのプロバイダはNTPサーバ を動作させているので、そこに時間 合わせ をさせるようにすると、コ ンピュータの時計を正確な時刻に保 てます。 OpenTransport/PPP Macintoshで、MacOS 7.5.3以降に 標準添付されている、ダイヤルアッ プ機能ソフトです。TA接続の 場合 はこれを使ってインターネットへ接 続します。 OutlookExpress Windows 98に標準でついているメ ールソフトです。 PAP PPPでのユーザ認証の方式の一つで す。PAPでは パスワードがそのま まの形で回線上に流れます。 PB 電話機が電話を書ける時に、ダイヤ ルボタンに応 じて発する音のこと です。いわゆる「ピポパ」です。 PDF →Acrobat POP3 メールサーバからメールを受信する ためのプロト コルです。 PPP ISDNなどの通信回線上で、IP通信 を行うための 下回りを担当するプ ロトコルです。データの圧縮を行っ たり、接続の時には相手を確認する ユーザ 認証を行うことで、知らな い相手からの接続を拒否するような 機能を持っています。 RVS-COM ドイツRVS社が開発した、 Windows 95/98用FAXソフトで す。日本では、メガソフト株式会社 が販 売しています。RVS-COMを利 用すると、FAXモデムを使わなくて も本機経由でFAXの送受信が 行えま す。 SERIAL シリアル通信ポートです。パソコン のシリアル ポートやモデムポート と接続して、本機をTAとして利用 することができます。 S/Tポート 4線式のISDN回線ポートです。本機に内蔵のDSU を利用する場合、このポートに他のISDN機器を接 続して使うことができます。本機のDSUを利用 し ない場合には、このポートに外づけのDSUを接続し ます。 TA ISDNに対応していない装置をISDNに接続するた め の装置のことです。一般に、単にTAと言った場合 には、RS-232Cのデータ用シリアルポート経 由で パソコンをISDNに接続するための装置のことを言 います。TAにはその他に、電話機やモデム などの アナログ回線用端末を接続するためのアナログTA があります。 TCP IPの上で、データが確実に相手に届くことを保証 するためにあるプロトコルのことです。多くのアプ リケーションはTCP上に構築されています。 TCP/IP インターネットで使用されるプロトコル全体の総 称です。 TELNET 他のコンピュータを遠隔操作するためのプロトコ ルです。本機もTELNETにより遠隔操作することが できます。 TFTP ファイル転送プロトコルの一種で、FTPに比べて 簡 単な仕組みで実現されています。本機のファームウ ェアのリビジョンアップにはTFTPを利用し ていま す。 UDP IPに、アプリケーションを識別するためにポート 番号を指定する機能を付け加えるプロトコルです。 UPLINK HUBを、より上位のHUBに接続するためのポー ト のことです。 URL WWWページのアドレスなどを記述したもののこ と です。例として、以下のようなものになります。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ.html ホスト名 ホストで解釈 プロトコル名 一般的にはファイル名 Uポート 2線式のISDN回線ポートです。本機 内蔵のDSU を利用する場合は、 ISDN回線のモジュラジャックとUポ ートを接続します。 V110 →JT-V110 WWW HTML文書を蓄えるWWWサーバ と、HTML文書 を表示する能力を持 つWWWブラウザの間でHTTPを用 いてHTML文書を転送するシステム の ことです。 WWWブラウザ WWWサーバからHTML文書を入手 し、表示する 機能を持ったソフト のことです。代表的なものには、 Internet ExplorerやNetscape Communicatorがあります。 アクセスポイント プロバイダ経由でインターネットに 接続する時 の、プロバイダの拠点 のことです。ダイヤルアップの場合 はそこへ電話をかけることでインタ ー ネットに接続できます。 アクティブデスクトップ Windowsで画面全体の表示に WWWを利用したも ののことです。 画面がWWWと連係しており、登録 されたWWWサイトへのアクセスが 簡単に行え ます。 イーサネット LANで使われる、ケーブルまで含ん だネットワー クプロトコルのこと です。使用されるケーブルや通信速 度などで10BASE-2、 10BASE-5、10BASE- T、 100BASE-TXなどの種類がありま す。 インストール ソフトやハードをパソコンに組み込 み、使える状 態にすることをいい ます。 インターネット 世界中のコンピュータをIPを使って 接続したネッ トワークのことです。 オフフック 電話機の受話器を持ち上げた状態のことです。 オンフック 電話機の受話器を置いた状態のこと です。オン フックの時、電話は切 れています。 回線速度 通信回線が流すことのできるデータ の転送速度の ことです。例えば、 ISDNのBチャネルは64kbit/s、イ ーサネットの10BASE-Tは 10Mbit/sです。 管理パスワード 本機の設定を行うために必要なパス ワードです。 擬似LAN シリアルポートに接続したパソコン から本機にダ イヤルアップするこ とにより、本機のLANポートに接続 されているLANにアクセスできる機 能で す。LANポートを持たないパ ソコンでもLANにアクセスすること ができます。 グローバル着信 着番号通知を伴わない着信のことで す。ダイヤル インを契約している ISDN回線では、普通は必ず着信に はどの番号に着信したかを示す着番 号通知 がありますが、グローバル 着信の契約をしていると、指定した 番号への着信では着番号通知が行わ れません。 ゲートウェイ →ルータ コールバック ISDNのようなダイヤルアップ回線 回線で、発信 側が着信側に何かの 方法で接続したいことを伝え、着信 側から電話をかけなおしてもらうこ とで す。 コンソール 本機では、TELNETなどでログイン してコマンド を入力できる画面の ことをいいます。 コントロールパネル Windowsのいろいろな設定を行う ためのフォルダ です。「マイコン ピュータ」の中にあります。 サーバ ネットワーク上でいろいろなサービ スを提供する コンピュータのこと です。WWWサーバ、DHCPサー バ、FTPサーバ、ネームサーバ、メ ールサー バなどがあります。 サブアドレス ISDNでは、1本の回線に複数の ISDN端末を接続 することができま す。そのため、電話番号の他に相手 を特定するためのサブアドレスを指 定するこ とができます。サブアド レスは、ISDNの他にPHSでも利用 できます。