4.37 マスタクロック用インタフェースの設定

[書式]

[設定値及び初期値]

[説明]


RTX5000 と RTX3500 では、各モジュール毎にそれぞれ 1 つのマスタクロックに同期している必要がある。
マスタクロックは通常、BRI/PRI インタフェースに接続された WAN 回線から供給される。
このコマンドでは、どのインタフェースからマスタクロックを得るかを指定することができる。RTX5000 と RTX3500 では各モジュール毎にマスタクロックが必要なため、接続されているモジュールの数だけ interface を指定する必要がある。それ以外の機種では複数指定はできない。
auto を設定した場合は、実際に回線が接続されている BRI/PRI インタフェースの中からマスタクロックを供給するインタフェースを自動的に選択する。選択基準は、同じ回線種別の中ではより若番のポート番号を持つインタフェースを優先する。マスタとなるインタフェースの回線がダウンしてクロックを得られなくなった場合には、同じモジュール内のインタフェースを優先して、次のマスタクロック供給インタフェースを選択する。すべての回線がダウンしている場合には内部クロックを用いたフリーラン状態となる。
インタフェースを指定している場合には、そのインタフェースからマスタクロックを得る。そのインタフェースに接続されている回線がダウンした場合には、内部クロックを用いたフリーラン状態となる。

[ノート]

すべての BRI/PRI はマスタクロックに同期するので、それらに接続されている回線もお互いに同期している必要がある。日本国内の通信事業者が提供する実回線は、すべて NTT を基準として同期しているはずなので、その点では問題はない。一部の BRI/PRI に、構内網など独自に構築した回線や、疑似交換機などを接続する場合には、マスタクロックと同期していない回線ではクロックシフトによるビットエラーが発生する可能性があることに注意しなくてはいけない。

[適用モデル]

RTX5000, RTX3500