[書式]
- pp auth username username password [myname myname mypass] [isdn1] [clid [isdn2...]] [mscbcp] [ip_address] [ip6_prefix]
- pp auth username username password [myname myname mypass] [ip_address] [ip6_prefix]
- no pp auth username username [password...]
[設定値及び初期値]
- username
- [設定値] : 名前 (64 文字以内 )
- [初期値] : -
- password
- [設定値] : パスワード (64 文字以内 )
- [初期値] : -
- myname : 自分側の設定を入力するためのキーワード
- myname
- [設定値] : 自分側のユーザ名
- [初期値] : -
- mypass
- [設定値] : 自分側のパスワード
- [初期値] : -
- isdn1
- [設定値] : 相手の ISDN アドレス
- [初期値] : -
- clid : 発番号認証を利用することを示すキーワード
- isdn2
- [設定値] : 発番号認証に用いられる ISDN アドレス
- [初期値] : -
- mscbcp : MS コールバックを許可することを示すキーワード
- ip_address
- [設定値] : 相手に割り当てる IP アドレス
- [初期値] : -
- ip6_prefix
- [設定値] : ユーザに割り当てるプレフィックス
- [初期値] : -
[説明]
相手の名前とパスワードを設定する。複数の設定が可能。
オプションで自分側の設定も入力ができる。
BRI インタフェースを持たないモデルでは第 2 書式を用いる。
双方向で認証を行う場合には、相手のユーザ名が確定してから自分を相手に認証させるプロセスが動き始める。
これらのパラメータが設定されていない場合には、 pp auth myname コマンドの設定が参照される。
オプションで ISDN 番号が設定でき、名前と結びついたルーティングやリモート IP アドレスに対しての発信を可能にする。 isdn1 は発信用の ISDN アドレスである。isdn1 を省略すると、この相手には発信しなくなる。
名前に '*' を与えた場合にはワイルドカードとして扱い、他の名前とマッチしなかった相手に対してその設定を使用する。
clid キーワードは発番号認証を利用することを指示する。このキーワードがない場合は発番号認証は行われない。
発番号認証はisdn2 があればisdn2 を用い、またはisdn2 がなければisdn1 を用い、一致したら認証は成功したとみなす。
isdn2 は複数設定することができる。複数設定する場合は、まず先頭の ISDN アドレスで認証が行われ、認証に失敗すると次の ISDN アドレスが使われる。
mscbcp キーワードは MS コールバックを許可することを指示する。このユーザからの着信に対しては、同時にisdn callback permit on としてあれば MS コールバックの動作を行う。
[適用モデル]
RTX5000, RTX3510, RTX3500, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX830