28.12 仮想リンク設定

[書式]

[設定値及び初期値]

[説明]

仮想リンクを設定する。仮想リンクはrouter_id で指定したルーターに対して、area で指定したエリアを経由して設定される。parameters では、仮想リンクのパラメータが設定できる。パラメータは NAME=VALUE の形で指定され、以下の種類がある。
NAME VALUE 説明
retransmit-interval 秒数 LSA を連続して送る場合の再送間隔を秒単位で設定する。 (1..)
transmit-delay 秒数 リンクの状態が変わってから LSA を送信するまでの時間を秒単位で設定する。 (1..)
hello-interval 秒数 HELLO パケットの送信間隔を秒単位で設定する。 (1..)
dead-interval 秒数 相手から HELLO を受け取れない場合に、相手がダウンしたと判断するまでの時間を秒単位で設定する。 (1..)
authkey 文字列 プレーンテキスト認証の認証鍵を表す文字列を設定する。(8 文字以内)
md5key "(ID),(KEY)" MD5 認証の認証鍵を表す ID と鍵文字列 KEY を設定する。ID は十進数で 0~255、KEY は文字列で 16 文字以内。MD5 認証鍵は 2 つまで設定できる。複数の MD5 認証鍵が設定されている場合には、送信パケットは同じ内容のパケットを複数個、それぞれの鍵による認証データを付加して送信する。受信時には鍵 ID が一致する鍵が比較対象となる。
md5-sequence-mode "second" 送信時刻の秒数
"increment" 単調増加

[ノート]


・hello-interval/dead-interval について
hello-interval と dead-interval の値は、そのインタフェースから直接通信できるすべての近隣ルーターとの間で同じ値でなくてはいけない。これらのパラメータの値が設定値とは異なっている OSPFHELLO パケットを受信した場合には、それは無視される。


・MD5 認証鍵について
MD5 認証鍵を複数設定できる機能は、MD5 認証鍵を円滑に変更するためである。
通常の運用では、MD5 認証鍵は 1 つだけ設定しておく。MD5 認証鍵を変更する場合は、まず 1 つのルーターで新旧の MD5 認証鍵を 2 つ設定し、その後、近隣ルーターで MD5 認証鍵を新しいものに変更していく。そして、最後に 2 つの鍵を設定したルーターで古い鍵を削除すれば良い。

[適用モデル]

RTX5000, RTX3510, RTX3500, RTX1300, RTX1220, RTX1210, RTX830