29.18 BGPで受信した経路に対する経路選択の優先順位の規則を設定

[書式]

[設定値及び初期値]

[説明]


BGP で同じ宛先の経路を複数の相手から受信した際、一方を選択するための優先度による経路選択の規則を設定する。


本コマンドの設定により bgp export filter コマンドの preference で比較する経路の種別が変更される。
rule に ebgp-only を設定した場合、EBGP で受信した経路に対してのみ preference による比較が働く。
rule に all を設定した場合、全ての BGP で受信した経路に対して preference による比較が働く。このため、IBGP で受信した経路に対しても、preference による比較が働く。これにより、IBGP で受信した経路の優先度を EBGP で受信した経路よりも高くすることが可能になる。


IBGP のみを使用した構成では、本コマンドの設定によって選択される経路が変わることはない。


同じ近隣ルーター番号をもつ近隣ルータから複数の同一宛先経路を受信する場合、本コマンドによって規則を変更した経路選択の優先度に差を設けることはできない。この場合、EBGP であれば MED を、IBGP であれば Local Preference を使用して経路の優先度を設定できる。


本コマンドに対応していないリビジョンでは、rule が ebgp-only のときの動作をする。

[ノート]

本コマンドで動作を設定可能な経路選択プロセスは以下の URL を参照してください。
  • https://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/bgp/index.html#rt_select
EBGPとIBGP間で同じ宛先の経路を受信する環境下で特定の経路を優先するよう制御したい場合、本コマンドを設定することで実現できる。


RTX830 は Rev.15.02.27 以降で使用可能。
RTX1220 は Rev.15.04.05 以降で使用可能。
RTX1300 は Rev.23.00.05 以降で使用可能。
RTX5000、RTX3500 は Rev.14.00.34 以降で使用可能。

[適用モデル]

RTX3510, RTX1300, RTX1220, RTX830