23.2 クラス分けのためのフィルター設定

[書式]

[設定値及び初期値]

[説明]

クラス分けのためのフィルターを設定する。

precedence 形式の場合、転送するパケットの TOS フィールドの precedence(0-7) に応じてクラス (1-8) を分けて優先制御もしくはシェーピング、Dynamic Traffic Control による帯域制御を行う。 precedence 値からクラスへの変換は、 mapping オプションにより指定 できる。例えば、以下の例では precedence 値=1 をクラス 8 に、 precedence 値=4 をクラス 3 に変換する。

queue class filter 1 precedence mapping=1:8,4:3 ip *

mapping オプション全体を省略した場合、あるいは mapping オプションは指定しているものの、その中で記述しなかった precedence 値に ついては以下の表のような変換が行われる。

precedence 値 0 1 2 3 4 5 6 7
クラス 1 2 3 4 5 6 7 8

cos=cos 指定を行うと、フィルターに合致したパケットに付加される IEEE802.1Q タグの user_priority フィールドには、指定した CoS 値が格納される。cos に precedence を指定した場合、そのパケットの IP ヘッダの precedence 値に対応する値が user_priority フィールドに格納される。

パケットフィルターに該当したパケットは、指定したクラスに分類される。このコマンドで設定したフィルターを使用するかどうか、あるいはどのような順番で適用するかは、各インターフェースにおける queue interface class filter list コマンドで設定する。

application、または、group_num を指定した場合、DPI のアプリケーション識別結果を利用したクラス分けが行われる。アプリケーションの識別が完了したパケットは、直ちに指定のクラスに分類されるようになる。識別処理中のパケットや DPI がアクティベーション中で識別されなかったパケットは、DPI のフィルターにはマッチせず、通常の設定に従ってクラスに分類される。

[ノート]


第3書式、および、第4書式は NVR700W で指定可能。
application パラメータ、および group_num パラメータは、NVR700W の Rev.15.00.17 以降で指定可能。

src_addr および dest_addr へのFQDNの指定は NVR700W Rev.15.00.10 以降、NVR510 Rev.15.01.13 以降のファームウェアで指定可能。

[設定例]

# queue class filter 1 4 ip * * udp 5004-5060 *
# queue class filter 2 10 ip * 172.16.1.0/24 tcp telnet *
# queue class filter 3 precedence ip 172.16.5.0/24 * tcp * *
# queue class filter 4 precedence ip * 172.16.6.0/24 tcp * *
# queue class filter 12 4 ip dpi * * @audio_video

[適用モデル]

NVR700W, NVR510