42.20 内蔵無線 WAN でのパケット通信量制限の設定

[書式]

[設定値及び初期値]

[説明]


内蔵無線 WAN インターフェースにおいて、送受信するパケットの累積データ長の上限値を設定する。
上限に達した場合は通信を強制的に切断し、その後の通信もブロックする。
lengthalert および alert_cancel パラメーターの後ろに 'k' または、'M'、'G' をつけると、それぞれ k byte または M byte、G byte として扱われる。

累積値は、
  • clear wwan access limitation コマンドの発行
  • wwan access limit duration コマンドの再設定
  • システムの再起動
でクリアされ、発信制限が解除される。


show status wwan コマンドで、現在までの累積パケットデータ長を確認できる。
alert で警告値を設定すると、その警告値を上回った時にログに表示することができる。
またwwan access limit duration コマンドで累積期間を設定している場合には、alert_cancel で指定した警告解除値を下回った時にログに表示することができる。
警告解除値を指定しない場合は、期間累積のデータ長が 0 になるまで警告を解除しない。

[ノート]


警告値は上限値よりも小さく、警告解除値は警告値よりも小さくなければならない。内蔵無線 WAN モジュールのパケット通信は128バイトごとに課金されるが、ルーターと内蔵無線 WAN モジュール間で送受信されるデータが128バイト単位である保証はない。
例えばルーターが 512 バイト (128 バイト×4) のデータを送受信したとしても、4 パケット分の通信料金である保証はなく、携帯網ではそれより多くのパケットに分割されて送受信されている可能性がある。
したがって、本コマンドで設定するデータ長はあくまで目安にしかならないので注意が必要である。
off を設定したときは警告が表示される。

[適用モデル]

NVR700W