[設定値] :
設定値 | 説明 |
---|---|
auto | 速度自動判別 |
1000-fdx | 1000BASE-T 全二重 |
100-fdx | 100BASE-TX 全二重 |
100-hdx | 100BASE-TX 半二重 |
10-fdx | 10BASE-T 全二重 |
10-hdx | 10BASE-T 半二重 |
省略 | 省略時は auto |
[設定値] :
設定値 | 説明 |
---|---|
1..4 | スイッチングハブのポート番号 |
省略 | 省略時は全ポート |
設定値 | 説明 |
---|---|
on | オートクロスオーバー機能を有効にする |
off | オートクロスオーバー機能を無効にする |
設定値 | 説明 |
---|---|
秒数 | エージング時間 (1..3825) |
off | MAC アドレスエージング機能を無効にする |
設定値 | 説明 |
---|---|
divide-network | LAN 分割機能を有効にする |
split-into-split_pattern | ポート分離機能を有効にする(基本機能) |
X1,X2,X3,X4(X1..X4は1..4の数字を羅列し末尾に"+"もしくは"-"をつけたもの) | ポート分離機能を有効にする(拡張機能) |
off | LAN 分割機能、ポート分離機能を無効にする |
設定値 | 説明 |
---|---|
on | 速度ダウンシフト機能を有効にする |
off | 速度ダウンシフト機能を無効にする |
設定値 | 説明 |
---|---|
on | 省電力機能を有効にする |
off | 省電力機能を無効にする |
指定した LAN インターフェースの速度と動作モードの種類、およびオプション機能について設定する。
スイッチングハブを持つ LAN インターフェースについては、ポート毎に速度と動作モードを指定できる。
○mtu
インターフェースで送受信できる最大データ長を指定する。データ長には MAC ヘッダと FCS は含まれない。また、タグ VLAN 時のタグ長 (4 バイト ) も含まれない。
指定できるデータ長の範囲は 64~1500 の範囲となる。
インターフェースの mtu を設定して、かつ、ip mtu コマンドまたは ipv6 mtu コマンドの設定が初期値のままの場合、IPv4 や IPv6 での MTU にはインターフェースの mtu が利用される。一方、ip mtu コマンドまたは ipv6 mtu コマンドが設定されていて、かつ、その設定値がインターフェースの mtu より小さい場合、ip mtu コマンドまたはipv6 mtu コマンドの設定値が MTU として利用される。インターフェースの mtu も含めてすべて設定されていない時には、初期値である 1500 が利用される。
○オートクロスオーバー機能
LAN ケーブルがストレートケーブルかクロスケーブルかを自動的に判定して接続する機能。この機能が有効になっていると、ケーブルのタイプがどのようなものであるかを気にする必要が無くなる。
○MAC アドレスエージング機能
スイッチングハブを持つ LAN インターフェースでのみ利用できる。
スイッチングハブが持つ MAC アドレステーブル内のエントリを一定時間で消去していく機能。この機能を off にすると、一度スイッチングハブが記憶した MAC アドレスは自動的に消去されないのはもちろん、clear switching-hub macaddress コマンドを実行しても消去されない。エントリが消去されるのは、この機能を再度有効にした時だけになる。
コマンドの設定値と実際に消去されるまでの時間に誤差が生じる場合がある。特に、本機では13秒未満の値を設定しても、実際に消去される時間が13秒より短くなることはない。
MAC アドレステーブルには最大で 8192 個のエントリを格納できる。
○LAN 分割機能
スイッチングハブを持つ LAN インターフェースでのみ利用できる。
このオプションは NVR510 では利用できない。
LAN 分割機能には基本機能と拡張機能があり、基本機能では、スイッチングハブの各ポートが個別の LAN インターフェースとして動作する。各インターフェースにはそれぞれ個別の IP アドレスを付与でき、その間でのルーティグも可能になる。
例えば、通常は LAN インターフェースを 2 つ持つルーターなのだが、LAN 分割機能を使えば LAN インターフェースを最大 5 個利用できることになる。
拡張機能では、スイッチングハブの各ポートを自由に組み合わせて 1 つの LAN インターフェース (VLAN インターフェース ) とすることができる。
同一の VLAN インターフェースに所属するポート間はスイッチとして動作する。
LAN 分割で使用するインターフェース名は基本機能と拡張機能で異なる。
基本機能における LAN インターフェースのインターフェース名は元の LAN インターフェース名にピリオドとポート番号をつなげることで表される。
ポート番号 | インターフェース名 |
---|---|
1 | lan1.1 |
2 | lan1.2 |
3 | lan1.3 |
4 | lan1.4 |
拡張機能では、LAN インターフェースのインターフェース名として vlan1、vlan2、vlan3・・・( VLAN インターフェース ) を使用する。基本機能とは異なり、VLAN インターフェースは特定のポートと関連付けられてはいない。
vlan port mapping コマンドを用いて、スイッチングハブの各ポートがどの VLAN インターフェースに所属するかを設定することで、分割方法を自由に変更することができる。
VLAN インターフェースは同時に 4 つ使用することができる ( vlan1-vlan4 )。
LAN 分割機能を有効にした場合、lan1 インターフェースに対する設定は、lan1.1 ( 基本機能の場合 ) もしくは vlan1 ( 拡張機能の場合 ) に引き継がれる。
LAN 分割で使用する LAN インターフェースの MAC アドレスは元の LAN インターフェースの MAC アドレスに一致する。したがって上記の例では、lan1.1-lan1.4 や vlan1-vlan4 の MAC アドレスはすべて lan1 と同一になる。
○ポート分離機能
スイッチングハブを持つ LAN インターフェースでのみ利用できる。
このオプションは NVR510 では利用できない。
通常は、スイッチングハブの各ポートは他のポートと制限無く通信できるが、ポート分離機能を利用すると、ポート間での通信を制限することができる。
ポート分離機能には基本機能と拡張機能があり、基本機能ではポート間での通信を制限しつつ、ルーターを経由した通信が可能であり、拡張機能では指定ポートからのルーターを経由した通信も制限することができる。
基本機能では、ポートをグループに分離し、グループ内の通信およびルーターとの通信は可能としつつ、他のグループのポートとは通信を制限できる。
LAN 分割機能とは異なり、ポート分離機能によって LAN インターフェースが増減することはない。分離されたポートはすべて同じ LAN インターフェースとして認識され、同一の IP アドレスを持つ。
ポートの分離パターンは、ポート番号の数字の並びで分離する部分に ":" を入れて記述する。例を以下に示す。
split_pattern | ポー | ト | 説明 | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | ||
1:234 | ←→ | ←- | -- | -→ | ポート 1 とその他 |
1:2:34 | ←→ | ←→ | ←- | -→ | ポート 1、ポート 2 とその他 |
1:2:3:4 | ←→ | ←→ | ←→ | ←→ | 全ポートを分離 |
省略形でコマンドを入力しても、show config コマンドの出力には省略しない形で表示される。
同一 LAN インターフェースにおけるプライマリアドレスのネットワークとセカンダリアドレスのネットワーク間の通信はルーターを経由するので、他のグループとの通信も可能である。
拡張機能では、ポート毎に受信したパケットを転送するポートを指定することで、ポート間やルーター自身、ルーターを経由した通信を制限することができる。 具体的には、以下のように設定する。
lan type lan1 port-based-option=X1,X2,X3,X4
Xn(n = 1..4) にはポート n で受信したパケットを転送するポート番号を羅列し、ルーター自身との通信・ルーターを経由した通信を許可する場合は"+"、禁止する場合は"-"を末尾につける。ただし"+"は省略可能である。
"-"を指定した場合、そのポートで受信したパケットはルーティングされなくなる。またそのポートに接続された機器はルーターとの通信ができなくなる。
例えば以下の設定の場合、ポート 1 から 3 で受信したパケットはポート 4 とルーターに転送され、ポート 4 で受信したパケットはポート 1 から 3 に転送されるがルーターには転送されない。つまり、ポート 1 と 4、ポート 2 と 4、ポート 3 と 4 の 3 つのグループに分離された状態となり、ポート 1 から 3 はお互いのポートと通信できずポート 4 とのみ通信可能になる。また、ポート 1 から 3 はルーターと通信可能だが、ポート 4 は通信不可であり受信パケットもルーティングされない。
lan type lan1 port-based-option=4,4,4,123-
○速度ダウンシフト機能
on に設定すると 1000BASE-T で使用できないケーブルを接続された時に、速度を落としてリンクを試みる機能である。
○省電力機能
on に設定すると EEE (Energy Efficient Ethernet) により通信していない LAN ポートで消費電力を抑えることができる。
この機能を使用するには、接続する機器も EEE をサポートしている必要がある。
LAN インターフェースが使用できる場合、本コマンドの実行後、LAN インターフェースのリセットが自動で行われ、その後に設定が有効となる。 LAN インターフェースが使用できない場合、設定の変更のみが行われる。
lan1 または lan2 に対してこのコマンドを実行すると、lan1 および lan2 インターフェースが同時にリセットされる。
# lan type lan1 100-fdx 1 2