[設定値] :
設定値 | 説明 |
---|---|
not | IPv6 プレフィックスに該当しない経路を導入する |
reject | IPv6 プレフィックスに該当した経路を導入しない |
[設定値] :
設定値 | 説明 |
---|---|
include | 指定した IPv6 プレフィックスに含まれる経路 (IPv6 プレフィックス自身を含む ) |
refines | 指定した IPv6 プレフィックスに含まれる経路 (IPv6 プレフィックス自身を含まない ) |
equal | 指定した IPv6 プレフィックスに一致する経路 |
OSPFv3 により他の OSPFv3 ルーターから受け取った経路をルーティングテーブルに導入する際に適用するフィルターを定義する。このコマンドで定義したフィルターは、ipv6 ospf export from ospf コマンドのfilter 項で指定されてはじめて効果を持つ。
include | IPv6 プレフィックスと一致する経路および、IPv6 プレフィックスに含まれる経路が該当 |
refines | IPv6 プレフィックスに含まれる経路が該当するが、IPv6 プレフィックスと一致する経路は含まれない |
equal | IPv6 プレフィックスに一致する経路のみ該当 |
nr が省略されている場合には、一つでも該当する IPv6 プレフィックスがある場合にフィルターに合致したものとし、その経路を導入する。not 指定時には、いずれの IPv6 プレフィックスにも該当しなかった場合にフィルターに合致したものとし、その経路を導入する。reject 指定時には、一つでも該当する IPv6 プレフィックスがある場合にフィルターに合致したものとし、その経路を導入しない。
not 指定のフィルターをipv6 ospf export from ospf コマンドで複数設定する場合には注意が必要である。not 指定のフィルターに合致する IPv6 プレフィックスは、そのフィルターでは導入するかどうかが決定しないため、ipv6 ospf export from ospf コマンドで指定された次のフィルターで評価される。そのため、例えば、以下のような設定ではすべての経路が導入されることになりフィルターの意味がない。
ipv6 ospf export from ospf filter 1 2 ipv6 ospf export filter 1 not equal fec0:12ab:34cd:1::/64 ipv6 ospf export filter 2 not equal fec0:12ab:34cd:2::/64
1 番のフィルターは fec0:12ab:34cd:1::/64 以外の経路に合致し、2 番のフィルターは fec0:12ab:34cd:2::/64 以外の経路に合致する。つまり、経路 fec0:12ab:34cd:1::/64 は 1 番のフィルターに合致しないが、2 番のフィルターに合致するため導入される。一方で経路 fec0:12ab:34cd:2::/64 は 1 番のフィルターに合致するため、2 番のフィルターにかかわらず導入される。よって、導入されない経路は存在しない。
経路 fec0:12ab:34cd:1::/64 と経路 fec0:12ab:34cd:2::/64 を導入したくない場合には以下のような設定を行う必要がある
ipv6 ospf export from ospf filter 1 ipv6 ospf export filter 1 not equal fec0:12ab:34cd:1::/64 fec0:12ab:34cd:2::/64
あるいは
ipv6 ospf export from ospf filter 1 2 3 ipv6 ospf export filter 1 reject equal fec0:12ab:34cd:1::/64 ipv6 ospf export filter 2 reject equal fec0:12ab:34cd:2::/64 ipv6 ospf export filter 3 include ::/0