40.3.4 設定ファイルの複製

[書式]

[設定値及び初期値]

[説明]


保存されている設定ファイルを複製する。
コピー元、コピー先の両方に外部メモリのファイルを指定することはできない。
FILENAME には "/" (ルート ) からの絶対パスを指定することもできる。

cold start 直後は設定ファイルが存在しないので内蔵フラッシュ ROM から外部メモリへ設定ファイルのコピーはできない。
この場合、一度save コマンドで設定を保存してから実行する必要がある。
内蔵フラッシュ ROM へコピーした内容を、実際の動作に反映させるためには、本コマンドの実行後にルーターを再起動する必要がある。


from に "usb*:" を指定した場合、指定するファイルの検索はまず USB ポート 1 に接続された USB ストレージから行われ、指定したファイルがなければ USB ポート 2 に接続された USB ストレージが検索される。
from に "*:" を指定した場合、指定するファイルの検索はまず microSD カードから行われ、指定したファイルがなければ USB ポート 1 に接続された USB ストレージ、USB ポート 2 に接続された USB ストレージの順に検索される。


filename は絶対パスを使ってファイルを指定するかファイル名のみを指定する。filename にファイル名のみを指定した場合は外部メモリ内から自動検索する。
複数のファイルがある場合、ディレクトリ階層上最もルートディレクトリに近く、アルファベット順に先のディレクトリにあるファイルが選ばれる。
コピー先に外部メモリを指定する場合、filename に絶対パスを使ってファイルを指定する。


外部メモリを対象として暗号化機能を利用することができる。
CRYPTOを指定した場合、設定ファイルを暗号化してから外部メモリにコピーする。暗号化してコピーする場合、ファイル名には.rtfg 拡張子を含めるか、拡張子を省略した名前を指定する必要がある。拡張子を省略した場合、自動的にファイル名に.rtfg 拡張子を追加する。
パスワードを省略して暗号化することができる。

[ノート]


外部メモリ上の暗号化された設定ファイルを復号しないで内蔵フラッシュ ROM にコピーすることはできない。
第 2 書式は、内蔵フラッシュ ROM の設定ファイルを外部メモリへ暗号化してコピーする場合にのみ利用できる。
第 3 書式は、外部メモリ内の暗号化された設定ファイルを復号化して内蔵フラッシュ ROM 内にコピーする場合にのみ利用できる。復号するときの暗号アルゴリズムは自動的に判別するので、復号時には暗号アルゴリズムを指定する必要はない。
外部メモリ内のファイルを指定できるのは、外部メモリインタフェースを持つ機種に限られる。
内蔵フラッシュ ROM の設定ファイル番号をコピー先ファイルとした場合、元のコピー先ファイルはこのコマンドの実行後は退避ファイルとなる。


外部メモリのディレクトリ構成やファイル数によっては、ファイルの検索に時間がかかることがある。
検索時間を短くするためには、階層の深いディレクトリの作成は避けてルートに近い位置にファイルを格納したり、ファイルを絶対パスで直接指定することが望ましい。
自動検索のタイムアウトの時間はexternal-memory auto-search time コマンドで設定できる。
外部メモリに暗号化して保存したファイルは、PC上で RT-FileGuard を使用して復号することができる。

Rev.11.00.07 以前では、filename は半角 64 文字以内。