38.2.6 ファイル共有機能の ACL の設定

[書式]

[設定値及び初期値]

[説明]

共有フォルダー内のファイルまたはフォルダーごとの ACL (アクセス制御リスト) を設定する。指定した path が共有フォルダー local/sync 自身および local/sync 配下のファイル/フォルダーを指し、接続されている外部ストレージ内にその存在を確認できた場合に ACL の設定が成功する。ただし、ACL は "/" (ルート) を基点として 10 階層目よりも深い階層にあるファイル/フォルダーには設定できない。なお、path で指定したファイル/フォルダーに既に ACL が設定されている場合は、既存の ACL を消去せずに新しい設定が追記・上書きされる。また、ACL が設定されているファイル/フォルダーをファイル共有機能を経由して削除/移動した場合、対応する ACL も自動的に消去/移動される。

ACL には次の 3 つの指定形式があり、同時に複数の ACL 句を指定することが可能である。

ユーザー単位あるいはグループ単位のアクセス権が設定されたファイル/フォルダーは、自動的にその他のユーザーのアクセスが拒否されるように設定される。したがって、" other::- " という ACL 句は必ずしも設定する必要はない。

複数の ACL 句でアクセス権の設定が重複するユーザーが存在する場合、次の規則に基づきアクセス権が決定される。

  1. ユーザー単位のアクセス権がグループ単位のアクセス権よりも優先される。
  2. 複数のグループに所属するユーザーが存在し、その複数のグループで異なるアクセス権が設定されている場合、当該ユーザーのアクセス権は最も強いものが適用される。

アクセス対象のファイル/フォルダーに ACL が存在しなかった場合は、上位階層へさかのぼり、最初に見つかった ACL のアクセス権が適用される。なお、最上位である共有フォルダー local/sync までさかのぼっても ACL が見つからなかった場合は、すべてのアクセスが許可される。

storage_if:path の部分は相対パスを指定することが可能である。相対パスを指定した場合、環境変数 PWD を基点としたパスと解釈される。PWD は set コマンドで変更可能であり、初期値は "/" である。

[ノート]

Rev.11.00.13 以降で使用可能。

[設定例]