6.1.5 課金額による発信制限の設定

[書式]

[設定値及び初期値]

[説明]


網から通知される課金の合計 ( これはshow account コマンドで表示される ) の累計が指定した金額に達したらそれ以上の発信を行わないようにする。
account threshold コマンドではルーター全体の合計金額を設定し、interface パラメータを指定した場合には、それぞれのインタフェースでの合計金額、account threshold pp コマンドでは選択している相手先に対する発信での合計金額で制御を行う。
課金が網から通知されるのは通信切断時なので、長時間の接続の途中に切断することはできず、制限はできない。この場合に対処するには、isdn forced disconnect time コマンドで通信中でも時間を監視して強制的に回線を切るような設定にしておく方法がある。また、課金合計はclear account コマンドで 0 にリセットでき、schedule at コマンドで定期的にclear account を実行するようにしておくと、毎月一定額以内に課金を抑えるといったことが自動で可能になる。

[ノート]

課金額は通信の切断時に NTT から ISDN で通知される料金情報に基づくため、割引サービスなどを利用している場合には、最終的に NTT から請求される料金とは異なる場合がある。また、NTT 以外の通信事業者を利用して通信した場合には料金情報は通知されない。