34.5 ファイルアクセス高速化用キャッシュメモリのサイズの設定

[書式]

[設定値及び初期値]

[説明]

ファイルアクセスを高速化するために使用するキャッシュメモリのサイズを設定する。

size に数値を指定した場合は、ファイルアクセスを高速化するための機構が働き、特にディレクトリ数やファイル数の多い構成での外部メモリへのアクセス性能が向上する。アクセス性能が向上しない場合は、size を大きくすることで向上することがある。ただし、size が大きいほど、外部メモリを接続してから使用可能になるまでの時間が長くなることがある。

size に off を指定した場合は、ファイルアクセスを高速化するためのキャッシュメモリは確保されない。

なお、すべてのインタフェースに対して size に最大値を設定した状態で、同時にすべてのインタフェースに外部メモリを接続して使用すると、システム全体の性能に影響を与える可能性があるため、本コマンドを設定してファイルアクセスを高速化するインタフェースは一つに限定することを推奨する。

[ノート]

本コマンドの変更は、外部メモリを接続した時に反映される。外部メモリが既に接続されている状態でコマンドを入力した場合は、一旦、取り外した後に再接続する必要がある。

また、本コマンドで、size を大きくしてもアクセス性能が向上しない場合は、下記に示す操作を行うことで、改善されることがある。
  • 可能であれば、外部メモリ内のディレクトリやファイルを減らす
  • 外部メモリ内の総ディレクトリ数を 2,000 個以内となるように調整する
  • 頻繁にアクセスするディレクトリ内の総ファイル数 (ディレクトリ含む) を 20,000 個以内となるように調整する
  • ファイル名やディレクトリ名をなるべく短くする (32文字以内を推奨)

Rev.11.00.13 以降で使用可能。