10.1.6 DHCP アドレス割り当て動作の設定

[書式]

[設定値及び初期値]

[説明]

scope_num で指定した DHCP スコープにおける、アドレスの割り当て方法を制御する。

type に bind-priority を指定した場合には、dhcp scope bind コマンドで予約されたクライアントには予約どおりの IP アドレスを、予約されていないクライアントには他のクライアントに予約されていない空きアドレスがスコープ内にある限りそれを割り当てる。

type に bind-priority を指定した場合には、fallback オプションは指定できない。

type に bind-only を指定した場合は、fallback オプションでフォールバックスコープを指定しているかどうかによって動作が変わる。

fallback オプションの指定が無い場合、dhcp scope bind コマンドで予約されているクライアントにのみ IP アドレスを割り当て、予約されていないクライアントにはたとえスコープに空きがあっても IP アドレスを割り当てない。

type に bind-only を指定し、同時に fallback オプションでフォールバックスコープを指定している場合には、以下のような動作になる。
  1. クライアントが、スコープで IP アドレスを予約されている時には、予約どおりの IP アドレスを割り当てる。
  2. クライアントが、スコープでは IP アドレスが予約されていないが、フォールバックスコープでは予約されている時には、フォールバックスコープでの予約どおりの IP アドレスを割り当てる。
  3. クライアントが、スコープ、フォールバックスコープのいずれでも IP アドレスを予約されていない時には、フォールバックスコープに対するdhcp scope lease type コマンドの設定によって動作が変わる。
    1. フォールバックスコープに対するdhcp scope lease type コマンドの設定が bind-priority になっている時には、クライアントにはフォールバックスコープに空きアドレスがある限りそれを割り当てる。
    2. フォールバックスコープに対するdhcp scope lease type コマンドの設定が bind-only になっている時には、クライアントには IP アドレスは割り当てられない。

いずれの場合も、リース期間は各 DHCP スコープの定義に従う。