9.8 ポリシーセットの自動切り替え

[書式]


[設定値及び初期値]


[説明]


trigger パラメータで指定した事象を契機として、ポリシーセットを自動的に切り替える。
originalbackup パラメータには、ip/ipv6 policy filter set コマンドで定義したポリシーセットの識別番号を指定する。

事象によって切り替えるポリシーセットを変えることができる。このためには、下記のように複数のコマンドを設定すればよい。
  • ip policy filter set switch 1 2 triger winny
  • ip policy filter set switch 1 3 triger ethernet-filter
  • ip policy filter set switch 1 4 triger qos-class-control


事象が発生したときに切り替えるタイミングを、countinterval の組み合わせで指定できる。
interval で指定した時間内にcount で指定した回数の事象が発生したら、ポリシーセットを切り替える。
count が 1 のときには、最初の事象が発生したときにすぐにポリシーセットを切り替えるので、interval の設定は意味を持たない。
事象が発生しなくなってから元のポリシーセットに戻すまでの時間を time で指定できる。
time として infinity を指定したときには、ポリシーセットを元に戻さない。
この場合には、ip/ipv6 policy filter set enable コマンドを実行することでポリシーセットを元に戻すことができる。
切り替えが動作しているときにip/ipv6 policy filter set コマンドやip/ipv6 policy filter set enable コマンドの設定を変更したときには、切り替えに関する動作は中断し、切り替え前の状態に戻る。
なお、originalbackup に同じポリシーセットを指定することはできない。
また、originalbackup パラメータで指定したポリシーセットが定義されていないときには、ポリシーセットは切り替わらない。

[設定例]

winny の検知とイーサネットフィルターによるパケット破棄を契機として、ポリシーセットを 1 番から 2 番に切り替える。

ip policy filter set 1 name="main" 101 102 103 104 105 106
ip policy filter set 2 name="backup" 201 202 203 204 205 206
ip policy filter set switch 1 2 trigger winny ethernet-filter