$Date: 2023/06/26 16:37:55 $
ヤマハ仮想ルーターのソフトウェアライセンスは、ルーターにかかる機能制限の状態を変更するためのライセンスです。ヤマハ仮想ルーターは ソフトウェアライセンスがなくても利用することができますが、ルーターの上限速度や VPN 対地数に制限があります。ソフトウェアライセンスをインポートしてルーターにかかる制限を変更することで、目的に応じたネットワーク環境を構築することができます。
ソフトウェアライセンスには有償ライセンスと評価用の無償トライアルライセンスがあります。
ライセンス | 説明 |
---|---|
VPN ライセンス | ルーターの VPN 対地数を決定する |
ソフトウェアライセンスにはAmazon EC2 版とローカル仮想環境版の2種類が存在します。
各ソフトウェアライセンスは以下のヤマハ仮想ルーターで利用可能です。
ヤマハ仮想ルーター | ライセンス種別 |
---|---|
vRX Amazon EC2 版 | Amazon EC2 版ソフトウェアライセンス |
vRX VMware ESXi 版 | ローカル仮想環境版ソフトウェアライセンス |
ローカル仮想環境版ヤマハ仮想ルーターでAmazon EC2 版ソフトウェアライセンスを利用することや、Amazon EC2 版ヤマハ仮想ルーターでローカル仮想環境版ソフトウェアライセンスを利用することは出来ません。
ソフトウェアライセンスは1つのライセンスにつき、1台のヤマハ仮想ルーターでのみ利用できます。同じライセンスを複数のヤマハ仮想ルーターで併用することはできません。
ライセンスのエクスポートと削除を行うことで、利用中のライセンスを別のヤマハ仮想ルーターに移設できます。詳しくは「ソフトウェアライセンスの利用例」を参照してください。
用語 | 説明 |
---|---|
インスタンス ID | インスタンスを区別するための ID
基本ライセンスを発行したときに自動的に付与される
基本ライセンスとオプションライセンスはインスタンス ID で紐づけられているため、オプションライセンスを利用する場合はインスタンス ID が一致する基本ライセンスが必要となる
基本ライセンスの次年度版ライセンスを購入する場合や基本ライセンスの上限速度を変更する場合は、継続利用する基本ライセンスのインスタンス IDを申告する必要がある
利用中の基本ライセンスのインスタンス ID は show status license vrx コマンドや基本ライセンスを発行したときに通知されるライセンス証書で確認可能
|
ルーターの現在の日付で有効となるソフトウェアライセンスがインポートされていない場合は機能が制限されます。
ルーターの LAN インターフェースごとの上限速度が制限されます。
上限速度 | 512K bit/s |
---|
ルーターの VPN 対地数が制限されます。
VPN 対地数 | なし (0対地) |
---|
本節ではライセンスの種類ごとの詳細を示します。
基本ライセンスはルーターの上限速度を決定するライセンスです。
基本ライセンスが有効である期間は、ルーターの LAN インターフェースごとの上限速度がライセンスに従った値となります。
基本ライセンスの品番ごとの上限速度と有効期限を以下に示します。
品番 (クラウド版) | 品番 (オンプレミス版) | 上限速度 | 有効期限 |
---|---|---|---|
vRX-1Y10M | vRX-1Y10M-VM | 10M bit/s | 1年 |
vRX-1Y20M | vRX-1Y20M-VM | 20M bit/s | 1年 |
vRX-1Y100M | vRX-1Y100M-VM | 100M bit/s | 1年 |
vRX-1Y500M | vRX-1Y500M-VM | 500M bit/s | 1年 |
vRX-1Y1G | vRX-1Y1G-VM | 1G bit/s | 1年 |
vRX-1Y10G | vRX-1Y10G-VM | 10G bit/s | 1年 |
拠点間の IPsec トンネル接続を行う場合、「IPsec トンネル接続に必要な帯域の目安」を参考にして基本ライセンスを選定してください。
新規に購入した基本ライセンスは、申し込み月末日の1年後までが有効期間ですが、申し込み月からご利用は可能です。
オプションライセンスはルーターのオプションにかかる機能制限の状態を変更するためのライセンスです。
オプションライセンスはライセンス発行時に基本ライセンスとインスタンス ID で紐づけられています。インスタンス ID が一致する基本ライセンスがない場合は利用できません。
基本ライセンスが有効期限切れとなるとオプションライセンスも利用できなくなります。ソフトウェアライセンスを継続して利用する場合は、基本ライセンスが有効期限切れとなる前に次年度版の基本ライセンスを購入してください。有効期限切れとなったあとに基本ライセンスを新規購入した場合はオプションライセンスを再度購入する必要があります。
VPN ライセンスはルーターの VPN 対地数を決定するライセンスです。
VPN ライセンスの有効期限は基本ライセンスの有効期限に従います。
VPN ライセンスが有効である期間は、ルーターの VPN 対地数がライセンスに従った値となります。
VPN ライセンスの品番ごとの VPN 対地数を以下に示します。
品番 (クラウド版) | 品番 (オンプレミス版) | VPN 対地数 |
---|---|---|
vRX-VPN10 | vRX-VPN10-VM | 10 |
vRX-VPN100 | vRX-VPN100-VM | 100 |
vRX-VPN500 | vRX-VPN500-VM | 500 |
vRX-VPN1K | vRX-VPN1K-VM | 1000 |
複数の VPN ライセンスがインポートされている場合、ライセンスごとの対地数の合計値がルーターの VPN 対地数となります。ただし、機能ごとの最大対地数をこえて接続することはできません。
機能 | 最大対地数 | |
---|---|---|
vRX (通常モード) | vRX (コンパクトモード) | |
IPsec | 6000 | 1000 |
IPIP | 6000 | 1000 |
L2TPv2/IPsec | 1000 | 1000 |
L2TPv3, L2TPv3/IPsec | 99 | 99 |
マルチポイントトンネル | 100 | 100 |
データコネクト | 200 | 200 |
合計(※) | 6000 | 1000 |
(※)VPN 全体での合計の対地数。例えば IPsec と L2TP/IPsec を併用するとき、それぞれの接続数の合計が VPN 全体の最大対地数をこえて接続することはできない。
トライアルライセンスは評価用の無償ライセンスです。基本ライセンスと VPN ライセンスで、それぞれのトライアルライセンスがあります。
トライアル基本ライセンスが有効である期間は、ルーターの LAN インターフェースごとの上限速度がライセンスに従った値となります。
トライアル基本ライセンスの上限速度と有効期限を以下に示します。
品番 | 上限速度 | 有効期限 |
---|---|---|
vRX-TR-B1 | 10G bit/s | 最大3ヶ月間 |
トライアル VPN ライセンスの有効期限はトライアル基本ライセンスの有効期限に従います。
トライアル VPN ライセンスが有効である期間は、ルーターの VPN 対地数がライセンスに従った値となります。
トライアル VPN ライセンスの VPN 対地数を以下に示します。
品番 | VPN 対地数 |
---|---|
vRX-TR-V1 | 100 |
基本ライセンスの延長、および VPN ライセンスの追加を行う場合を例として、ルーターにかかる機能制限のタイムラインを以下に示します。その他の例については「7. ソフトウェアライセンスの利用例」を参照してください。
ライセンス | 品番 | 有効期限 | インポート日 |
---|---|---|---|
基本ライセンス1 | vRX-1Y1G | 2019/11/10〜2020/11/30 | 2019/11/10 |
基本ライセンス2 (次年度版ライセンス) | vRX-1Y1G | 2020/12/01〜2021/11/30 | 2020/11/01 |
VPN ライセンス1 | vRX-VPN1K | - | 2019/12/01 |
VPN ライセンス2 | vRX-VPN500 | - | 2020/11/01 |
基本ライセンス2は基本ライセンス1が有効期限切れとなったあと、ソフトウェアライセンスを継続利用するための次年度版ライセンスです。
2019/11/10に基本ライセンス1、2019/12/01に VPN ライセンス1をインポートします。基本ライセンス1は、申し込み月末日の1年後までが有効期間ですが、申し込み月からご利用は可能です。
基本ライセンス1が有効期限切れとなる前 (2020/11/01) に次年度版ライセンスをインポートします。また、次年度版ライセンスのインポートにあわせて VPN ライセンス2をインポートします。
ルーターにかかる機能制限のタイムラインは以下のようになります。
期間 | 上限速度 | VPN 対地数 |
---|---|---|
〜2019/10/31 | 512K bit/s | なし |
2019/11/10〜2019/11/30 | 1G bit/s | なし |
2019/12/01〜2020/10/31 | 1G bit/s | 1000対地 |
2020/11/01〜2021/11/30 | 1G bit/s | 1500対地 |
2019/11/10以降は基本ライセンス1が有効となるため、上限速度は 1G bit/s となります。2020/12/01以降は次年度版ライセンスが有効となりますが、上限速度に変化はありません。
2019/12/01以降は VPN ライセンス1が有効となるため、VPN 対地数は 1000対地 となります。2020/11/01以降は VPN ライセンス2が追加されるため、VPN 対地数は 1500対地 となります。
VPN ライセンスの有効期限は基本ライセンスの有効期限に従うため、基本ライセンスが有効な期間はすべての VPN ライセンスが有効となります。
import vrx license コマンドでソフトウェアライセンスをインポートすることができます。以下のいずれかの方法でインポートします。
ソフトウェアライセンスをインポートする手順を以下に示します。
# vrx user <ユーザーID> <パスワード>
# import vrx license file 以下のライセンスをインポートします。 基本ライセンス: ========================================================= 品番 速度 有効期限 --------------------------------------------------------- vRX-1Y1G 1G 2019/11/01 - 2020/11/30 オプションライセンス: vRX-VPN1K vRX-VPN500 ライセンスのインポートを続けますか? (Y/N)
# vrx user <ユーザーID> <パスワード>
# import vrx license key ライセンスキーを入力してください:
以下のライセンスをインポートします。 基本ライセンス: ========================================================= 品番 速度 有効期限 --------------------------------------------------------- vRX-1Y1G 1G 2019/11/01 - 2020/11/30 ライセンスのインポートを続けますか? (Y/N)
# import vrx license key ysl100abcdefghijklmnopqrstuvwxyzabcdefghijklmnopqrstuvwxyzabcdefghijklmnopqrstuvwxyz
export vrx license file コマンドでソフトウェアライセンスをエクスポートすることができます。
ソフトウェアライセンスのエクスポートを行うと、vrx license file directory コマンドで指定したディレクトリ内の vrx_license ディレクトリにライセンスファイルが保存されます。vrx_license ディレクトリがない場合は自動で作成します。
エクスポートしたライセンスファイルは以下の名前となります。
ライセンス | ファイル名 |
---|---|
基本ライセンス | vrx_basic_yyyymmdd_hhmmss.lic |
VPN ライセンス | vrx_vpn_yyyymmdd_hhmmss.lic |
yyyymmdd_hhmmss はエクスポートを行った日時となります。
clear vrx license コマンドでルーターにインポートされているソフトウェアライセンスを削除することができます。
ソフトウェアライセンスを削除する手順を以下に示します。
# clear vrx license 以下のライセンスをクリアします。 基本ライセンス: ========================================================= 品番 速度 有効期限 --------------------------------------------------------- vRX-1Y1G 1G 2019/11/01 - 2020/11/30 オプションライセンス: vRX-VPN1K vRX-VPN500 ライセンスのクリアを続けますか? (Y/N)
# clear vrx license history
show status license コマンドでソフトウェアライセンスの状態を確認することができます。
show status license コマンドを実行すると、現在有効となっている基本ライセンスが「vRX-<速度制限>」で表示されます。オプションライセンスがある場合は当該ライセンスの種類と機能制限が併記されます。
# show status license ======================================================= 品番 状態 有効期限 ------------------------------------------------------- vRX-10G 有効 2021/11/30 VPN (対地数:1500)
show status license コマンドに vrx オプションを付与するとルーターにインポートされているソフトウェアライセンスの詳細情報を表示します。
現在有効となっている基本ライセンスは先頭にアスタリスク (*) が付与されます。
# show status license vrx ユーザーID: vrx_user インスタンスID: 12345678 基本ライセンス: ========================================================= 品番 速度 有効期限 --------------------------------------------------------- *vRX-1Y10G 10G 2020/12/01 - 2021/11/30 vRX-1Y10G 10G 2021/12/01 - 2022/11/30 オプションライセンス: vRX-VPN1K vRX-VPN500
vrx オプションに加えて、 all オプションを付与すると有効期限切れとなったライセンスを含めたすべてのソフトウェアライセンスの詳細情報を表示します。
# show status license vrx all ユーザーID: vrx_user インスタンスID: 12345678 基本ライセンス: ========================================================= 品番 速度 有効期限 --------------------------------------------------------- vRX-1Y10G 10G 2019/11/01 - 2020/11/30 *vRX-1Y10G 10G 2020/12/01 - 2021/11/30 vRX-1Y10G 10G 2021/12/01 - 2022/11/30 オプションライセンス: vRX-VPN1K vRX-VPN500
ソフトウェアライセンスの状態は vrx license update schedule コマンドの設定に従って反映されます。
ルーターは 1 日に 1 度、vrx license update schedule コマンドの TIME1 で指定した時刻から TIME2 で指定した時刻の間のランダムな時刻にライセンスの有無を確認します。現在の日付で有効となるライセンスがあれば、当該ライセンスに従って動作します。有効となるライセンスがなければ、ライセンス無効時の機能制限に従って動作します。なお、以下の場合は vrx license update schedule コマンドの設定に関わらず、即座にライセンスの有無を確認、反映します。
ライセンス | ファイル名 |
---|---|
基本ライセンス | vrx_basic_yyyymmdd_hhmmss.lic |
VPN ライセンス | vrx_vpn_yyyymmdd_hhmmss.lic |
項目 | 説明 |
---|---|
品番 | ライセンス製品の品番 仮想ルーターのソフトウェアライセンスでは基本ライセンスが「vRX-<速度制限>」で表記され、オプションライセンスがある場合は当該ライセンスの種類と機能制限が併記される 仮想ルーターのソフトウェアライセンスの正式な品番は vrx オプションを付与することで確認可能 |
状態 | ライセンスの状態 仮想ルーターのソフトウェアライセンスでは常に「有効」と表記される |
有効期限 | ライセンスの有効期限 |
項目 | 説明 |
---|---|
ユーザー ID | ライセンスと紐づくユーザーの ID |
インスタンス ID | ライセンスと紐づくインスタンスの ID |
基本ライセンス | ルーターにインポートされている基本ライセンスの内訳 現在有効になっているライセンスの先頭にアスタリスク (*) が付与される |
オプションライセンス | ルーターにインポートされているオプションライセンスの内訳 |
# show status license ======================================================= 品番 状態 有効期限 ------------------------------------------------------- vRX-10G 有効 2020/11/30 VPN (対地数:3000)
# show status license vrx ユーザーID: vrx_user インスタンスID: 12345678 基本ライセンス: ========================================================= 品番 速度 有効期限 --------------------------------------------------------- *vRX-1Y10G 10G 2019/11/01 - 2020/11/30 オプションライセンス: vRX-VPN1K x 3
ソフトウェアライセンスに関連するメッセージを以下に示します。
SYSLOG として出力されるメッセージを以下に示します。
レベル | 出力メッセージ | 意味 |
---|---|---|
INFO | [SFSYS_GENERAL] License is invalidated because there is a possibility that the date was changed improperly. | ルーターの日付が不正に変更された可能性があるため、ライセンスが無効になった |
Disabled IP Tunnel[num], insufficient license. | ライセンスによる対地数制限を超過したため、トンネルインターフェースが無効になった num はトンネル番号 |
|
DEBUG | [TUNNEL] exceeded the number of license,disconnects multipoint tunnels. | ライセンスによる対地数制限を超過したため、マルチポイントトンネルを切断した |
ルーターにログインしたときに出力されるメッセージを以下に示します。
出力メッセージ | 意味 |
---|---|
The License expires on yyyy/mm/dd. | 現在有効なライセンスの有効期限の満了日まで3ヵ月以内になった yyyy/mm/dd は基本ライセンスの有効期限の満了日 |
Valid license is not found. Operates in speed limited mode. | 現在有効なライセンスがインポートされていないため、速度制限されている |
License is invalidated because there is a possibility that the date was changed improperly. Operates in speed limited mode. | ルーターの日付が不正に変更された可能性があり、ライセンスが無効になったため、速度制限されている |
ソフトウェアライセンスの利用例ごとのルーターにかかる機能制限のタイムラインを以下に示します。ライセンスのインポート/エクスポート/削除の操作方法については、「4-4. ライセンスのインポート」、「4-5. ライセンスのエクスポート」、「4-6. ライセンスの削除」を参照してください。
トライアルライセンスの利用中に、有償ライセンスの利用を開始します。
ライセンス | 品番 | 有効期限 | インポート日 |
---|---|---|---|
トライアル基本ライセンス | vRX-TR-B1 | 2019/11/01〜2019/11/20 | 2019/11/01 |
トライアル VPN ライセンス | vRX-TR-V1 | - | 2020/11/01 |
基本ライセンス | vRX-1Y10G | 2019/11/15〜2020/11/30 | 2019/11/15 |
VPN ライセンス | vRX-VPN1K | - | 2020/11/15 |
2019/11/01にトライアルの 基本ライセンスと VPN ライセンスをインポートして、トライアルライセンスが有効期限切れとなる前 (2019/11/15) に有償の 基本ライセンスと VPN ライセンスをインポートします。
ルーターにかかる機能制限のタイムラインは以下のようになります。
期間 | 上限速度 | VPN 対地数 |
---|---|---|
2019/11/01〜2019/11/14 | 10G bit/s | 100対地 |
2019/11/15〜2020/11/30 | 10G bit/s | 1000対地 |
2019/11/01以降はトライアルの基本ライセンスと VPN ライセンスが有効となるため、上限速度は 10G bit/s、VPN 対地数は 100対地 となります。
2019/11/15以降は有償の基本ライセンスと VPN ライセンスが有効となるため、上限速度は 10G bit/s、VPN 対地数は 1000対地 となります。
トライアル基本ライセンスと有償基本ライセンスが重複している期間 (2019/11/15〜2019/11/20) は、有償基本ライセンスが有効となります。
トライアル VPN ライセンスはトライアル基本ライセンスが有効であるときのみ有効となります。
基本ライセンスの利用中に VPN 対地数を追加します。
ライセンス | 品番 | 有効期限 | インポート日 |
---|---|---|---|
基本ライセンス | vRX-1Y10G | 2019/11/10〜2020/11/30 | 2019/11/10 |
VPN ライセンス1 | vRX-VPN500 | - | 2019/12/01 |
VPN ライセンス2 | vRX-VPN100 | - | 2020/04/01 |
2019/11/10に基本ライセンスをインポートして、その後、VPN ライセンスをインポートして VPN 対地数を追加します。本例では 2回 (2019/12/01、2020/04/01) VPN ライセンスをインポートします。
ルーターにかかる機能制限のタイムラインは以下のようになります。
期間 | 上限速度 | VPN 対地数 |
---|---|---|
2019/11/10〜2019/11/30 | 10G bit/s | なし |
2019/12/01〜2020/03/31 | 10G bit/s | 500対地 |
2020/04/01〜2020/11/30 | 10G bit/s | 600対地 |
2019/11/10以降は基本ライセンスが有効となるため、上限速度は 10G bit/sとなります。VPN ライセンスがインポートされていないため、VPN 対地数はありません。
2019/12/01以降は VPN ライセンス1が有効となるため、VPN 対地数は 500対地 となります。2020/04/01以降は VPN ライセンス2が追加されるため、VPN 対地数は 600対地 となります。
VPN ライセンスの有効期限は基本ライセンスの有効期限に従うため、基本ライセンスが有効な期間はすべての VPN ライセンスが有効となります。
基本ライセンスを延長する場合は、基本ライセンスが有効期限切れとなる前に次年度版ライセンスを購入してください。有効期限切れとなったあとに基本ライセンスを新規購入した場合は VPN ライセンスを再度購入する必要があります。
基本ライセンスが有効期限切れとなる前に次年度版ライセンスをインポートして、基本ライセンスを延長します。
ライセンス | 品番 | 有効期限 | インポート日 |
---|---|---|---|
基本ライセンス1 | vRX-1Y10G | 2019/11/10〜2020/11/30 | 2019/11/10 |
基本ライセンス2 (次年度版ライセンス) | vRX-1Y10G | 2020/12/01〜2021/11/30 | 2020/11/01 |
VPN ライセンス | vRX-VPN1K | - | 2019/11/01 |
基本ライセンス2は基本ライセンス1が有効期限切れとなったあと、ソフトウェアライセンスを継続利用するための次年度版ライセンスです。
2019/11/10に基本ライセンス1と VPN ライセンスをインポートして、基本ライセンス1が有効期限切れとなる前 (2020/11/01) に次年度版ライセンスをインポートします。
ルーターにかかる機能制限のタイムラインは以下のようになります。
期間 | 上限速度 | VPN 対地数 |
---|---|---|
2019/11/10〜2021/11/30 | 10G bit/s | 1000対地 |
2019/11/10以降は基本ライセンス1と VPN ライセンスが有効となるため、上限速度は 10G bit/s、VPN 対地数は 1000対地 となります。2020/12/01以降は次年度版ライセンスが有効となりますが、上限速度に変化はありません。
VPN ライセンスの有効期限は基本ライセンスの有効期限に従うため、基本ライセンスが有効な期間はすべての VPN ライセンスが有効となります。
基本ライセンスが有効期限切れとなったあとに、別途、新規購入した基本ライセンスの利用を開始します。
ライセンス | 品番 | 有効期限 | インスタンス ID | インポート日 |
---|---|---|---|---|
基本ライセンス1 | vRX-1Y10G | 2019/11/10〜2020/11/30 | 1000 | 2019/11/10 |
基本ライセンス2 | vRX-1Y10G | 2021/04/01〜2022/04/30 | 1001 | 2021/04/01 |
VPN ライセンス1 | vRX-VPN1K | - | 1000 | 2019/11/10 |
VPN ライセンス2 | vRX-VPN1K | - | 1001 | 2021/04/01 |
基本ライセンス2は新規に購入したライセンスであるため、基本ライセンス1とインスタンス ID が異なります。
2019/11/10に基本ライセンス1と VPN ライセンス1をインポートして、基本ライセンス1が有効期限切れとなったあと (2021/04/01) に基本ライセンス2と VPN ライセンス2をインポートします。
ルーターにかかる機能制限のタイムラインは以下のようになります。
期間 | 上限速度 | VPN 対地数 |
---|---|---|
2019/11/10〜2020/11/30 | 10G bit/s | 1000対地 |
2020/12/01〜2021/03/31 | 512K bit/s | なし |
2021/04/01〜2022/04/30 | 10G bit/s | 1000対地 |
2019/11/01以降は基本ライセンス1と VPN ライセンス1が有効となるため、上限速度は 10G bit/s、VPN 対地数は 1000対地 となります。
2020/12/01以降は基本ライセンス1が有効期限切れとなるため、上限速度は 512K bit/s となります。基本ライセンス1の有効期限切れとなることで VPN ライセンスが無効となるため、VPN 対地数はありません。
2021/04/01以降は基本ライセンス2と VPN ライセンス2が有効となるため、上限速度は 10G bit/s、VPN 対地数は 1000対地 となります。インスタンス ID が異なるため、VPN ライセンス1は無効となります。VPN 対地数を追加する場合は、インスタンス ID が基本ライセンス2と一致する VPN ライセンス2をインポートしてください。
基本ライセンスが有効期限切れとなる前にライセンスを削除して、ソフトウェアライセンスの利用を停止します。
ライセンス | 品番 | 有効期限 | インポート日 | 削除日 |
---|---|---|---|---|
基本ライセンス | vRX-1Y10G | 2019/11/01〜2020/11/30 | 2019/11/01 | 2020/04/01 |
VPN ライセンス | vRX-VPN1K | - | 2019/11/01 | 2020/04/01 |
2019/11/01に基本ライセンスと VPN ライセンスをインポートして、基本ライセンスが有効期限切れとなる前 (2021/04/01) にソフトウェアライセンスを削除します。
ルーターにかかる機能制限のタイムラインは以下のようになります。
期間 | 上限速度 | VPN 対地数 |
---|---|---|
2019/11/01〜2020/03/31 | 10G bit/s | 1000対地 |
2020/04/01〜 | 512K bit/s | なし |
2019/11/01以降は基本ライセンス1と VPN ライセンスが有効となるため、上限速度は 10G bit/s、VPN 対地数は 1000対地 となります。
2020/04/01以降は有効なソフトウェアライセンス がインポートされていないため、上限速度は 512K bit/s となり、VPN 対地数はありません。
基本ライセンスの有効期限内であれば、基本ライセンスとVPNライセンスを再度インポートすることで、ソフトウェアライセンスの利用を再開することができます。
基本ライセンスの利用中に上限速度を変更した基本ライセンスをインポートして、ルーターの上限速度を変更します。
ライセンス | 品番 | 有効期限 | インポート日 |
---|---|---|---|
基本ライセンス1 | vRX-1Y500M | 2019/11/01〜2020/11/30 | 2019/11/01 |
基本ライセンス2 | vRX-1Y1G | 2020/04/01〜2021/03/31 | 2020/04/01 |
VPN ライセンス | vRX-VPN1K | - | 2019/11/01 |
基本ライセンス2はルーターの上限速度を変更してソフトウェアライセンスを継続利用するためのライセンスです。
2019/11/01に基本ライセンス1と VPN ライセンスをインポートして、2020/04/01に基本ライセンス2をインポートします。
ルーターにかかる機能制限のタイムラインは以下のようになります。
期間 | 上限速度 | VPN 対地数 |
---|---|---|
2019/11/01〜2020/03/31 | 500M bit/s | 1000対地 |
2020/04/01〜2021/03/31 | 1G bit/s | 1000対地 |
2019/11/01以降は基本ライセンス1と VPN ライセンスが有効となるため、上限速度は 500M bit/s、VPN 対地数は 1000対地 となります。
2020/04/01以降は基本ライセンス2が有効となるため、上限速度は 1G bit/s となります。VPN 対地数に変化はありません。
VPN ライセンスの有効期限は基本ライセンスの有効期限に従うため、基本ライセンスが有効な期間はすべての VPN ライセンスが有効となります。
ヤマハ仮想ルーターAの利用中のソフトウェアライセンスをヤマハ仮想ルーターBに移設します。
ライセンス | 品番 | 有効期限 | ヤマハ仮想ルーターA | ヤマハ仮想ルーターB | |
---|---|---|---|---|---|
インポート日 | 削除日 | インポート日 | |||
基本ライセンス | vRX-1Y10G | 2019/11/10〜2020/11/30 | 2019/11/10 | 2020/04/01 | 2020/04/01 |
VPN ライセンス | vRX-VPN1K | - | 2019/11/10 | 2020/04/01 | 2020/04/01 |
2019/11/10にヤマハ仮想ルーターAに基本ライセンスと VPN ライセンスをインポートします。
2020/04/01にヤマハ仮想ルーターBに基本ライセンスと VPN ライセンスを移設します。ソフトウェアライセンスの移設は以下の手順で行います。
ルーターにかかる機能制限のタイムラインは以下のようになります。
期間 | ヤマハ仮想ルーターA | ヤマハ仮想ルーターB | ||
---|---|---|---|---|
上限速度 | VPN 対地数 | 上限速度 | VPN 対地数 | |
2019/11/10〜2020/03/31 | 10G bit/s | 1000対地 | 512K bit/s | なし |
2020/04/01〜2020/11/30 | 512K bit/s | なし | 10G bit/s | 1000対地 |
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