無線LAN見える化ツール機能

$Date: 2016/11/25 00:33:05 $

  1. 概要
  2. 注意事項
  3. 対応機種とファームウェアリビジョン
  4. 詳細
  5. コマンド
  6. SYSLOGメッセージ一覧

1. 概要

無線LAN見える化ツールは、無線LANの情報を表示するだけでなく収集した情報から「何が起きているか」、「何が問題か」を示す機能です。無線LAN見える化ツールは、ヤマハが独自に策定した基準で無線LANの分析を行い結果をグラフィカルに表示します。

2. 注意事項・関連文書

本製品がWDSステーションとして設定されている場合は、無線LAN見える化機能は使用できません。

3. 対応機種とファームウェアリビジョン

WLX302では、以下のファームウェアで無線LAN見える化ツールをサポートしています。
機種 ファームウェア 追加機能
WLX302 Rev.12.00.11以降
1時間毎にそのとき接続されていた端末の端末情報を保存する機能を追加した。
無線LANコントローラーに設定されているとき、グループ内の端末を一覧表示できるようにした。
メール通知にスナップショットを添付できるようにした。
メール通知の送信時刻を指定できるようにした。
Rev.12.00.07以降 -
Rev.12.00.05以降 -

4. 詳細

1. 無線LAN見える化ツール

2. 目次

1. 無線LAN見える化ツール
2. 目次
3. 無線LAN見える化ツールとは
3.1 無線LAN見える化ツール概要
3.1.1 無線LAN見える化機能一覧
3.1.2 無線LAN見える化画面
4. 無線LAN情報表示機能
4.1 状態表示
4.2 チャンネル使用状況表示
4.3 チャンネル使用率表示
4.4 CRCエラー率表示
5. 接続端末情報表示機能
5.1 端末一覧表示
5.2 端末詳細表示
5.3 グループ内端末表示
5.3.1 グループ内端末の表示
5.3.2 表示するアクセスポイントの選択
5.3.3 パスワードの設定・変更
5.4 表示画面
5.4.1 端末一覧表示
5.4.2 端末情報詳細表示
5.4.3 グループ内端末表示
5.4.4 表示するアクセスポイントの選択
5.4.5 パスワードの設定・変更
6. 周辺アクセスポイント情報表示機能
6.1 AP一覧表示
6.2 AP詳細表示
6.3 表示画面
6.3.1 AP一覧表示
6.3.2 AP詳細表示
7. レポート表示機能
7.1 レポートTOP
7.1.1 概 要
7.1.2 統計情報表示機能
7.1.3 メール通知設定機能
7.1.4 動作モード設定機能
7.1.5 ログファイル取得機能
7.2 ログ一覧表示
7.3 表示画面
7.3.1 レポートTOP
7.3.2 ログ一覧表示
7.4 ログ内容一覧
7.4.1 無線環境
7.4.2 セキュリティ
7.4.3 端末情報
7.4.4 通信状態
7.4.5 システム

3. 無線LAN見える化ツールとは

3.1 無線LAN見える化ツール概要

無線LAN見える化ツールは、単に無線LANの情報を表示する機能ではなく収集した情報から「何が起きているか」、「何が問題か」を示す機能です。
これまで無線LANの分析は専門知識を必要とすることから難しいとされていましたが、無線LAN見える化ツールは、ヤマハで策定したアルゴリズムを用いて無線LANの分析を行い、その結果を分かりやすく表示します。

無線LAN見える化ツールは、「無線LAN情報表示機能」、「接続端末表示機能」、「周辺アクセスポイント情報表示機能」、「レポート生成機能」で構成されています。
「無線LAN情報表示機能」は、無線LAN通信で何が起きているかを示します。「状態表示」、「チャンネル使用状況表示」、「チャンネル使用率表示」、「CRCエラー率表示」の4画面で構成されており「無線LAN情報」タグから選択できます。
「接続端末表示機能」は、本製品に接続しているステーションの一覧と詳細情報により、ステーションの接続状態や通信状態を示します。「端末一覧表示」と「端末詳細表示」で構成されており、「端末一覧表示」は「端末情報」タグから選択します。「端末詳細表示」は、端末一覧表示画面の「表示」ボタンを押下すると表示されます。
「周辺アクセスポイント情報表示機能」は検出した周辺アクセスポイントの一覧表示と詳細表示機能により、周辺アクセスポイントの状態や設定内容を示します。「無線LAN情報表示機能」、「接続端末表示機能」、「周辺アクセスポイント情報表示機能」では、ヤマハ独自の評価結果がグラフィカルに表示されます。評価結果は、ヤマハが策定したアルゴリズムにより算出し色で示します。「レポート生成機能」は、ヤマハの基準で管理者に通知する必要があると判断した場合に検出可能な情報を保存し、想定される現象の説明文を生成します。現象検出時の状況を後日確認できるように、コメントと共にグラフィカルな表示を行うための情報も生成します。また、状態表示画面には、無線LANの状況把握に必要な情報を一画面で表示するだけでなく、過去に検出した問題のリストが表示されており、問題を選択すると問題検出時のスナップショットが表示されます。

3.1.1 無線LAN見える化機能一覧

3.1.1.1 無線LAN情報表示機能

無線LAN情報表示機能には状態表示、チャンネル使用状況表示、チャンネル使用率表示、CRCエラー率表示の4種類あり、グラフィカルな表示で無線LANの状況を視覚的に把握できるようにします。

状態表示
無線LANの状況把握に必要な情報を1画面で表示します。また、画面で使用する色は、赤が警告、黄色が注意、緑は許容範囲であることを示し、色情報で無線LANの状態が把握できるようにしています。
状態表示画面では、以下の情報を表示します。
- アクセスポイントとステーション間のスループット
- 通信中の端末数
- 電波干渉するアクセスポイントの表示
電波強度は台形の高さで示し、自局との電波干渉によるスループットへの影響を赤(影響大)、黄(影響あり)、緑(影響なし)の3段階で表現します。
- チャンネル使用率
- CRCエラー発生率
- 無線LAN動作モード
- 上記項目の現在値(自動更新可能)
- 上記項目の最大値
- 上記項目の問題発生時のスナップショット
- 検出した問題のリスト
- コメント(表示している無線状態についてのコメント)

また、状態表示画面には無線LAN見える化機能の保存情報をリセットするボタンがあり、検出した問題や、以下に示すチャンネル使用率、CRCエラー率の履歴情報などをリセットすることができます。

チャンネル使用状況表示
周辺のアクセスポイントがどのチャンネルを使用しているかをグラフィカルに表示します。2.4GHzで1画面、5GHz(W52、W53,W56)で3画面の計4画面を切り替えて表示することができます。アクセスポイントは、使用しているチャンネルを中心とした台形で表示し、その上底部分にSSIDが表示されます。電波強度は台形の高さで示します。また、SSID部をクリックすることにより、アクセスポイントの詳細情報を表示します。

チャンネル使用率表示
前回リセットした時点から現在までのチャンネル使用率を折れ線グラフで表示します。データは1時間に1回定期的に保存されていますが、1時間以内であっても後述のログ生成機能がキャプチャしたデータが存在する場合はそれも含めて表示します。グラフは右端を現在時間として表示します。グラフのスケールは1日から1か月の範囲で変更できます。
チャンネル使用率は無線モジュール毎にデータが保存されています。
チャンネル使用率表示画面では、以下の情報を表示します。
- チャンネル使用率
- チャンネル使用率が通信に与える影響の参考値
チャンネル使用率20%の位置に黄色、40%の位置に赤色の太線で表現します。
- グラフのスケール
- 無線モジュールの種類
本製品は無線LANモジュールを2つ搭載しており、それぞれ2.4GHzと5GHzの通信に使用します。

CRCエラー率表示
前回リセットした時点から現在までのCRCエラー率を折れ線グラフで表示します。データは1時間に1回定期的に保存されていますが、1時間以内であっても後述のログ生成機能がキャプチャしたデータが存在する場合はそれも含めて表示します。グラフは右端を現在時間として表示します。グラフのスケールは1日から1か月の範囲で変更できます。
CRCエラー率は無線モジュール毎にデータが保存されています。
CRCエラー率示画面では、以下の情報を表示します。
- CRCエラー率
- CRCエラー率が通信に与える影響の参考値
CRCエラー率20%の位置に黄色、40%の位置に赤色の太線で表現します。
- グラフのスケール
- 無線モジュールの種類
本製品は無線LANモジュールを2つ搭載しており、それぞれ2.4GHzと5GHzの通信に使用します。

3.1.1.2 接続端末情報表示機能

無線LANで通信速度が遅くなる現象や無線接続が切れる原因として、ステーションとアクセスポイントの伝送速度、位置関係や干渉波による再送、およびアクセスポイントとの接続状態の不安定さがあります。これらは無線アナライザでも正確な情報が取れないため、ステーションと通信をしているアクセスポイントで情報を収集し表示するのが最適です。接続端末情報表示機能は、端末固有の問題を解決するための機能です。接続端末情報表示機能は、接続しているステーションの情報を一覧表示と詳細表示で示します。

接続端末情報一覧表示
本製品に接続しているステーションの情報を一覧表示します。情報の更新は“更新”ボタンもしくはブラウザの画面を更新(F5もしくは再描画操作)により行います。表示内容は以下のとおり。
- 評価結果
ヤマハ独自の基準で5段階評価し、結果を色で表示します。色は良い状態から順に青、緑、橙、赤、濃赤で表示します。濃赤は無線通信のパフォーマンスに悪い影響を及ぼす端末であることを示します。
- MACアドレス
- メディアタイプと認証方式
通信方式(802.11a/b/g/n)および、認証方式(Open、Shared、WPA、WPA2)を表示します。
- 伝送速度
- 信号強度
- 再送率
- 無線切断回数

また、一覧表示から特定の端末を選択すると次項の詳細表示画面に移行します

接続端末詳細情報表示
本製品に接続している端末の状況を視覚的に把握できるように、文字だけでなくレーダーチャートも表示します。表示内容は以下のとおり。
- 評価結果
- MACアドレス
- メディアタイプ
- 認証方式
- 伝送速度
- 最大スループット
- 信号強度
- 再送率
- 無線切断回数
- レーダーチャート
値は外側ほど良好であることを示します。
伝送速度、信号強度、再送率、切断回数、最大スループットを要素とし、全ての要素を5段階で評価して表示します。

グループ内端末表示
無線LANコントローラー機能でController-APとして割り当てられている本製品と、Member-APとしてController-APのグループに登録されている本製品に接続されている端末の一覧表を表示します。
情報の更新は“更新”ボタンもしくはブラウザの画面を更新(F5もしくは再描画操作)により行います。
表示される内容は以下のとおり。
- IPアドレス
端末情報を参照した先のWLX302のIPアドレスが表示されます。
- 名称
端末情報を参照した先のWLX302の名称が表示されます。
- 設置場所
端末情報を参照した先のWLX302の設置場所が表示されます。
- SSID
端末が接続されているSSIDが表示されます。
- 評価結果
- MACアドレス
- 方式
- 伝送速度
- 信号強度
- 再送率
- 無線切断回数
また、一覧表示から特定の端末を選択すると詳細表示画面に移行します。

3.1.1.3 周辺アクセスポイント情報表示機能

無線LAN管理上の重要な項目に、ネットワーク管理者に無断で設置したアクセスポイントの使用チャンネルやセキュリティ設定の監視があります。これらは既存の無線LAN通信を阻害するだけでなく、セキュリティホールとなりネットワーク全体を危険にします。周辺アクセスポイント情報表示機能は、全チャンネルで動作しているアクセスポイントの情報を表示することで、管理外のアクセスポイントの存在とその危険性を知らせる機能です。周辺アクセスポイント情報表示は、アクセスポイントからのビーコンを基に、一覧表示と詳細表示で情報を示します。

周辺アクセスポイント情報一覧表示
一覧表示は、「未登録アクセスポイント」と「登録済みアクセスポイント」の2種類表示します。アクセスポイントの登録/削除は、SSID単位で行います。また、5GHzで稼働しているアクセスポイントについては、旧規格であるJ52もW52と電波干渉するため検出し表示します。情報の更新は“更新”ボタンもしくはブラウザの画面を更新(F5もしくは再描画操作)により行います。表示内容は以下のとおり。
- 評価結果
ヤマハ独自の基準で5段階評価し、結果を色で表示します。色は良い状態から順に青、緑、橙、赤、濃赤で表示します。濃赤は無線通信のパフォーマンスに悪い影響を及ぼしたり、セキュリティ設定に問題のあるアクセスポイントであることを示します。
- SSID
- MACアドレス
- 動作モード(802.11a/b/g/n)
- チャンネル
- 伝送速度
- 電波強度
- 認証方式、および、暗号化方式

周辺アクセスポイント詳細情報覧表示
アクセスポイントの状況を視覚的に把握できるように、文字だけでなくレーダーチャートも表示します。表示内容は以下のとおり。
- 評価結果
- SSID
- MACアドレス
- メディアタイプ
- チャンネル
- 認証方式
- 暗号化方式
- 伝送速度
- 信号強度
- 電波干渉
自局に対する電波干渉度合を5段階で表示します。
1が最も悪く5が最も良い状態であることを示します。
- セキュリティ
認証方式と暗号化方式からセキュリティレベルを5段階で表示します。
1が最も悪く5が最も良い状態であることを示します。
- アクティブ時間
本製品がアクセスポイントを検出してからの連続稼働時間を基に5段階評価します。
1が最も悪く5が最も良い状態であることを示します。
- レーダーチャート
値は外側ほど良好であることを示します。
伝送速度、信号強度、電波干渉、セキュリティ、アクティブ時間を要素とし、全ての要素を5段階で評価して表示します。

3.1.1.4 レポート機能

無線LANで発生する不具合は過渡現象が多いため、現象発生後に現地で調査しても再現しないことが多々あります。アクセスポイントは現象発生時に無線LANの情報を集めることができるため、ヤマハ独自の基準で無線LANの不具合につながる現象の発生を検出し、その時の情報を保存します。検出した現象はヤマハ独自の基準で評価し、 “重大”“警告”“注意”“許容”“良好” に分類されます。
ログの保存領域は8MBですが、内容により保存できるログの件数は変動します。検出したログはメールでの送信、およびCSVファイルでのダウンロードが可能です。さらに、無線LAN見える化に関するデータを全てダウンロードする“全データダウンロード”機能があります。このデータを本製品にアップロードすることにより内容を確認することができます。

ログ設定画面
メールの送信設定、および、CSV形式のログファイルをダウンロードする機能、および全データダウンロード機能を提供します。
メール送信設定では、送信間隔と送信レベルの設定ができます。送信間隔は、現象検出時に逐次送信する方法と定期的に送信(1時間、3時間、6時間、12時間、1日、3日、1週間から選択)する方法の2種類から選択できます。送信レベルの設定は、 “重大”“警告”“注意”“許容”“良好” からチェックボックスで選択できます。また、メールにはスナップショットのデータを添付することができます。
- メール送信設定
送信間隔(逐次/定期[1時間、3時間、6時間、12時間、1日、3日、1週間])
送信時刻
ログ送信レベル( “重大”“警告”“注意”“許容”“良好”
スナップショットデータの添付
- ログダウンロード機能
- 全データダウンロード機能

ログ一覧表示
検出したログの一覧を表示します。
ログは、日時、重要度、カテゴリ、問題内容が表示されます。また項目毎にソートできます。ログの一覧表は、“更新”ボタン押下時および、画面更新時に表示内容が更新されます。
- 日時
- 重要度
- カテゴリ
- 問題内容
- コメント(各問題選択時に対応するコメントを表示)

全データダウンロード機能
無線LAN見える化に関するデータを全てダウンロードする機能です。本製品内部に保存されている見える化関連ファイルをZIP形式でダウンロード出来ます。このファイルを本製品にアップロードすることにより内容を確認することができます。

動作モード設定機能
無線LAN見える化ツールの動作モードを用途にあわせて変更する機能です。“高”、“中”、“低”、“ビュー”の中からモードを選択して使用することができます。

ログの保存機能
無線LAN見える化ツールでは、10分ごとにスナップショットを本製品の内蔵メモリに保存します。
また、以下の操作を行った場合、スナップショットを本製品の内蔵メモリに保存しています。
- 本製品の[Web設定画面]メニューから[管理機能]-[基本設定]を選択し、[見える化機能]を[使用する]から[使用しない]に変更したとき。
- 動作モード設定機能で、無線LAN見える化ツールの動作モードを変更したとき。
(注意)
本製品の電源をOFFにした場合、本製品の内蔵メモリに保存されていないスナップショットは消去されます。


3.1.2 無線LAN見える化画面


3.1.2.1 見える化ツールの起動
見える化起動
図3-1 見える化ツール起動

3.1.2.2 画面切り替え

“無線LAN情報”、“端末情報”、“周辺AP情報”、“ログ”の4つのカテゴリからリストで選択します。

無線LAN見える化メニュー

図3-2 無線LAN見える化メニュー
3.1.2.3 無線LAN情報

状態表示

状態表示

図3-3 状態表示

チャンネル使用状況表示

チャンネル使用状況表示

図3-4 チャンネル使用状況表示

チャンネル使用率表示

チャンネル使用率表示

図3-5 チャンネル使用率表示

CRCエラー率表示

CRCエラー率表示

図3-6 CRCエラー率表示

3.1.2.4 端末情報

端末一覧表示

端末一覧表示

図3-7 端末一覧表示

端末詳細表示

端末詳細表示

図3-8 端末詳細表示

グループ内端末表示

グループ内端末表示

図3-9 グループ内端末表示

3.1.2.5 周辺AP情報

AP一覧表示

AP一覧表示

図3-10 AP一覧表示
AP詳細表示

AP詳細表示

図3-11 AP詳細表示

3.1.2.6 レポート表示

レポートTOP

レポートTOP

図3-12 レポートTOP
ログ一覧表示

ログ一覧表示

図3-13 ログ一覧表示

4. 無線LAN情報表示機能

無線LAN情報表示機能は、アクセスポイントとして動作するに当たり無線通信に問題があるかを視覚的に把握することを目的とした機能です。
無線LAN情報表示機能は、“状態表示”、“チャンネル使用状況表示”、“チャンネル使用率表示”、“CRCエラー率表示”の4画面で構成され、見える化画面上部の“無線LAN情報”ボタン押下時に表示されるリストから選択することで各画面に移行します。

無線LAN見える化メニュー

図4-1 無線LAN見える化メニュー

4.1 状態表示

(概要)

アクセスポイントとステーション間のスループット、電波干渉するアクセスポイントの周波数と電波強度、チャンネル使用率、CRCエラー発生率、無線動作モード、問題検出数、総合評価や注意、警告などのコメントを一画面で表示します。初期状態では各項目の現在値を表示します。リセットしてから現在までに検出された問題は下方に一覧表示され、項目を選択すると同じ画面構成のまま問題発生時のスナップショットが表示されます。さらに、“最大値表示”ボタンを押下すると、各項目についてリセットしてから現在までの最大値が表示されます。

切り替え表示できる内容は以下の3種類。
・現在値表示
・問題発生時のスナップショット表示
・最大値表示
「現在値表示」は、周辺の無線LANに関する情報をリアルタイムに表示します。
「最大値表示」は、前回リセットボタンを押下した時点から現在までの最大値を表示します。
「問題発生時のスナップショット表示」は、問題発生時の無線LANに関する情報を表示します。スナップショットは、画面下方の問題点リストを選択することで表示されます。問題点リストは、ヤマハが独自に策定した基準を超えた時に自動生成されます。

(機能一覧)

・スループット表示機能

アクセスポイント(本製品)とステーションの間で行った無線通信のスループットを横棒グラフで表示します。棒グラフは、アクセスポイントに設定されている最大伝送速度(理論値)に対して実際に通信で発生したスループットの割合を示します。また、グラフ横に[スループット/伝送速度(Mbps)]の形式で数値を表示します。スループットはステーションが単位時間当たりに送受信したデータ量から算出します。複数のステーションが同時に通信した場合は合計値を表示します。
現在値表示の場合は表示更新時に通信していたステーションとのスループットを表示します。問題発生時のスナップショット表示の場合はその時に通信していたステーションとのスループット。最大値表示の場合は、リセットしてから現在までのアクセスポイントとステーション間の最大スループットを表示します。
また、グラフ横に、通信中のステーション数を表示します。


・電波干渉アクセスポイント表示機能

周辺アクセスポイントの使用周波数から、電波干渉の度合をヤマハ独自の基準で色分けして表示します。周辺アクセスポイントは、縦軸を電波強度、横軸を周波数としてアクセスポイントを台形の線で表示します。また、SSIDを台形の上底付近に表示します。SSIDを選択するとアクセスポイントの詳細情報画面に遷移します。
使用している周波数が自局と重なるアクセスポイントは、同時に通信した場合にフレームが破損する可能性がありますが、周波数が重なっていてもCSMA/CAが正常に働いている場合や電波強度が低い場合はフレームの破損は発生しないため、周波数だけで自局に対する電波干渉の影響を判断することが難しいため、ヤマハ独自の基準で影響度合いを色分けして表示します。色と電波干渉度合の関係は以下のとおり。

緑色:電波干渉が無い場合
黄色:電波干渉による影響はあるが、
フレームの波損によるスループットへの影響が小さい場合。
赤色:電波干渉による影響があり、
フレームの波損によるスループットへの影響が大きい場合。

・チャンネル使用率表示機能

自局および他局が送受信したフレームの伝送速度とフレーム長から使用しているチャンネルの使用率を推定し縦棒グラフで表示します。ノイズなど802.11以外の無線通信によるチャンネル使用率は表示されません。棒グラフは、単位時間当たりに無線LAN通信が行われた時間を百分率(%)で示します。

802.11では、ある局が通信している間、他の局は通信しないことで無線フレームの衝突を回避するCSMA/CAという仕組みを採用しています。よって、チャンネル使用率が高いと自局の通信が待たされるためスループットが低下します。定常的にチャンネル使用率が高い場合は、他のチャンネルに変更することで通信環境が改善する可能性があります。

・CRCエラー率表示機能

自局で受信した総受信フレーム(他局送信フレームを含む)に対する、CRCエラーフレームの割合を縦棒グラフで示します。棒グラフは総受信フレーム数を100%とした場合にCRCフレーム数が占める割合を百分率(%)で表します。

802.11のフレームには、フレームの最後にFCS(Frame Check Sequence)が付加されています。その計算方法からCRC(Cyclic Redundancy Check)と呼ばれています。CRCエラーフレーム数は、フレームの最後に付加されている送信前に計算した値が、受信時に計算した値と一致しない場合にカウントされます。CRCエラーフレームは破損したフレームとして上位層に渡されず、また、ACKも返さないため、再送フレームの増加につながります。よって、CRCエラー率の増加はスループットに影響します。
CRCエラーは、同一周波数を使用する他の無線LAN局が送信したフレームと衝突した場合や、自局が送信した電波の直接波と反射波が衝突した場合、無線LAN以外の機器が発する電波と電波干渉している場合などに発生するため、使用するチャンネルや設置場所を検討する際の指標として有効です。


・無線動作モード表示機能

無線LAN動作モードと使用しているチャンネルを表示します。

表 4-1 無線LAN動作モード

表示内容
802.11b2GHz/CCK
802.11g2GHz/OFDM
802.11a5GHz/OFDM
802.11ng2GHz/HT20
802.11na5GHz/HT20
802.11ng+2GHz/HT40/(ext ch 上側)
802.11ng-2GHz/HT40/(ext ch 下側)
802.11na+5GHz/HT40/(ext ch 上側)
802.11na-5GHz/HT40/(ext ch 下側)
・問題検出表示機能

ヤマハが独自に策定した基準値を超える事象が発生した場合、“問題”が発生したと判断して無線LAN通信に関する情報を保存しリスト表示します。リストに表示された“問題”を選択すると問題発生時のスナップショットが表示されます。リスト表示される項目は、レポート機能の“ログ一覧”で表示される内容とおなじです。

・コメント表示機能

スループット、電波干渉、CRCエラー率、チャンネル使用率から無線LANの状態についてコメントを表示します。また、問題発生時のスナップショット表示では、どの項目で“問題”と判断したかを表示します。

(注意)
スナップショット取得時に、コメント表示に使用する情報が取得・生成ができなかった場合はコメント無しとして「-」と表示されます。

・問題発生時のスナップショット表示機能

問題検出機能により記録された情報を基に、問題発生時のスナップショットを表示します。

・最大値表示機能

スループット、チャンネル使用率、電波干渉アクセスポイント、CRCエラー率について、リセットから現在までの最大値を表示します。


(表示画面)

現在値表示

状態表示(現在値)

図4-2 状態表示(現在値)


- チャンネル使用率、CRCエラーは影響度合いを色(緑、黄、赤、濃赤)で表示します。
- 問題点リストは重要度を色で示します。
- 問題点リストの”表示”ボタン押下でエラー発生時のスナップショットを表示します。
- 最大値表示ボタンを押下すると、最大値表示画面に移行します。
- “リセット”ボタン押下で警告ダイアログ表示後過去の問題点リストおよびスナップショットをすべて削除します。
- “2.4GHz”ボタン、“5GHz”ボタン押下で対応する無線LANの情報を表示します。
- 電波干渉アクセスポイント表示部は、自局と電波干渉するアクセスポイントを干渉度合により色分けして表示。


スナップショット表示

下記は、問題発生時のスナップショット表示のイメージです。CRCエラーが40%を超えたため、報告対象と判断してスナップショットがとられています。

状態表示(スナップショット)

図4-3 状態表示(スナップショット)


- 問題点リストの”表示”ボタン押下で他のスナップショットを表示します。
- “削除”ボタン押下で表示中の問題を削除。


最大値表示

状態表示(最大値)

図4-4 状態表示(最大値)


- スループット、チャンネル使用率、CRCエラー、電波干渉APの最大状態を表示します。
- 問題点リストの”表示”ボタン押下でエラー発生時のスナップショットを表示します。
- “現在値表示”ボタン押下で「現在値表示」へ移行します。


画面構成

無線LAN状態表示画面は、スループットによりアクセスポイントとしての性能に関する情報を示し、チャンネル使用率、電波干渉アクセスポイント表示、CRCエラー率と本体の無線LAN設定内容により空間の電波状態を示しています。さらに、問題点リストとコメント表示欄によりヤマハ独自の解析結果を示しています。無線LAN状態表示画面は一画面で無線LANの状態を把握することを目的としています。


状態表示-画面構成
図4-5 状態表示-画面構成


4.2 チャンネル使用状況表示


(概要)
周辺のアクセスポイントを、使用しているチャンネルを中心とした台形で表示します。また、電波強度により濃赤色、赤色、橙色、緑色、青色で表示します。
周辺アクセスポイント情報表示機能は、以下の情報を表示します。

- ESSID
- 使用チャンネル
- 電波強度
- 詳細情報
ビーコンに含まれる情報を基に、概要をレーダーチャートで表示します。
- 周波数帯毎のアクセスポイント表示
2.4GHzと5GHz(W52,53,56,J52)の計5種類表示します。

(機能一覧)

・アクセスポイント表示機能

- 検出したアクセスポイントをチャンネルと電波強度で表示
縦軸を電波強度、横軸を周波数としてSSID毎に中心周波数を中心とする台形で電波干渉範囲を表示する。


・周波数帯別表示機能

- 2.4GHz、W52,W53,W56,J52のそれぞれを切り替え表示
表示内容は各周波数共に同じ。



(表示画面)

2.4GHz 5GHz【(J52,W52), W53, W56 】

チャンネル使用状況表示

図4-6 チャンネル使用状況表示


4.3 チャンネル使用率表示

(概要)
前回リセットした時点から現在までのチャンネル使用率を折れ線グラフで表示します。データは1時間に1回定期的に保存されます。グラフは右端を現在時間として表示します。グラフのスケールは変更できます。また、チャンネル使用率は無線モジュール毎に表示可能です。


(機能一覧)
チャンネル使用率の折れ線グラフ描画機能
チャンネル使用率が通信に与える影響の参考値
チャンネル使用率20%の位置に黄色、40%の位置に赤色の太線で表現します。
グラフの時間軸(横軸)スケール変更機能
1日、1週間、1ヶ月から選択できます。
無線モジュール選択機能
本製品は無線LANモジュールを2つ搭載しています。“2.4GHz”ボタンと“5GHz”ボタンで表示を切り替えることができます。

(表示画面)

チャンネル使用率表示

図4-7 チャンネル使用率表示


4.4 CRCエラー率表示

(概要)
前回リセットした時点から現在までのCRCエラー率を折れ線グラフで表示します。データは1時間に1回定期的に保存されます。グラフは右端を現在時間として表示します。グラフのスケールは変更可能です。また、CRCエラー率は無線モジュール毎に表示可能です。


(機能一覧)
CRCエラー率の折れ線グラフ描画機能
CRCエラー率が通信に与える影響の参考値
CRCエラー率20%の位置に黄色、40%の位置に赤色の太線で表現します。
グラフの時間軸(横軸)スケール変更機能
1日、1週間、1ヶ月から選択できます。
無線モジュール選択機能
本製品は無線LANモジュールを2つ搭載しています。“2.4GHz”ボタンと“5GHz”ボタンで表示を切り替えることができます。

(表示画面)

CRCエラー率表示

図4-8 CRCエラー率表示


5. 接続端末情報表示機能

端末情報表示機能は、本製品に接続しているステーションの無線LANの状態を表示し、ヤマハが独自に策定した基準で評価した結果を数値と色で示します。端末情報表示機能には“端末一覧表示”、”端末詳細表示”、”グループ内端末表示”があります。
見える化画面上部の”端末情報”ボタン押下時に表示されるリストから選択することで“端末一覧表示”画面と”グループ内端末表示”画面に移行します。 “端末詳細表示”画面は“端末一覧表示”や”グループ内端末表示”から端末を選択すると表示されます。

無線LAN見える化メニュー

図5-1 無線LAN見える化メニュー


端末一覧表示では、本製品に接続しているステーションの無線情報を表示します。本製品に複数のSSIDを設定している場合はSSIDごとに接続端末を表示します。
端末詳細表示では、本製品に接続しているステーションの無線情報と、伝送速度、信号強度、再送率、無線切断回数、最大スループットを要素とするレーダーチャートを表示します。

グループ内端末表示では、Controller-APとして割り当てられている本製品と、Controller-APのグループにMember-APとして登録されている本製品に接続されている端末の一覧が機体ごとに表示されます。

端末情報は1時間に1回スナップショットとして保存します。グループ内端末表示の情報は、保存しません。
また、端末が1台も接続されていない場合も、スナップショットは保存しません。


5.1 端末一覧表示

本製品に接続しているステーションの無線情報を一覧表示します。複数のSSIDを設定している場合はSSIDごとに接続端末の一覧表を表示します。
一覧表示する無線情報は、評価値、MACアドレス、メディアタイプ、認証方式、伝送速度、信号強度、再送率、無線切断回数です。評価項目には、伝送速度、信号強度、再送率、無線切断回数、最大スループットを使用します。最大スループットは端末詳細表示画面に表示されます。評価値は、ヤマハで独自に策定した値を表示します。
接続端末一覧から特定の端末を選択すると端末の詳細な情報が表示されます。
MACアドレス、メディアタイプ、認証方式は評価しないため黒色文字で表示します。伝送速度、信号強度、再送率、無線切断回数は、以下の閾値で評価し色付の文字で表示します。

MACアドレス
下記フォーマットで表示します。
xx:xx:xx:xx:xx:xx
方式
メディアタイプと認証方式を表示します。
認証方式は、Open、WEP、WPA、WPA2の何れかを表示します。
メディアタイプは、IEEE802.11a/b/g/nをそれぞれ以下のように表示します。

表 5-1 メディアタイプ
メディアタイプ表示備考
IEEE 802.11b11b2GHz/CCK
IEEE 802.11g11g2GHz/OFDM
IEEE 802.11a11a5GHz/OFDM
IEEE 802.11nght2011ng2GHz/HT20
IEEE 802.11naht2011na5GHz/HT20
IEEE 802.11nght40+11ng+2GHz/HT40/(ext ch +1)
IEEE 802.11nght40-11ng-2GHz/HT40/(ext ch -1)
IEEE 802.11naht40+11na+5GHz/HT40/(ext ch +1)
IEEE 802.11naht40-11na-5GHz/HT40/(ext ch -1)
※gはb+gを含む。
※ngはb+g+nを含む

伝送速度
本製品とステーションで確立している伝送速度(リンク速度)を表示します。
値により以下の閾値で評価し色表示します。
評価値1(濃赤色): 5Mbps以下
評価値2(赤色): 6Mbps〜10Mbps
評価値3(橙色):11Mbps〜35Mbps
評価値4(緑色):36Mbps〜54Mbps
評価値5(青色):55Mbps以上
信号強度
フレームの受信信号強度を値により以下の閾値で評価し色表示します。
評価値1(濃赤色):−70dBm 以下
評価値2(赤色):−69dBm〜−60dBm
評価値3(橙色):−59dBm〜−50dBm
評価値4(緑色):−49dBm〜−40dBm
評価値5(青色):−39dBm以上
再送率
再送率はステーションから受信した総フレーム数に対する再送フレームの割合を百分率で示します。以下の閾値で評価し色表示します。
評価値1(濃赤色):51%以上
評価値2(赤色):41%〜50%
評価値3(橙色):31%〜40%
評価値4(緑色):21%〜30%
評価値5(青色):20%以下
無線切断回数
自局(アクセスポイント)とステーションとの無線接続が一時間当たり何回切断されたかを示します。無線接続が切れる原因は、ユーザーがステーションを操作して無線接続を切った場合、ステーションが通信圏外に移動した場合、パケットロスにより無線接続が切れた場合など多岐にわたりますが、ここでは純粋に自局がステーションとの無線接続切断を検出した回数を示します。
無線切断回数は、以下の閾値で評価し色表示します。
評価値1(濃赤色):31回以上
評価値2(赤色):21回〜30回
評価値3(橙色):11回〜20回
評価値4(緑色): 6回〜10回
評価値5(青色): 5回以下
評価値
評価値は、伝送速度、受信信号強度、再送率、無線切断回数、最大スループットから算出し、以下の色で示します。
(悪)濃赤色、 赤色、 橙色、 緑色、 青色(良)

5.2 端末詳細表示

本製品に接続しているステーションの無線情報を端末一覧より詳細に表示します。表示項目は以下のとおり。

評価値
端末一覧と同じ。
MACアドレス
端末一覧と同じ。
メディアタイプ(IEEE802.11a/b/g/n)
メディアタイプは、IEEE802.11a/b/g/nをそれぞれ以下のように表示します。

表 5-2 メディアタイプ
メディアタイプ表示備考
IEEE 802.11bIEEE 802.11b2GHz/CCK
IEEE 802.11gIEEE 802.11g2GHz/OFDM
IEEE 802.11aIEEE 802.11a5GHz/OFDM
IEEE 802.11nght20IEEE 802.11ng2GHz/HT20
IEEE 802.11naht20IEEE 802.11na5GHz/HT20
IEEE 802.11nght40+IEEE 802.11ng+2GHz/HT40/(ext ch +1)
IEEE 802.11nght40-IEEE 802.11ng-2GHz/HT40/(ext ch -1)
IEEE 802.11naht40+IEEE 802.11na+5GHz/HT40/(ext ch +1)
IEEE 802.11naht40-IEEE 802.11na-5GHz/HT40/(ext ch -1)
※gはb+gを含む。
※ngはb+g+nを含む
伝送速度
端末一覧と同じ。
認証方式
認証方式は、以下の何れかを表示します。
Open、WEP、WPA、WPA2
信号強度
端末一覧と同じ。
再送率
端末一覧と同じ。
無線切断回数
端末一覧と同じ。
最大スループット
ステーションが自局に接続してから現在までの無線LAN通信で記録したスループットの最大値を表示します。スループットは1秒間隔で測定します
伝送速度、信号強度、再送率、無線切断回数、最大スループットを要素とするレーダーチャートを表示します。各要素は5段階で評価した結果を表示します。レーダーチャートは外側が評価値5で最も良い状態であることを示します。

5.3 グループ内端末表示

グループ内端末表示画面では、グループ内端末の表示、表示するアクセスポイントの選択および各アクセスポイントから端末情報を取得するためのパスワードの設定と変更を行うことができます。

5.3.1 グループ内端末の表示

無線LANコントローラー機能でController-APが割り当てられている本製品でのみ表示可能な画面です。
無線LANコントローラー機能でController-APとして割り当てられている本製品と、Controller-APのグループにMember-APとして登録されている本製品に接続されている端末の一覧表を表示します。
アクセスポイントごとにIPアドレス、名称、設置場所、接続されている端末の一覧が表示されます。端末の一覧で表示される情報は、端末一覧表示と同じです。
接続の一覧から特定の端末を選択すると端末ごとの詳細な情報が表示されます。
表示される内容は以下のとおりです。

IPアドレス
端末情報を参照した先のWLX302のIPアドレスが表示されます。
名称
端末情報を参照した先のWLX302の名称が表示されます。
設置場所
端末情報を参照した先のWLX302の設置場所が表示されます。
SSID
端末一覧と同じ。
評価値
端末一覧と同じ。
MACアドレス
端末一覧と同じ。
方式
端末一覧と同じ。
伝送速度
端末一覧と同じ。
信号強度
端末一覧と同じ。
再送率
端末一覧と同じ。
無線切断回数
端末一覧と同じ。

5.3.2 表示するアクセスポイントの選択

「端末の接続先アクセスポイントを選択して下さい」を選択すると、Controller-APとして割り当てられている本製品と、Controller-APのグループにMember-APとして登録されている本製品から表示したいアクセスポイントを選択して表示することができます。

5.3.3 パスワードの設定・変更

グループ内端末表示を表示する時に、端末情報を取得するためのパスワードを入力する必要があります。
「パスワード変更」を選択すると、各アクセスポイントから端末情報を取得するためのパスワードの設定および変更を行うことができます。
端末情報を取得するためのパスワードは、Controller-APとして割り当てられている本製品と、Controller-APのグループにMember-APとして登録されている本製品で、全て同一のパスワードが設定されている必要があります。

(注意)
パスワードの設定・変更は無線LAN見える化ツールの起動後に必ず一度入力する必要があります。
入力されたパスワードは無線LAN見える化ツールが起動している間のみ有効になります。
以下操作を行うと無線LAN見える化ツールが再起動するため、パスワードを再入力する必要があります。
無線LAN見える化ツールから[レポート]-[レポートTOP]-[動作モード設定]を選択し、無線LAN見える化ツールの動作モードを変更したとき。
本製品の[Web設定画面]メニューから[管理機能]-[基本設定]を選択し、[見える化機能]を[使用しない]から[使用する]に変更したとき。
本製品の[Web設定画面]メニューから[無線設定]を選択し、[基本]、[詳細]、[SSID管理]から無線の設定を変更したとき。
[airlink visualization use on]コマンド実行して無線LAN見える化ツールを[使用しない]から[使用する]に変更したとき。
[airlink configure refresh]コマンドを実行して、無線を再起動したとき。

5.4 表示画面

5.4.1 端末一覧表示

端末一覧表示

図5-2 端末一覧表示

5.4.2 端末情報詳細表示

端末詳細表示

図5-3 端末詳細表示

5.4.3 グループ内端末表示

グループ内端末表示

図5-4 グループ内端末表示

5.4.4 表示するアクセスポイントの選択

表示するアクセスポイントの選択

図5-5 表示するアクセスポイントの選択

5.4.5 パスワードの設定・変更

パスワードの設定・変更

図5-6 パスワードの設定・変更

6. 周辺アクセスポイント情報表示機能

周辺アクセスポイント情報表示機能は、自局が受信した周辺アクセスポイント(以下、周辺APと記す。)からのビーコンに含まれる情報を整理し表示します。また、ヤマハが独自に策定した基準でAPを5段階評価し、色分けして視覚的にわかりやすく表示します。周辺AP情報表示機能には“AP一覧表示”と“AP詳細情報”があり、見える化画面上部の“周辺AP情報”ボタン押下時に表示されるリストから選択することで“AP一覧表示”画面に移行します。“AP”詳細表示”画面は“AP一覧表示”からAPを選択すると表示されます。

無線LAN見える化メニュー

図6-1 無線LAN見える化メニュー


AP一覧表示では、ビーコンを受信した周辺APの無線情報を表示します。AP一覧表示にはAPの登録機能があり、未登録のAPと登録済みのAPを分けて表示することができます。これにより、新規に設置されたAPは未登録のAPとして表示されるため、無線環境の変化を知る手掛かりになります。
AP詳細表示では、ビーコンから得られる無線情報と、伝送速度、信号強度、電波干渉、セキュリティ、アクティブ時間を要素とするレーダーチャートを表示します。

6.1 AP一覧表示

周辺APの無線情報を一覧表示します。一覧表示する情報は、評価、SSID、MACアドレス、メディアタイプ、チャンネル、伝送速度、信号強度、認証方式、暗号化方式です。情報の更新は“更新”ボタンまたはブラウザ画面の再描画で行います。一覧表示画面にはAPの登録/削除機能があり、未登録APと登録済みAPに分けて一覧表示することができます。未登録AP一覧表には登録ボタンがあり、これを押下することにより対象のAPを登録済みAP一覧表に移動させることができます。同様に、登録済みAP一覧表には削除ボタンがあり選択したAPを未登録AP一覧表に移動させることができます。また、周辺AP一覧から特定のAPを選択するとAPの詳細な情報が表示されます。
一覧表示ではヤマハが独自に策定した基準によりAPを5段階で評価した結果が以下の色で表示されます。

評価値1(濃赤色)評価値2(赤色)評価値3(橙色)評価値4(緑色)評価値5(青色)

評価結果は、自局の無線通信に対して影響度が大きいほど評価値が低く、影響が小さいほど評価値が高くなります。また、セキュリティに関する項目については本製品が属するネットワークに関係するかどうかにかかわらず、セキュリティ強度が低いほど評価が低くなります。 評価値は、 評価値1 が最も評価が 悪く評価値5 が最も評価が 良い ことを示します。

SSID、MACアドレス、メディアタイプ、は評価しないため黒色文字で表示します。チャンネル、伝送速度、信号強度、認証方式、暗号化方式は、閾値で評価し色付の文字で表示します。一覧表の表示項目と閾値および表示色は、以下のとおり。

SSID
ビーコンに含まれているSSIDを表示します。最大32文字。
MACアドレス
下記フォーマットで表示します。
xx:xx:xx:xx:xx:xx
メディアタイプ(IEEE802.11a/b/g/n)
メディアタイプは、IEEE802.11a/b/g/nについて以下のように表示します。
表 6-1 メディアタイプ
メディアタイプ表示備考
IEEE 802.11b11b2GHz/CCK
IEEE 802.11g11g2GHz/OFDM
IEEE 802.11a11a5GHz/OFDM
IEEE 802.11nght2011ng2GHz/HT20
IEEE 802.11naht2011na5GHz/HT20
IEEE 802.11nght40+11ng+2GHz/HT40/(ext ch +1)
IEEE 802.11nght40-11ng-2GHz/HT40/(ext ch -1)
IEEE 802.11naht40+11na+5GHz/HT40/(ext ch +1)
IEEE 802.11naht40-11na-5GHz/HT40/(ext ch -1)
※gはb+gを含む。
※ngはb+g+nを含む

チャンネル
アクセスポイントが使用しているチャンネルを表示します。
無線LAN見える化のアクセスポイント検出機能は、J52(34ch, 38ch, 42ch, 46ch)のアクセスポイントも検出します。
自局で使用しているチャンネルとの電波干渉度合により、以下の閾値で評価し色表示します。
評価値1(濃赤色):自局の使用周波数と部分的に重なるチャンネル
評価値2(赤色):未定義
評価値3(橙色):自局の使用周波数と完全に重なるチャンネル
評価値4(緑色):自局の使用周波数と完全に重ならないチャンネル
評価値5(青色):未定義

伝送速度
周辺APのビーコンで示される対応伝送速度(リンク速度)の最大値を表示します。
値により以下の閾値で評価し色表示します。
評価値1(濃赤色): 1Mbps〜 5Mbps
評価値2(赤色): 6Mbps〜10Mbps
評価値3(橙色):11Mbps〜35Mbps
評価値4(緑色):36Mbps〜54Mbps
評価値5(青色):55Mbps以上

信号強度
ビーコンの受信信号強度を値により以下の閾値で評価し色表示します。
評価値1(濃赤色):−69dBm〜−60dBm
評価値2(赤色):−70dBm 以下
評価値3(橙色):−59dBm〜−50dBm
評価値4(緑色):−49dBm〜−40dBm
評価値5(青色):−39dBm以上

また、評価結果をアンテナのアイコンで以下のように表示します。
評価値1(濃赤色):アンテナ0本
評価値2(赤色):アンテナ1本
評価値3(橙色):アンテナ2本
評価値4(緑色):アンテナ3本
評価値5(青色):アンテナ4本

認証方式
周辺APからのビーコンで示される認証方式を表示します。
値により以下の閾値で評価し色表示します。
評価値1(濃赤色):Open
評価値2(赤色):WEP
評価値3(橙色):未定義
評価値4(緑色):WPA-PSK、WPA2-PSK
評価値5(青色):WPA-EAP、WPA2-EAP

暗号化方式
周辺APからのビーコンで示される暗号化方式を表示します。
値により以下の閾値で評価し色表示します。
評価値1(濃赤色):None(表記:−)
評価値2(赤色):WEP(64bit/128bit両方)
評価値3(橙色):未定義
評価値4(緑色):TKIP
評価値5(青色):CCMP(AES)

評価値
チャンネル、伝送速度、信号強度、認証方式と暗号化方式、アクティブ時間から評価値を算出し、以下の色で示します。
(悪)濃赤色、 赤色、 橙色、 緑色、 青色(良)

6.2 AP詳細表示

周辺APの無線情報を一覧表示より詳細に表示します。表示する項目は、評価値、SSID、MACアドレス、メディアタイプ、チャンネル、伝送速度、信号強度、認証方式、暗号化方式、セキュリティ、電波干渉、アクティブ時間です。表示項目の詳細は以下のとおり。

評価値
AP一覧表示と同じ。

SSID
AP一覧表示と同じ。

MACアドレス
AP一覧表示と同じ。

メディアタイプ
メディアタイプは、IEEE802.11a/b/g/nについて以下のように表示します。

表 6-2 メディアタイプ
メディアタイプ表示備考
IEEE 802.11bIEEE 802.11b2GHz/CCK
IEEE 802.11gIEEE 802.11g2GHz/OFDM
IEEE 802.11aIEEE 802.11a5GHz/OFDM
IEEE 802.11nght20IEEE 802.11ng2GHz/HT20
IEEE 802.11naht20IEEE 802.11na5GHz/HT20
IEEE 802.11nght40+IEEE 802.11ng+2GHz/HT40/(ext ch +1)
IEEE 802.11nght40-IEEE 802.11ng-2GHz/HT40/(ext ch -1)
IEEE 802.11naht40+IEEE 802.11na+5GHz/HT40/(ext ch +1)
IEEE 802.11naht40-IEEE 802.11na-5GHz/HT40/(ext ch -1)
※gはb+gを含む。
※ngはb+g+nを含む

チャンネル
AP一覧表示と同じ。

伝送速度
AP一覧表示と同じ。

信号強度
AP一覧表示と同じ。

認証方式
AP一覧表示と同じ。

暗号化方式
AP一覧表示と同じ。

セキュリティ
ビーコンから取得した認証方式と暗号化方式からヤマハ独自の基準でセキュリティ強度を色で表示します。
セキュリティ強度の低いものから順に、 濃赤色赤色橙色緑色青色 で表示します。

電波干渉
自局で使用しているチャンネルとの電波干渉度合により、以下の条件で評価値と色を決定し表示します。

評価値1(濃赤色):自局の使用周波数と部分的に重なるチャンネル
評価値2(赤色):未定義
評価値3(橙色):自局の使用周波数と完全に重なるチャンネル
評価値4(緑色):自局の使用周波数と完全に重ならないチャンネル
評価値5(青色):未定義

評価値1の状態は、自局が2.4GHzを使用している場合と5GHzのW52を使用している場合に発生します。W52は旧仕様であるJ52のAPが存在する場合に評価値1の状態になります。

アクティブ時間
アクセスポイントの稼働時間を“アクティブ時間”として以下の閾値で評価値を示します。本製品は定期的にアクセスポイントの検出を行うため、連続で検出できた時間を基に評価します。

評価値1(濃赤色):1時間未満
評価値2(赤色):1時間以上 24時間(1日)未満
評価値3(橙色):24時間以上 168時間(7日)未満
評価値4(緑色):168時間以上 720時間(30日)未満
評価値5(青色):720時間以上

6.3 表示画面

6.3.1 AP一覧表示


AP一覧表示

図6-2 AP一覧表示

6.3.2 AP詳細表示


AP詳細表示

図6-3 AP詳細表示

7. レポート表示機能

無線LAN環境の変化やセキュリティ、接続端末や通信状態がヤマハの独自の基準値を超えた事象(以下、“問題”と記す。)についてのレポートを表示します。検出した問題はヤマハ独自の基準で評価され、問題の重要度が5段階で示されます。評価結果から問題対策の緊急度を知ることができます。また、”レポートTOP”画面では、検出した問題を重要度ごとに集計した結果が表示されます。
次に、見える化では“問題” 検出時に概要をメールで送信することができます。“問題”の概要はCSV形式のファイルでダウンロードすることもできます。
また、無線LAN見える化に関するデータを全てダウンロードする“全データダウンロード”機能があり、このデータを後述する“動作モード”を“ビュー”に設定しデータをアップロードすると他のWLX302でも、見える化の画面を表示できます。

無線LAN見える化メニュー

図7-1 無線LAN見える化メニュー


7.1 レポートTOP

7.1.1 概 要

レポートTOP画面は、検出した問題点の統計情報、メールで通知する内容の設定、見える化動作モードの設定、および、ログの取得ができます。

7.1.2 統計情報表示機能

検出した問題点の統計情報では、問題点を以下のカテゴリに分類し重要度別に集計した結果を表示します。

- 無線環境
- セキュリティ
- 端末情報
- 通信状態
- システム

7.1.3 メール通知設定機能

“メール通知設定”ボタン押下でメール通知設定画面が開きます。この画面ではメールで通知する間隔と送信する時刻、スナップショットデータ添付の有無、記録したログの中でメール通知するログの重要度を設定できます。
メール通知間隔は、逐次と定期の何れかが選択可能です。逐次を選択すると問題検出時にメールを送信します。定期を選択した場合は、メニューからメールの送信間隔を選択します。選択できる送信間隔は、1時間、3時間、6時間、12時間、1日、3日、1週間の何れかです。逐次と定期は同時に選択できません。
メール通知間隔で、「定期」を選択した時は、送信時刻を設定することができます。
「スナップショットを送信する」を選択した場合は、見える化のスナップショットデータをメールに添付します。
添付されたスナップショットデータは、動作モード“ビュー”で表示することができます。

ただし、ログの保存領域がFULLになった時は、古いログを削除する前に設定した時間とは関係なくメールを送信します。
このとき送信されるメールには、以下の文が追記されます。


-- ログ保存領域がFULLになりましたので消去するログを送信します。 --
このメールは、無線LAN見える化ツールの[レポート]-[レポートTOP]の[メール通知設定]ボタンを押したときに表示される[メール通知設定]画面の[メール通知間隔]で指定されている時間とは関係なく送信されます。


(注意)
メール通知設定機能を使用するには、本製品の[Web設定画面]メニューから[拡張機能]-[メール通知]を選択し、メール通知機能を設定する必要があります。詳しくは本製品の取扱説明書をご覧ください。
メール通知機能で送信時刻を指定する場合、本製品に内蔵されている時計の日付と時刻が正しく設定されていることを確認して下さい。
日付と時刻が正しく設定されていないまま送信時刻を指定すると、指定した時刻とは異なる時刻にメールが送信されてしまうことがあります。


メール通知設定画面

図7-2 メール通知設定画面

7.1.4 動作モード設定機能

“動作モード設定”ボタンを押下すると見える化ツールの動作モード設定画面が開きます。動作モードは、“高”、“中”、“低”、“ビュー”の4種類から選択できます。工場出荷状態では“低”に設定されています。動作モードを“高”にすると2秒毎に200ミリ秒間周辺アクセスポイントの検出を行うため最大スループットなどが低下します。“中”に設定すると10秒毎に100ミリ秒間周辺アクセスポイントの検出を行います。“低”に設定すると状態表示(現在値)の“自動更新”ボタンが"スキャン"ボタンに変わり、“スキャン”ボタンを押下したときのみ周辺アクセスポイントの検出を行います。“ビュー”は、“全データダウンロード”ボタンでダウンロードしたファイルおよび見える化が送信するメールに添付されたスナップショットデータの内容を確認するときに使用します。“ビュー”を選択し、“全データダウンロード”ボタンを押下して取得したファイルを“データアップロード”欄に入力して“設定”ボタンを押下すると、無線LAN見える化ツールはファイルに記録されているデータを基に“無線LAN情報”、“端末情報”、“周辺AP情報”、“レポート”の画面を表示します。

(注意)
ビューモードでファイルをアップロードした後に、無線LAN見える化ツールの動作モードが切り替わった時や、本製品の電源がOFFしたときは、見える化の設定やスナップショットはファイルがアップロードされる以前の状態に戻ります。

無線LAN見える化メニュー

図7-3 動作モード設定画面


7.1.5 ログファイル取得機能

“ログダウンロード”ボタン押下で“ログ一覧表示”画面で表示されているログと同じ内容をCSV形式のファイルでPC等にダウンロードすることができます。“全データダウンロード”ボタン押下で見える化に関するファイルをZIP形式でPC等にダウンロードできます。全データダウンロードボタンで取得したファイルは、他のWLX302にアップロードすることにより内容を確認することができます。

7.2 ログ一覧表示

ヤマハ独自の基準で検出した問題点をログとして保存しその内容を一覧表示します。ログの表示項目は、日時、重要度、カテゴリ、ログ内容、コメントです。検出できるログは“ログ内容一覧”を参照願います。一覧表の表示内容詳細は以下のとおり。

日時
下記フォーマットで表示します。
YYYY/MM/DD hh:mm:ss

重要度
ログは、自局の無線通信への影響が大きいものから順に “重大”、 “警告”、 “注意”、 “許容”、 “良好” の5段階で表示されます。

カテゴリ
ログの内容により以下の何れかに分類し表示します。
- 無線環境
- セキュリティ
- 端末情報
- 通信状態
- システム

ログ内容
検出した問題の内容を表示します。表示内容の詳細は“ログ内容一覧”を参照願います。

コメント
検出した問題に関係する追加情報を表示します。
発生原因として考えられることや一般的な対策方法などを表示します。

7.3 表示画面

7.3.1 レポートTOP


レポートTOP

図7-4 レポートTOP

- “メール通知設定”ボタンを押下すると、メール通知設定画面が開きます。
この画面ではメールで通知する間隔と、記録したログの内メール通知するログを重要度で設定できます。
また、“メール通知設定”ボタン横のエリアにメールの送信結果(メール送信完了(YYYY/MM/DD)/メール送信失敗/メール未送信)を表示します。
- “ログダウンロード”ボタンを押下すると、ログをCSV形式のファイルで保存できます。
- “全データダウンロード”ボタンを押下すると、動作モード“ビュー”で使用するファイルを保存できます。
- “動作モード設定”ボタンを押下すると見える化ツールの動作モード設定画面が開きます。
動作モードは、“高”、“中”、“低”、“ビュー”の4種類から選択できます。
工場出荷状態では“低”に設定されています。

7.3.2 ログ一覧表示


ログ一覧表示

図7-5 ログ一覧表示

7.4 ログ内容一覧

カテゴリとログ内容、重要度は以下のとおり。
※(xGHz)は、問題を検出した無線モジュールにより(2.4GHz)または(5GHz)が表示されます。

7.4.1 無線環境

表 7-1 ログ内容一覧(無線環境)
No.ログ内容重要度
1-1-1 (xGHz):同一周波数を使用しているAPとの電波干渉によると思われる無線フレームの破損を検出しました。 注意
1-1-2 (xGHz):無線LAN以外の電波、外来波、反射波の影響と思われる無線フレームの波損を検出しました。 警告
1-2-1 (xGHz):使用しているチャンネルのCRCエラーが20%以上になりました。 注意
1-2-2 (xGHz):使用しているチャンネルのCRCエラーが20%を超えています。 注意
1-2-3 (xGHz):使用しているチャンネルのCRCエラーが20%未満になりました。 許容
1-2-4 (xGHz):使用しているチャンネルのCRCエラーが40%以上になりました。 警告
1-2-5 (xGHz):使用しているチャンネルのCRCエラーが40%を超えています。 警告
1-2-6 (xGHz):使用しているチャンネルのCRCエラーが40%未満になりました。 注意
1-3-1 (xGHz):チャンネル使用率が20%以上になりました。 注意
1-3-2 (xGHz):チャンネル使用率が20%を超えています。 注意
1-3-3 (xGHz):チャンネル使用率が20%未満になりました。 許容
1-3-4 (xGHz):チャンネル使用率が40%以上になりました。 警告
1-3-5 (xGHz):チャンネル使用率が40%を超えています。 警告
1-3-6 (xGHz):チャンネル使用率が40%未満になりました。 注意
1-4-1 (xGHz):新規に出現した電波干渉するAPを検出しました。 警告
1-4-2 (xGHz):新規に出現した電波干渉する(同一チャンネル)APを検出しました。 注意
1-4-3 (xGHz):新規に出現した電波干渉しないAPを検出しました。 許容
1-5-1 (xGHz):使用しているチャンネルの電波状況が悪化しています。 重大

7.4.2 セキュリティ

表 7-2 ログ内容一覧(セキュリティ)
No.ログ内容重要度
2-1-1 (xGHz):セキュリティに問題のある(暗号化していない)APを検出しました。 重大
2-1-2 (xGHz):セキュリティ強度の低い暗号化(WEP)を使用しているAPを検出しました。 警告

7.4.3 端末情報

表 7-3 ログ内容一覧(端末情報)
No.ログ内容重要度
3-1-1 (xGHz):に接続している端末接続台数が20台を超えました。 注意
3-1-2 (xGHz):に接続している端末接続台数が20台未満になりました。 許容
3-1-3 (xGHz):に接続している端末接続台数が30台を超えました。 注意
3-1-4 (xGHz):に接続している端末接続台数が30台未満になりました。 注意
3-1-5 (xGHz):に接続している端末接続台数が40台を超えました。 警告
3-1-6 (xGHz):に接続している端末接続台数が40台未満になりました。 注意
3-1-7 (xGHz):に接続している端末接続台数が接続上限に達しました。 警告
3-1-8 (xGHz):に接続している端末接続台数が接続上限未満になりました。 警告
3-2-1 (xGHz):伝送速度が6Mbps以下の端末を検出しました。 注意
3-3-1 (xGHz):信号強度が-70dBm以下の端末を検出しました。 注意
3-3-2 (xGHz):信号強度が-60dBm以下の端末を検出しました。 注意
3-4-1 (xGHz):再送率が40%を超える端末を検出しました。 重大
3-4-2 (xGHz):再送率が30%を超える端末を検出しました。 重大
3-4-3 (xGHz):再送率が20%を超える端末を検出しました。 注意
3-5-1 (xGHz):1時間以内に30回以上無線接続が切れた端末を検出しました。 重大
3-5-2 (xGHz):1時間以内に20回以上無線接続が切れた端末を検出しました。 注意
3-5-3 (xGHz):1時間以内に10回以上無線接続が切れた端末を検出しました。 注意
3-6-1 (xGHz):端末情報を保存しました。 良好

7.4.4 通信状態

表 7-4 ログ内容一覧(通信状態)
No.ログ内容重要度
4-1-1 (xGHz):1日のスループット平均値が最大伝送速度(理論値)の10%を超えました。 注意
4-1-2 (xGHz):1日のスループット平均値が最大伝送速度(理論値)の20%を超えました。 注意
4-1-3 (xGHz):1日のスループット平均値が最大伝送速度(理論値)の30%を超えました。 警告
4-1-4 (xGHz):1日のスループット平均値が最大伝送速度(理論値)の40%を超えました。 重大
4-1-5 (xGHz):1日のスループット平均値が最大伝送速度(理論値)の50%を超えました。 重大
4-2-1 (xGHz):同時通信端末数が10台を超えました。 注意
4-2-2 (xGHz):同時通信端末数が20台を超えました。 警告
4-2-3 (xGHz):同時通信端末数が30台を超えました。 警告
4-2-4 (xGHz):同時通信端末数が40台を超えました。 重大

7.4.5 システム

表 7-5 ログ内容一覧(システム)
No.ログ内容重要度
5-1-1 ログ保存領域が50%以下になりました。 注意
5-1-2 ログ保存領域が30%以下になりました。 注意
5-1-3 ログ保存領域が10%以下になりました。 注意
5-1-4 ログ保存領域がFULLになりました。ログ追加時に古いログが消去されます。 注意



5.コマンド


6.SYSLOGメッセージ一覧

無線LAN見える化ツールにおいて出力されるSYSLOGメッセージを以下に示します。
出力されるメッセージには[Visualization]と言うプレフィックスが付加されます。

レベル 出力メッセージ 意味
DEBUG process was restarted due to exceeded the acceptable load. 無線LAN見える化ツールの内部処理にタイムアウトが発生したため、無線LAN見える化ツールをリセットした。

[EOF]