http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/ap/Rev.17.00/relnote_17_00_09.html Revision : 17.00.09 Release : Nov. 2017, ヤマハ株式会社 Rev.17.00.09リリースノート ================================================================================ ○必ずお読みください ================================================================================ コンフィグおよび発行済み証明書のデータは、失われると運用に大きな支障をきたす重要 なデータです。 それらの重要データは初回の設定時や設定変更時に必ずバックアップしていただきますよ うお願いいたします。 特に本リリースでは、機能追加に伴いそれら重要データの保存形式が変更されます。 保存形式は自動的に変換され、リビジョンアップ後も引き継がれるように作られています が、万一に備え、リビジョンアップ前に予め重要データをバックアップしていただくこと を強くお勧めします。 重要データのバックアップを行うための詳しい手順は以下のページをご参照ください。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx402/how-to-backup-data/index.html ================================================================================ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ WLX402 Rev.17.00.08 からの変更点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■脆弱性対応 [1] WPA2プロトコルの以下の脆弱性対応を行った - CVE-2017-13077 (JPCERT/CC JVNVU#90609033) - CVE-2017-13078 (JPCERT/CC JVNVU#90609033) - CVE-2017-13079 (JPCERT/CC JVNVU#90609033) ■機能追加 [1] 無線LAN見える化グループビューを追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx402/group-view/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [2] 無線LAN見える化APマップを追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx402/visualization/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [3] 無線LAN見える化ツールのデータをUSBメモリーに保存する機能を追加した。 - 見える化ツールの[設定]-[USBメモリー保存設定]で設定できる。 [4] USBメモリーの容量の割合を設定するコマンドを追加した。 ●USBメモリーの容量の割合の設定 [書式] external-memory allocation ratio [logmgr=RATIO] [visualization=RATIO] no external-memory allocation ratio [...] [設定値及び初期値] - logmgr=RATIO : ログ集約機能で使用するUSBメモリーの容量の割合 - [設定値] : 10, 20, 30, 40, 50, 60, 70, 80, 90 (単位:パーセント) - [初期値] : 50 - visualization=RATIO : 無線LAN見える化ツールで使用するUSBメモリーの容量の 割合 - [設定値] : 10, 20, 30, 40, 50, 60, 70, 80, 90 (単位:パーセント) - [初期値] : 50 [説明] 無線LAN見える化ツールと無線ログ収集機能で使用するUSBメモリーの容量の割合を 設定する。 [ノート] 使用するUSBメモリーの割合の合計値は、100以下に設定する必要があります。 データを保存するタイミングで容量を超えた分のデータが古いほうから削除されま す。 設定変更後の割合が設定変更前の割合より小さい場合、一度に多くのデータが削除 されることがあります。 [設定例] external-memory allocation ratio logmgr=30 visualization=70 [5] 無線LAN見える化ツールで、スナップショットの保存間隔を指定する機能を追加した。 見える化ツールの[設定]-[動作モード]の「スナップショット保存間隔(分)」で設 定できる。 [6] 機器交換サポート機能を追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx402/support-device-replacement/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [7] Controller-AP自動代替機能を追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx402/auto-switch-sub-controller/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [8] Controller-APのRADIUSサーバーの情報を代替Controller-APへ同期させる機能を追加 した。 ●Controller-APのRADIUSサーバーの情報を代替Controller-APへ同期させるか否かの 設定 [書式] wlan-controller radiusd synchronization SWITCH [port=PORT] no wlan-controller radiusd synchronization [...] [設定値及び初期値] - SWITCH - [設定値]: - on : 同期させる - off : 同期させない - [初期値]:off - PORT - [設定値]:同期通信で使用するポート番号 (1 .. 65535) - [初期値]:50001 [説明] Controller-APが持つRADIUSサーバーの情報を代替Controller-APへ同期させるか否 かを設定する。 また、Controller-APと代替Controller-AP間の通信で使用するTCPのポート番号を 設定できる。 [ノート] Controller-APまたは代替Controller-APのみ、本コマンドの設定が適用される。 wlan-controller config set コマンドでは、代替Controller-APに対してのみ本設 定が送信される。 ●RADIUSサーバーの情報の同期状態の表示 [書式] show status wlan-controller radiusd synchronization [説明] Controller-APと代替Controller-AP間の、RADIUSサーバーの情報の同期状態を表示 する。 [ノート] 表示内容は以下の通りである。 役割: ROLE 動作モード: MODE 使用ポート: PORT 同期状態: STATE - ROLE 無線LANコントローラー機能における役割を表示する。 "Controller-AP", "代替Controller-AP", "Member-AP"のいずれかとなる。 - MODE 本機能を使用しているか否かを表示する。"同期する"または"同期しない"となる。 Member-APの場合は"----"となる。 - PORT 同期通信に用いるポート番号を表示する。 本機能を使用していない場合やMember-APの場合は"----"となる。 - STATE 同期状態を表示する。 Controller-AP, 代替Controller-APでは "同期不可", "未同期", "同期中", " 同期済み" のいずれかとなる。 本機能を使用していない場合、またはMember-APの場合は"----"となる。 [9] 自動セルリカバリー機能を追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx402/auto-cell-recover/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [10] 最適AP選択機能にAP間で接続する端末数を基準に振り分けるポリシーを追加した。 - Web設定画面の以下の画面で設定できる。 - [グループ設定]-[グループ 1]-[無線設定]-[2.4GHz詳細]-[最適AP選択]-[ポリ シー] - [グループ設定]-[グループ 1]-[無線設定]-[5GHz詳細]-[最適AP選択]-[ポリシ ー] - airlink basel policyコマンドを追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx402/best-ap-sel/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [11] 無線通信平滑機能(エアタイム イコライザー)を追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx402/ate/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [12] メール通知機能で、通知する内容にMember-APの接続状態の変化を追加した。 - Web設定画面の[拡張機能]-[メール通知]の「通知内容」-「追加」ボタン-「通知内 容の設定」-「通知内容」-「Member-AP接続状態通知」チェックボックスで設定で きる。 ●メール通知のトリガの設定 [書式] mail notify ID TEMPLATE_ID trigger status TYPE [TYPE[...]] [group=GROUP] [lost-wait-time=LOST-WAIT-TIME] no mail notify ID [...] [設定値及び初期値] - ID - [設定値] : 設定番号 (1..10) - [初期値] : - - TEMPLATE_ID - [設定値] : テンプレート ID (1..10) - [初期値] : - - TYPE : メール通知で通知する情報 -[設定値] : - all : すべての内容 - interface : インタフェースの情報 - config-log : 設定情報とログ - visualization : 見える化機能の情報 - member-ap-lost : 切断状態になったMember-APの情報★ - member-ap-status : 切断状態になったMember-APと切断状態から復旧した Member-APの情報★ - [初期値] : - - GROUP★ - [設定値] : グループ番号 (1) - [初期値] : 1 - LOST-WAIT-TIME★ - [設定値] : 切断判定時間 (3-1440(分)) - [初期値] : 30(分) [説明] メール通知の行うトリガ動作の設定を行う。 内部状態を通知する場合は、mail notify status exec コマンドを実行する必要が ある。 また、一つのテンプレート ID に所属するメール通知設定はまとめて処理される。 [ノート] TYPE キーワードの設定値 "member-ap-lost"、"member-ap-status"、 GROUPキーワ ード、lost-wait-timeキーワードは、Rev.17.00.09以降で使用可能。 [13] Web設定画面の個別無線設定にアンテナの設定を追加した。 - Web設定画面の[グループ設定]-[グループ 1]-[無線設定]-[個別無線設定]の「アン テナ」で設定できる。 [14] RADIUSサーバー機能で、iOS用の無線設定プロファイルを生成する機能を追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx402/radiusd/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [15] RADIUSサーバー機能で、証明書を圧縮せずに送信またはダウンロードする機能を追 加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx402/radiusd/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [16] Web設定画面の[管理機能]-[システム情報]に「リンクアグリゲーション情報(LAG1 )」を追加した。 [17] リンクアグリゲーションでLACPを設定しているとき、show status lag1コマンドで 対向機器がLACPに対応しているか否かを表示するようにした。 ■仕様変更 [1] 無線LAN見える化ツールの以下の画面に"平均送信速度"、"送信速度低下率"を追加し た。 - [端末情報]-[端末一覧表示] - [端末情報]-[端末一覧表示]-[端末詳細表示] - [端末情報]-[グループ内端末表示] - [端末情報]-[グループ内端末表示]-[端末詳細表示] [2] Member-APの中にWLX302があり、AP間自動チャンネル調整機能を使用する設定をした とき、WLX302へ自動チャンネル調整のスケジュールの設定を送信するようにした。 [3] 無線LANコントローラー機能で「コンソールのプロンプト表示の設定」を以下のよう に変更した。 - Member-APごとに個別に設定できるようにした。 - Controller-AP自身の設定をMember-APに送信しないようにした。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/AP/docs/wlx402/wlan-controller/index.html#command 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [4] ヤマハネットワーク製品ページのURLの変更に伴い、Web設定画面のヤマハロゴのリン ク先を変更した。 ■バグ修正 [1] 無線LAN見える化ツールが有効なときに電源を切ると、稀にコンフィグ、証明書、無 線LAN見える化ツールのログが消失し、その後それらを保存できなくなるバグを修正 した。 [2] リビジョンアップ中にリビジョンアップ以外の要因でリブートが発生したとき再起動 後に無線機能など一部の機能が動作しないことがあるバグを修正した。 [3] 2.4GHz帯の無線機能で、無線モードを「11b+g」に設定したとき、IEEE802.11g対応の 無線端末がIEEE802.11bで接続されるバグを修正した。 [4] 2.4GHz帯の無線機能で、チャンネルとマルチキャスト送信レートをどちらも「自動」 に設定したとき、ブロードキャストとマルチキャストのデータフレームが低速なレー トで送信されるバグを修正した。 [5] 無線LANコントローラー機能で、設定送信した後に発生する以下のバグを修正した。 - コンソールが操作不能になったり、Web設定画面を開けなくなったりすることがある。 - Controller-APで、Member-APの無線情報を取得できなくなることがある。 - Controller-APから見たMember-APの接続状態がNGになることがある。 [6] 一括リビジョンアップ機能で、リビジョンダウンを許可してリビジョンが上がるファ ームウェアに更新するとき、Member-APのファームウェアの更新に失敗するバグを修 正した。 [7] 5GHz帯のチャンネル幅が20MHzで動作しているとき、無線LAN見える化ツールの[無線 LAN情報]-[状態表示]で、チャンネル幅が80MHzで動作しているアクセスポイントの電 波干渉状態を正しく検出できないことがあるバグを修正した。 [8] 無線LAN見える化ツールで、保存できるスナップショットの件数が徐々に減っていく バグを修正した。 [9] 無線LAN見える化ツールの[レポート]-[ログ一覧表示]で、「ログを読み込み中です。 お待ちください。」とのメッセージが表示されたまま画面が更新されないことがある バグを修正した。 [10] 無線LAN見える化ツールで、CRCエラー率に関するスナップショットが保存されない バグを修正した。 [11] 無線LAN見える化ツールで、チャンネル使用率が40%を超えたときのスナップショッ トが20%を超えたときのスナップショットとして出力されるバグを修正した。 [12] 無線LAN見える化ツールの[設定]-[メール通知]の「メール通知間隔」-「定期」に入 力範囲外の値を入力して[設定]ボタンを押したとき、「設定を変更しています」と のメッセージが表示されたまま画面が遷移しないバグを修正した。 [13] 無線LAN見える化ツールの[グループ内端末表示]をSafariで開くと、端末情報が表示 できないバグを修正した。 [14] 無線LAN見える化ツールの以下の画面に表示されている端末の通信方式が間違ってい ることがあるバグを修正した。 - [端末情報]-[端末一覧表示]の「方式」 - [端末情報]-[端末一覧表示]-[端末詳細表示]の「メディアタイプ」 [15] RADIUSサーバー機能の証明書発行に使用するメールテンプレートのサブジェクトに マルチバイト文字を使用しているとき、メールのサブジェクトが文字化けすること があるバグを修正した。 [16] Web設定画面の[管理機能]-[設定 (保存 / 復元)]の「設定のリストア」で、WLX302 のコンフィグファイルをリストアするとき、コンフィグにwlan-controller roleの 設定が無いとMember-APとして設定されるバグを修正した。 [17] Member-APで起動時に時刻を補正する設定のとき、起動直後に一時的に不正な時刻に 設定されることがあるバグを修正した。 [18] SNMP機能で、トラップの送信先を本製品とは別セグメントのIPアドレスに設定した とき、coldStartとwarmStartが送信され続けるバグを修正した。 [19] SNMPトラップの送信先が設定されていないとき、または設定されていてもそのホス トのMACアドレスがARP解決できないとき、起動時にPTRレコードのDNSクエリーが送 信され続けるバグを修正した。 [20] ヤマハルーターのLANマップからController-APのWeb設定画面の[グループ設定]-[グ ループ1]-[AP情報表示]の「システム情報」-「表示」ボタンを押したとき、[システ ム情報]画面が表示されないバグを修正した。 [21] 最適AP選択機能の以下のバグを修正した - グループ内の全てのAPにおいて無線端末から受信したProbe Requestフレームの信 号強度が低いとき、その無線端末がどのAPにも接続できないことがある。 - Probe Requestフレームを受信したときに不要なログが出力される。 [22] Web設定画面の以下の画面で、CSVファイルをインポートするとき、項目の最初と最 後の両方にダブルクォーテーション「"」を含む項目を正しくインポートできないバ グを修正した。 - [拡張機能]-[RADIUSサーバー]の「ユーザー管理」-「ユーザー情報管理」ボタン -「ユーザー情報管理」-「CSVファイルのインポートとエクスポートをします」 - [集中管理]-[認証情報登録]の「認証情報のインポート」 - [グループ設定]-[グループ1]-[無線設定]-[SSID 管理]の「VAP設定」-「MACアド レスリスト」 [23] 無線LAN見える化ツールの以下の画面で、ページタイトルの誤記を修正した。   - [設定]-[動作モード]   - [設定]-[スナップショット選択]   - [設定]-[メール通知] [24] 無線LAN見える化ツールのヘルプページの誤記を修正した。 ■更新履歴 Nov. 2017, Rev.17.00.09 リリース 以上