http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.11.03/relnote_11_03_22.html
Revision : 11.03.22
Release : Nov. 2016, ヤマハ株式会社

FWX120 Rev.11.03.22 リリースノート


Rev.11.03.18 からの変更点


■脆弱性対応

  1. OpenSSLの以下の脆弱性対応を行った。

■機能追加

  1. L2MSで、以下の機器に対応した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/swctl/index.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  2. YNOエージェント機能に対応した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/yno/index.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  3. BGP経路強制広告機能に対応した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/bgp/bgp_force-to-advertise.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  4. BGPのTCP MD5認証機能に対応した。

    ○TCP MD5認証の事前共有鍵の設定

    [書式]
    bgp neighbor pre-shared-key neighbor_id text text_key
    no bgp neighbor pre-shared-key neighbor_id [text text_key]
    [設定値及び初期値]
    • neighbor_id
      • [設定値] : 近隣ルーターの番号 (1...2147483647)
      • [初期値] : -
    • text_key
      • [設定値] : ASCII文字列で表した鍵 (80文字以内)
      • [初期値] : -
    [説明]
    TCP MD5認証で用いる事前共有鍵を設定する。設定した事前共有鍵が一致するピア間のみ、BGPのコネクションが成立する。
  5. モバイルインターネット機能で、以下のデータ通信端末に対応した。

    http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/mobile-internet/index.html

    外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。

  6. TCPウィンドウ・スケール・オプションをコマンドで変更できるようにした。

    ○TCPウィンドウ・スケール・オプションを変更する

    [書式]
    ip interface tcp window-scale switch
    ip pp tcp window-scale switch
    ip tunnel tcp window-scale switch
    no ip interface tcp window-scale [switch]
    no ip pp tcp window-scale [switch]
    no ip tunnel tcp window-scale [switch]
    [設定値及び初期値]
    • interface
      • [設定値] : LANインターフェース名、WANインターフェース名
      • [初期値] : -
    • switch
      • [設定値]
        設定値 説明
        off 何もしない
        remove TCPウィンドウ・スケール・オプション を削除する
      • [初期値] : off
    [説明]
    インターフェースを通過するTCPパケットのウィンドウ・スケール・オプションを強制的に変更する。
    removeを指定すると、ウィンドウ・スケール・オプションが有効になっていた場合には、無効にして転送する。

    ○TCPウィンドウ・スケール・オプションを変更する

    [書式]
    ipv6 interface tcp window-scale switch
    ipv6 pp tcp window-scale switch
    ipv6 tunnel tcp window-scale switch
    no ipv6 interface tcp window-scale [switch]
    no ipv6 pp tcp window-scale [switch]
    no ipv6 tunnel tcp window-scale [switch]
    [設定値及び初期値]
    • interface
      • [設定値] : LANインターフェース名、WANインターフェース名
      • [初期値] : -
    • switch
      • [設定値]
        設定値 説明
        off 何もしない
        remove TCPウィンドウ・スケール・オプション を削除する
      • [初期値] : off
    [説明]
    インターフェースを通過するTCPパケットのウィンドウ・スケール・オプションを強制的に変更する。
    removeを指定すると、ウィンドウ・スケール・オプションが有効になっていた場合には、無効にして転送する。
  7. NTT東日本/NTT西日本フレッツ光ネクストのリナンバリングに対応した。
    また、NGN 網を介したリナンバリング発生時にLANインターフェースを一時的にリンクダウンするか否かを設定するコマンドを追加した。

    ○NGN 網を介したリナンバリング発生時にLANインターフェースを一時的にリンクダウンするか否かの設定

    [書式]
    ngn renumbering link-refresh switch
    no ngn renumbering link-refresh [switch]
    [設定値及び初期値]
    • switch
      • [設定値]
        設定値 説明
        on リナンバリング発生時、LANインターフェースを一時的にリンクダウンする
        off リナンバリング発生時、取得したプレフィックスに変更がない場合は、LANインターフェースをリンクダウンしない
      • [初期値] : on
    [説明]

    NGN網を介したリナンバリングが発生した時、LANインターフェースを一時的にリンクダウンするか否かを設定する。

    LANインターフェースを一時的にリンクダウンさせることにより、DHCPv6-PD/RAプロキシの配下のより多くの端末に対して、IPv4/IPv6アドレスの再取得を促し、リナンバリング後も通信を継続できるようにする。

    このコマンドをonに設定した場合は、NGN網を介したリナンバリングの発生時、取得したプレフィックスに変更がないときでもLANインターフェースを一時的にリンクダウンする。offに設定した場合は、取得したプレフィックスに変更がないときはリンクダウンしない。

  8. IKEv2で、CHILD SAの作成方法を変更できるようにした。

    ○CHILD SA作成方法の設定

    [書式]
    ipsec ike child-exchange type gateway_id type
    no ipsec ike child-exchange type gateway_id [type]
    [設定値及び初期値]
    • gateway_id
      • [設定値] : セキュリティー・ゲートウェイの識別子
      • [初期値] : -
    • type
      • [設定値] :
        設定値 説明
        1 ヤマハルーターのIKEv2の従来の動作との互換性を保持する
        2 CREATE_CHILD_SA交換を一部の実装にあわせる
      • [初期値] : 1
    [説明]
    IKEv2のCHILD SA作成方法を設定する。
    このコマンドに対応する機種同士で接続する場合、タイプを同じ設定にして接続する必要がある。
  9. ソフトウェアの著作権情報を表示するコマンドを追加した。
    また、起動時やログイン時に表示されていた著作権情報は表示されなくなった。

    ○ソフトウェアの著作権情報の表示

    [書式]
    show copyright [detail]
    [設定値及び初期値]
    • detail
      • [設定値] : 条文を含めたソフトウェアの著作権情報を表示する
      • [初期値] : -
    [説明]

    ソフトウェアの著作権情報を表示する。
    detailを指定することで、条文を含めたソフトウェアの著作権情報を表示することができる。

■仕様変更

  1. MLD機能で、リンクローカルスコープのグループが格納されたレポートの送受信を行わないようにデフォルトの動作を変更した。また、従来の動作に戻すためにipv6 interface mldコマンドにreport-link-local-groupオプションを追加した。

    ○MLDの動作の設定

    [書式]
    ipv6 interface mld type [option ...]
    ipv6 pp mld type [option ...]
    ipv6 tunnel mld type [option ...]
    no ipv6 interface mld [type [option ...]]
    no ipv6 pp mld [type [option ...]]
    no ipv6 tunnel mld [type [option ...]]
    [設定値及び初期値]
    • interface
      • [設定値] : LAN インターフェース名
      • [初期値] : -
    • type : MLD の動作方式
      • [設定値]
        設定値 説明
        off MLD は動作しない
        router MLD ルーターとして動作する
        host MLD ホストとして動作する
      • [初期値] : off
    • option : オプション
      • [設定値]
        • version=version
          • MLD のバージョン
            設定値 説明
            1 MLDv1
            2 MLDv2
            1,2 MLDv1 と MLDv2 の両方に対応する。(MLDv1 互換モード )
        • syslog=switch
          • 詳細な情報を syslog に出力するか否か
            設定値 説明
            on 表示する
            off 表示しない
        • robust-variable=VALUE(1..10)
          • MLD で規定される Robust Variable の値を設定する。
        • report-link-local-group=switch
          • リンクローカルスコープのグループを処理するか否か
            設定値 説明
            on MLD ルーターとして動作しているとき、リンクローカルスコープのグループのレポート受信を有効にする
            MLD ホストとして動作しているとき、リンクローカルスコープのグループのレポート送信を有効にする
            off リンクローカルスコープのグループのレポート送受信を無効にする
      • [初期値]
        • version=1,2
        • syslog=off
        • robust-variable=2
        • report-link-local-group=off★
    [説明]
    インターフェースにおけるMLDの動作を設定します。
  2. OSPFおよびBGPで、インターフェースの状態変化を検知したとき、複数の外部経路の反映処理をまとめて行うようにした。

    ○インターフェースの状態変化時、OSPFに外部経路を反映させる時間間隔の設定

    [書式]
    ospf reric interval time
    no ospf reric interval [time]
    [設定値及び初期値]
    • time
      • [設定値] : 秒数 (1以上の数値)
      • [初期値] : 1
    [説明]

    ルーターのインターフェースの状態が変化したとき、OSPFに外部経路を反映させる時間の間隔を設定する。
    OSPFではインターフェースの状態変化を1秒間隔で監視し、変化があれば最新の外部経路を自身に反映させるが、インターフェースの状態変化が連続して発生するときは、複数の外部経路の反映処理がTIMEで指定した秒数の間隔でまとめて行われるようになる。

    [ノート]

    複数のトンネルが一斉にアップすることがあるような環境では、本コマンドの値を適切に設定することで、OSPFやBGPの外部経路の導入によるシステムへの負荷を軽減することができる。
    本コマンドの設定値は、BGPへの外部経路の反映にも影響する。本コマンドとbgp reric intervalコマンドの設定値が食い違う場合には、本コマンドが優先して適用される。
    本コマンドの設定は、経路の変化やIPアドレスの変化に対するOSPFやBGPの動作には関係しない。

    ○インターフェースの状態変化時、BGPに外部経路を反映させる時間間隔の設定

    [書式]
    bgp reric interval time
    no bgp reric interval [time]
    [設定値及び初期値]
    • time
      • [設定値] : 秒数 (1以上の数値)
      • [初期値] : 1
    [説明]

    ルーターのインターフェースの状態が変化したとき、BGPに外部経路を反映させる時間の間隔を設定する。
    BGPではインターフェースの状態変化を1秒間隔で監視し、変化があれば最新の外部経路を自身に反映させるが、インターフェースの状態変化が連続して発生するときは、複数の外部経路の反映処理がTIMEで指定した秒数の間隔でまとめて行われるようになる。

    [ノート]

    複数のトンネルが一斉にアップすることがあるような環境では、本コマンドの値を適切に設定することで、OSPFやBGPの外部経路の導入によるシステムへの負荷を軽減することができる。
    本コマンドの設定値は、OSPFへの外部経路の反映にも影響する。本コマンドの設定値とospf reric intervalコマンドの設定値が食い違う場合には、ospf reric intervalコマンドの設定値が優先して適用される。

  3. SSHサーバー公開鍵を生成するときに、2048ビットの鍵長を選択できるようにした。また、セキュリティーの観点からseedパラメーターの入力を無視するようにした。

    ○SSH サーバーホスト鍵の設定

    [書式]
    sshd host key generate [bit=bit] ★
    no sshd host key generate [...]
    [設定値及び初期値]
    • bit
      • [設定値] : 鍵のビット長 (1024, 2048)
      • [初期値] : 1024
    [説明]

    SSHサーバーのホスト鍵を設定する。
    bitパラメーターによって、生成する鍵のビット数を指定できる。 ★

    [ノート]

    SSHサーバー機能およびSFTPサーバー機能を利用する場合は、事前に本コマンドを実行してホスト鍵を生成する必要がある。
    既にホスト鍵が設定されている状態で本コマンドを実行した場合、ユーザーに対してホスト鍵を更新するか否かを確認する。
    ホスト鍵の生成には、機種によって異なるが、1024ビット鍵では数秒から数分程度、2048ビットの鍵では数分から十数分程度の時間がかかる。 ★
    TFTPで設定を取得した場合は、sshd host key generate [bit=bit] key1 key2 key3という形式で保存される。 ★
    key1key3は、秘密鍵を機器固有の方式で暗号化した文字列である。

  4. SSHサーバー公開鍵の鍵指紋を表示するパラメーターを追加した。

    ○SSHサーバー公開鍵の表示

    [書式]
    show sshd public key [fingerprint] ★
    [設定値及び初期値]
    • fingerprint ★
      • [設定値] : 鍵指紋を表示する
      • [初期値] : -
    [説明]

    SSH サーバーの公開鍵を表示する。
    fingerprint キーワードを指定した場合は、公開鍵の鍵長と鍵指紋を表示する。 ★

  5. clear logコマンドにsavedオプションを追加した。
    このオプションを指定することで、show log savedコマンドを実行したときに表示されるログをクリアすることができる。

    ○ログのクリア

    [書式]
    clear log [saved]
    [設定値及び初期値]
    • saved ★
      • [設定値] : リブート直前のログをクリアする
      • [初期値] : -
    [説明]

    ログをクリアする。
    savedを指定することで、show log savedコマンドを実行したときに表示されるログをクリアすることができる。★

  6. データコネクト拠点間接続で設定するトンネルインターフェースの帯域幅の設定を細かく設定できるように変更した。

    ○NGN網を介したトンネルインターフェースの帯域幅の設定

    [書式]
    tunnel ngn bandwidth bandwidth [arrivepermit=switch]
    no tunnel ngn bandwidth [bandwidth arrivepermit=switch]
    [設定値及び初期値]
    • bandwidth
      • [設定値]:帯域幅(1k - 1000M)
      • [初期値]:1m
    • switch
      • [設定値]
        設定値 説明
        on 帯域の設定と一致しない着信も許可する
        off 帯域の設定と一致した着信のみ許可する
      • [初期値]:on
    [説明]

    NGN網を介したトンネルインターフェースの帯域幅を設定した値にする。

    帯域の設定が一致しない着信について、arrivepermitオプションがoffの場合は着信せず、onの場合は着信する。

    [ノート]
    通信中の変更は無効。
  7. TFTPで設定ファイルを書き込むとき、設定ファイルの最終行で末尾に改行コード(LF)が付加されていないコマンドも認識できるようにした。

  8. DHCPv6クライアント機能で、サーバーからRECONFIGUREメッセージを受信したときに、INFOレベルのSYSLOGに以下のログを出力するようにした。

  9. モバイルインターネット機能で、DEBUGレベルのSYSLOGに表示される以下のログにおいて、プレフィックスの後に "MOBILE :" が表示されるようにした。

  10. 電源スイッチにより電源を落としたとき、シリアルコンソール上に以下のメッセージを出力するようにした。

    "Power switch was turned off."

    ただし、ルーターの起動が完了していないときは出力されない。

  11. ブリッジインターフェースに収容されたLANインターフェースではQoS機能は使用できない仕様であるため、bridge memberコマンドによってブリッジに収容されたLANインターフェースに対して、queue typeコマンドでfifo以外を指定した場合、入力エラーとなるようにした。
    また、queue typeコマンドでfifo以外が指定されたLANインターフェースをbridge memberコマンドで指定した場合も同様に入力エラーとなる。

  12. かんたん設定ページのヘルプの[全般]-[その他]-[切断コード表]で、以下の切断コードの説明を追記した。

■バグ修正

  1. 不正なフォーマットのPPPoEパケットを受信したとき、リブートする可能性を排除した。

  2. L2TP/IPsecで、トンネルから受信したパケットをIPv6ネットワーク上で確立した別のトンネルから送信するときにリブートすることがあるバグを修正した。

  3. 以下のコマンドを追加または削除したとき、リブートすることがあるバグを修正した。

    Rev.11.03.13で発生する。

  4. dhcp scope bind コマンドが設定されているときに dhcp server rfc2131 compliantコマンドを off あるいは use-clientid 機能を使用しない設定にするとリブートする可能性を排除した。

  5. no nat descriptor masquerade session limitコマンドを実行すると、リブートする可能性を排除した。

  6. かんたん設定ページの[詳細設定と情報]-[リビジョンアップの実行]で、ダウンロードするURLの入力欄に205文字以上のURLを入力して設定の確定を行なうと、リブートすることがあるバグを修正した。

  7. かんたん設定ページ閲覧時にブラウザの更新を連続して行うと、リブートやハングアップすることがあるバグを修正した。

  8. 設定の保存に失敗したときメモリーリークすることがあるバグを修正した。

  9. モバイルインターネット機能で、モバイル端末のアタッチ処理中に端末をデタッチさせると、以後の端末のアタッチが正しくできなくなることがあるバグを修正した。

  10. モバイルインターネット機能で、通信制限の累積期間が経過しても制限が解除されないことがあるバグを修正した。

  11. モバイルインターネット機能で、disconnectコマンドを連続して実行すると、ブザーが複数回鳴動することがあるバグを修正した。

  12. モバイルインターネット機能で、PPインターフェース接続にてdocomo L-03Fを利用したときに、切断時の切断理由が正しくないことがあるバグを修正した。

  13. モバイルインターネット機能で、show status wan1コマンドで表示される送信パケット数、累積送信パケット数および送信廃棄パケット数が正しくないことがあるバグを修正した。

  14. モバイルインターネット機能のWANインターフェース接続で、wan1 always-on onコマンドを設定しているとき、回線の切断状態を検出してもSTATUS LEDが点灯しないバグを修正した。

  15. モバイルインターネット機能で、show status usbhostコマンドで表示される自局番号やIMEIが不正な値になる可能性を排除した。

  16. モバイルインターネット機能のWANインターフェース接続で、発呼のときに"IP Commencing〜"のログが出力されないことがあるバグを修正した。

  17. IPsecで、以下の条件をすべて満たす場合にIPsecトンネルを経由する通信が行えないバグを修正した。

  18. IPsecで、以下のすべての条件を満たす場合に、正しい設定であっても接続が確立しないバグを修正した。

  19. データコネクト拠点間接続のIPsecトンネルで、着信後にデータ送受信が全くない場合、tunnel ngn disconnect timeコマンドの設定に関わらず、60秒で切断してしまうことがあるバグを修正した。

  20. IKEv2で、IKE SAのリキー後にipsec sa deleteコマンドでCHILD SAを削除すると、トンネルアップできなくなることがあるバグを修正した。

  21. IKEv2で、ipsec sa deleteコマンドでIKE SAを削除するとき、ipsec ike message-id-controlコマンドがonに設定されていると対向にDelete要求を送信しないことがあるバグを修正した。

  22. L2TP/IPsecで不正なL2TP制御パケットを受信すると、ANONYMOUSインターフェースが占有されてしまい、それ以降ANONYMOUSインターフェースが使用できなくなるバグを修正した。

  23. L2TP/IPsecで、クライアントに対してDNSサーバー情報が通知されず、名前解決を伴う通信ができないことがあるバグを修正した。

  24. L2TP/IPsecで、L2TPトンネル認証を用いた接続を行えないことがあるバグを修正した。

  25. L2TP/IPsecで、トンネルから受信したTCPパケットに対してip tunnel tcp mss limitコマンドではなくip pp tcp mss limitコマンドによるTCPセッションのMSS制限が適用されていたバグを修正した。

  26. PPTPでトンネルの端点をドメイン名(FQDN)で指定しているとき、自機からの接続要求と相手側からの接続要求、および対応するドメイン名のIPアドレスの更新のタイミングが重なると、当該PPTP上の通信が行えなくなることがあるバグを修正した。

  27. OSPFv2とBGPを併用するとき、ospf router idコマンドとbgp router idコマンドで同じルーターIDが設定されていても、BGPが正常に起動しないバグを修正した。

  28. OSPFv2でエリア境界ルーター(ABR)として動作しているとき、バックボーンエリアに存在するAS境界ルーター(ASBR)への経路が不正になったり、誤ったメトリック値を含むタイプ4のLSA(ASBR-summary-LSA)をバックボーンエリアに隣接するエリアに広告したりすることがあるバグを修正した。以下の条件に当てはまる場合に発生する。

  29. OSPFv2で、他のOSPFルーターから受信したタイプ5のLSA(AS-external-LSA)の寿命が尽きたとき、当該LSAに含まれる外部経路は無効な経路であるにもかかわらず、有効な経路として扱われることがあるバグを修正した。

  30. PP/LAN バックアップ機能で、バックアップ切り替え時にバックアップ側へのpingが通らないことがあるバグを修正した。

  31. パケット転送フィルターを使ってwan1インターフェース宛にパケットを転送したときに、パケットを送信できないバグを修正した。

  32. ethernet filterコマンドでpass-logもしくはreject-logの設定がされているときsyslog notice offの状態であってもスループットが著しく低下するバグを修正した。

  33. インターフェースのIPアドレスが設定されたときに、優先度が低い経路については経路の再検索が行われず、経路情報が不正になるバグを修正した。

  34. ファストパスで、PPTPのトンネルまたはモバイルインターネットを介したデータパケットを受信したときに、ファストパスの処理対象ではないにも関わらずフローが生成されるバグを修正した。

  35. データコネクト拠点間接続機能で、送信するパケットがファストパスで処理されるときに、パケットの優先度を示すIPv6ヘッダのトラフィッククラスの値が低くなるバグを修正した。

  36. anonymousインターフェースにおいて、mynameオプションを付けてpp auth usernameコマンドが設定されている場合に同じユーザー名とパスワードを使った複数の接続を同時に受けることができないバグを修正した。

  37. MLD機能で、MLDv2のMLDルーターとして動作しているインターフェースが、ソースリストが空のレポートを新規に受信したとき、プロキシ情報とルーティング情報にマルチキャストグループが追加されないバグを修正した。

  38. MLD機能で、MLDルーターのMLDv1,v2の互換モードとして動作しているとき、MLDv1レポートを受信してグループ情報を登録し、一定時間そのグループ情報を含むMLDv1レポート受信しなかった場合に、そのグループのエントリーがタイムアウトしなくなるバグを修正した。

  39. RTFS領域にファイルアクセスしているときに設定を保存しようとすると、設定の保存に失敗し、それ以降設定を保存できなくなることがあるバグを修正した。

  40. SFTP接続で、ファイルやディレクトリの情報を表示したときに不正な更新日時が表示されるバグを修正した。

  41. INTEGER型のMIB変数で負数を取得できないバグを修正した。

  42. SNMPで、yrIfTable配下のMIB変数にBRIDGE1のインターフェース番号をIndexとして指定すると、不正なインターフェース情報が取得されるバグを修正した。

  43. L2MSで、機器名の長さが64byteを超えるスレーブがスレーブとして認識されないバグを修正した。

  44. L2MSの無線APに対するゼロコンフィグ機能で、以下の条件をすべて満たす場合に、工場出荷状態で起動せずファイル名が「経路.conf」のコンフィグファイルを読み込むバグを修正した。

  45. IPv6でPPPoE接続をしているとき、clear status lanコマンドを実行してもshow status lanコマンドで表示されるIPv6の送受信パケット数がクリアされないバグを修正した。

  46. clear mobile access limitationコマンドで、USBインターフェースを指定して実行しても、指定したUSBポートをバインドしているWANインターフェースの累積のカウンター情報がクリアされず、発信制限が解除されないバグを修正した。

  47. 不正なNTPパケットを受信したとき、SYSLOGに表示されるポート番号が正しくないバグを修正した。

  48. LAN1インターフェース経由でPPPoE接続をしたとき、切断後でもshow historyコマンドの通信履歴が「通信中」と表示されたり、履歴自体が表示されないことがあるバグを修正した。

  49. dhcp duplicate checkコマンドで2つめのパラメーターを入力せずに設定しようとしたときに、エラーメッセージが正しくないバグを修正した。

  50. ipv6 INTERFACE mldコマンドで、オプションパラメーターを重複して指定したときにエラーにならず、またオプションパラメーターを設定可能最大数以上に入力できてしまうバグを修正した。

  51. tunnel ngn interfaceコマンドで不正なパラメーターが入力できるバグを修正した。

  52. less config switchコマンドによる表示が正しくできないバグを修正した。

  53. show status bgp neighbor advertised-routesコマンドの実行結果で、各パラメーターの値として不正な値が出力されるバグを修正した。

  54. 以下のコマンドのコマンドヘルプの誤記を修正した。

  55. タグVLANインターフェースにアドレスが設定されているとき、かんたん設定ページの以下のバグを修正した。

  56. モバイルインターネット機能でエラーが発生したとき、かんたん設定ページのダッシュボードのプロバイダー接続状態ガジェットで、警告表示が正しく表示されないことがあるバグを修正した。

  57. モバイルインターネット機能を利用しているとき、かんたん設定ページのダッシュボードのプロバイダー接続状態ガジェットで、ツールチップの送受信情報に誤った値が表示されるバグを修正した。

  58. かんたん設定ページのダッシュボードのプロバイダー接続状態ガジェットで、PPPoE接続が切断されているときに表示されるツールチップの「接続時間」の内容が英語で表示されるバグを修正した。

  59. 外部メモリー内のCONFIGファイルから起動し、外部メモリーを抜いた状態でかんたん設定ページから設定を変更したとき、保存先を選択する警告ページの[確認]ボタンが表示されないバグを修正した。

    Rev.11.03.08以降で発生する。

  60. スイッチ制御GUIからWLX202のIPアドレスの設定をするとき、サブネットマスクが空欄の状態で設定できてしまうバグを修正した。

  61. スイッチ制御GUIのVLAN設定画面で、SWX2200以外のヤマハスイッチ配下に接続されたSWX2200またはヤマハ無線APのポートをクリックしてVLANグループから外そうとすると、VLANグループに参加している他のポートもVLANグループから外されてしまうことがあるバグを修正した。

  62. かんたん設定ページのヘルプの以下のページで誤記を修正した。

■更新履歴

Nov. 2016, Rev.11.03.22 リリース
Nov. 2016, 機能追加[1]にL2MSの対応機器としてWLX402を追加した。
Jan. 2017, 仕様変更[1]の誤記を修正した。
Feb. 2017, 機能追加[1]にL2MSの対応機器としてSWX2100-5PoEを追加した。
Feb. 2017, 機能追加[1]にL2MSの対応機器としてSWX2100-10PoEを追加した。
Feb. 2017, 機能追加[1]にL2MSの対応機器としてSWX2100-24Gを追加した。

以上