http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.10.01/relnote_10_01_36.html Revision : 10.01.36 Release : Jan. 2012, ヤマハ株式会社 Rev.10.01.36リリースノート ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ RTX1200 Rev.10.01.34 からの変更点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■機能追加 [1] NTT東日本/NTT西日本のフレッツ光ネクストにおけるインターネット(IPv6 IPoE)接 続に対応した。 [2] ネットスター株式会社 サイトアンパイア2.0に対応した。 本リビジョン以降、ネットスター株式会社向けの外部データベース参照型URLフィル ターは新サービス「サイトアンパイア2.0」に対応する。なお、旧リビジョンからサ イトアンパイアを利用している場合は、リビジョンアップ後も設定が継承される。 [3] モバイルインターネット機能で、以下のデータ通信端末に対応した。 - EMOBILE GD01 - KDDI DATA07 - NTTコム MF111 - NTTコム MF121 - SoftBank C02HW [4] L2TP/IPsecでNATトラバーサルに対応した。 [5] L2TP/IPsecで、PPP認証方式としてPAPまたはCHAPを用いた場合のRADIUS認証に対応し た。 [6] RADIUSを使用したログインユーザーの管理機能を追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/login-radius/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [7] リブートログ保存機能に対応した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/syslog/reboot_log.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [8] DNSフォールバック動作をルーター全体で統一することができるようにした。 ○DNSフォールバック動作をルーター全体で統一するか否かの設定 [書式] dns service fallback SWITCH no dns service fallback [設定値と初期値] SWITCH [設定値] : ------------------------------------------------------------- 設定値 説明 ------------------------------------------------------------- on DNSフォールバック動作をIPv6優先に統一する off DNSフォールバック動作は機能ごとにまちまちである ------------------------------------------------------------- [初期値] : off [説明] DNSフォールバック動作をルーターのすべての機能で統一するか否かを設定する。 DNSでホスト名をIPアドレスに変換する場合、IPv4/IPv6いずれかをDNSサーバーに 先に問い合わせ、アドレスが解決できない場合に他方のアドレスを問い合わせる 動作を、DNSフォールバックと呼ぶ。ルーター自身が問い合わせる場合、IPv4を優 先するかIPv6を優先するかは機能ごとにまちまちであった。具体的には、以下の 機能ではDNSフォールバック動作ではIPv6が優先されるが、その他の機能ではIPv4 が優先されている。 - HTTPリビジョンアップ機能 - HTTPアップロード機能 このコマンドをonに設定すると、ルーターのすべての機能でIPv6が優先されるよ うになる。 [ノート] DNSリカーシブサーバーとして、LAN内のPC等の問い合わせを上位のDNSサーバーに 転送する際には、PC等の問い合わせ内容をそのまま上位サーバーに転送するため、 DNSフォールバックの動作もPC等の実装がそのまま反映され、このコマンドの設定 には影響を受けない。 [9] DNSキャッシュの内容を表示するコマンドを追加した。 ○DNSキャッシュの内容を表示する [書式] show dns cache [説明] DNSキャッシュの内容を表示する。 [10] インタフェースのカウンター情報をクリアするコマンドを追加した。 ○インタフェースのカウンター情報のクリア [書式] clear status INTERFACE clear status pp PNUM clear status tunnel TUNNEL_NUM [設定値及び初期値] INTERFACE [設定値] : LANインタフェース名 [初期値] : - PNUM [設定値] : 相手先情報番号 [初期値] : - TUNNEL_NUM [設定値] : トンネルインタフェース番号 [初期値] : - [説明] 指定したインタフェースのカウンター情報をクリアする。 ■仕様変更 [1] L2TP/IPsecでファストパスに対応した。 以下の条件に合致するパケットはノーマルパスで処理される。 - フラグメントされているパケット - フラグメントする必要があるパケット - PPインタフェースでCCPにより圧縮する必要があるパケット - PPインタフェースでVJC(Van Jacobson圧縮)をする必要があるパケット [2] L2TP/IPsecで、ノーマルパスでのTCPスループットの改善を行った。 [3] PPTPのanonymous接続とL2TP/IPsecのanonymous接続を併用できるようにした。 [4] IPv4ファストパスのフローを消すタイミングを、フローの生成時刻からの一定時間経 過後から、当該フローを利用するパケットの最終通過時刻からの一定時間経過後に変 更した。なお、一定時間とはip flow timerコマンドで設定されている時間を指す。 [5] DHCPv6クライアント機能で、Inform-Requestを送信できるように変更した。 ○DHCPv6の動作の設定 [書式] ipv6 INTERFACE dhcp service TYPE ipv6 INTERFACE dhcp service client [ir=VALUE] ipv6 pp dhcp service TYPE ipv6 pp dhcp service client [ir=VALUE] ipv6 tunnel dhcp service TYPE ipv6 tunnel dhcp service client [ir=VALUE] no ipv6 INTERFACE dhcp service no ipv6 pp dhcp service no ipv6 tunnel dhcp service [設定値及び初期値] INTERFACE [設定値] : LANインタフェース名 [初期値] : - TYPE [設定値] : ----------------------------------- 設定値 説明 ----------------------------------- off DHCPv6を使わない client クライアント server サーバー ----------------------------------- [初期値] : off VALUE ★ [設定値] : ------------------------------------------- 設定値 説明 ------------------------------------------- on クライアントとして動作する時、 Inform-Requestを送信する off クライアントとして動作する時、 Solicitを送信する ------------------------------------------- [初期値] : off [説明] 各インタフェースにおけるDHCPv6の動作を設定する。 [6] DHCPv6サーバー機能で、上位のサーバーからプレフィックスなどの情報を取得するま でルーター配下の端末からのInform-Requestに応答しないようにした。 また、Inform-Requestに応答できる場合には、Domain Search List(24)、SNTP Servers(31)オプションに上位サーバーから取得した情報を応答するようにした。 [7] DHCPv6クライアント機能で、Request、Inform-Requestの要求オプションリストに Domain Search List(24)、SNTP Servers(31)を設定するようにした。 [8] DHCPサーバー機能で、1〜49、62〜254のオプション番号をdhcp scope optionコマン ドで設定できるように変更した。 ○DHCPオプションの設定 [書式] dhcp scope option SCOPE_NUM OPTION=VALUE no dhcp scope option SCOPE_NUM [OPTION=VALUE] [設定値及び初期値] SCOPE_NUM [設定値] : スコープ番号(1..65535) [初期値] : - OPTION [設定値] : ・オプション番号(1..49,62..254)またはニーモニック ★ ・主なニーモニック +------------------+ | router | 3 | |-------------+----| | dns | 6 | |-------------+----| | hostname | 12 | |-------------+----| | domain | 15 | |-------------+----| | wins_server | 44 | +------------------+ [初期値] : - VALUE : オプション値 [設定値] : ・値としては以下の種類があり、どれが使えるかはオプション番号で決ま る。例えば、'router','dns','wins_server'は IPアドレスの配列であ り、'hostname','domain'は文字列である。 +--------------------------------------------------------------+ | 1オクテット整数 | 0..255 | |------------------------+-------------------------------------| | 2オクテット整数 | 0..65535 | |------------------------+-------------------------------------| | 2オクテット整数の配列 | 2オクテット整数をコンマ(,)で並べ | | | たもの | |------------------------+-------------------------------------| | 4オクテット整数 | 0..2147483647 | |------------------------+-------------------------------------| | IPアドレス | IPアドレス | |------------------------+-------------------------------------| | IPアドレスの配列 | IPアドレスをコンマ(,)で並べたもの | |------------------------+-------------------------------------| | 文字列 | 文字列 | |------------------------+-------------------------------------| | スイッチ | "on","off","1","0"のいずれか | |------------------------+-------------------------------------| | バイナリ | 2桁十六進数をコンマ(,)で並べたもの | +--------------------------------------------------------------+ [初期値] : - [説明] スコープに対して送信するDHCPオプションを設定する。dns serverコマンドや wins serverコマンドなどでも暗黙のうちにDHCPオプションを送信していたが、そ れを明示的に指定できる。また、暗黙のDHCPオプションではスコープでオプショ ンの値を変更することはできないが、このコマンドを使えばそれも可能になる。 [ノート] no dhcp scopeコマンドでスコープが削除されるとオプションの設定もすべて消え る。 [9] PAP認証で、Msg-LengthフィールドのないPAPを受理するように変更した。 [10] EAP-MD5認証で証明書要求ペイロードを送信できるようにした。 ○EAP-MD5認証で証明書要求ペイロードを送信するか否かの設定 [書式] ipsec ike eap send certreq GATEWAY_ID SWITCH no ipsec ike eap send certreq GATEWAY_ID [SWITCH] [設定値及び初期値] GATEWAY_ID [設定値] : セキュリティ・ゲートウェイの識別子 [初期値] : - SWITCH [設定値] : -------------------------------------------- 設定値 説明 -------------------------------------------- on 送信する off 送信しない -------------------------------------------- [初期値] : off [説明] EAP-MD5認証方式の場合、始動側のセキュリティ・ゲートウェイから送信する IKE_AUTH交換に、証明書要求(CERTREQ)ペイロードを含めるか否かを設定する。 [ノート] 本コマンドはIKEv2でのみ有効であり、IKEv1の動作に影響を与えない。 [11] NTT東日本/NTT西日本のデータコネクトサービスを利用した拠点間接続で、特定の 帯域での着信のみ許可する設定ができるようにした。 ○NGN網を介したトンネルインタフェースの帯域の設定 [書式] tunnel ngn bandwidth BANDWIDTH [arrivepermit=SWITCH] no tunnel ngn bandwidth [BANDWIDTH arrivepermit=SWITCH] [設定値及び初期値] BANDWIDTH [設定値] : ----------------------------------- 設定値 説明 ----------------------------------- 64k 64kbit/s 512k 512kbit/s 1m 1Mbit/s ----------------------------------- [初期値] : 1m SWITCH ★ [設定値] : ------------------------------------------------------ 設定値 説明 ------------------------------------------------------ on 帯域の設定と一致しない着信も許可する off 帯域の設定と一致した着信のみ許可する ------------------------------------------------------ [初期値] : on [説明] NGN網を介したトンネルインタフェースの帯域を設定した値にする。 帯域の設定が一致しない着信について、arrivepermitオプションがoffの場合は 着信せず、onの場合は着信する。 [ノート] 通信中の変更は無効である。 [12] show accountコマンドでデータコネクト接続の料金情報を表示するようにした。 また、データコネクト拠点間接続設定毎の料金情報も表示できるようにした。 表示される料金情報はあくまでも目安で、2011年7月現在の料金表を参考に通信時間 と接続帯域からルーター内部で計算しているため、実際に請求される料金とは異な る場合がある。 ○データコネクトのアカウントの表示 [書式] show account ngn data [説明] データコネクトの発着信回数や料金情報を表示する。 ○TUNNELアカウントの表示 [書式] show account tunnel [TUNNEL_NUM] [設定値及び初期値] TUNNEL_NUM [設定値] : 相手先情報番号 省略時、選択されている相手について表示する [初期値] : - [説明] 指定したデータコネクト接続設定がされているトンネルインタフェースについて 発着信回数や料金情報を表示する。 発信回数、着信回数は切断時にカウントされる。 料金情報は再起動によりクリアされる。 account thresholdコマンドで設定される閾値を超えたか否かの計算には、デー タコネクト分の料金は含まれない。 ○データコネクトのアカウントのクリア [書式] clear account ngn data [説明] データコネクトのアカウントをクリアする。 ○TUNNELアカウントのクリア [書式] clear account tunnel [TUNNEL_NUM] [設定値及び初期値] TUNNEL_NUM [設定値] : 相手先情報番号 省略時、選択されている相手について表示する [初期値] : - [説明] 指定したデータコネクト接続設定がされているトンネルインタフェースに関する アカウントをクリアする。 [13] ntpdateコマンドおよび、SNTPサーバー機能で、IPv6に対応した。 SNTPサーバー機能では、グローバルユニキャストアドレスであるIPv6アドレスから のアクセスのみ対応している。 [14] show techinfoコマンドの結果に以下のコマンドを追加した。 - show ip route summary - show ipv6 route summary ■バグ修正 [1] 不正なフォーマットのDNSパケットを受信すると、その後の動作が不安定になり、リ ブートしたりハングアップしたりすることがあるバグを修正した。 [2] 不正なフォーマットのICMPv6パケットを受信するとリブートすることがあるバグを修 正した。 [3] BGPで24対地以上のネイバと接続した状態でbgp configure refreshコマンドを実行す るとリブートするバグを修正した。 この修正に伴い、bgp neighborコマンドを32個までしか設定できないようにした。 [4] OSPFで広告可能な外部経路として取り込まれている静的な経路について以下の条件を 満たす設定を連続して1秒以内に行うとリブートすることがあるバグを修正した。 - 該当する経路のマスク長を短くした経路を追加する - 該当する経路のゲートウェイを、ダウンしているトンネルインタフェースまたは経 路が存在しないIPアドレスに変更する [5] ディレクティッドブロードキャスト宛のMagicPacketを受信したとき、ディレク ティッドブロードキャストと同じサブネットのIPアドレスが設定されたLANインタ フェースにおいて以下の設定がされているとリブートするバグを修正した。 - ip INTERFACE intrusion detection out on - ip INTERFACE wol relay broadcast/unicast [6] 内部データベース参照型URLフィルター機能および外部データベース参照型URLフィル ター機能で、フラグメントされたHTTPリクエストを受信した場合、先頭以外のパケッ トを先に受信するとリブートするバグを修正した。 [7] ルーターのTELNETサーバー機能に関する以下のバグを修正した。 - ルーターへTELNETで接続しているときに、ルーターからの文字出力とTELNETクライ アントからのコネクション切断が重なると、稀にCPU使用率が100%に達したまま下 がらなくなり、リブートすることがある - ルーターへTELNETで接続した直後に、TELNETクライアント画面に不正なメッセージ が表示されたり、パスワード入力画面が表示されないために、ログインできないこ とがある [8] (欠番) [9] SNMPv3でVACMを使用時の以下のバグを修正した。 - 以下の場合にGetNextリクエストでルーターのMIB変数を取得するとリブートするバ グ - snmpv3 vacm viewコマンドでルーターが対応しているオブジェクトIDより大きな 値のオブジェクトIDのみ管理対象にしている場合 - snmpv3 vacm viewコマンドでオブジェクトIDが包含関係にあり、より下位の階層 まで指定したオブジェクトIDを先に指定し、先に指定したオブジェクトIDを管理 対象外とし、後から指定したオブジェクトIDを管理対象とした場合 - 以下の場合にGetリクエストで管理対象のルーターのMIB変数を取得できないバグ - snmpv3 vacm viewコマンドでオブジェクトIDが包含関係にあり、より下位の階層 まで指定したオブジェクトIDを先に指定し、先に指定したオブジェクトIDを管理 対象外とし、後から指定したオブジェクトIDを管理対象とした場合 [10] snmp trap enable switchコマンドを誤った書式で設定してもエラーにならず、リ ブートしたり、メモリリークしたりすることがあるバグを修正した。 [11] dhcp client hostnameコマンドやdhcp client client-identifierコマンドを設定し た状態でshow status dhcpcコマンドを実行すると、リブートすることがあるバグを 修正した。 また、dhcp client hostnameコマンドでホスト名に128文字以上を指定したときに表 示されるエラーの誤記を修正した。 [12] データコネクト拠点間接続機能で、IPUDPトンネル切断状態から負荷をかけるとリ ブートすることがあるバグを修正した。 [13] Luaスクリプト機能で、rt.syslogwatch関数によってSYSLOGの監視をしていると、 ルーターがリブートしたりハングアップしたりすることがあるバグを修正した。 Rev.10.01.24以降で発生する。 [14] Luaスクリプト機能で、string.split関数を使用するとリブートすることがあるバグ を修正した。 Rev.10.01.24以降で発生する。 [15] IPsecのファストパス通信中に稀にルーターがハングアップすることがあるバグを修 正した。 [16] SSHサーバー機能で、接続/切断を繰り返しているとメモリリークするバグを修正し た。 [17] TELNETやSSHで接続しコマンドを実行したとき、コマンドが完了する前にTELNETや SSHのセッションを切断するとメモリリークするバグを修正した。 [18] DHCPv6クライアント機能で、サーバーから情報を取得するときにメモリリークする バグを修正した。 [19] ipv6 INTERFACE dhcp serviceコマンドで、入力したコマンドがエラーとなったとき メモリリークするバグを修正した。 [20] RAプロキシの設定をしているとき、RAを受信するとメモリリークするバグを修正し た。 メモリリークが発生すると、show ipv6 route summaryコマンドまたはshow ipv6 route detailコマンドを実行したとき、同じ宛先に対するimplicit経路やtemporary 経路が複数個表示されていた。 [21] モバイルインターネット機能で、網からの切断処理が正しく行われないことがある バグを修正した。 [22] モバイルインターネット機能で、電波受信レベルが取得できなくなることがあるバ グを修正した。 [23] モバイルインターネット機能で、PINコードが設定された以下のデータ通信端末がア タッチできないバグを修正した。 - EMOBILE D31HW - EMOBILE D32HW - EMOBILE D33HW - EMOBILE D41HW [24] モバイルインターネット機能のWANインタフェースで、フィルター型ルーティングに おいてDNSの名前解決に失敗することがあるバグを修正した。 [25] モバイルインターネット機能のWANインタフェースで、フィルター型ルーティングの フィルター設定がrestrictとなっている場合でも、WANインタフェース宛てのパケッ トで発呼してしまうバグを修正した。 [26] L2TP/IPsecで、ISAKMP SAが削除されるとそのSAが生成されたトンネルインタフェー スで確立しているL2TP/IPsec接続が切断されてしまうバグを修正した。 [27] L2TP/IPsecで、IPsecフェーズ1においてクライアントが提案する暗号化アルゴリズ ムと認証方式の組に対して、対応可能な複数の組を応答に含めてしまうバグを修正 した。 [28] L2TP/IPsecで、IPsecフェーズ1において以下のような条件によってエラーが発生し た場合、接続を受け付けたトンネルインタフェースでその後新しい接続を受け付け られなくなることがあるバグを修正した。 - 不正なフォーマットのISAKMPパケットを受信した場合 - 第3または第5メッセージとしてNOTIFICATIONメッセージによるエラー通知を受信 した場合 [29] IPv6のIPsec接続で、プロトコルタイプにAHを指定したとき、トランスポートモード で通信できないバグを修正した。 [30] ISDNの呼制御処理で異常時の処理が正しく行われないことがあるバグを修正した。 [31] NATやIPマスカレードを適用したインタフェースで、外側から受信したフラグメント パケットが内側の宛先ホストに転送されないことがあるバグを修正した。 Rev.10.01.32以降で発生する。 [32] DHCPv6で取得したDNSサーバーアドレスのみが有効な環境で、ルーター配下の端末か らDNSクエリーを受信すると、そのクエリーを破棄してしまうバグを修正した。 [33] anonymous接続で名前によるルーティングを設定している場合、PPPのLCPセッション 確立後にLCP Configure Requestが再送されると、PPPセッションの切断後にその相 手先へ接続できなくなる可能性を排除した。 [34] OSPFでタイプ5(AS External)LSAのLink State IDを決定するときに、複数のLink State IDとバッティングした場合に正しく経路が広告されないことがあるバグを修 正した。 [35] 一つの宛先ネットワークに対して複数のゲートウェイが存在するとき、最初のゲー トウェイがip INTERFACE vrrp shutdown triggerコマンドのroute形式のnexthopで 設定したIPアドレスでなかった場合に、2番目以降のゲートウェイにnexthopで設定 したIPアドレスが存在していてもVRRPをシャットダウンしてしまうバグを修正した。 [36] VRRPでip INTERFACE vrrpコマンドを再設定すると、優先度255のマスタールーター が、コンフィグで設定された優先度のバックアップルーターになってしまうバグを 修正した。 また、VRRPを設定しているインタフェースでIPアドレスを再設定しても、VRRPに設 定したIPアドレスが反映されないバグを修正した。 [37] DHCPv6-PD機能で、プレフィックス情報取得後にReconfigureメッセージを受信した とき、要求された動作に移行しないことがあるバグを修正した。 [38] データコネクト拠点間接続のIPsecトンネルで、connect tunnelコマンドで接続後パ ケット送信がない場合、切断タイマーの設定に関係なく60秒で切断されることがあ るバグを修正した。 Rev.10.01.32以降で発生する。 [39] 以下の機能で、RADIUSを使用してPAPでパスワード認証を行う場合、パスワードの長 さが17文字以上あると認証できないバグを修正した。 - PPP - IPsec XAUTH [40] RADIUS機能でISDN接続による認証を行う場合、PP切断時にルーターからRADIUSサー バーに送出されるAccounting-Requestに含まれるNAS-Port属性とCalling-Station- Id属性の値が不正になるバグを修正した。 [41] SNMPで、モバイルインターネット機能のWANインタフェースの情報が正しく取得でき ないバグを修正した。 [42] SNMP GetリクエストでtcpConnTable以下のMIB変数にアクセスできないバグを修正し た。 [43] トンネルインタフェースに対するSNMPのMIB変数interfaces.ifTable.ifEntry.ifMtu に、ip tunnel mtuコマンドの設定値が反映されないバグを修正した。 [44] モバイルインターネット機能のPPインタフェースで、ifOperStatus以下のMIB変数が 正しく表示されないバグを修正した。 また、送受信数のカウンターがカウントアップされないバグを修正した。 [45] USBキーボードやUSBバーコードリーダー以外のサポート対象外のHIDデバイスを接続 した状態で、Luaハードウェアライブラリのキーボード制御の開始(rt.hw.open)を実 行すると、以降、USBポートに接続されたデバイスが認識できなくなることがあるバ グを修正した。 [46] ルーターのコンソールからIPv6リンクローカルアドレス宛に対するtelnetコマンド やネットボランチDNSなどのTCPアプリケーションを実行したとき、通信できないこ とがあるバグを修正した。 Rev.10.01.32以降で発生する。 [47] メール送信機能で、メール送信処理中に突然メールサーバーからコネクションを切 断されると、以下の不具合が発生することがあるバグを修正した。 - CPU使用率が100%に達し、その状態が継続する - その後のメール送信が行われなくなる - 管理者権限が必要なコマンドが正常に実行できなくなる [48] メール送信機能で、メール送信処理中にメールサーバーから1600バイト以上のデー タを受信すると、CPU使用率が100%に達したまま下がらなくなるバグを修正した。 [49] トリガによるメール通知機能で、Subjectを半角スペースと全角文字を混ぜた文字列 で設定したとき、正しくMIMEエンコードできないバグを修正した。 [50] Luaスクリプト機能で、rt.hw.open関数に指定する引数が多すぎる場合、スクリプト がエラー終了しないバグを修正した。 Rev.10.01.32以降で発生する。 [51] Luaスクリプト機能で、USBキーボード制御で使用するgetchar, getc, gets, readの 各関数に指定する引数の数が不正な場合および、read関数に指定する引数の型が不 正な場合、スクリプトがエラー終了しないバグを修正した。 [52] ルーターに設定しているパスワードの長さが32文字で、かつ暗号化してある場合、 パスワード認証において、最初の32文字が正しいパスワードと一致する33文字以上 の文字列を入力すると、認証に成功してしまうバグを修正した。 以下の場合にパスワードは暗号化される。 - login passwordコマンドでencryptedを指定した場合 - administrator passwordコマンドでencryptedを指定した場合 - login userコマンドでユーザーを登録した場合 [53] user attributeコマンドを用いて、すべてのユーザーに対するadministrator属性を offに設定しても、個別のユーザーに対する当該コマンドの設定が存在しない場合は、 SFTPにおいて管理権限でログインできるバグを修正した。 Rev.10.01.22以降で発生する。 [54] bgp export filterコマンドのpreferenceオプションが動作しないバグを修正した。 [55] ipv6 INTERFACE prefixコマンドで、autoやdhcpが設定できてしまうバグを修正した。 [56] disconnect userコマンドで、以下のバグを修正した。 - "disconnect user (ユーザー名)/http"を実行した場合に、HTTPで接続しているす べてのユーザーの接続が切断される - "disconnect user (ユーザー名)/http(接続番号)"を実行した場合に、ユーザー名 が一致しなくても該当する接続番号の接続が切断される - GUIの[保守]-[コマンドの入力]ページからコマンドを実行した場合に、自身の接 続を切断できてしまう [57] ユーザー名と接続種別を指定してdisconnect userコマンドを実行した場合、当該 ユーザーがlogin userコマンドで登録されていても、ログインしていないと「指定 されたユーザー名は登録されていません」というエラーメッセージが表示されるこ とがあるバグを修正した。 [58] no ethernet INTERFACE filterコマンドで、フィルター番号が3つ以上指定されてい ると削除できないバグを修正した。 [59] show status vlanコマンドの実行結果が正しく表示されないことがあるバグを修正 した。 [60] WAN auth mynameコマンドで、名前とパスワードの両方に半角スペースや「'」「"」 「#」「\」を含む文字列を設定した場合、show configコマンドの実行結果が正しく 表示されないバグを修正した。 [61] 以下のコマンドのコマンドヘルプの誤記を修正した。 - account threshold - ip stealth - ipv6 INTERFACE address - ipv6 prefix - ipv6 stealth - mobile pin code - WAN bind [62] login userコマンドでユーザー名が32文字であるユーザーを作成している状態で、 GUIの認証画面において、最初の32文字が設定値と一致する、33文字以上の文字列を ユーザー名として入力した場合に、パスワードが正しければログインできてしまう バグを修正した。 [63] GUIの[ログインユーザーの設定]ページで、半角スペースや「'」「"」「#」「\」を 含む文字列を暗号化してログインパスワードに設定した場合、ログインパスワード が正しく設定されないバグを修正した。 Rev.10.01.24以降で発生する。 [64] GUIのウィザードから暗号化したパスワードを設定するとき、パスワードに半角ス ペースや「'」「"」「#」「\」を含む文字列を登録すると、入力した文字列とは別 の文字列がパスワードに設定されてしまうバグを修正した。 [65] GUIの[スイッチ制御(タグVLANの設定)]ページで「設定」ボタンを押すと、 javascriptエラーが起こるバグを修正した。 [66] GUIの[保守]-[コマンドの入力]ページ、またはカスタムGUIからshow status userコ マンドを実行した場合、自分自身のユーザー情報の先頭にアスタリスク (*) が付か ないバグを修正した。 [67] GUIの[不正アクセス検知の設定・状態表示]のヘルプページの誤記を修正した。 ■更新履歴 Jan. 2012, Rev.10.01.36 リリース Feb. 2012, Rev.10.01.36 バグ修正[8] 削除, バグ修正[31] 文面修正 Apr. 2015, Rev.10.01.36 バグ修正[7] 文面修正 以上