http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.10.00/relnote_10_00_60.html Revision : 10.00.60 Release : Sep. 2011, ヤマハ株式会社 Rev.10.00.60リリースノート ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ SRT100 Rev.10.00.56 からの変更点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■機能追加 [1] L2TP/IPsecに対応した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/l2tp_ipsec/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [2] NTT東日本/NTT西日本のフレッツ光ネクストにおけるインターネット(IPv6 PPPoE)接 続に対応した。 [3] ネットスター株式会社 サイトアンパイア2.0に対応した。 本リビジョン以降、ネットスター株式会社向けの外部データベース参照型URLフィル ターは新サービス「サイトアンパイア2.0」に対応する。なお、旧リビジョンからサ イトアンパイアを利用している場合は、リビジョンアップ後も設定が継承される。 [4] SFTPサーバー機能を追加した。 http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/sftpd/index.html 外部仕様書をよくご確認のうえ、ご利用ください。 [5] モバイルインターネット機能で、以下のデータ通信端末に対応した。 - EMOBILE D31HW - EMOBILE D32HW - EMOBILE D33HW - EMOBILE D41HW - SoftBank 004Z - docomo L-08C - docomo L-02C(※1) - WILLCOM HX006ZT - WILLCOM HX008ZT   - KDDI DATA03(※2) - KDDI DATA07 ※1 … docomo L-02CのファームウェアバージョンをV10b以降にする必要がある。 ※2 … 本来DATA03は、WiMAXとCDMAの両エリアで使用可能なデータ通信端末だが、今 回の対応では、CDMAエリアでの利用が可能となるようにした。WiMAXを利用し た通信には対応していない。 [6] モバイルインターネット機能で、PINコード設定端末を利用できるようにした。 ○携帯端末に入力するPINコードの設定 [書式] mobile pin code INTERFACE PIN no mobile pin code INTERFACE [PIN] [設定値及び初期値] INTERFACE [設定値] : --------------------------------------------------------------- 設定値 説明 --------------------------------------------------------------- usb1 USB1 インタフェース --------------------------------------------------------------- [初期値] : - PIN [設定値] : PINコード [初期値] : - [説明] USBインタフェースに接続する携帯端末の使用にPINコードを必要とする場合に、 用いるPINコードを設定する。 携帯端末がPINコードを必要としない場合には、本コマンドの設定に関係なく携帯 端末を使用することができる。 [ノート] PINコードを利用する場合は、予め携帯端末の接続ユーティリティ等を使用して SIMカードにPINコードを登録する必要がある。ルーターではSIMカードにPINコー ドを登録することはできない。 SIMカードに登録されたPINコードと本コマンドの設定が一致せず、3回連続して失 敗すると、携帯端末は自動的にロック(PINロック)される。PINロックがかかると ルーターでは解除できない。携帯端末の接続ユーティリティにてPINロック解除 コードを入力する必要がある。 [7] Luaスクリプト機能で、以下の追加をした。 - 正規表現オブジェクトを生成する関数、string.regexp()を新設した。また、正規 表現糖衣構文により、string.regexp()を呼び出せるようにした。 - 以下の関数で、パターンとして正規表現オブジェクトを利用できるようにした。 string.find, string.match, string.gmatch, string.gsub, string.split, rt.syslog_watch - 文字列をパターンで分割する関数、string.split()を新設した。 - 引数列あるいは配列の要素を巡回する関数、each()を新設した。 - USBキーボードやUSBバーコードリーダー(※1)の出力を読み取れるようにした。 - Luaスクリプト機能バージョンを1.04とした。 ※1 … USBキーボードとして認識されるものに限る。 [8] HTTPリビジョンアップ機能で、HTTPリダイレクトに対応した。 http revision-up urlコマンドで指定されたURLへのHTTP要求に対して、以下のス テータスコードが応答として返された場合にはHTTPヘッダー内の"Location:"で指定 されたURLを用いてHTTPリビジョンアップを行う。 ○HTTPステータスコード - HTTP1.0 301 Moved Permanently - HTTP1.1 301 Moved Permanently - HTTP1.0 302 Moved Temporarily - HTTP1.1 302 Found - HTTP1.1 307 Temporary Redirect ○対応したリビジョンアップ手段 - http revision-up goコマンドの実行 - GUIのリビジョンアップの実行ページ - ダウンロードボタン押下 [9] RIPngによる経路の優先度を設定するコマンドを追加した。 ○RIPngによる経路の優先度の設定 [書式] ipv6 rip preference PREFERENCE no ipv6 rip preference [PREFERENCE] [設定値及び初期値] PREFERENCE [設定値] : RIPngによる経路の優先度(1..2147483647) [初期値] : 1000 [説明] RIPngによる経路の優先度を設定する。優先度は1以上の数値で表され、数字が大 きい程優先度が高い。 OSPFv3とスタティックなど複数のプロトコルで得られた経路が食い違う場合に は、優先度が高い方が採用される。優先度が同じ場合には時間的に先に採用され た経路が有効となる。 [ノート] 静的経路の優先度は10000で固定である。 ■仕様変更 [1] 以下のIPアドレスの設定時に重複をチェックしないように変更した。 ○IPアドレスの設定 - ip INTERFACE address - ip pp address - ip tunnel address - ip loopback address ○IPv6アドレスの設定 - ipv6 INTERFACE address - ipv6 pp address - ipv6 tunnel address - ipv6 loopback address ○IPv6プレフィックスの設定 - ipv6 INTERFACE prefix - ipv6 pp prefix - ipv6 tunnel prefix [2] 代理ARP機能で、Gratuitous ARP要求を受信しても応答しないように変更した。 また、senderIPが0.0.0.0のARP要求についても代理ARP機能では応答しないように変 更した。 [3] 外部データベース参照型URLフィルター機能のトレンドマイクロ社対応で、以下のよ うに動作を変更した。 - 宛先アドレスがプライベートアドレスの場合URLを評価しないようにした。 ただし、宛先アドレスが設定されているプロキシサーバーのアドレスと同一の場合 にはURLを評価する。 - url filter external-database access failureコマンドがpassに設定されている 場合、データベースにアクセスできない時にはキャッシュを参照するようにした。 [4] QAC/TM機能で以下の仕様変更をした。 - 不適格PCのWebアクセス時に表示される警告画面のURLの設定をGUIから行えるよう にした。 - ポリシーフィルターのアドレスグループの定義のコマンドでqac-tm-serverを指定 できるようにした。 - 管理サーバPCをURLで指定できるようにした。 ○アドレスグループの定義 [書式] ip policy address group ID [name=NAME] [ADDRESS ...] [group GROUP_ID ...] ipv6 policy address group ID [name=NAME] [ADDRESS ...] [group GROUP_ID ...] no ip policy address group ID [name=NAME] [ADDRESS ...] [group GROUP_ID ...] no ipv6 policy address group ID [name=NAME] [ADDRESS ...] [group GROUP_ID ...] [設定値及び初期値] ID [設定値] : アドレスグループの識別子(1..65535) [初期値] : - NAME [設定値] : 名前(半角32文字以内) [初期値] : - ADDRESS [設定値] : アドレス ------------------------------------------------------ 設定値 説明 ------------------------------------------------------ * すべて IPアドレス 単一のIPアドレス IPアドレス/ネットマスク長 IPアドレスの範囲 qac-tm-server QAC/TMの管理サーバPC ★ ------------------------------------------------------ [初期値] : - GROUP_ID [設定値] : 他のip/ipv6 policy address groupコマンドで定義したアドレスグ ループの識別子(1..65535) [初期値] : - [説明] アドレスのグループを定義する。 groupキーワードの後ろにGROUP_IDを記述する ことで、 他のアドレスグループを入れ子にすることができる。 このコマンドで定義したグループは、 ip/ipv6 policy filterコマンドで指定で きる。 [ノート] qac-tm-serverはip policy address groupコマンドのみで指定可能。 ○アンチウイルスソフトウェアの管理サーバの設定 [書式] qac-tm server ADDRESS PORT [protocol=PROTOCOL] no qac-tm server [設定値及び初期値] ADDRESS [設定値] : アドレス --------------------------------------------------- 設定値 説明 --------------------------------------------------- IPアドレス 管理サーバPCのIPアドレス URL 管理サーバPCのURL ★ --------------------------------------------------- [初期値] : - PORT [設定値] : 管理サーバPCへアクセスするポート番号 [初期値] : - PROTOCOL [設定値] : サーバー情報を取得するときに使用するプロトコル --------------------------------------------------- 設定値 説明 --------------------------------------------------- http httpを使用する https httpsを使用する --------------------------------------------------- [初期値] : http [説明] アンチウイルスソフトウェア管理サーバPCのアドレスとポート番号を設定する。 [ノート] HTTPSは、Rev.10.00.46以降で使用可能。 [5] OSPFで、セカンダリアドレスを使用できるようにした。 [6] ダウン状態にあるトンネルインタフェース宛へRIPngを送信しないようにした。 [7] USBメモリ関連のコマンドで、ファイル名/ディレクトリ名、及びフルパスに指定可 能な文字数制限を変更した。 ○対象コマンド - usbhost config filename - usbhost exec filename - usbhost syslog filename - usbhost statistics filename prefix - copy config - copy exec - copy - make directory - rename - show file list ファイル名/ディレクトリ名に指定可能な最大文字数を半角99文字、フルパスに指定 可能な最大文字数を半角246文字に変更した。("usb1:"などのプレフィックスは含ま ない) 但し、一部のコマンドに関しては以下の制限がある。 - usbhost syslog filenameコマンドについては、指定されたファイル名からバック アップファイル名を決定して作成する必要があるため、以下に制限される。 - 暗号化しない場合は、拡張子を除いて半角95文字までとする。 - 暗号化する場合は、拡張子を除いて半角90文字までとする。 - usbhost statistics filename prefixコマンドで指定可能な統計情報のファイル名 のプレフィックスの文字数を"usb1:"などのプレフィックスを含めずに半角15文字 とする。(従来まではプレフィックスを含む15文字) - make directoryコマンドで指定可能なフルパスは、半角243文字までとする。 - renameコマンドおよびcopyコマンドで、ディレクトリ指定の場合に指定可能なフル パスは、半角243文字までとする。 [8] 起動時のコンフィグ設定においてsshd host key generateコマンドを読み込む際、 SSHの暗号化されたRSA秘密鍵とDSA秘密鍵の復号に失敗した場合にはRSA秘密鍵とDSA 秘密鍵を再生成するようにした。 この変更によって秘密鍵が再生成される場合には、起動時間が30秒程度長くなる。 [9] 不正アクセス検知機能でUnknown IP protocolとして検知するプロトコル番号を143以 上に変更した。 [10] show techinfoコマンドの結果に、show status heartbeat2コマンドを追加した。 [11] Luaスクリプト機能のrt.syslog関数で入力するログ文字列にタブ文字を使用できる ようにした。 [12] ntpdateコマンドでIPv6アドレスであるNTPサーバーへのアクセスに対応した。 また、SNTPサーバー機能でグローバルユニキャストアドレスであるIPv6アドレスか らのアクセスに対応した。 [13] WANインタフェースおよびL2TP/IPsecの追加に伴い、SNMPのインタフェース番号を変 更した。  http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/FAQ/SNMP/interface-number.html ■バグ修正 [1] LOOPBACKインタフェース、またはNULLインタフェース宛にIPv6パケットを送信すると リブートするバグを修正した。 [2] ip pp remote addressコマンドが設定されたPPインタフェースが接続中のとき、GUI の[インターフェース]ページの「詳細」ボタンまたは「状態」ボタンを押すと、リ ブートすることがあるバグを修正した。 [3] RIPv2で不正な経路を受信すると、その経路を破棄せずに経路テーブルに取り込んだ り、リブートしたりするバグを修正した。本修正により、不正な経路を受信した場 合、下記に示すようなログがDEBUGレベルのSYSLOGに出力される。 Received illegal IP route X.X.X.X/X.X.X.X from X.X.X.X by RIPv2 [4] ルーターを端点とするTCPの通信が行われると、稀にリブートすることがあるバグを 修正した。 [5] 不正なフォーマットのICMPv6パケットを受信するとリブートすることがあるバグを修 正した。 [6] 外部データベース参照型URLフィルター機能で、コンソールからライセンスの登録や 認証を行っている際にCtrl+Cを入力して処理を中断するとリブートすることがあるバ グを修正した。 [7] 内部データベース参照型URLフィルター機能および外部データベース参照型URLフィル ター機能で、"/.."を含むURLを参照すると、正しく解析できなかったり、リブートし たりすることがあるバグを修正した。 [8] 内部データベース参照型URLフィルター機能および外部データベース参照型URLフィル ター機能で、フラグメントされたHTTPリクエストを受信した場合、先頭以外のパケッ トを先に受信するとリブートするバグを修正した。 [9] モバイルインターネット機能で、電波の受信レベルの定期取得中にデータ通信端末の 抜き挿しをすると、稀に電波受信レベルの取得ができなくなったり、リブートしたり することがあるバグを修正した。 [10] IPsec接続のフェーズ2でトランスポートモードを用いて生成されたSAが存在する場 合、ipsec refresh saコマンドの実行やIPsecに関連した設定を変更したことでSAが 初期化または削除されると、メモリの不正解放が発生したり、リブートしたりする ことがあるバグを修正した。 [11] mail server popコマンドで認証パスワードを指定せずに設定するとリブートするこ とがあるバグを修正した。 [12] ルーターのTELNETサーバー機能に関する以下のバグを修正した。 - ルーターへTELNETで接続しているときに、ルーターからの文字出力とTELNETクラ イアントからのコネクション切断が重なると、稀にCPU使用率が100%に達したまま 下がらなくなり、リブートすることがある - ルーターへTELNETで接続した直後に、TELNETクライアント画面に不正なメッセー ジが表示されたり、パスワード入力画面が表示されないために、ログインできな いことがある [13] dhcp scope bindコマンドで、同一スコープ番号の設定に対して重複したMACアドレ スを複数組登録すると、起動時にリブートしたりハングアップしたりすることがあ るバグを修正した。 例) dhcp scope bind 1 * 00:11:22:33:44:55 dhcp scope bind 1 * ethernet 00:11:22:33:44:55 dhcp scope bind 1 * aa:bb:cc:dd:ee:ff dhcp scope bind 1 * ethernet aa:bb:cc:dd:ee:ff [14] dhcp client hostnameコマンドやdhcp client client-identifierコマンドを設定し た状態でshow status dhcpcコマンドを実行すると、リブートすることがあるバグを 修正した。 また、dhcp client hostnameコマンドでホスト名に128文字以上を指定したときに表 示されるエラーが不適切だったバグを修正した。 [15] GUIの[保守]-[コマンドの入力]ページから、「&」「"」「>」「<」「 」のいずれか を含む、2000文字程度以上の文字列をコマンドとして実行すると、リブートしたり ルーターの動作が不安定になったりするバグを修正した。 [16] データ通信端末を挿入した状態での起動や挿抜で、ごく稀にハングアップすること があるバグを修正した。 [17] データ通信端末をUSBポートから取り外すときにメモリリークすることがあるバグを 修正した。 [18] OSPFで、下記に示すようにエリア全体の認証が有効になっているがそのエリアに属 するインタフェースの設定に認証鍵の指定がない場合、本来送信しないHelloパケッ トを送信しようとしてメモリリークが発生するバグを修正した。 (MD5認証の設定誤りの例) ip lan1 ospf area backbone × md5keyがない ip lan2 ospf area backbone md5key=1,abc ○ 正しい ospf area backbone auth=md5 (プレーンテキスト認証の設定誤りの例) ip lan1 ospf area backbone × authkeyがない ip lan2 ospf area backbone authkey=abc ○ 正しい ospf area backbone auth=text [19] 外部データベース参照型URLフィルター機能を使用するとメモリリークするバグを修 正した。 [20] IPsecのトランスポートモードで通信をするとメモリリークするバグを修正した。 [21] SSHサーバー機能で、接続/切断を繰り返しているとメモリリークするバグを修正 した。 [22] TELNETやSSHで接続しコマンドを実行したとき、コマンドが完了する前にTELNETや SSHのセッションを切断するとメモリリークするバグを修正した。 [23] GUIの[保守]-[HTTPリビジョンアップの実行]ページからファームウェアのリビジョ ンアップを行う際に、ファームウェアのダウンロードが完了している状態かつ内蔵 フラッシュROMに書き込む前にリビジョンアップを中断すると、メモリリークするバ グを修正した。 [24] FAT16のアロケーションユニットサイズ64KBでフォーマットされたUSBメモリにアク セスするとメモリが不正に解放されるバグを修正した。 [25] GUIの以下のページで不正に長いMACアドレスを指定するとバッファオーバーランす るバグを修正した。 - [DHCP認証]-[端末の設定]ページ - [QAC/TM]-[QAC/TMの基本設定]ページ - [QAC/TM]-[無条件に適格PCとする端末の設定]ページ - [QAC/TM]-[個別にアクセスを許可する固定IPアドレスの端末の設定]ページ [26] IPヘッダーに不正なタイムスタンプオプションが含まれているパケットを受信した とき、IPオプションフィールドを不当に書き換えてしまうことがあるバグを修正し た。 [27] フラグメントされた特定サイズのIPv6パケットを受信したとき、パケットが破棄さ れてしまうバグを修正した。 最後のフラグメントパケットを破棄していたため、パケット全体も破棄されてし まっていた。 [28] フラグメントされたICMPv6パケットが転送されないことがあるバグを修正した。 [29] PPPoEが接続できないことがあるバグを修正した。 Rev.10.00.52以降のリビジョンで発生する。 [30] VLANインタフェースに対してPPPoEの設定をしているとき、PPPoE経由の通信が発生 すると、その後の動作が不安定になることがあるバグを修正した。 [31] LANインタフェースがリンクアップしており、そのインタフェースにIPアドレスが 設定されていてimplicit経路が存在する状態で、interface resetコマンドを実行 し、直後にLANケーブルを抜くとimplicit経路が削除されないことがあるバグを修 正した。 [32] LAN分割のインタフェースがリンクアップしており、そのインタフェースにIPアドレ スが設定されていてimplicit経路が存在する状態で、LAN分割機能を無効にしても implicit経路が削除されないバグを修正した。 [33] LAN分割あるいはタグVLANを使用する場合に、以下のMIBオブジェクトにアクセスす るとそれらのインタフェースのリンク状態やリンク速度、全二重通信と半二重通信 の判別が正しくないことがあるバグを修正した。 - ifOper - ifSpeed - yrIfLanLink - yrIfLanMediaType - yrIfPpSpeed また、タグVLANのインタフェースについてはvlan INTERFACE 802.1qコマンドが設定 されていない場合にはリンクダウンしているものとみなすようにした。 [34] IPCPでIPアドレスを取得し、コネクションを切断した後、ソースアドレスが0.0.0.0 のパケットを受信すると破棄するバグを修正した。 [35] モバイルインターネット機能で、接続を切断する際に不要なUSBバスリセットが発生 することがあるバグを修正した。 [36] モバイルインターネット機能で、一部のデータ通信端末で電波状態が悪化した時に 電波受信レベルの取得を繰り返すと、電波状態が回復した後も接続できなくなるこ とがあるバグを修正した。 [37] モバイルインターネット機能で、網側からの接続切断直後の再接続が、発信規制に より1分程度できないことがあるバグを修正した。 [38] モバイルインターネット機能で、接続中にpp disableコマンドまたはno pp bind コマンドを実行すると切断できなくなるバグを修正した。 [39] IPv6のIPsec接続で、プロトコルタイプにAHを指定したとき、トランスポートモード で通信できないバグを修正した。 [40] IPsec接続で、設定できないはずのTUNNELがUPすることがあるバグを修正した。 [41] IKEキープアライブで、キープアライブパケットを送信せずに失敗と判定してしまう ことがあるバグを修正した。 [42] RIPngの優先度が他より低い場合に、RIPngで通知された経路と同一の宛先に対する 経路がOSPFv3によって通知されるかipv6 routeコマンドで静的に設定されると、当 該経路情報がRIPngによって通知されなくなってもhide状態でルーティングテーブル に残り、さらにOSPFv3によって通知されなくなるか静的経路が削除されると本来は 無効(hide状態)であるべきRIPngによって通知された経路が有効になってしまうバ グを修正した。 [43] VRRPで、仮想ルーターのIPアドレスとしてVRRPグループに所属するVRRPルーターの うちの1台のIPアドレスを利用する場合、マスタールーターのシャットダウンにより バックアップルーター経由の経路に切り替わった状態だとバックアップルーター配 下の端末の通信が行えなくなることがあるバグを修正した。 [44] VRRPでip INTERFACE vrrpコマンドを再設定すると、優先度255のマスタールーター が、コンフィグで設定された優先度のバックアップルーターになってしまうバグを 修正した。 また、VRRPを設定しているインタフェースでIPアドレスを再設定しても、VRRPに設 定したIPアドレスが反映されないバグを修正した。 [45] VRRPでマスタールーターが切り替わった直後にARP requestを受信すると、マスター ルーターのみがreplyを返すべきARP request(仮想IPアドレスに対するARP request など)に対しても、旧マスタールーターがreplyを返すことがあるバグを修正した。 [46] メールを送信する機能全般で、メール送信処理中に予期せぬタイミングでメール サーバーがコネクションを切断すると、下記の不具合が発生することがあるバグを 修正した。 - CPU使用率が100%に達し、その状態が継続する - その後のメール送信が行われなくなる - 管理者権限が必要なコマンドが正常に実行できなくなる また、メールを送信する機能全般で、メール送信処理中にメールサーバーから不当 に大きなデータを受信すると、CPU使用率が100%に達したまま下がらなくなるバグを 修正した。 [47] トリガによるメール通知機能で、Subjectを半角スペースと全角文字を混ぜた文字列 で設定したとき、一部のメーラーで正常にSubjectが表示されないバグを修正した。 [48] 外部データベース参照型URLフィルター機能で外部データベースにアクセスできなく なることがあるバグを修正した。 [49] FTPのPORT/EPRTコマンド、PASV/EPSVコマンドのレスポンスのマスカレード変換で、 IPアドレス、ポート番号の変換によりデータ長が変化しシーケンス番号の変換が発 生する場合、サーバーの応答の遅延などでコマンドまたはレスポンスの再送が発生 したとき、シーケンス番号の変換が行われないバグを修正した。 Rev.10.00.56で発生する。 [50] TFTPの送付先にUSBメモリのルートディレクトリを指定すると、ファイルシステムが 壊れるバグを修正した。 [51] TFTPで特別な設定を送り込んだ場合、ログインおよび管理ユーザーへの昇格を行う ことができてしまうバグを修正した。 [52] copyコマンドで、コピー元にルートディレクトリ、コピー先にコピー元のサブディ レクトリを指定して実行した場合、処理が終わらないバグを修正した。 [53] copyコマンドによりUSBメモリへディレクトリをコピーするとき、コピー先に同名の ファイルがあってコピーできない場合でもエラーが表示されないバグを修正した。 [54] USBメモリで以下の状態のとき、メモリが不正に解放されることがあるバグを修正し た。 - パス長が最大文字数(245)を超えたとき - ファイルオープン数が最大数(32)を超えたとき また、リスト表示中に規定のパス長を超えるエラーを検出したときは、次のエラー メッセージを表示して、リスト表示を継続するようにした。 [SJIS] エラー: パス名が長すぎて表示できません [ASCII] Error: Unable to display the path name is too long [55] ルーターがUSBメモリ上に出力するファイル/フォルダーに関して、Windowsが禁止 する予約語を名前につけられないようにした。 対象となる予約語(下記、キーワードの大文字、小文字ともに)は、下記の通り。 "CON", "PRN", "AUX", "CLOCK$", "NUL", "COM0", "COM1", "COM2", "COM3", "COM4", "COM5", "COM6", "COM7", "COM8", "COM9", "LPT0", "LPT1", "LPT2", "LPT3", "LPT4", "LPT5", "LPT6", "LPT7", "LPT8", "LPT9" [56] USBメモリに保存するSYSLOGファイル名の拡張子に ".bak" を指定したときのエ ラーメッセージを適切なメッセージに変更した。 [57] 起動直後から以下の機能が使用できないことがあるバグを修正した。 - TFTP - SNMP(snmp hostコマンドが設定されているとき) [58] vlan INTERFACE 802.1qコマンドが1つでも設定されていると、LANインタフェー スがリンクダウンした際に、対応するすべてのタグVLANインタフェースに対する linkdownトラップが送出されるバグを修正した。 [59] snmp yrifppdisplayatmib2コマンド、および snmp yriftunneldisplayatmib2コマ ンドの設定が、SNMP Getリクエストを受信した際の動作に反映されないバグを修正 した。 [60] SNMPでyrIfTunnelDisplayAtMib2以下のMIBオブジェクトにアクセスできないバグを 修正した。 [61] SNMP GetリクエストでtcpConnTable以下のMIBオブジェクトにアクセスできないバグ を修正した。 [62] ルーターのコンソールからIPv6アドレス宛に対するtelnetコマンドやrdateコマンド などのTCPアプリケーションを実行したとき、通信できないことがあるバグを修正し た。 [63] queue INTERFACE typeコマンドの設定がpriorityまたはshapingになっているLANイ ンタフェースにおいて、wol sendコマンドを実行してもMagic Packetが送出されな いバグを修正した。 [64] カスタムGUIで、コマンド実行結果の文字列に不要な改行が挿入されないようにし た。従来は1行あたりの文字数がconsole columnsコマンドの設定値に到達した時点 で改行が挿入されていたが、スクリプトで処理しやすくするため、本来の終端位置 以外では改行されないようにした。 [65] カスタムGUIで、マルチバイト文字を含むコマンドを実行すると、実行結果が文字化 けするバグを修正した。/custom/executeに対してマルチバイト文字をPOSTした場合 は、当該文字をUTF-8として解釈するようにした。 [66] プロンプトの文字数 (末尾の空白1文字を含む) と入力したコマンドの文字数の合計 が4095文字を超えている状態でCtrl+Eを押下すると、カーソルの位置が終端に移動 しないバグを修正した。 [67] UPnPで、NOTIFYの送信間隔がCACHE-CONTROL(max-age=1800s)と同じ30分であったの を、規格に合わせてその半分の15分となるように修正した。 [68] ipv6 filterコマンドのtcpflag=オプションが動作しないバグを修正した。 [69] dns server selectコマンドでdhcpを指定した場合、指定したDNSサーバーへの問い 合わせができないバグを修正した。 [70] dns server selectコマンドのQUERYにスペースや「"」「#」「\」などの特殊文字を 含んだ文字列を設定すると正しく設定されず、再起動をすると設定が消えてしまう バグを修正した。 [71] 以下のコマンドで、local-addr= オプションに 0.0.0.0 や :: が設定できてしまう バグを修正した。 - cooperation bandwidth-measuring remote - cooperation load-watch remote また、オプションを重複して指定してもエラーにならないバグも修正した。 [72] ip INTERFACE vrrpコマンドで、advertise-interval/down-intervalの各パラメー ターを重複指定してもエラーにならないバグを修正した。 また、priority/preempt/authの各パラメーターを重複指定したときのエラーメッ セージが不適切であったため、適切なメッセージに修正した。 [73] LAN分割機能を設定したとき、以下のコマンドの入力形式の"lan1"が不正に分割され たインタフェースに変換されてしまうバグを修正した。 - lan port-mirroring lan1 - snmp trap link-updown separate-l2switch-port lan1 [74] bgp import filterコマンドおよびbgp export filterコマンドで、ip_address/mask パラメーターを指定していなくても、オプションパラメーターを指定するとエラー にならないバグを修正した。 [75] auth user groupコマンドで、"ユーザID-ユーザID" という形式でユーザIDを設定で きないことがあるバグを修正した。 [76] ターミナルソフトの設定とconsole characterコマンドの設定がともにEUCに設定さ れているとき、日本語を入力できるコマンドが設定された状態で以下のコマンドを 実行すると日本語の設定が文字化けするバグを修正した。 - show config - show config N - show config list - show file list - show status pp - show status tunnel [77] show status ospf neighborコマンドで、Dead Timeに不正な値が表示されることが あるバグを修正した。 [78] 以下のコマンドのコマンドヘルプの誤記を修正した。 - auth user group - bgp export filter - bgp import filter - bgp neighbor - ip INTERFACE ospf area - ip stealth - ipv6 INTERFACE address - ipv6 stealth - ipv6 prefix - ospf area network - ospf export from ospf [79] GUIでのファームウェアファイルのコピー操作で、コピーは正常に完了するが、コ ピー失敗のメッセージが表示され、自動で再起動できないことがあるバグを修正し た。 [80] GUIの[保守]-[コマンドの入力]ページから、HTMLタグを含む文字列をコマンドとし て実行した場合、実行結果の表示が乱れることがあるバグを修正した。 [81] GUIの[保守]-[コマンドの入力]ページ、もしくはカスタムGUIから、4096文字以上の 文字列をコマンドとして実行すると、それ以降GUIおよびカスタムGUIのいずれにも アクセスできなくなるバグを修正した。 ■更新履歴 Sep. 2011, Rev.10.00.60 リリース Nov. 2011, Rev.10.00.60 仕様変更[13] 追加 Apr. 2015, Rev.10.00.60 バグ修正[12] 文面修正 以上