http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/relnote/Rev.09.00/relnote_09_00_22.html Revision : 09.00.22 Release : Apr. 2007, ヤマハ株式会社 Rev.9.00.22リリースノート ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Rev.9.00.20 からの変更点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■仕様変更 1. MMI関連で以下の仕様を変更した。 ・ 設定・状態表示で、「つづく」状態で「CTRL+C」・「Q」・タイムアウトして 表示を終了した場合、表示処理を中断するようにした。 ・ description INTERFACEコマンドで設定できる文字列の長さを64文字に制限する ようにした。これを超える長さの文字列を設定したときには、先頭から64文字 を登録し、それ以降の部分を無視する。 ・ cooperation load watch goコマンドとcooperation bandwidth measuring goコ マンドで、機能が無効な場合に実行された時にはエラー表示を出すようにした。 ・ cooperation bandwidth measuring remoteコマンドで、登録済みのIPアドレス を重複登録できないようにした。 ・ cooperation bandwidth measuring remoteコマンドで、intervalオプションに 不正な値を入力した時のエラー表示を変更した。 ・ show status cooperation bandwidth measuringコマンドで表示される値の名前 の「エラー終了」を「エラー回数」と変更した。 ・ show configコマンドでconfigを表示したとき、bgp importコマンドおよびbgp exportコマンドにおいてネットワークアドレスを表示する場合、"all"ではなく 0.0.0.0/0と表示するように変更した。 従来の仕様ではフィルタの種類がequalだった場合も"all"と表示していた。こ の場合、すべてのネットワークを表わすのかデフォルトルートを表わすのかが 理解しづらくなっていた。 表示方法の変更であり、フィルタ動作に変更はない。また、入力時には従来通 り"all"を入力できる。 ・ 以下のコマンドにおいて、ネットワークアドレスの入力形式が"*.*.*.*/"のよ うに"/"(スラッシュ)の後にマスク値の指定がない形式を受け付けないように した。 - bgp aggregate - bgp aggregate filter - bgp import filter - bgp export filter - ospf import filter - ospf export filter - auth user attribute - ip pim sparse rendezvous-point static ・ 以下のコマンドにおいて、ネットワークアドレスのホスト部が0でない設定を受 け付けないようにした。 - bgp aggregate - bgp aggregate filter - bgp import filter - bgp export filter - ospf import filter - ospf export filter なお、起動時においてはホスト部が0でない設定でも入力を受け付け、その際は ホスト部を0に変換する。 2. OSPFにおいて、unnumberedなLoopbackインタフェースがUPしたとき、次のような syslogメッセージ(INFOレベル)を出力するようにした。     "[OSPF] LOOPBACK1 is unnumbered. PLEASE RECHECK SETTING." ■バグ修正 1. MMI関連で以下のバグを修正した。 ・ cooperation load-watch remoteコマンドとcooperation bandwidth-measuring remoteコマンドで、portオプションで0が設定できる、あるいは値を入れない場 合でもエラーとならず0が設定されてしまうバグを修正した。 ・ cooperation bandwidth-measuring remoteコマンドで、retry-intervalオプシ ョンのキーワードがタブ補完されないバグを修正した。 ・ cooperation load-watch remoteコマンドで、nameオプションで16文字設定され た場合に15文字しか登録されないバグを修正した。 ・ show status cooperation load-watchコマンドで、設定されていないID番号を 指定された時にエラー表示しないバグを修正した。 ・ cooperation portコマンドで、他の機能で使用されているポートを指定した場 合に、その後その機能の動作に影響を与えるバグを修正した。既に使用されて いるポートを設定された場合には下記のログを表示し、連携機能でそのポート は利用できない。     "[COOPERATION] Failed to open the port" ・ login user コマンドが最大登録数の32より多く設定できてしまう不具合を修正 した。 ・ コメントを設定せずにsaveコマンドを実行したとき、保存先の設定ファイルの コメントを引き継がないバグを修正した。 ・ copy configコマンドでコピーに失敗したときに設定ファイルが消えるバグを修 正した。 ・ 設定・状態表示で「つづく」が表示された状態でタイムアウトすると、メモリ リークするバグを修正した。 ・ 設定ファイルのコピーに失敗する可能性を排除した。 ・ quit、または、restartコマンドの実行時に設定の保存をする場合に、保存先の 設定ファイルのコメントを引き継がないバグを修正した。 2. 優先制御、あるいは、帯域制御を使用し、かつ、NATを適用しているインタフェース からフラグメントされたパケットを送出するとき、パケットが不当なクラスにクラ ス分けされて送出されたり、不当に破棄されるバグを修正した。 3. OSPFで静的経路をimportしたとき、importした静的経路の出力インターフェイスが 短かい期間でリンクダウンとリンクアップを発生させた場合、LSDB上にある当該 TYPE 5 LSAが不正な状態になり、広告されなくなるバグを修正した。 4. IKEキープアライブ機能で、キープアライブの方法をicmp-echoとして設定した場合、 noコマンドでこの設定を削除してもキープアライブ動作が停止しないバグを修正し た。 5. 複数の専用線でMP接続を行なっているときに専用線のケーブルを抜き差しすると、 ・通信できなくなり、interface reset ppでも復旧できない ・show status ppで誤った内容が表示される という現象が発生するバグを修正した。 6. 帯域検出機能で、タイムアウト時のログ表示に誤りがあるバグを修正した。 7. 帯域検出機能で、一連の測定動作が一度でも完了すると、その後の定期監視動作で エラーになった場合に正しい間隔でリトライができないバグを修正した。 8. 帯域検出機能で、limit-rateオプション制限にかかって速度が設定された後、制限 値を越えた測定を試みてエラーとなることがあるバグを修正した。 9. DHCPサーバ機能で、dhcp scope lease typeコマンドでbind-onlyに設定されている 場合に、予約されていないホストからのDHCPINFORMメッセージにDHCPACKを返すバグ を修正した。 本バグによるDHCPINFORMへの応答により、WindowsのDNSサーバアドレス設定が上書 きされるなどの現象が発生していた。 10. 複数のISDN回線でMP接続を行なっているときに、MPのプライマリリンクに対応する ケーブルを抜き差しすると、通信出来なくなるバグを修正した。 11. LAN側のアドレスで同じアドレスを重複設定すると、そのアドレス宛てのパケットに 応答できなくなるバグを修正した。noコマンドで一旦アドレスを削除した後に再度 設定する必要があった。 12. ルータ自身がTCP端点となる複数の通信が同時に行われたときに、動作が不安定にな り、リブートすることがあるバグを修正した。 13. XAUTH認証機能を利用するIPsecインタフェースと、XAUTHを利用しないインタフェー スとが混在する設定を行った場合に、XAUTH認証機能を利用したインタフェースが正 常に利用できない場合のあるバグを修正した。 なお、上記不具合が発生した場合、XAUTH認証機能を設定したインタフェースの処理 が途中で止まってしまうため、対向側のタイムアウトにより接続が失敗する。 14. DNSリカーシブサーバ機能で、EDNS0に対応したクライアントからの問い合わせに正 しく応答しないバグを修正した。 OPT RRを含むDNS問い合わせに対して、DNS requestを返していたものをDNS response を返すようにした。 15. 専用線に接続して使用したときに、何らかの理由により相手機器がパケットを受信 できない状態になりPPP/LCPネゴシエーションが失敗すると、その異常な状態が解消 しても専用線経由でパケットを送受信できなくなり、その後ハングアップするバグ を修正した。 ■更新履歴 Apr. 2007, Rev.9.00.22 リリース 以上